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【LFA】上久保周哉がLFA2連勝! 元UFCエリック・シェルトンをRNCで極める。フライ級王者シャポリンがロゼを左ST KO防衛でパントージャが祝福。ライト級王座はミランダが粘るブラジライを振り切り王座防衛

2025/08/23 12:08
 2025年8月22日(日本時間23日)米国カリフォルニア州ベンチュラ・サンミゲールホールにて『LFA 215: Miranda vs. Barzilay』(UFC Fight Pass配信)が開催された。  メインカードでは、136.4ポンド契約で上久保周哉(日本)とエリック・シェルトン(米国)が対戦。上久保が2Rにリアネイキドチョークを極め、LFA2連続一本勝ちを決めている。 ▼LFAライト級選手権試合 5分5R〇リッチー・ミランダ(米国)王者 12勝1敗[判定3-0] ※49-46×3×イレイ・バージライ(イスラエル)挑戦者 7勝1敗※ミランダが王座防衛  1R、サウスポー構えのミランダにオーソのバージライ。右ジャブで詰めるミランダは、右に回るバージライに左。左に変えるバージライは右前蹴り。手数多く攻めるミランダ。バージライは左回り。ミランダは左フックからシングルレッグで崩してバッククリンチ狙いも離れるバージライが右フックを突く。  ミランダの左の入りに右を狙い、右前蹴りのバージライ。ミランダは右ジャブ、左前蹴りもかわすバージライは左ハイを見せて、ミランダの入りに右テンカオ! さらに右ミドル。  ミランダは大きな右オーバーハンドがかすめると、クリンチボクシングも。離れるバージライは右バックエルボー。左で飛び込むミランダを潜ってバッククリンチ。後方に崩そうとするが、残したミランダにバージライは背後からヒジを突く。  2R、左ストレートで前に出るミランダ。バージライは左右の蹴りで間合いを保つ。ミランダの詰めをいなすバージライ。ミランダは左を突いてクリンチしてボディ打ちで連打。さらにレベルチェンジから組みも剥がすバージライ。  前に出続けるミランダ。バージライは右ボディストレート。右前蹴りは掴んだミランダ。足を戻したバージライにミランダは追って左ストレート。これもかわしてクリンチのバージライは離れる。ミランダは左右を振って右で差して組みに。四つで体を入れ替えたバージライ。  左ミドルを突くミランダ。鼻から出血。左右ハイを突くバージライの右フックに頭を下げたミランダはここで下がらず前に出てダブルレッグテイクダウン! インサイドガードから激しい鉄槌! 亀になって立とうとするバージライにリアネイキドチョークを狙うが、すぐに仰向けになるバージライ。そこにマウントからパウンドもゴング。 (C)LFA  3R、右前手を突くミランダ。左右で詰めるとバージライも右を突き、ミランダの入りに右テンカオ! なおも組もうとするミランダを剥がしてスタンド。  頭を下げてフックを突くミランダにワンツーから右をヒットさせるバージライが前に。ミランダのダブルレッグをスプロールしかけるが、ここでミランダはドライブしてテイクダウン! すぐに足を越えてマウント、バックマウント、ボディトライアングルに。  背後からパウンドするミランダに正対に成功したバージライはトップからパウンド。被弾しながら立つミランダ。そこに右を突くバージライ。ミランダの顔の傷が多くなる。ワンツーの右のバージライ。そこにシングルレッグのミランダ。バージライのシングルレッグを切ってヒザ。いったん身体が伸びかけたバージライだが、ヒザを立てて立ち上がり、スピニングエルボー。打ち合いゴング。  4R、ミランダの左の飛び込みをかわして右ボディを突くバージライは右から左で前に。ミランダのシングルレッグを差し上げ、四つに・ケージまでドライブしたミランダにアンクルピックから股下に数多を突っ込みテイクダウンを狙うミランダだが、頭を押して足を抜くバージライ。  左ジャブのバージライに右ジャブを返すミランダは跳びヒザも。しかしバージライは右ストレートを返すと跳びヒザ。さらに左ヒジを突く。ケージから押し戻すミランダも右から左。バージライのバックフィストをかわす。左右から組んだミランダ。鼻血を流しながらバッククリンチを奪い、後方に投げてテイクダウン! 鉄槌に亀から正対してスイッチで立ち上がるバージライ。打ち返しでゴング。ミランダが盛り返したラウンド。  5R、拳を合わせた両者。最終ラウンド、左で前に出るミランダは左ローも。バージライは右インロー、左前手フック、ヒジで入るが、ミランダも左ストレートを突く。  右の飛び込みからダブルレッグテイクダウンのバージライ! ケージまで動くミランダは立ち上がり。離れ際にバージライは右ヒジ。ミランダもここで前に。互いに四つからヒザ。離れるバージライが圧力をかけて右ストレート。さばくミランダに右縦ヒジを突くバージライ。さらにシングルレッグを混ぜて右を突く。さらにボディロックから小外がけテイクダウン!  すぐに立つミランダに右ハイを突く。ブロッキングのミランダ。右を振るバージライに、打ち返すミランダだが、バージライはこの最終ラウンドで組を混ぜて勝負。バッククリンチから崩し。離れたミランダは殴り合い。バージライが跳びヒザで前に。そこにミランダが右を返してゴング。  5R死闘の判定は3者が49-46で王者を支持。ミランダが防衛に成功した。  試合後、ミランダは「彼を倒すために自分の役割を果たそうと、できる限り暴力的に振る舞おうと努力した。ゲームプランはいつも同じ。前に出て、彼を倒し、叩きのめす。もちろん、打撃をもっと明確にしようとした。でも、調整が必要だった。