共にバキバキの肉体で前日計量をパスしたロボ(左)とクラップダム(C)ONE Championship
2025年9月5日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 123』(U-NEXT配信)の全対戦カードが発表された。
同大会には日本からKNOCK OUTのエース・久井大夢(TEAM TAIMU)と小笠原瑛作(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)、RISEから無敗のホープ・吉田晄成(TEAM TEPPEN)の3名が出場。
小笠原が第3試合でサニット(タイ)と、吉田が第4試合でトヴァン・ノピアン(インドネシア)と、久井が第5試合でチャン・チンタオ(中国)と対戦する。

メインイベントには、クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)が登場。ONEバンタム級ムエタイ3分3Rでフェリペ・ロボ(ブラジル)と対戦する。
クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニースタジアム認定ライト級&スーパーライト級2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。
ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2021年は1勝2敗、2022年は2勝3敗、2023年は4勝(3KO)1敗1無効試合、2024年は2勝(2KO)2敗。KO狙いのアグレッシブなスタイルはタイで人気を博している。2024年7月にナビル・アナンにKO負けを喫し、ノンオー戦に続く連敗となったが、9月にはスープラックを左フックでKOして再起。2025年1月はジョン・リネカーにダウンを奪われるも追い上げて逆転勝利。4月はフェルザン・チチェキを左フックで1Rに沈めた。戦績は73勝20敗5分。ONEでは10勝6敗、そのうち4回でボーナスを獲得している。

ロボは2020年9月からONEに参戦すると、ヨードパノンムラン、ロートレックに判定勝ち。2022年3月、挑戦者の欠場を受けて急遽当時の王者であるノンオーの挑戦者に抜擢されたがKO負け。2023年4月の再起戦でセーマペッチをKOし、2024年2月にONEバンタム級ムエタイ世界王者ジョナサン・ハガティーに挑戦し、多彩なボクシング技術でハガティーを苦しめ、右アッパーで先制のダウンを奪うも3Rに逆転TKO負けを喫した。2024年8月にナビル・アナンにも判定で敗れたが、2025年2月にセーマペッチとの再戦でTKO勝ち。ONE戦績4勝3敗。
当初、両者は6月に対戦が組まれていたが、クラップダムの負傷欠場で流れていた。2度のタイトル挑戦経験があり、現ONEバンタム級ムエタイ3位のロボをKOすれば、いよいよクラップダムにも本戦契約のチャンスが舞い降りるかもしれない。

コー・メインではONEムエタイ62.6kg契約3分で、デッドゥアンレック・ティーデ99(タイ)がブアキャオ・ポー・パオイン(タイ)と対戦。

デッドゥアンレックは2023年2月に『ONE Friday Fights』に初参戦すると、9月までに4連勝。11月にナックロップ・フェアテックスにTKO負けで初黒星を喫している。内藤大樹には2023年7月、2024年4月と2連勝。2024年8月、ナックロップとの再戦で判定負け。2025年5月もアスラムジョン・オルチコフに判定負けで、ONE戦績を5勝3敗とした。
ブアキャオは2023年11月からONE Friday Fightsに参戦し、2戦目でデニス・デミルカプにKO負けを喫したものの、その後は4連勝。2025年4月にヤクブ・ポスラウスキを2RでKOしている。

国際部門のメインイベントとなる第6試合では、ONEフライ級ムエタイ3分3Rで、ドンキング・ヨータラックムエタイ(タイ)がルスタム・ユヌソフ(ロシア/Sinbi Muaythai/Tomahawk Kamilov Team)と対戦。
ドンキングは2024年3月からONE FFに出場し、4戦全勝(3KO)の好戦績をマークしていたが、2025年6月のヨードレックペット戦でKO負け。パンチが得意なムエマッドタイプ。戦績は79勝17敗。8月のKNOCK OUTに初来日が発表されていたが、契約上の都合で来日が中止となっていた。
ユヌソフは2024年3月からONE FFに参戦。初戦で日本の羅向に勝利すると、4連勝(2KO)を飾った。戦績は14戦無敗。



