キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】軍司泰斗がヒジ打ちで衝撃の初回KO負け、ゴンナパーが善戦・下地をKO、古村匡平がプンルアンを最終回KO、ぱんちゃん璃奈がアムにKO勝ち!松嶋こよみは3Rにあわやも判定勝ち、祐輝が勇成を秒殺KOで小笠原瑛作へ挑戦アピール、K-1石田協が高塩竜司にTKO勝ち

2025/08/29 17:08
MAROOMS presents KNOCK OUT.56 ~NEW BEGINNING~2025年8月29日(金)東京・後楽園ホール※U-NEXTにてLIVE配信 ▼メインイベント(第10試合)KNOCK OUT-RED -59.0kg契約 3分3R延長1R×軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)KO 1R 2分42秒 ※左ヒジ打ち〇ゲーオガンワーン・ソー.アムヌワイデッー(タイ)  軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝、2017年9月にKrushバンタム級王座を獲得(第2代)、2021年12月に第5代K-1 WORLD GPフェザー級王座王座に就いた。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」で優勝。2025年10月にはISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得している。  K-1との契約を終えて、2025年6月にKNOCK OUT初参戦。ヒジ打ちあり、つかみ制限無しのREDルールに挑み、元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ペットルンルアンを得意の左ボディでKOした。戦績は27勝(7KO)6敗1分。 ゲーオガンワーンは元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者(2015年)、元タイ国プロムエタイ協会同級王者(2015年)、True-4U同級王者(2016年)、CP Fresh Martチャンピオントーナメント優勝(2013年)などの実績を持ち、戦績は78勝30敗2分。スーパーレックとは2015年・2016年に3度対戦し、2勝1敗と勝ち越している。2024年6月の『MuayThai Super Fight』に初来日、大和哲也に判定勝ちした。サウスポーのフィームー(テクニシャン)。  1R、軽快なステップを踏む軍司にゲーオガンワーンは左ミドル、軍司も右フックを合わせる。重さが伝わる左ミドルを蹴るゲーオガンワーン。軍司は左ミドルを腕で受けて左ボディを叩き込む。組み付くと軍司がゲーオガンワーンを崩してみせた。ロープを背負わせた軍司は左ボディ、そして左フックをクリーンヒットさせてゲーオガンワーンが大きくグラつき、軍司もダウンと勘違いするほどのヒットを奪った。  しかし、ゲーオガンワーンは堪え、ここからいきなり首相撲の展開に持ち込む。軍司も組みで対抗。軍司が右インローからロープを背負ったゲーオガンワーンに打ちに行ったところで、ゲーオガンワーンが左ヒジのカウンター! この一撃がヒットし、後ろに倒れる軍司。カウントが進められるも立つことが出来ず、ゲーオガンワーンの衝撃KO勝ちとなった。軍司は初のKO負け。  ゲーオガンワーンはマイクを持ち、「今日は勝利出来てとても嬉しいです。皆さん、ありがとうございます。日本に来て2回目の試合でした。また日本へ来て試合がしたいです。僕は今月、息子が生まれました。なので今日は息子のために勝って、タイへ帰れて嬉しいです。今日、僕は息子のために勝つつもりでタイから来ました。これからも息子のために頑張りますので応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第9試合)スーパーファイト KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R×下地奏人(フリー)KO 3R 0分32秒〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)  下地は2024年8月に髙橋亨汰を延長戦で破る番狂わせ、11月にカンボジアで行われたクンクメールとの対抗戦でも初回KO勝利を収めると、12月には「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」準決勝で、久井大夢を破ったロムイーサンに1Rで右ハイキックによるKO勝ちの番狂わせ。