2025年8月22日(金)、中国・上海インドアスタジアムにて『ROAD TO UFCシーズン4 準決勝 エピソード5&6』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催された。
5月の1回戦出場の日本人8選手中、唯一勝ち残った中村京一郎(日本)が、フェザー級トーナメント準決勝でリー・カイウェン(中国)と対戦。序盤から先に攻めた中村は、カイウェンのテイクダウンに立ち上がり、左ストレートを効かせて判定勝ち。同じく準決勝でユン・チャンミンを47秒TKOに下した豪州のセバスチャン・サレイとの決勝戦を決めている。
【RTU】1回戦2日目、日本勢は全敗。エフェヴィガが2Rのピンチ凌ぎ3R反撃も豪州マーファンに判定負け。神谷が2R TKO負け。井村が初回極め切れずKO負け。伊藤が接戦も判定負けで1回戦敗退。佐藤も1R TKO負け
【RTU】1回戦1日目Tは日本勢が1勝3敗。青井人がチャンミンにスプリット判定負け、中村がKO勝ちでカイウェンと激突に。吉田が1R TKO負け、山内が2R TKO負け。ワンマッチで松田が昨年準優勝シャオツァンに判定勝ち
ROAD TO UFCシーズン4 準決勝 エピソード5&6 速報
2025年8月22日(金)中国・上海インドアスタジアム(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)
【エピソード 6】※日本時間21時開始 ※エピソード5は19時開始
▼女子ストロー級 5分5R〇ブルーナ・ブラジル(ブラジル)11勝5敗(UFC3勝3敗)115.5lbs/52.39kg[判定3-0] ※30-27×3×シー・ミン(中国)17勝6敗(UFC1勝1敗)116lbs/52.62kg
1R、ともにオーソドックス構え。サイドキックを突くシー・ミン。ブラジルは右前蹴りともにまだ遠い。右ローを届かせるブラジル。シー・ミンは右ミドル。かわすブラジルは右ストレートを合わせる。
右ローを突くブラジル。さらにシー・ミンの入りに跳びヒザも組んだシー・ミンは右で差してからボディロック。しかし左で差したブラジルは四つに。突き放す。
ワンツーから左ミドルのシー・ミン。ブラジルはジャンピングのバックスピンキック。右で差して組んだシー・ミンにブラジルは両手を広げて倒されないとアピール。
2R、蹴り合いから右ボディストレート、右ローはブラジル。シー・ミンは右前蹴り、左サイドキック。さらに右ミドルに繋ぐ。ジャブの刺し合いのシー・ミンは右も振って、右ミドルの打ち合いからシングルレッグへ。引き出すシー・ミンだが足を着地させたブラジルにダブルレッグに移行したシー・ミンが尻を着かせる。
しかし小手に巻いて立つブラジル。そこになおもシングルレッグのシー・ミン。ブラジルはニンジャチョークへ。首を抜くシー・ミンは前に出てダブルレッグ狙いもクラッチできず。
離れた両者。左前蹴りを突くシー・ミン。ブラジルも左ボディ。シー・ミンは右から左の蹴り。ブラジルは大きな右を突き、バックフィストも。
3R、先に前に出るシー・ミン。そこにブラジルは前手を合わせる。そして右ストレートも。右ローを突くブラジル。シー・ミンは果敢に右ミドルハイを打つが、その打ち終わりに組んだブラジルがバッククリンチ。正対するシー・ミンにヒザ蹴り。四つで組むシー・ミンをヒザを突いて突き放したブラジル。左足を上げて片足で近づくシー・ミンだが、右ハイには右アッパーのブラジル。
シー・ミンはサイドキックで前に出るが、右ミドルに右を合わせるブラジル。なおも左で差して押し込むシー・ミンに投げたブラジルがバック狙いからマウントへ。ケージに指をかけてブリッジのシーミンに、下のポジションから再開も、ブラジルが上のままホーン。
判定3-0(30-27×3)でブラジルが勝利。ファイティングナードの眼鏡をかけて「ここで試合ができて夢がかなった。みんなありがとう。この機会をくれてありがとう。(次は誰と?)私は特に誰かを考えているわけではなくて、UFCが私に与えてくれるものなら誰でも。毎日努力しているし、止まらない。私はファイティングナードの女王、もし知らなけらば、いま知ったよね」と、UFCの決まり文句で締めた。
