今やKihoの代名詞となったハイキック(C)KNOCK OUT
2025年9月23日(火・祝)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.57』にて、KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座決定戦3分3R延長1Rを山田真子(GROOVY)と争うKiho(KNOCK OUT GYM調布)のインタビューが主催者を通して届いた。

Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2020年12月の『KROSS×OVER』でプロ初のKO勝ちを飾ると、2021年2月からKrushに参戦したが5敗4分で白星をあげることが出来なかった。ジムを移籍して心機一転、2024年4月KNOCK OUTのリングで再出発するとKAIに判定勝ちで連敗脱出。
左膝前十字靭帯断裂からの再建手術を経て12月に復帰し、MMAファイターでもあるMIYUから勝利し、今年2月には菊地美乃里にも勝利。5月にミネルヴァ認定アトム級王者のNaoに劣勢からハイキック一発で逆転KO勝ちの番狂わせを起こし、7月に森川侑凜からダウンを奪って判定勝ちで5連勝を飾った。戦績は8勝(2KO)6敗4分。
最低でもダウン一つは取らないとかな

──試合まで2週間ほどとなりました。練習の状況はどうですか?
「ラスト1週間、追い込みに入ってるんですけど、いいイメージを持ってやれていると思います」
──8月大会の前に、同じKNOCK OUT GYM調布で練習している古村匡平選手が「Kiho選手は毎日泣きながら練習している。それを見ていて、チャンピオンになるにはあれぐらいやらないとと気合いが入る」と言っていました。
「毎日ではないですけど(笑)、よく泣いてますね、練習中に。だいたいは自分の思い通りに動けなかったりして、悔しくて泣いていることが多いです。でも練習しているうちにできることが増えて、今回はいろいろイメージして動けているなという手応えもあります」
──なるほど。実際、7月の森川侑凛戦でも攻撃の力強さが高い評価につながっていましたよね。自分で振り返ると、あの試合はどうでしたか?
「自分としてはあまり納得いかなかった部分があるので、試合が終わった後は『うわー…』って思ってたんですけど、『メッチャ強くなってる』って言ってもらえたので、強くなっているところを見せられたならよかったなと思いました」
──ただ、急に強くなったというわけではなくて、前々回のNao戦では相性が悪かったのでそれを見せるまでに至らなかったのかなと。逆に森川選手とは相性もよさそうでしたよね。
「そうですね。森川選手とは相性もよくて、自分の距離とペースで戦えたところがよかったので、いいところが見せられたんだと思います。Nao戦は本当にずっと相手の距離、相手のペースだったので、難しかったですね」
──それでいくと、今回の王座決定戦で対戦する山田真子選手はどうですか?
「山田選手はステップを使って出入りがすごくあるので、今までにあまりやったことのないタイプかなと思っていて。そういうタイプとはほとんど戦った記憶がないので、自分の距離にするのが難しそうだなとは思っています」
──練習で重点を置いているのもそのあたりですか?
「はい。『自分の距離で戦う』というのはこの試合に限らず、ずーっとやっていることではあるんですけど、今回は特に意識していますね」

──7月の森川戦で勝利した後、Kiho選手は山田選手との対戦を希望していたし、同じ日に勝利した山田選手もKiho選手との対戦を希望していました。今回お互いの願いが叶って、なおかつそこにタイトルが懸かることになりました。そこについてはどう思いましたか?
「思ったより早く来たなとは思いました。同じ大会でお互いに勝ったし、山田選手との対戦はあるとは思っていたんですけど、それが王座決定戦になるとは思っていなかったので、うれしかったです」
──勝てばチャンピオンですからね。
「はい、すごく楽しみでワクワクしています。今までの試合とも何かが違う感じがしますね」
──周りからの反響も大きいのでは?
「本当に大きいです。会場に応援に来てくれる方もいつもより多いので、絶対にベルトを獲らないといけないなと思っています」
──いつかベルトを巻いて、KNOCK OUTを引っ張れるような選手になりたいと、以前から言っていましたしね。
「はい。それは以前から思っていて、これがその第一歩だなと思います」
──8月大会では古村匡平選手がいいKO勝利を見せましたね。
「メチャクチャ刺激になってますね。つなげてもらったので、こんなところで負けてられないなと思います」
──お2人の師である栗秋和輝トレーナーからは、どんなことを言われていますか?
「やっぱり一番は、相手に付き合わないということですね。足を使ってスピードが速い選手なので、それに付き合わず、自分の距離で戦わないとと。それも以前から言われていることで、今回特に、というわけでもないんですけど」
──最終的にはどう勝ちたいですか?
「KOしたいですね。『どっちが勝ってもおかしくなかった』と言われるような試合内容にだけは、絶対にしたくないです。明確な差をつけるためにも、最低でもダウン一つは取らないとかな、と思っています」
──ここで勝って、どんなチャンピオンになりたいですか?
「最強になりたいです。『戦いたい』と思われるような、『このチャンピオンとの対戦が見たい』と、どこでも名前が挙がるようなチャンピオンになりたいですね。今回の山田選手はそうなるにふさわしい相手ですし」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「いつも言っているんですけど、前回よりもさらにパワーアップしているところを一番見せたいです」