決勝では久井に判定負けで王座獲得はならず。2025年4月に試合が決まっていたが、網膜裂孔でドクターストップがかかっていた。戦績は12勝(4KO)2敗。  ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1グループに参戦。2018年4月に第5代Krushライト級王者、2020年12月に第4代K-1 WORLD GPライト級王者となった。2025年2月にKNOCK OUT初参戦を果たすと古村匡平に判定勝ち、6月に重森陽太をKOしてKNOCK OUT-REDライト級王者となった。戦績は118勝(27KO)31敗3分。  1R、ゴンナパーは左ストレートから右フックで前へ出てヒジ。下地は左フックと右ストレート、右ロー。下地の左フック、右ストレートがゴンナパーを捉える。下地のヒザ蹴りにはゴンナパーが右フックをジャストミート。下地はジャブで立て直すと、前に出てくるゴンナパーのサイドへ回り込んで左フックと右ストレートを当てに行く。  しかし、下地が首相撲に持ち込んだところでヒザの蹴り合いからゴンナパーが右ヒジを打ち抜き、ダウンを奪う。立ち上がった下地に左ミドル、左右のヒジ。下地は右ミドルとワンツーで応戦する。ゴンナパーが左ローから左ストレート、下地は右ミドルとジャブでこのラウンドをしのいだ。  2R、前に出るゴンナパーが左ストレートから右フック、下地は下がりながらも左フック、右ボディストレートを返す。ゴンナパーの左フック、右ヒジをかわす下地。左ミドルはもらう下地だが、ゴンナパーのパンチをかわし始めた。  下地はボディをパンチで打ち、ヒザも突き刺す。前へ出るゴンナパーに右を当てる下地。ゴンナパーのヒザにもヒザを返す下地。下がりながらも左フック、右ストレート。ならばとゴンナパーはロープを背負わせてのヒジ。  3Rが始まるとすぐに距離を詰めるゴンナパーは、下地をロープに追い詰めると右フックからの左フック。下地は組み付こうとしたがダウン。そのまま立ち上がることが出来ず、ゴンナパーの貫録のKO勝ちとなった。  ゴンナパーは愛娘をリングに招き入れると抱き上げ、「今日はとてもうれしいです。今日はタイから娘と奥さんも来てくれて感動しています。これからも一生懸命練習して頑張ります。いつもタイのウィラサクレックムエタイジムで練習しています。皆さん、タイへ来た時は僕に会いに来てください。世界中から応援してくれるファンの皆さん、日本の皆さん、今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1R〇古村匡平(FURUMURA-GYM)KO 3R 0分18秒 ※左フック×プンルアン・バーンランバー(タイ)  古村は幼少の頃よりムエタイを学び、ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器とする。2023年4月に強豪スリヤンレックからTKO勝利を奪い、11月には元ルンピニー王者のバットマンから殊勲の勝利を収めた。2024年はRIZINとカンボジアのクンクメールに出場も黒星。2025年2月のゴンナパー戦では判定負け。戦績は23勝(10KO)7敗1分1無効試合。  プンルアンは『ONE Friday Fights』の常連出場選手で、2023年6月の『ONE Friday Fights 20』から6連勝(3KO)を達成。ジャオスアヤイにKO負けで連勝を止められると、サミンダンには判定勝ちもその後はヨードレックペット、ナックロップら強敵に4連敗を喫している。戦績は66勝9敗。ランバー・ソムデートM16のBaanrambaa所属。  1R、右ローの蹴り合いからスタート。プンルアンは左右フック、ワンツーで突っ込む。古村はかわしながら右フック。古村の右ミドルがヒットすると、プンルアンはすかさず右を打ち返す。左ミドルを当て合い、古村の前蹴りにはプンルアンが左ミドル。強い右カーフを蹴る古村だが、プンルアンは左ミドルを蹴り返してくる。  2R、プンルアンは左ボディ、古村がバランスを崩して倒れたところを蹴ろうとしてしまい注意を受ける。古村の前蹴りにプンルアンは左ミドル、パンチを見せておいての左ミドルもヒットさせる。古村はワンツーで反撃もすぐにプンルアンは左ミドル。  古村は右カーフ、プンルアンはパンチを打って空振りしても必ず左ミドルを蹴って当てる。古村は組み付くと持ち上げてプンルアンをマットに叩きつけた。