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▼フライ級 5分3R〇ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)MMA9勝1敗(UFC1勝1敗)126lbs/57.15kg[1R 2分53秒 ダースチョーク]×テランス・セイターン(米国)MMA8勝2敗(UFC0勝1敗)126.5lbs/57.38kg※鶴屋怜は負傷欠場
1R、ともにオーソドックス構え。跳びヒザのニャムジャルガルは、バックエルボーも。そこに組んだセイターンだが、小外がけテイクダウンはニャムジャルガル。すぐに立つセイターンは、左で差して離れ際に左を狙う。
左フックを狙うニャムジャルガルに、右から左、さらにワンツーのセイターン。
そこを潜って四つから大内刈テイクダウンのニャムジャルガルはセイターンの起き上がりにダースチョー。仰向けのままのセイターンに上から圧力をかけて絞めると、セイターンが失神した。
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▼ROAD TO UFC 4 フェザー級トーナメント準決勝 5分3R ※選手名から前戦〇中村京一郎(日本)7勝1敗 146ポンド(66.22kg)※試合前インタビュー[判定3-0] ※29-28×2, 29-27×リー・カイウェン(中国)15勝7敗 145.5ポンド(65.99kg)※中村が決勝進出。セバスチャン・サレイと対戦へ
オクタゴンに入る前に目を閉じて手を合わせた中村。中村倫也がセコンド。カイウェンの登場にホームは大歓声。ソン・ヤドンがセコンドにつく。中村はコールに笑顔も見せる。カイウェンもコールに袈裟斬りのポーズ。
1R、グローブタッチ。サウスポー構えから先に左の蹴りの中村。前蹴りも。カイウェンも左の蹴りも圧力をかけるのは中村。さらに左インローも当てる。右ジャブ、左ミドルの中村。右から左で押し戻すカイウェンにガードの中村は左を返す。右を突くカイウェンは連打。左ミドルを突くと、左ストレート! 被弾したカイウェンだが、右を返すと中村が後退。
しかし、カイウェンのダブルレッグテイクダウンにすぐに立つ中村。カイウェンの左ローをかわして前に。そこに右を突くカイウェンがダブルレッグテイクダウン!
キムラクラッチを解いた中村はケージで立ち上がり。バッククリンチのカイウェンに右小手で正対した中村。突き放して中村が前に。左ハイ。それを掴んでテイクダウンのカイウェンだが、中村は立ち上がり。ホーンに両者睨み合って離れる。手数とテイクダウンのカイウェン、有効打では中村のラウンドか。
2R、左右ローの中村。ツーワンツーで前に。さらに前進して左ミドルを当てて左ストレート! カイウェンは金網まで下がるが、右を突いて前に。右に回ってかわす中村は右前手を突いて右カーフ、左ミドル、後ろ蹴りも。右から左の中村に右を当てるカイウェン。
ニータップを見せた中村は鼻血。カイウェンの胴タックルを切る中村。右から左を突いて左ヒザに繋ぎ、左ハイ。カイウェンの右の返しをもらいながらも左を突き、左アッパー。左ハイ。カイウェンは鼻血。ダブルレッグを切る中村、しかしカイウェンも右を返す。さらに左ヒジ、ヒザ。
左ストレートを当てる中村。左ヒザにテイクダウンのを合わせるカイウェンを切る中村は詰めて左! さらにケージに釘付けにして連打から左アッパー! カイウェンも倒れず。
3R、右目を大きく腫らしたカイウェンが前に。中村はバックヒジ! さらに左ハイ。カイウェンの右の入りに左。左をもらうが、カイウェンの入りに左ヒザ! 被弾したカイウェンを詰めて左右前蹴りの中村。カイウェンの打ち返し、ダブルレッグは速さにかける。
