2025年10月6日(月)中国・広州にて、K-1 WORLD MAX2004・2006優勝のブアカーオ・バンチャメーク(旧ポー.プラムック/タイ)がイー・ロン(中国)と3度目の対決を行うことが発表された。3分3Rのキックボクシングルール。
ブアカーオは、K-1 WORLDMAX世界トーナメント2004年・2006年王者。2004年にK-1 WORLD MAXトーナメントに初参戦すると、決勝で魔裟斗を判定で下し優勝を果たした。その後も連勝を飾り、2006年のトーナメントでは2度目の優勝。日本で久々の試合となった2023年の『RIZIN.42』で安保瑠輝也と対戦。ドローに終わったが、日本のファンに再びその強さをみせつけた。2024年3月の『RIZIN LANDMARK 9』で木村“フィリップ”ミノルを2R KO。2024年7月には『K-1 WORLD MAX 2024』でストーヤン・コプリヴレンスキーと対戦し、判定負けした。
2024年12月のラジャダムナンスタジアム生誕記念興行ではメインイベントを務め、ハン・ウェンバオ(中国)に判定勝ち。通算戦績を244勝(74KO)25敗14分2無効試合とした。
イー・ロン(=一龍)は少林寺出身の武僧という触れ込みで、“少林武僧”として絶大なる人気を誇る。中国拳法らしい派手な技を使い、驚異的な打たれ強さでブアカーオを始めとする世界の強豪と対戦してきた。その一方で、人気者ゆえにホームタウンデシジョンでの勝利も多いと揶揄されている。2024年5月、香港で城戸康裕(谷山ジム)と対戦し、1Rに左ハイキックでKO負けしている。戦績は62勝(24KO)13敗1分。
両者は過去2度対戦しており、初対決は2015年6月でブアカーオが判定勝ち。2度目は2016年11月でイー・ロンが判定勝ちでリベンジしているが、判定内容は地元中国を始めとして世界中のキックボクシングファンの間で物議をかもした。過去2度とも両者の対決は“世紀の一戦”と銘打たれており、3度目の決着戦となる今回も同じキャッチコピーが使われている。
43歳のブアカーオvs.38歳のイー・ロン。年齢的にもこれが最終決戦となるか。
また、同大会にはブアカーオと共に『THAI FIGHT』などで海外選手と戦ってムエタイの強さを知らしめて来た、スッドサコーン、ヨードセングライ、サイヨークも出場が決定。ムエタイのレジェンドたちが中国人選手と対戦するという図式だ。