古村の右カーフでプンルアンが転倒すると、立ち上がったプンルアンに古村が左右フックで攻めていく。  3R、古村の右カーフを空振りさせて左ミドルを蹴るプンルアン。パンチを空振りしても左ミドルを当てる。しかし、右ローを蹴るプンルアンに古村が圧をかけていき、左フックを振り抜いた。オープンフィンガーグローブならではのガードをすり抜けたこの一発が見事に決まり、豪快に倒れるプンルアン。古村のKO勝ちとなった。  KOボーナス50万円を受け取った古村は歓声に応え、「魔王です。魔王になっちゃいましたよ。地獄のライト級で王になるために。まだ正直、拳は折れてます。でも絶対にゴンナパーに勝って、重森に勝って、久井くんもいますし、地獄のライト級で王に返り咲くために帰ってきました。プンルアンめちゃくちゃ強くて、気持ちが折れそうになったんですけれど、みんなのおかげで戦い抜くことが出来ました。僕が試合出来ない時もファンの方が労いのDMをしてくれて救われましたし、この舞台に帰ってこれて本当に嬉しいです。ゴンナパー絶対に倒して、俺がこのライト級の魔王になります。僕の夢についてきてください。KNOCK OUTの象徴になれるように頑張ります」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級 3分3R延長1R〇ぱんちゃん璃奈(フリー)KO 3R 0分47秒 ※ヒザ蹴り×アム・ザ・ロケット(タイ)  ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。無敗の快進撃を続け、2020年8月にREBELS-BLACK女子46kg級初代王座(REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)、2022年3月にはKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座に就き二階級制覇を達成。2024年3月のK-1でRISEの平岡琴に勝つなど無敗の快進撃を続けていたが、5月の『巌流島バーチャルファイト』でルシア・アプデルガリムに判定2-0でプロ初黒星を喫した。  6月のKNOCK OUTで同じアルゼンチンのアイリン・ゴンザレスに判定勝ちで再起すると、10月にK-1グループからの刺客・美伶に判定2-0で辛勝(美伶が2.35kgオーバーで減点)。2025年2月、山田真子と延長戦の末にドローとなった。戦績は17勝(4KO)1敗1分。今回は、KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級(49kg)での試合。 アムはムエタイで80戦以上の戦績を誇り、2012年にWMC女子ミニフライ級王座、2013年にはWPMF女子ミニフライ級(47.62kg)王座を獲得。2014年にMMAデビューし、2019年3月にDEEP JEWELSに初来日。MMAでは3連敗中で、伊澤星花、村上彩、24年11月の前戦で万智に敗れている。RIZINでは2019年8月に浜崎朱加、大晦日に山本美憂と対戦するがいずれも敗れた。  1R、ぱんちゃんは前足を上げ下げしながら近付き左ミドル、右前蹴り。アムが強烈な右ローを蹴るとぱんちゃんはすかさずワンツーで突進。前に出るぱんちゃんを右フックで迎え撃つアム。左右の足を上げて歩いて近付くぱんちゃんだがアムに組まれる。接近するぱんちゃんにアムは強い左フック、ぱんちゃんは組みに持ち込もうとしたが、構わずアムがフックを連打し、場内にどよめきが起きた。  ぱんちゃんが足を上げて入ろうとしたところで、構えていた左腕のヒジがアムの顔面に当たってしまい、アムがダウンしたためぱんちゃんにはイエローカード(減点1)が与えられる。再開後、右のカウンターをヒットさせるぱんちゃん。アムも思い切り放つ左右フック。終盤、ぱんちゃんはアムの左右フックをバックステップでかわしジャブを当てていく。  2R、組みに行くぱんちゃんだがそこへアムが右ストレート。ぱんちゃんは右ロー、アムも右カーフを蹴り返す。ぱんちゃんのワンツーにはアムが右ミドル。圧をかけるぱんちゃんが左右ローから前蹴り。ぱんちゃんが飛びヒザを放つとアムは受け止めて投げ落とす。  前蹴り、ジャブ、右ローと蹴りを当てるぱんちゃんにアムは組んでボディロック。ぱんちゃんの左前蹴りに下がったアム。すかさずぱんちゃんが左右連打で攻め込み、身体を丸めるアムにヒザ蹴りを見舞った。  3R、ジャブで前に出るぱんちゃんは右ストレート、組むとヒザ。ぱんちゃんのワンツーで下がるアム。ぱんちゃんはラッシュをかけ、右ヒザを2発顔面に叩き込み、アムがダウン。