一気に詰める中村は左を突いて右アッパー、左を突く。しかしカイウェンも右を振る。左ミドルの中村はさらに左ミドル。苦しい時間帯。ガードが下がるがそれでも圧力をかけるのは中村。左ミドルを突いて前に。左インロー、ニータップを狙う。
中村は左ハイ。ガードするカイウェン。前に出ると右の蹴りを出してホーン。最後は近づき視線を合わせて肩を合わせて離れた。
判定は3-0(29-28×2, 29-27)で中村が勝利。1Rはジャッジ3者がカイウェンを支持している。ケージの中でのインタビューでは中村倫也の通訳に、京一郎は英語で「ニーハオ、シャンハイ。最初に、彼をリスペクトしている。ありがとう。タフな試合だったけど仕掛けにいったまで。彼はタフガイ」と語ると、最後に日本語で「こういう試合を通してもっと強くなれると思う」と語った。
その後、ケージインした豪州のセバスチャン・サレイとフェイスオフを行った。
また、試合後のバックステージでは、「カイウェンのホームで、自分にとってはアウェーゲーム、大変でした。でも最後までやりきったのは日本のファンのファンの皆さんのおかげです。彼は本当にタフで強かったですし、またフィニッシュできなかったですけど、次に繋がるゲームだったと思うんで、次もよろしくお願いします。
(決勝戦に向けて)ちょっと今回、アウェーで日本のみんなにいいところ見せちゃおうと、ちょっと欲が出ちゃったんで、自分が本当に素で楽しむゲームを次は仕上げてお届けできたらと思います。
楽しく戦えたんですが、2R目に入る前に水渡されなくて厳しかったです(笑)。でもこうして判定で勝てたってことは、キツかったけど、ゲームも楽しかったってこと。みんなのおかげです。本当にありがとうございます。(3Rフルで戦えたことは)めちゃくちゃいい。チャンピオンに向けてのすごくいい戦いだと思うし、今まで『フィニッシュするのが速いよ』って色々言われてたんで、3Rこうやって殴り合う試合もいいんじゃないでしょうか。
(セコンドの)高谷(裕之)さんも中村倫也さんの声も聞こえたし、スタジアムにいる僕のファンの声も聞こえたし。ただ、カイウェンの強さに、僕ももう一個攻めれなかったんで。鍛錬して日々精進します。こういうゲームも本当にどうかなと思うんで、次はフィニッシュが気持ちいいし、お送りするんで、僕も日々鍛錬して頑張るんで、皆さんも日常頑張りましょう。楽しんで行きましょう。ありがとうございます」と語っている。
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▼ROAD TO UFC 4 ライト級トーナメント準決勝 5分3R〇キム・サンウク(韓国)13勝3敗 156lbs/70.76kg[2R 3分42秒 リアネイキドチョーク]×レン・ヤーウェイ(中国)9勝4敗 155.5lbs/70.53kg※サンウクがマーファンとライト級決勝で対戦へ
1R、オーソのサンウクに左インローのヤーウェイ。詰めるサンウクはダブルレッグも切る。左奥足ローも突くヤーウェイ。mk着ミドルで入るサンウクに、ヤーウェイは左ミドルもどんどん詰めるサンウクが四つから小外がけテイクダウン。すぐにボディトライアングルを巻いてバックに。
マウント狙いからバックに戻ろうとしたサンウク。その際で亀から立とうとしたヤーウェイにアナコンダチョークへ! 横回転で外したヤーウェイに詰めるサンウクはクリンチボクシング。四つに組んで小外がけテイクダウン。パスガードからクルスフィックスでパウンドでホーン。
2R、ずかずかと間合いを詰めるサンウクに左ボディを突くヤーウェイだが、パンチの距離が足りない。左ハイを打つがスリップ。そこにがぶりで首を狙うサンウク。ここでも削られるヤーウェイに、サンウクはダーティボクシング。
両手で手を押さえて右を突いて間合いを詰める。左を打つヤーウェイは、詰めてきたところにレバー打ち! くの字になったサンウクだが、ここで詰めてボディロックテイクダウン! バックにから身体を伸ばして左腕でリアネイキドチョークを極めた。
試合後、決勝で対戦するマーファンとフェイスオフを行ったサンウク。マーファンから「グラップリングするか?」と問われ、「KOで行こう」と話している。
