チームとして絶好調のTEPPENが送り込む棚澤(C)RISE
2025年8月30日(土)東京・後楽園ホール『RISE 191』にて行われる「200万総取りトーナメント GACHI!!」に出場する棚澤大空(TEAM TEPPEN)のインタビューが主催者を通じて届いた。
棚澤は空手出身で、2024年4月のDEEP☆KICKでプロデビュー。第7代DEEP☆KICK-53kg王者、Stand up King of Rookie 2024 -53kg級優勝。2025年5月にRISE初参戦を果たすと、ランキング上位の末國龍汰をKOして見せた。戦績は7戦全勝(2KO)無敗。
ここで勝たないとあかん
「感覚を研ぎ澄ませていって、自分の試合で『こうしたいな。こうできたらいいな』という動きになるべく近づけています」
――前回の試合では、末国選手と対戦して衝撃的なハイキックでKO勝ちでしたけれど、ご自身で振り返ってみていかがですか?
「何回見ても自分の試合じゃないみたいですね(笑)」
――それは出来すぎた内容だった?
「自分があんな動きをしているとは思えないくらい、良い意味で出来が良かったからです。練習ではめちゃくちゃ弱いというか、試合みたいな動きはできていないんですよ。どちらかというと本番に強いタイプではあるんですけど、それでも何回見ても“こんな動きしていたんだ”ってびっくりしました(笑)」
――試合中はセコンドの声は聞こえている方ですか?
「セコンドの声はめちゃくちゃ聞こえます」
――その声で体が動くような感覚なんですか?
「それでというよりかは、常に冷静でいられる感じはありますね。冷静で周りもしっかり見れている感覚で、セコンドの指示も『いま蹴れ』っていう声もしっかり聞こえていて、すぐに対応できるような体は常に作れている感じがします」
――前回の試合も映像で見ると、セコンドの言っている事がそのまま攻撃に繋がっていたような印象だったのですが、それは日頃から練習しているイメージ通りの流れだったんですか?
「あの動き自体がそもそもずっと練習でやっていた事だったので、体の動きに合っていることを言ってくれていたと思うんですけど、日頃から練習でやっていた事が出たって感じですね」
――この間の会見では「危ないところに突っ込めるのが自分の強さだ」と発言していましたが、そういう部分では格闘技をやる頭の使い方などは長けている方ですか?
「キックボクシングはまだ2年しかやっていないけど、空手を3歳からやっているので、格闘技IQの方は他より長けているのかなと思います」
――格闘技だけをやってきたからこそですね。
「そうですね。試合中の閃きや発想であったりとかは、普通の人が思い浮かばないことが浮かんでいたりするので、他の人よりあるのかなと思います」
――前回の末国戦を経て、今回は『RUF presents 200万総取りトーナメント“GACHI!!”』への出場が決定していますが、そこに出場するにあたって反響はありましたか?
「1dayトーナメントというハードルの高いトーナメントなので、そこに対しての“頑張れよ”って気持ちはみんなから受けています」

――第1回では同門で先生でもあるスアレック選手が優勝したというところで、TEPPEN内でも2大会連続優勝みたいな雰囲気やプレッシャーは感じていますか?
「プレッシャーは感じないですね。どちらかというと“ここで勝たないとあかん”っていうプレッシャーの方が自分の中で感じています」
――周りからのプレッシャーというよりは、自分からのプレッシャーの方が感じているんですね。
「周りからのプレッシャーは自分の力にしかなっていないです。今回のトーナメントに勝って次に進まないといけないので、このトーナメントは負けられないですね。出場選手の皆んなが思っている事だと思うんですけど、自分もそこにプレッシャーというか危機感を感じている部分があるので、そういう所を含めた上で自分でプレッシャーになっているのかなと感じています」
――スアレック選手からは1dayトーナメントという部分も含めて、アドバイスなどはもらいましたか?
「ロンさん(スアレック)はですね、『余裕』としか言わないんですよね(笑)。だから参考にはしていないです」
――その辺りは参考にできなさそうですね。
「ロンさんっぽいなというか、流石だなって感じです(笑)」
――今回トーナメントに出場する他のメンバーについては、何か印象はありますか?
「1回戦目の酒寄選手に関しては、組み立て方が上手いなと思っています。やっぱり僕より長年やっているだけあって、ずっとキックボクシングという業界に関わって練習をやっていると思うんですけど、僕の2年に比べたら組み立て方は僕より長けているのかなと思います。プロ戦績でいう経験に関してはほとんど差はなくて、パワーに関してはどうなんだろうと思う部分はあるので、そこでどう自分の持ち味を活かして上手いこと戦っていくかという部分が肝心かなと思います。あとは試合に向けて今がどうではなくて、試合の時はその時の自分に任せようと思っているタイプなので、完成度とその考え方でその時の自分に任せようと思っています」
――反対のブロックについてはいかがですか?
「ここは中々面白いカードになりそうですよね。僕はそっちの方が楽しみです」
――麗也選手もキャリアが長くてタイトルも取ってきてるような選手なので、ハイレベルな試合になりそうですよね。
「1番難易度の高い決勝になるかなと思います」
――キャリアという部分が麗也選手の武器にもなっていますが、仮に戦うとしたら思い切りの良さでいくようなイメージですか?
「全力でぶつかってやろうかなと思います」
――少し気が早くなりますが、賞金の使い道は決まっていますか?
「旅行に行きたいなと思っているのですが、親の誕生日が近いので親孝行をしつつという感じですかね」

――先日SNSを拝見したのですが、お母様は何かコンテストに出られているんですか?
「ミセスオブザイヤーっていうやつです」
――元々そういう活動をされている方なんですか?
「元々美容系の仕事をしていて、そこでお客様の信頼度を得るためだったり自分に自信を持つためっていうので、今年初めてチャレンジしたみたいです。色んな人間関係の繋がりがあって今回はそういう機会を頂いたみたいで、ずっと気になってはいたそうなんですけど、中々勇気が出せなくてみたいな。ただ
昨年おじいちゃんとおばあちゃんが(母方の両親)亡くなったというのもきっかけで、自分に自信を持って息子達に良い姿を見せたいっていうので頑張ってチャレンジとして参加していました」
――素敵なお母さんですね。試合前に刺激を受けたんじゃないですか?
「俺もやるぞって感じはありますね」
――今回は-53kgでのトーナメントですが、今後はどこの階級を目指してやっていきたいとか目標などはありますか?
「ずっと-53kgでこだわりを持ってやっていたので、最終的には-53kgでベルトを持ってこだわってやりたいと思っています」
――最後にいつも応援してくれているファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
「200万トーナメントの勝ちは誰にも譲る気がないので、これに勝ってしっかり次のステージに進めるように全員倒して200万を取りたいと思います」




