キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】11年ぶり4本目のベルト獲得なるか、山田真子「何が何でもベルトを持って帰ろうと思います」

2025/09/10 20:09
【KNOCK OUT】11年ぶり4本目のベルト獲得なるか、山田真子「何が何でもベルトを持って帰ろうと思います」

キックボクシング、ボクシングでベルトを獲得してきた山田(C)KNOCK OUT

 2025年9月23日(火・祝)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.57』にて、KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座決定戦3分3R延長1RをKiho(KNOCK OUT GYM調布)と争う山田真子(GROOVY)のインタビューが主催者を通じて届いた。


 2010年12月にJ-GIRLSアトム級王座(キックボクシング)、2013年2月にG Legendアトム級王座(ボクシング)、そして2014年2月にWBO女子世界ミニフライ級王座(ボクシング)と、過去にキックボクシングとボクシングで3本のベルトを獲得している山田だが、今回のKNOCK OUTのタイトルにはまた違った思いがあるという。彼女のベルトに懸ける気持ちとは?

ヒシヒシと燃えている部分がある


【写真】記者会見での舌戦から話題を呼んだぱんちゃんとの遺恨マッチ

──今回、王座決定戦ということになりました。反響はどうですか?

「スポンサーしていただいている企業さんをはじめとして、応援してくれている地元の人たちとかから『頑張って』という声をたくさんいただいていますね。すごく力になっていて、毎日頑張れています」

──山田選手は最初のキックボクシング時代、そしてボクシングに転向した時にもタイトルマッチを経験していますよね。Kiho選手はこれが初のタイトルマッチですが、この経験の差は試合にも生きてくると思いますか?

「どうなんですかね? そこはあまり考えてなかったので、分からないですね(笑)」

──過去のタイトルマッチでは、特に緊張したりということはありましたか?

「ボクシングの時は韓国人のチャンピオンと韓国で戦って、バリバリアウェイの中だったので、緊張というよりは『やってやろう』みたいなバイブスで、タイトルマッチだからという緊張は特にはなかったですね。今回も、自分的にはアウェイだと思っているので、あの時と同じでいい感じで迎えています」

──KNOCK OUTでは、2月の初戦がぱんちゃん璃奈戦で、まさに「乗り込んできた」という感じでした。今回は状況的に、それに近いものがありますか?

「似たところはありますね。相手と比べたらKNOCK OUTさんでの試合数は少ないし、Kiho選手はKNOCK OUTさんのジムに所属しているというのもありますし。あと、自分の感覚的にはアウェイというか、向こうのホームなんだなと思いますね」

──そうですか(笑)。

「でもそういうのも自分の気持ちを高める材料になっているし、今までもそういうのを全部自分のパワーに変えてやってきたので、特に気にしてるというわけでもないんですけど」

──しかしKNOCK OUTに参戦し始めて、これが3戦目。かなり早い段階でタイトルのチャンスが来ましたよね。

「間違いないですね。そこは本当にKNOCK OUTさんには選んでもらってありがとうという気持ちしかう気持ちしかないですね」

──Kiho選手とは7月大会でそれぞれ勝って、お互いに対戦したい相手として名前を出していたところ、その一戦が王座決定戦ということになりました。

「そうですね。自分的には、近いうちに当たるだろうなとは思っていたし、7月の試合後にKiho選手のインタビューで名指しされていたし、山口代表の総括でも言われていたので、その内来るだろうなと思っていたらすぐに来たので『おっ!』という感じでした」

──山田選手とKiho選手は、K-1 GROUPで試合していた時期も重なっていますよね。ただ、その頃は王座を懸けて対戦することになるとは…。

「思ってませんでしたね。Krushの時は特に意識していなくて、KNOCK OUTに来てタイトルマッチをすることになったというのは、感慨深いものがあります」

──そこで、Kiho選手は森川侑凛選手に勝利しました。その試合でもすごく強くなったと評価されています。山田選手はそこをどう見ていますか?

「強くなっている、うまくなっているというのは、試合を見ても分かるし、自分でも思っていました。でも自分もしっかりやってきているので、その分レベルも上がってきていると思うし、今回の試合はお話をもらってから本番までの期間が今までよりも長かったんですよ。だからその間に、自分の苦手だった部分とかやっていなかったところとかをしっかり強化してこれました。Kiho選手もしっかりやってきているだろうし、楽しみですね」


──7月、山田選手は菊地美乃里選手に判定勝利でした。あの試合はご自分ではいかがでしたか?

「自分の今までのスタイルにプラスアルファして練習してきたことをやったんですけど、それでまた新たに見えた部分もありましたね。試合後はそこを修正しながら、それと合わせてKiho選手の対策も自分なりに考えてやってきました」

──どういう試合にして、どう勝ちたいと思っていますか?

「KOは狙いたいと思っています。試合展開については、今は話したくないです(笑)」

──ここで勝てば久々のベルトということになります。

「はい。ここは絶対に獲りたいと思っているので、何が何でもベルトを持って帰ろうと思います」

──「福岡にベルトを持ち帰る」という気持ちが強いと。

「間違いないですね。上を目指して、福岡から東京に拠点を移す選手とかもけっこう多いんですけど、自分はそうせずに地元でやっている意味というのは、やっぱり地元で強くなるというのが大きいので、その証明のためにも、何が何でも福岡に持って帰ろうと思っています」

──あくまで福岡で強くなるということですね。

「はい。地元のKINGSで練習したり出稽古に行ったり、西浦ウィッキー聡生さんが福岡にオープンしたWICKY GYMでフィジカルをやったりしているので、ここで強くなるというのが一番ですね」

──ただ、特に女子だと練習相手は少ないのでは?

「確かに少ないんですけど、試合前にスパーリングとかやって練習相手になってくれる女子選手とかもいて、ガチスパーもやっていたりするので、大丈夫です。『福岡にいるから勝てない』と思われるのが一番イヤなので、そこには意地がありますね」

──なるほど。

「それに、地元にいるからこそ頑張れるというのもあるので、それをパワーに変えることができています」

──ぱんちゃん戦の時には、「この先もいろんなリングに上がりたい」というお話でした。今回はKNOCK OUTのタイトルマッチですが、主戦場についての考えは少し変わった感じですか。

「いろんなところに上がりたいという気持ちは今も同じなんですが、KNOCK OUTのベルトを獲ったらチャンピオンとしての責任感も持って、団体の名に恥じない活動をしていきたいというのはありますね」

──ところで普段は外構などのお仕事をされているというお話でしたが、今年の猛暑は厳しいのでは?

「いやもう、メッチャ暑くて! 朝イチに現場に着いても、1時間ぐらいで全身汗だくになって、体重が落ち過ぎちゃったりするんですよ。毎日ごはんをモリモリ食べながらやってます(笑)。でも『自分が仕事してるこの時間に、相手は練習してるだろうな』とか考えるんですけど、その焦りも、1回1回の練習でしっかりやる力になっているので、そこも自分にはいいのかなと思っています。ハングリー精神ですかね(笑)」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「今回はヒシヒシと燃えている部分があって、試合でそれを爆発させようと思っています。特に気持ちが伝わる試合ができるだろうなと自分でも思うので、しっかり1Rから注目して見てもらいたいなと思っています」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント