2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025』で行われる「-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド」のトーナメント組み合わせ抽選会が、9月8日(月)都内にて行われた。
会見の冒頭で須藤元気K-1プロデューサーは「まずレベルの高さ。誰が勝ち上がってもおかしくないし、今ここに別の選手がいてもおかしくないほどでした。世界で最高峰の大会だったと感じました」と、レベルの高い開幕戦だったと振り返り、ベストバウトはどの試合だったかと聞かれると「カマラ選手が空気を変えました。サバットの選手なのにパンチで倒してしまうっていう。K-1に必要なのは、ある意味幻想でもあるので、次はどんな戦いになるのか楽しみです」と、トーナメントで最初のKO勝ちをしたアルフォセヌー・カマラの名を挙げた。
前日の開幕戦を勝ち上がった8選手が出席し、抽選前に試合を振り返り以下のようにそれぞれコメント。
ジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)「準備してきたことを出せて勝てたのが嬉しいです。11月の試合が待ち遠しいです」
アルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)「昨日はとてもいい夜を過ごせた。K-1も組織として素敵なイベントだった。僕の試合も完ぺきな形で全て終えることが出来て満足している」
アイメリック・ラジジ(フランス/MARSEILLE BOXE PIEDS POINGS)「昨日はとてもいい試合が出来ていい夜を過ごせて嬉しく思った。各選手が全力を尽くして戦えたことが良かった。11月の試合が楽しみです」
ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)「とてもいい気分です。次回が楽しみで待ち遠しい。11月へ向けて万全の態勢を整えたい。どんな相手になるのか楽しみです」
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle-Box)「久しぶりの試合で勝ててホッとしています。本番は11月なのでみんなめちゃくちゃ強いと思うけれど、持てる力を全部出して優勝したい」
ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)「今回ベスト8に勝ち上がるためにハードなトレーニングを積んできた。ベスト・オブ・ベストになるためには必ず勝たないといけない。11月はベストを尽くして一番になりたい」
ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)「今の気持ちは勝てたことが嬉しい気持ち。去年は1回戦で負けてしまったが、優勝することが出来た。またこの世界トーナメントに出られて嬉しい。11月が楽しみだし、相手が決まり次第次の試合へ向けて準備をしていきたい」
オウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)「昨日は試合を制することが出来てとても嬉しいし、8人のトップファイターと顔を合わせられて嬉しい。今は試合を終えてリラックスしている」
続いての抽選会では、以下の通り決勝トーナメントの組み合わせが決まった。
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第1試合 3分3R延長1Rストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle-Box)
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第2試合 3分3R延長1Rアルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第3試合 3分3R延長1Rオウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)ジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第4試合 3分3R延長1Rゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)アイメリック・ラジジ(フランス/MARSEILLE BOXE PIEDS POINGS)
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準決勝第1試合 3分3R延長1Rコプリヴレンスキーvs.木村の勝者カマラvs.フェルドンクの勝者
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準決勝第2試合 3分3R延長1Rフェンvs.サルシチャの勝者アカピャンvs.ラジジの勝者
▼K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R準決勝第1試合の勝者準決勝第2試合の勝者
組み合わせ決定を受け、8選手は次の通りコメントした。
コプリヴレンスキー「木村選手の隣を選んだのは、日本のファンの皆さんにとってエキサイティングな試合になるというのが一番の理由。木村選手は爆発力のある選手で、自分も爆発力があるがスタイルは違う。そのスタイルの違いが勝敗を分ける最高の試合になるんじゃないかと思っています」
木村「前回のトーナメントの覇者ですね。ブアカーオに勝った試合から全部見ていて、トップ中のトップだと思っています。今までのキャリアで一番の強敵だと思いますし、完璧で穴のない選手。でも自分のファイトスタイルを信じて連勝して優勝したい。一番のチャレンジなのでワクワクしています。最高です。勝ちます。ありがとうございます」
カマラ「昨日の試合でもいい試合をしていたのを見て、対戦したいと思いました」
フェルドンク「昨日の試合を見て爆発力とパワーを感じる相手だった。そういった2人の試合がファンにとってエキサイティングな試合になると思いました」
フェン「サルシチャの映像は大体見ています。去年の抽選会では1番を引いて出場できなかったので、今年の決勝トーナメントで彼と対戦できることを楽しみにしていいます」
サルシチャ「K-1という舞台に立つことが夢でした。自分は一番強い選手と戦うことを一番に考えているので、オウヤンを選びました。自分の試合が終わった後にオウヤンの試合を見ていて、いろいろな部分をアダプトしていると思いました。なので王者を倒してセミファイナルに進んでいけると思っています」
アカピャン「身長は彼の方が有利だと思うが、戦略は自分の方が有利。ベストを尽くして勝ちたい。アルメニアのみんなも応援してくれているので、アルメニアのためにも勝ちたい」
ラジジ「ゾーラはいい選手だと思っているが、そもそもトーナメントには強い選手しか揃ってないのでチャレンジするつもり。いい相手とかではなく自分が勝ち進むことだけを考えています」
――木村選手は1番のボールを引いた瞬間“しまった”という顔をしていたがその理由は?
「自分で対戦相手を選びたかったなというところだったんですけど(笑)。でも、その中でも一番の強敵が来たなと思いましたので、こうなったらこうなったで思い切り会場を爆発させて、ここで勝って優勝する姿をお見せしたい。最高です!」
――指名できるなら誰を指名しようとしていた?
木村「相性的にフェルドンク選手ですね。ファイトスタイルが大好きなんで、バチバチの試合をしたいなと思っていたんですけど、ストーヤン選手に勝ったら当たるかもしれないんでトーナメントが面白くなると思います」
――決勝で誰と当たると思うか?
コプリヴレンスキー「誰が来ようと構わない。一番強い選手に上がってきてほしい」
木村「反対の山で考えるとオウヤン・フェン選手が上がって来るかな。でもサルシチャ選手もブラジル出身で強いし分析力もあるので、もしかしたら勝つのかなとも思っているので、その時はブラジル人対決が出来るかなと思っています」
カマラ「チャンピオンであるオウヤン選手とやれると、ベルトを持っているのでチャレンジになるかなと思います」
フェルドンク「その答えは決まっています。前回対戦して負けたオウヤン選手と決勝で戦って、リベンジしたいです」
フェン「まずは一回戦の相手を倒すことですが、昨年のチャンピオンだったストーヤン選手と決勝で戦いたいと思います」
サルシチャ「木村選手とブラジル対決ができたらいいなと思っています」
アカピャン「そういう質問を受けましたが、ちょっと考える時間も大事。もちろん一回戦に集中したいと思います。その後、準々決勝、決勝と進んでいきますが、より強い選手と戦いたいと思います」
ラジジ「特に誰というのはなくて、勝ち上がった選手と戦います」
――木村選手から当初はフェルドンク選手を指名しようと思っていたと言われたが、どう感じるか?
フェルドンク「彼は強くてパワーがある。でも自分も同じ。戦争のような激しい試合になると思います」
――コプリヴレンスキー選手は木村選手のパワーを防げる?
コプリヴレンスキー「過去に彼の試合も見て、スタイルも知っています。すごく爆発力のある選手だと思います。でも、その爆発力も相手に当たらなければ意味がないですし、自分には当たらない。レベルが違います」
――コプリブレンスキー選手がパンチは当たらないと話しているが。
木村「彼がやってきた実績を考えれば、その気持ちは当たり前。でも執念とか思い、すべてが拳に乗っかって、すべてのテクニックやキャリアを粉砕することが可能なところを見せたい。自分の拳を信じて、彼のアゴを折り打ち抜くつもりでいます。必ずKOします」
――フェン選手のいるブロックは身長が高い選手が揃っているが。
フェン「身長が高いことは何とも思っていません。これまでも自分よりも高身長の選手と戦ってきましたので、MAXのリングで強い選手と当たることに注力して戦いたいと思います」