主な目標はトップを取ってフィニッシュを狙うこと。激しいパンチを当てようとしたし、チョークを狙ったけど滑りやすかった。レフェリーが試合を中断した時、俺は“この試合を絶対に勝つ”って思ったんだ。それが俺がずっと目指していたことだった」とマイク。  次を問われ、コーナーマンからファールカップを受け取ると、「俺はこれのために何年も戦ってきた。これが10戦目だ。タイトル防衛戦だ。2本のストライプを手に入れた」と語り、電話の代わりにファールカップを耳に当てて、「ダナ、俺を呼んでくれ、ベイビー。準備はできてる。ライト級なら誰でもいい。挑戦する準備はできてる。やろうぜ。おい、推薦状をくれ」とUFCとの契約をアピールした。 [nextpage] ▼LFAフライ級級選手権試合 5分5R〇エドゥアウド・シャポリン(ブラジル)14勝2敗[1R 2分57秒 KO]×デヴォン・ロゼ(カナダ)8勝3敗※シャポリンがフライ級王座防衛  1R、ともにサウスポー構え。左を突いて詰めて先に組むのはロゼ。シャポリンは体を入れ替え離れる。ワンツーの左のロゼに、シャポリンはスイッチを見せながらワンツーの右。インローから右ハイも。 (C)LFA  ロゼは右から左を突いてダブルレッグへ。シャポリンはサウスポー構えに戻して右から左ボディのシャポリン。ワンツーを強振するロゼ。跳びヒザのシャポリンに足払いで崩すロゼは左を強振。  それをかわしたシャポリンは右ストレートを打ち降ろし、ロゼが身体を戻したところに左ストレート! ロゼが意識を失ったようにダウンしたところにパウンド。すぐにレフェリーが間に入った。シャポリンが1R KOで王座防衛。  KO勝利のシャポリンに、来場しベルトのプレゼンテーターを務めたUFC世界フライ級王者のアレッシャンドレ・パントージャがハグし祝福した。  試合後、シャポリンは「今この瞬間、本当に幸せです。素晴らしいチームが後ろにいてくれて、ここでの戦いが私の夢だったんです。ベンチュラで戦えて本当に幸せです。私のトレーニングは本当に良く、昨日のインタビューで『私は別のレベルにいる』と言いました。UFCのチャンスが必要です。(ダニエル・コーミエーやカブ・スワンソンらのチームで)人々は私が経験したことを知っています。私は次を待っています」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級→136.4ポンド契約 5分3R〇上久保周哉(日本)16勝2敗1分[2R 1分48秒 リアネイキドチョーク]×エリック・シェルトン(米国)20勝9敗(UFC2勝4敗)※Synergy FCバンタム級王者  上久保はMMA15勝2敗1分。柔道・柔術をベースに2014年にプロMMAデビュー。同年のDEEPフューチャーキングトーナメントフェザー級で優勝すると、2018年7月からONEに参戦。スノト、モハメド・アイマン、キム・デファン、ブルーノ・プッチ、ミチェル・チャマール、トロイ・ウォーゼンに勝利し、サークルケージで6連勝。  UFCを目指し、2023年の『ROAD TO UFC』に参戦。同年5月の1回戦で中国のバーエゴン・ジェライスにスプリット判定勝ちでMMA13勝1敗分けとしたが、続く8月の準決勝で野瀬翔平にスプリット判定勝ちしているシャオ・ロンに判定2-0の惜敗。  2023年12月の『GLADIATOR 024』で負傷欠場したシン・ジェヨンの代役ペ・ジョンウに1R リアネイキドチョークで一本勝ち、再起を遂げていた。2024年7月には『GLADIATOR CS』でグラップリングの「PROGRESSフェザー級王座戦」に出場。竹内稔に判定勝ちで同王座を獲得。  25年2月の『LFA 202: Nkuta vs. Garcia』で当初対戦予定だったバクトヴァル・ユニソフの負傷欠場で急遽マテウス・ハポジーニョ・サントス(ブラジル)と対戦。2Rにタツミツイスターを極めている。  当初、上久保はマルコス・ベラトと対戦予定だったが、ベラト欠場に伴い、元UFCファイターのシェルトンとの対戦に変更。さらにバンタム級契約が、シェルトンの計量ミスで136.4ポンドのキャッチウェイトでの試合となっている。 (C)LFA  1R、ともにオーソドックス構え。中央に走り出た上久保。右を突くシェルトンはサークリング。上久保は足を取りに行くが、切るシェルトンは左ジャブ。右アッパーで入る上久保。アッパーを突くシェルトンだが、上久保はシングルレッグで軸足払いでテイクダウン。  ハーフから背中を見せて立とうとするシェルトンのバックに右足をかけて引き込み両足フック、4の字ロック。左手でリアネイキドチョークをパームトゥパームへ。防ぐシェルトンに、オタツロックの上久保。右手でリアネイキドチョークにヒジを押し上げて防ぐシェルトン。オタツロックに正対が出来ない。  正対際にツイスターを狙うシェルトン。絞める上久保がバックに移行し、背後からヒジ。足を組んでいる側に回るシェルトン。ゴング。  2R、先に詰める上久保はジャブを突いてテイクダウンに。そこに右ヒザを合わせたシェルトンだが、上久保はシングルレッグで組んで奥足をアンクルピックで崩して、シェルトンが着いた手も手繰るとすぐにバックに。  ボディトライアングルで組んでバックを奪うと、右手でリアネイキドチョーク、パームトゥパームで絞めるとシェルトンはいったんは手を剥がすも、上久保は落ち着いてRNCグリップに組み直してタップを奪った。  ケージ内インタビューは無かったが、ケージを出る際に、上久保は両手を挙げて咆哮。頂柔術の礒野元代表とケージを降りた、これでLFA2連勝。
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