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▼ROAD TO UFC 4 バンタム級トーナメント準決勝 5分3R〇スーラン・ランボ(中国)10勝3敗 135.5lbs/61.46kg[判定3-0」※30-27×3×シン・カイ・シオン(シンガポール)7勝2敗 135.5lbs/61.46kg※ランボがバンタム級決勝でローレンス・ルイと対戦へ
1R、ともにオーソドックス構え。詰めるランボにシンはスイッチ。オーソに戻すと詰めるランボは右を伸ばす。シンは右ハイをガード上に。シンの入りに右アッパーを当てて左をまとめるランボに崩れたシンだが、離れる。
圧力をかけて右アッパーのランボ。サウスポー構えのシンは左ハイ。ランボは右ハイを突いてさらに右ミドル。シンを追う。
2R、シンに指を開くアイポークの注意。ランボは右で飛び込み。シンは右カーフ。関節蹴り。ボディストレート。かわすランボはその入りに左フックを突く。
右アッパーから入るランボにかわすシンは右ロー。さらに詰めるも、そこにランボは左右をまとめる。右ハイのシン。ニータップで詰めるが、切るランボは離れ際に左を突く。左ミドルのシンにランボは右ストレートを返すと、左ジャブを当てると右ストレートを狙う。
ニータップで掴んだが、ケージ際で切ったランボ。ノーモーションの右を突いて、シンのダブルレッグをスプロール。右をブロック上に突く。ランボのラウンドに。
3R、ガード固め前に出て来たシンに右アッパーから左を突くランボ。なおも右オーバーハンドから組もうとするシン。差し上げて突き放すランボは右を当てて前に。左ジャブ、右ストレートをヒット! シンは右ジャブから組みに行くが掴めず。
左オーバーハンドのシンに打ち降ろしを当てるランボ、右から左で組もうとするシンをさばいて、左ハイにも右ストレートを合わせに行く。シンの入りにステップを踏んで右を突くランボ。シンは左の蹴りもそこに右ストレートを突くと跳びヒザ、後ろ廻し蹴りでホーン。
判定3-0(30-27×3)でランボが勝利、試合後、ランボは落ち着いた試合運びについて、「フィニッシュしようと思えばできた。集中して戦った。(決勝に向け)自制心を保ち、ハードにトレーニングする」とコメント。決勝で戦うルイとフェイスオフを行った。
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▼ROAD TO UFC 4 ライト級トーナメント準決勝 5分3R〇ドム・マー・ファン(豪州)8勝2敗 156lbs/70.76kg[判定3-0] ※30-27×3×パク・ジェヒョン(韓国)8勝4敗 155.5lbs/70.53kg※マー・ファンはがライト級決勝進出
1R、右を互いに突いて近づいたところでボディロックテイクダウンのマーファン。立ち上がりのジェヒョンにボディロックで大内刈テイクダウン。ジェヒョンはディープハーフからレッスルアップ。ケージまで押し込み。そこにギロチンを狙うマーファン。首を上げたジェヒョンはシングルレッグで小外刈テイクダウン。シングルバック。
ボディトライアングルを狙うジェヒョンの際で正対して上に。インサイドガードから後ろ手を右手で掴んで左でパウンド。腕を解いたジェヒョンに先に立って上から潰そうとしたところにボディロックテイクダウンのジェヒョン! バックからボディトライアングルを組んだジェヒョンに横回転でトップを奪うマーファンはインサイドから細かいパウンドでホーン。マーファンのラウンド。
2R、ワンツーから組んですぐに脇を潜りバックを奪うマーファン。左腕を喉下に巻くが、腰をずらすジェヒョン。右手首をコントロールするマーファン。トップに移行し肩固め狙いのマーファンに、再びディープハーフからレッスルアップのジェヒョンが立ち上がるマーファンのバックに。しかし横に落としたマーファンが上に。ヒジ、パウンドを細かく落としてホーン。マーファンのラウンドに。