立ち上がる素振りはなく、ぱんちゃんが見事なKO勝ちを飾った。  ぱんちゃんはマイクを持つと「ファンの皆様、アンチの皆様、ありがとうございます。1Rヒジがあたって申し訳ないです。1、2Rダメで3RにKO狙っていけたのは皆さんの応援のおかげです」と、超早口でまくしたてた。 [nextpage] ▼第6試合 KNOCK OUT-UNLIMITED -68kg契約 3分3R〇松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)判定3-0 ※29-28×2、30-27×ジャン・チャオ(中国/中山拓武ジム/CFP) “ナチュラルボーンMMAファイター”の異名を取る松嶋は、国内MMAフェザー級トップの実力者。ONE Championshipで世界王座挑戦経験があり、『ROAD TO UFC』にも参戦。不可解な判定で準決勝敗退後、2023年7月の『DEEP 114 IMPACT』で欠場した元UFCファイターのガブリエル・シルバの代替選手の劉獅と68kg契約で対戦し、1R TKO勝ち。  2024年の1月『TOP BRIGHTS』では、カルシャガ・ダウトベックにTKO負けを喫し、真剣に進退を考える状態にあったが、7月のGLADIATORでソドノムドルジ・プレブドルジにTKO勝ちで復帰。9月にはLFAとの契約が発表されたが、その後試合には出場していなかった。 チャオはMMA戦績7勝(3KO)2敗。散打とボクシングをバックボーンに持ち、アマチュアボクシングでは2019年中国ボクシング連盟71kg級王者となっている。身長178cmの27歳。LONGSAN FIGHTフェザー級王者。  1R、松嶋が距離を詰めるとチャオは右フック。松嶋が右カーフ、左三日月。チャオはやや低く構えて胸の位置でワンツーを打つ。松嶋の左三日月、右カーフからの右フック。松嶋の右カーフに右を合わせにいくチャオだが、カーフでバランスを崩す。  松嶋は左サイド構えになるとジャンプしての左ミドル。ロープに追い込むと右ヒジ、ヒザ蹴り、ワンツー、左フックを連続ヒットさせた。  2Rも松嶋が右カーフと左三日月、チャオが左右フックで前へ出てくると組んでのヒザ。飛びヒザ、バックスピンエルボーも繰り出す松嶋。チャオのパンチはすでに見切った様子の松嶋はバックステップでかわす。  松嶋が胴廻し回転蹴りを放つも空振り。チャオがガブってくると松嶋は背負って立ち上がり、背中からマットに落とす。スタンドに戻ると松嶋はタックルのフェイントからのバックスピンエルボー、組んでのヒザ。  3R、チャオの2度目の左右フックで松嶋がダウン気味に倒れ、チャオはすかさずパウンド。松嶋は立ち上がってパンチを打ち返す。後ろ蹴りを顔面へ放つ松嶋、続いてのシングルレッグでテイクダウンを奪い、マウントからパウンド、ヒジ。さらにバックマウントからパンチを打つ。立ち上がろうとするチャオにはヒザ。チャオが立ち上がると松嶋はガブってのヒザ蹴り連打。  残り時間30秒、左ミドルを蹴った松嶋だがこれはローブローに。再開後、松嶋は前に出てバックスピンエルボーから左ストレート。さらに左ハイから胴廻し回転蹴り。これは空振りとなってマットに落ちた松嶋だったが、下からの蹴り上げでチャオのパウンドを防いだ。  マイクを持った松嶋は「しょっぱい試合してすいません。もっと考えます。また帰ってこれればと思います。ジムのみんなが応援してくれて、こうやってリングに立つことが出来ています。応援ありがとうございます」と話した。 [nextpage] ▼第5試合 KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーフェザー級 3分3R〇カルロス・モタ(ブラジル)判定3-0 ※29-28×3×中村悠磨(和術慧舟會 HEARTS) モタは2016年7月にMMAでプロデビュー。ブラジルで8連勝後、2019年11月から『LFA』に参戦。同大会のフライ級王者になっている。さらに2022年8月には『UFC Fight Night』にも参戦を果たした(判定負け)。2024年12月のKNOCK OUTに初来日し、KNOCK OUT-UNLIMTEDルールで栗秋祥梧と対戦。テイクダウン&パウンドで圧倒しての判定勝ちを収めている。MMA戦績8勝2敗。2025年6月に古木誠也とKNOCK OUT-BLACKルールで対戦したが、初回KO負けを喫した。 中村は2025年6月のKNOCK OUTでプロデビューしたばかり。デビュー戦は長いリーチとアグレッシブなファイトスタイルで高木晟至に判定勝ちしている。  