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【Krush】再起戦の松山勇汰「他の選手には出来ないファイトスタイルで倒したい」、斎藤祐斗は「そんな男のフルスイングをぜひ見てください」

2025/08/26 22:08
【Krush】再起戦の松山勇汰「他の選手には出来ないファイトスタイルで倒したい」、斎藤祐斗は「そんな男のフルスイングをぜひ見てください」

松山(左)と斎藤のスーパー・フェザー級好カードが決定

 2025年10月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.181』の対戦カード発表記者会見が、8月26日(火)都内にて行われた。

 Krushスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、松山勇汰(ALONZA ABLAZE)と斎藤祐斗(JK TRIBE)の対戦が決定。


 松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は2024年3月にRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ちするなど7連勝を飾り、12月に横山朋哉のKrush王座に挑戦したが3RでKO負け。2025年5月の「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」ではレミー・パラに1回戦でKO負けを喫した。戦績は9勝(7KO)3敗のサウスポー。


 斎藤は地元・愛知県春日井市出身のK-1・Krushファイターで13勝(10KO) 9敗。8歳から始めた新極真空手で全日本大会高1軽量級の部準優勝。26歳でキックに転向し、2017年12月の『鉄拳』でプロデビュー。2018年8月よりK-1 GROUPのKrushに参戦し、連続KOの後は連続KO負けと派手な試合を繰り返す。2023年9月には『RIZIN』で梅野源治とヒジありルールで対戦し、判定負けも不利なルールで大健闘した。前戦は2025年4月に元王者の村越優汰に延長戦で敗れた。戦績は13勝(10KO)10敗。

 会見で斎藤は「今回は松山選手の再起戦みたいになってるけれど、僕も前回負けて絶対勝ちたい気持ちでお互い同じ気持ちだと思うので、ここで松山選手に勝って上に上がって王者をぶっ倒したい」、松山は「連敗の中で勝ててないが、弱くなったと思う部分は一つもなくて。負けから得る部分が大きくて進化しているので、それを10月に見せてまたトップ戦線に登っていきたい」と、共に連敗を脱出して上に行きたいと意気込む。

 互いの印象と気を付けたいところを聞かれると、斎藤は「印象は特にないけれど、ヒザ蹴りだけは気を付けて。あとは僕の戦いをするだけだと思うのでそれを見てください」、松山は「空手家らしいキックボクサーにはないスタイル。気を付けるのはハイキック」とそれぞれあげた。

 前回の負けからどんな練習を積んできたか、との質問に松山は「一番大きく得られたのは経験。あの時にこうすればよかったとか。そういうのって勝っている時はなかなか気付けないので。それで自分の穴を潰していくことは出来ているのかなと思うので、同じ負けはもうしないですし、より自分の完成に近付いているかなと思います」と答える。


 斎藤は「僕は前回、戦いに勝って試合に負けた。ゲームに負けたって思っているので反省する所はないです。僕が持っている武器をただ磨いてきただけです」ときっぱり。

 身長差があることに斎藤は「僕はデカい相手の方が得意。的が大きいので。僕のフルスイングが当たるんじゃないかな」と、むしろやりやすい相手だとする。松山も「僕も階級的にはやる相手はみんな小さいので自分も問題ないです」と慣れているとした。

 5月の王座決定トーナメントに出た松山をどう見ていたか、と聞かれると斎藤は「スーパー・フェザー級の日本人はみんな横並びのレベルかなと思っていたので、レミー・パラ選手が強かっただけだなと。僕はあの日本人3選手に負けるつもりはないですし、松山くんが選ばれたのは“顔”じゃないかなと思っています」と辛辣なコメント。

 これに松山は「それは宮田さんしか分からないですけれど、自分が選ばれたのは勝っても負けても派手な試合をするって部分だと思うので。堅い試合しても盛り上がらないですし、強いレミー選手が来た時に何かしてくれるんじゃないかって期待値が低いと思っていて、自分は倒せる技をいっぱい持っているのでそこを評価してもらったのかなと自分は思っています」と返した。

 決勝まで行った横山朋哉に今なら勝てるという自信はあるか、と聞かれると「12月に負けたばかりというのもあって。でも横山選手との試合から得た経験と、トーナメントの3試合を見て、横山選手と戦うならこうするっていうのは決まったので、次やったら違う結果に出来るという自信はあります」と答える。

 互いに、どんなフィニッシュにしたいか、との問いに斎藤は「戦い方的には削っていきたい。可愛い顔しているので、泣きたくなるくらいの攻め方で行きたい」とドS的な戦い方をしたいとニヤリ。


 松山は「カーフキックが少し前に話題になっていたんですけれど、そういう技って実用性が高くてリスクも少ないんですけれど、見ている方は面白くないって意見がある。他の選手には出来ないような、自分らしいファイトスタイルで倒したいと思っています」とした。

 ここで宮田充K-1プロデューサーは「プリンスvs.たたき上げの対決だと思う。ハッキリ言って、斎藤選手は地味に見えるんですよ。だからこそ、こういう相手は美味しいと思う。ここで松山選手を喰ったら明るい未来、村越選手に匹敵するくらいの大きなチャンス。それを相手に松山選手が復活できるのか。スーパー・フェザー級の重要マッチだと思っています。いい試合というよりも決着が見たいですね」と、両選手に檄をとばした。

 最後に斎藤は「僕と松山くんは10歳以上の年齢差があるし、僕には家族と子供もいる。今日も朝6時から働いて。それでも僕は戦うことを選び続けます。そんな男のフルスイングをぜひ見てください」、松山は「タイトルマッチとトーナメントで2回ベルトを獲れるチャンスをもらいましたが、そこを逃してしまったにも関わらず今でも温かい言葉をかけてくれる人たちがたくさんいるので、再起戦としていい勝ち方を見せて応援してくれている皆さんに喜んでもらいたいと思っています」と、それぞれメッセージを送った。

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