3R、ジェヒョンから先に組んでボディロックテイクダウン。しかし胸を合わせるマーファンはパスからマウント三角狙い。ここは組ませず立ち上がりに行くジェヒョン。がぶり寝かせるマーファンに、潜りを狙うジェヒョン。剥がして寝かせるマーファンはトップキープ。なおもジェヒョンは座ってからディープハーフからのスイープを狙うが、剥がすマーファンが背中を着かせる。さらにパウンド。
ジェヒョンは背中を見せて立ち上がりに。待っていたマーファンはバックを奪いボディトライアングルで這い着から細かいパウンドを突いてホーン。判定3-0(30-27×3)のフルマークでマーファンがジェヒョンに完封勝利。
試合後、「今や夢が叶ったような感覚だ。こうして国際的な舞台で多くの人の前で戦っている。僕の夢は、ケージの中で戦い、国際的なスタジアムで観客が熱狂する光景だ。僕は強く信じている。オーストラリアとニュージーランドは世界で最も強いサーキットを持っている。僕たちの地域的なタンパク質は世界中で最も優れている。だから、国際的な舞台でチャンスを得たい」と語った。
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【エピソード5】※日本時間19時開始
▼ROAD TO UFC 4 フライ級トーナメント準決勝 5分3R〇ナムスライ・バトバヤル(モンゴル)9勝1敗 125lbs/56.70kg[1R 4分45秒 リアネイキドチョーク]×アグラリ(中国)13勝2敗 125.5lbs/56.93kg※ナムスライがフライ級決勝でタウと対戦へ
1R、サウスポー構えのバトバヤル。オーソのアグラリ。右関節蹴りを狙うバトバヤル。左インローを当てる。アグラリも右前蹴りからバトバヤルはスイッチして右ロー。左右を突くアグラリ。バトバヤルは右インローをヒット。そこに左右をまとめに行くアグラリ。オーソからニータップを狙うバトバヤルを切るアグラリ。
サウスポー構えのバトバヤルは右関節蹴り。アグラリは右ストレート、右ミドルでで前に出るが、左を当ててダウンを奪ったバトバヤルはバックに。脇を潜るアグラリに後ろに戻ってボディトライアングルからリアネイキドチョークを狙う。さらにマウントに移行し、ヒジ!
カットしたアグラリ。両腕を伸ばしてブリッジで返そうとするアグラリは立ち上がるが、そこでチョークを絞め直したバトバヤルは横に引き込み、グラウンドでタップを奪った。
試合後、アグラリは「まず第一に、尊敬の念しかありません。彼は経験している最中ですが、私は彼より優れていると感じています。みんなが彼をアジアのUFCチャンピオン、特に中国での次期チャンピオンだと話しています。素晴らしい選手。だから私が言いたいのは、そんなすごい選手を倒したというのは、私の方が経験値があったということ」と語り、ケージの中でフライ級決勝で戦うアーロン・タウとフェイスオフに臨んだ。
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▼ROAD TO UFC 4 フェザー級トーナメント準決勝 5分3R〇セバスチャン・サレイ(豪州)10勝1敗 145lbs/65.77kg[1R 0分47秒 TKO] ※右ストレートから左フック→パウンド×ユン・チャンミン(韓国)8勝3敗1分 145.5lbs/66.00kg※サレイがフェザー級決勝進出
1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブのチャンミンにサレイは左ハイ、左右をまとめる。ガードのチャンミンは左を伸ばすが、サレイは右ストレートから左フック! ダウンしたチャンミン! サレイはパウンド連打! レフェリーが間に入った。サレイは6試合ぶりのKO勝利。
試合後、サレイは「前回の試合を見ていたから、彼が技術的な試合を望んでいることは分かっていた。だから今回は少し異なる戦術を採用した。序盤からペースを上げて攻撃的に行けば、彼はそれを予想していないだろう。だからそうした。それは少し戦略的なものだった。技術的な試合に見せかける計画だったが、私はフィニッシュを狙ってここに来た。意外な戦略だったが非常に上手くいった。