1R、出合い頭に中村がいきなりのワンツーをヒットさせる。そのまま追いかける中村が圧をかけ、モタは左へ回り込む。中村がジャブ、モタの左ボディフックには右フックを合わせに行く。  ボディを狙ってくるモタへ打ち下ろしのフックを合わせる中村。左右に構えをスイッチするモタはサウスポーから左ミドル、オーソドックスで右カーフ。モタは残り10秒でパンチをまとめ、右ローを蹴って優勢な場面を作る。  2R、序盤にモタがダブルレッグでテイクダウン。蹴り上げを見せる中村にモタは踏み付けを仕掛けていくがブレイク。モタは左右へ回り込み、石田にパンチを打たせない。逆にモタは単発ながらフック、ミドルを当てる。  残り10秒、左ミドルをヒットさせたモタが左右フックの左フックで中村をダウンさせ、踏み付けに行ったところでゴング。1Rに続いてモタが動き回って中村にパンチを打たせず、残り10秒でポイントを取りに行った。  3R、中村は圧をかけていくがなかなか手が出ない。左ミドルを当てるモタ。中村のワンツーに対して、モタは回転の速い左右フック。ハンドスピードが明らかにモタの方が速い。中村が右ストレートを出すとフックを3発返すモタ。さらに左ミドル。  そして残り10秒近く、ダブルレッグでテイクダウンしたモタはパウントと踏み付け、ガードの中村に左のパウンドを連打して試合を終えた。判定は3-0でモタの勝利。試合巧者ぶりを見せつけた。 [nextpage] ▼第4試合 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R延長1R〇祐輝(OU-BU GYM)KO 1R 0分59秒 ※左フック×勇成(フォームドジム/ジャパンキックボクシング協会フェザー級王者)  祐輝はこれまでKNOCK OUTで3戦を行い、2戦目は利根川仁に延長戦で惜敗したものの、KNOCK OUTのホープである福田拓海と茂木豪汰から初回KOを奪っている。戦績は7勝(3KO)6敗3分。  勇成はジャパンキックボクシング協会所属で、2023年新人賞。2024年11月に皆川裕哉を破り19歳でジャパンキック協会フェザー級王者となった。2025年2月には『ONE Friday Fights』に参戦し、ムエタイルールでグランプリノーイ・PKセンチャイに初回TKO勝ち。現在8連勝中と勢いに乗ってKNOCK OUTに初参戦する。戦績は9勝(6KO)1敗。  1R、サウスポーの祐輝が前へ出て左ストレート。左を被弾する勇成はヒジを合わせようとしたが、祐輝が左フック、左ストレートヒットさせてダウンを奪う。  勇成はヒジで応戦するが、祐輝が前へ左のパンチでどんどん攻めていき連打から最後は左フック。顔を抑えながら勇成がダウンし、レフェリーがストップ。祐輝の秒殺KO勝ちとなった。  祐輝はマイクを持つと「代々木に続いてKO勝ちした祐輝です! 強い相手だったんですけれど…」と声を詰まらせ、「お母さんが認知症で記憶が…なくなる病気なんです。俺が小さい頃にお父さんが事故で亡くなって、かあさんが一人で育ててくれて。俺がかあさんを支えられるように強くなってKNOCK OUTのベルトに挑戦させてください。フェザー級に凄く強い王者がいるのは知っています。小笠原選手、観ていますか、僕とタイトルマッチやってくれませんか。よろしくお願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 KNOCK OUT-UNLIMITED -68.0kg契約 3分3R×高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)TKO 2R 2分43秒 ※レフェリーストップ〇石田 協(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) 高塩は元栃木県警職員で、2015年12月にMMAプロデビューして以来、約10年間DEEPで戦ってきた。2015年12月のDEEPフューチャーキングトーナメントライト級優勝。2018年に神田コウヤを右ストレートからのパウンドでTKO、2019年に樋口武大の寝技を凌いでトップからのパウンドでTKO勝ちを収め、2020年には朝倉未来一年チャレンジの西谷大成に判定勝利している。直近のMMAでは2連敗中、2025年3月にUNLIMITEDルール初挑戦も木村亮彦に判定負け、6月は木下カラテにKO負けを喫した。MMA戦績10勝(5KO)15敗2分。 