キックボクシング
インタビュー

【RISE】鈴木真彦戦を実現させた加藤有吾「“どっちが強いのか”というのがはっきり分かる試合になると思う。ガッテム!」

2025/08/23 14:08
 2025年8月30日(土)東京・後楽園ホール『RISE 191』のセミファイナルにて、同級2位・鈴木真彦(TEAM 寿)とバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで対戦する同級3位・加藤有吾(RIKIX)のインタビューが主催者を通じて届いた。  加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2024年12月に『ONE Friday Fights 91』に初出場、OFGムエタイに挑んでケイ・ジンジュンをKO。前戦は2025年6月、礼司をKO。戦績は28勝(13KO)7敗。 今だったら勝てる ――念願の鈴木真彦戦が決定しましたが、改めて今の心境はいかがですか? 「そうですね。RISEに参戦する前から同じ階級で活躍する選手だったので、ずっと意識していたし自分とやったら面白い試合になるなと思っていたので、それがいよいよぶつかるので楽しみです」 ――鈴木選手のことを意識し始めたのはいつぐらいからですか? 「RISEに出るよりも前からで、肘ありを鈴木選手がやっている時、旧KNOCK OUTの時に自分が本戦に出れなくて、鈴木選手が本戦で自分が負けた相手に思い切りKOして勝っていたり、ずっとRISEで活躍して志朗さんとか天心君とかとせめぎ合っているのも見ていました。ずっとチャンピオンで、僕がRISEに参戦した時も王座にいたので、本当に意識するようになったのはRISEに参戦してからですけど、その前からずっと見ていました」 ――最近になって“鈴木選手と戦いたい”という意志を口にしているような気がするんですけど、そこは自分も確かな実力を付けてきているという自信もあるからこそ、挑戦したいなという思いがあるんですか? 「自分が説得力のある試合をして実力を付けないと、周りと変わらない感じになっちゃうので、しっかり実力を付けて目立ってちゃんとやり合える位置になって、名前を出していこうというのは思っていました」 ――加藤選手にも“鈴木選手と戦いたい理由”を話していただきましたが、最近の傾向として鈴木選手と戦いたい選手が多いと感じています。それはなぜだと思いますか? 「やっぱりファイトスタイルに魅力があるので、1番の理由はそこだと思います。魅力がある選手なので『戦いたい』って言う人は多いと思います」 ――実際に熱望していた通りに対戦が決まり、試合まで約2週間となりましたが、現在のコンディションはいかがですか? 「今年は“鈴木選手と戦う”っていう事をずっと思い描いていて、試合が決まる前からもトレーナーに『イメージして練習しろ』って言われたり、戦う時の作戦は考えていたので、対戦が実際に決まった時からやる事や作戦は頭にあって1カ月前くらいから仕上がっている状態でした。これをあとは磨いていくような感じです」 ――戦いたいと思っていたからこそ、鈴木選手のイメージはある程度固まっていたんですね。 「そうです。だからこんなに早く作戦やイメージとかを準備して試合に臨んだ事がなかったので、試合が決まった段階でやる事は決まっていたし、あとはどうやってそれの確率をより上げるように磨いていくというような感じですね」 ――鈴木選手と対戦するにあたっての気持ちは、楽しみでワクワクしていたり、恐怖心があって緊張したりしていますか? 「緊張とか恐怖心は多少ありますけど、やっぱりワクワクっていう気持ちが1番大きいです。自信もあるし上手くいっている絵も自分の中で見えているので、楽しみな気持ちの方が勝っています」 ――試合内容としてはどんなイメージをしていますか? 「競る試合内容になるのかなと思うし、一瞬で終わっちゃうような気もします」 ――前回の鈴木選手の試合は見ましたか? 「現地で直接見に行きました」 ――その試合を見ていかがでしたか? 「戦うと思っていたのでイメージしながら見ていたんですけど、今だったら勝てるなという風に思っています」 ――鈴木選手もインタビューでは「加藤選手とだったら噛み合うような試合になるから、後楽園ホールを熱狂させたい」というような事も仰っていました。 「後楽園ホールが爆発するような、とんでもない熱気のある試合になると思います」 ――それだけ熱い試合になると思いますか? 「本当に“上手くやって勝とう”とは思っていなくて。もちろんただ打ち合うだけではないですけど、“どっちが強いのか”というのがはっきり分かる試合になると思います」 ――鈴木選手といえば、RISEの55kgの階級をずっと引っ張ってきた、志朗選手などと並んで象徴的な選手の1人ですが、ここを超えることによってこれからのRISEを引っ張っていきたいというような思いもありますか? 「RISEを引っ張って盛り上げるという気持ちはあります。今回がその始まりになる試合になると思います」 ――今回の試合で仮に鈴木選手に勝ったとしたら、やはり大﨑選手へのリベンジも果たしたいですか? 「そこはずっと意識しています」 ――最近の大﨑孔稀選手の試合を見てみて、どんな印象がありましたか? 「隙がないし強いし上手いしって感じで、本当に“チャンピオン”って感じだなと思います」 ――大﨑選手は、加藤選手が一緒に練習している志朗選手と戦いたいという発言もしていますけど、逆に加藤選手は最終的にいつか志朗選手と戦ってみたいという思いはありますか? 「今すぐとかではないですけど、本当にすごい選手なので“追いつきたい”っていう気持ちはあります」 ――もし仮にそういう時が来たらどうしますか? 「時が来たらそうですね(笑)。志朗さんが引退するまでに、もしかしたらあり得るかなとは思います」 ――志朗選手に追いついて、戦いたいとか辿り着きたい思いもあるんですか? 「辿り着きたいっていう気持ちはあります」 ――鈴木戦にむけて重点的に強化している部分はどこになりますか? 「ニックさんはボクシングを教えるのがスペシャリストって感じで、RISEはボクシングが重要になると思うので、ボクシングを重点的にやっています」 ――今回の試合についてRIKIXの会長やトレーナーの方たちは何か仰っている事はありますか? 「作戦についてもそうだし、『ただ勝つのではなくて圧倒的に勝とう』っていう事をちゃんと目標にして一緒にやっています」 ――最後にいつも応援してくれるファンの皆さまにメッセージをお願いします。 「今回の鈴木戦では後楽園ホールが爆発するような激闘になると思う一方で、一瞬で終わるかなとも思うので、目を逸らさずに見てください。ガッテム!」
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