見ての通り、ここ数週間は興味深いものだった。最後のキャンプでは、少し移動したりして全てが少し難しい状況だったけど努力を重ね、適切な人々と共に過ごし、良いコーチやサポートを得たことで、ここにきて自分の役割を果たす自信が持てた。それが私がやったことです。それが私のやり方です」と語った。
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▼ROAD TO UFC 4 バンタム級トーナメント準決勝 5分3R〇ローレンス・ルイ(ニュージーランド)7勝1敗 135lbs/61.24kg[2R 1分48秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×ギエム・ヴァン・Y(ベトナム)6勝2敗 135lbs/61.24kg※ルイがバンタム級決勝進出
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るルイ。ギエムは右ロー。右を突くが、ガードを固めて動じないルイ。アッパーから左右のギエムは右ロー、左ハイ。左ミドルをヒット。さらに右カーフ。
ルイはギエムの入りに右を返すと、左前蹴りでじりじりと詰める。左の蹴りをスウェイでかわすと右で飛び込み。右から左のギエムをかわすルイ。ギエムは左ミドル。ルイはヒジ。ギエムは右ローを当てる。
ワンツーで詰めるルイにギエムはヒザを触りに行くが、切るルイがダブルレッグ。差し上げるギエムにボディロックから左で差して押し込みホーン。ギエムのラウンドに。
2R、左ジャブを伸ばすルイが圧力。右ロー2発のギエム。詰めて組むルイは四つから右ヒザ。ローブローに。中断。再開。前に出るルイ。
シングルレッグも切るギエムが左右。左ハイ。しっかりガードして前に出たルイは右の突き! ケージ背に下がれないギエムが被弾しダウン。ルイがパウンド連打でレフェリーが間に入った。
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▼ROAD TO UFC 4 フライ級トーナメント準決勝 5分3R〇アーロン・タウ(ニュージーランド)11勝1敗 126lbs/57.15kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×イン・シュアイ(中国)18勝6敗 126lbs/57.15kg※タウがフライ級決勝進出
1R、オーソドックス構えのタウ。サウスポー構えのシュアイ。中央を取るタウ。シュアイは会場の大歓声を受けて左インロー。
タウは右オーバーハンドを2発。さばくシュアイが右ローのその打ち終わりに右を突いて組むタウ。ここは離れたシュアイ。タウの左を潜ってボディロックした自陣コーナーでスラムでテイクダウンも、すぐに立つシュアイ。
左ハイを当てるシュアイ。笑って左ミドルを掴むタオだが、足を抜くシュアイ。タオは三日月蹴り。さらに右を突いてダブルレッグに。
切るシュアイは左の蹴りをジャブのように使い、左ストレートをヒット! 詰めるタオの右ローにシュアイは左ストレート、ヒジをカウンターで当てる。互いに右ヒジが交錯も前に出るのはタオ。
2R、入りのフェントのタオにオーソから左ジャブを突くシュアイ。なおも左ジャブを当てる。タオは右カーフでシュアイの身体を流させると、スイッチしたシュアイはオーソの戻して右ロー、右ストレート。ジャブを突くが、タオも左を当てる。左ジャブのタオに左ストレートを合わせるシュアイだが、タオの強打に顔から出血。
左前蹴りのシュアイ。互いに前手の刺し合い。タオの右の蹴りに左ストレートを合わせると、ケージに詰めたタオはダブルレッグに。残したシュアイを詰めて右ストレートでダウンを奪うタオ!しかしシュアイは右を当てて蹴り足を掴んでテイクダウンしパウンド。このラウンドも拮抗している。