石田は「協」のリングネームでKrushに出場しており、2022年7月に田上“DARUMA”健太にKO勝ち、10月に水上陽生にKO勝ち、2023年1月に坂本優輝にKO負けでプロ戦績は2勝(2KO)1敗。7月5日に行われた優勝賞金100万円の「KNOCK OUT FIGHTER -66.0kg 1DAYトーナメント」で優勝を果たし、今回本戦に初登場する。  1R、パンチで詰めていった石田を高塩が胴タックルでテイクダウン。パウンドから踏み付けに行くが石田が体勢を入れ替えて立ち上がる。高塩は右目上から出血してドクターチェック。再開後、石田は左フックで傷口を狙う。高塩は胴タックルでテイクダウンし、踏み付けを狙うが石田が下から蹴り上げで防御。バックを奪ってパンチを見舞う高塩。  ブレイクで高塩に2度目のドクターチェック。再開後、左右フックの石田に組み付いて投げる高塩がマウントパンチ、バックを奪って殴る。ブレイク。シダはワンツーと蹴りで攻めていくも高塩が組み付く。  2R、石田は左インロー、高塩が打ち合ってくると左フックを当てるが高塩にテイクダウンされる。高塩はサイドから頭部へのヒザ蹴り。ブレイク。左ストレートで前に出て、コーナーを背負った高塩に左右フックを見舞う石田だが、首投げでテイクダウンされる。ブレイク。  左フックを当てる高塩に石田も右フックを返す。ロープに押し付けて右ボディと左フックで攻める石田に高塩はヒザ蹴り。石田はパンチで前へ出るが高塩に組まれてテイクダウン、高塩がマウントパンチからバックマウントパンチと連打を見舞う。ブレイクで高塩は3度目のドクターチェック。  ここでレフェリーストップがかかり、石田のTKO勝利に。優勢だった高塩は悔し涙を流した。  石田は「見たか、おらっ! 2年ぶりに後楽園ホールに帰ってこれて嬉しいです。格闘技の力だけで戻ってきました。この試合は全員KOじゃないとダメでしょう、やってやりました」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第2試合 KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーライト級 3分3R×木村亮彦(KNOCK OUT クロスポイント大泉)TKO 1R 1分07秒 ※レフェリーストップ〇ふくやーまん(FIGHTER'S FLOW)  木村はプロキックボクシング戦績3勝(2KO)1敗、UNLIMITED戦績は3勝(2KO)無敗で、3月の『KNOCK OUT REBELS SERIES.1』ではMMAファイターの高塩竜司から勝利を収めている。7月の「UNLIMITED -66kg 1DAYトーナメント」(※アマチュア)では決勝へ進出するも石田協に判定2-1で敗れた。  ふくやーまんはMMAファイターで戦績は3勝(3KO)7敗。2024年2月にNEXUSで大久保志及夫、6月にAFCでキム・ドンヒョンをいずれもTKOに下したが、10月のHEATで熊崎夏暉に1R TKO負け。2025年4月のDEEPでは諏訪部哲平に判定で敗れている。  1R、木村が右ローで先制、組みの展開になると木村がヒジ、ふくやーまんが右フック。ふくやーまんがテイクダウンして踏み付けにいくが、木村はかわして立ち上がる。木村は右ロー。  ふくやーまんが飛び込んでの右フックを木村のアゴにヒットさせ、左フックを合わせようとした木村だったがバッタリと倒れ、即座にレフェリーストップ。ふくやーまんのTKO勝ちとなった。  マイクを持ったふくやーまんは「初めまして、MMA界から来ました。こうやって初参戦ということだったんですけれど、MMAやってる僕からすれば延長線上というか。対策は特に問題なかったです。相手は無敗だったということだったんですが一撃KOで勝つことができてホッとしています。KNOCK OUTは注目を集めている団体さんだと思うので、これからMMAの選手も流れてくるんじゃないかなと思います。MMAで戦績残してない僕でも勝てたので、すぐにMMA選手に市場が握られちゃううんじゃないですかね。MMAファイターが流れてくることを意識して対策して欲しいと思います」と、KNOCK OUTに忠告した。 [nextpage] ▼第1試合 KNOCK OUT-UNLIMITED-58.0kg契約 2分3R〇松本飛雅(パラエストラ広島)TKO 1R 2分00秒 ※左フック×西村虎次郎(誰ツヨDOJOy)  テイクダウンを奪った松本が、立ち上がってのサッカーキック。西村が立ち上がった瞬間に左フックを打ち込み、KO勝ちを飾った。
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