3R、前に出て左ハイのシュアイ。さらにサウスポー構えで前に。右ハイを返すタオにダブルレッグでドライブするシュアイ。ケージ際で切るタオ。離れ際に左ストレート、さらに前蹴りを効かせたシュアイ。詰めるがそこにカウンターの右はタオ! 顔から出血のシュアイ。左から右のタオにシュアイは左を当てると前進からダブルレッグも切るタオ。
ワンツーの左を伸ばすシュアイ。右ミドルを突くタオ。サウスポー構えのシュアイの右を回るタオ。ダブルレッグを切ったタオに跳びヒザのシュアイ。右を当てる! ここで下がらないタオ。そこに右を当てたシュアイが前に。互いに左を当てて最後に前に出たのはシュアイ。お互いに顔面から出血。シュアイのラウンドか。
判定3-0(30-27, 29-28×2)でタオが勝利。「最高に楽しい試合だったよ、上海。そういった競り合いはより困難なものになる。兄弟たちへの敬意を込めて、決勝に進出した誰であれ、より良い状態で戻ってくる」と語った。
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▼非トーナメント ウェルター級 5分3R〇キット・キャンベル(豪州)16勝7敗 171lbs/77.56kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×チャン・ユンソン(韓国)7勝2敗 170.5lbs/77.34kg
ウェルター級ワンマッチ。豪州のキャンベルはHEXウェルター級王者。5月に緊急代役出場のPANCRASE王者・佐藤生虎に1R KO勝ち。韓国のユンソンは、ジョン・チャンソンのZFNで倉岡寿美津、佐藤天、阿部大治を相手に3連勝している。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るキャベルが左ミドル、ユンソンもローを返すが、キャンベルはワンツーから左ミドルに繋ぐ。ワンツーの右を当てるユンソンに、キャベルは回転速く左右を返す。
ユンソンの右に右ミドルを合わせるキャベル。左で差すユンソンに右小手投げ・内股を狙うキャベル。残すユンソンがケージ背に。左で差して押し込むキャベルだが、ユンソンのヒザがローブローに。
同じポジションから再開。体を入れ替えたユンソンに小手巻き内股で投げたキャベルがユンソンの立ち上がりに2度ヒザ蹴りも、ユンソンはヒザを着いたグラウンド状態。鼻血のユンソン。
中央で再開。右カーフを打つユンソンに、キャベルも左ミドルハイ。右フックが交錯! ワンツーのキャンベルは首相撲ヒザ。離れるユンソンは右カーフ。左インローのキャンベル。キャンベルのラウンドに。
2R、互いの右を打ち合い、左右ローからシングルレッグはキャンベル。しかし、ユンソンのヒジを被弾か、キャンベルは出血。小手投げを残したユンソンにスタンドに。
左右から左ミドルのキャンベルは組みに。左で差したユンソンは投げを狙うが、残すキャンベルがシングルレッグに移行。しかしケージを抜けたユンソンががぶり。手首を持って背後に回させないキャンベル。ユンソンは左で差して押し込み離れる。
ユンソンの入りにキャンベルの右の蹴りがローブローに。再開。右の飛び込みのキャンベル。組んで小手から内股狙いも、残すユンソ。ホーン。ユンソンのラウンドか。
3R、ワンツーのキャンベルは右ハイまで。ガードするユンソンだが、キャンベルは右ロー。右ストレートから左ミドルに繋ぐ。左右から左で差して押し込むユンソン。鼻血のキャンベルは突き放すと、左ハイ。ブロッキングのユンソンは右から左ボディをヒット。キャンベルは左インローで崩してダブルレッグ。ケージ背にするユンソンは鉄槌。クラッチを切ると体を入れ替え。ブレーク。
ワンツーから左フック、左ハイのキャンベル。ユンソンは右から左ボディ。右を突くが、そこに右前蹴りを合わせるキャンベルは後ろ廻し蹴りからダブルレッグに。 苦しい時間帯に組むキャンベルは、小手投げを打つが、同体で崩れたバックはユンソン。片ヒザ立ちのキャンベルに左足をかけて細かいパンチでホーン。拮抗したラウンド。判定はスプリットに割れ、キャンベルが接戦を制した。