キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】松嶋こよみが“究極打撃格闘技ルール”に初挑戦「『誰だよ、こんな危ないルールを作ったのは!』と思われるような試合ができたら」

2025/08/22 11:08

対戦相手のジャン・チャオ「君子、重からざれば則ち威あらず」


──初来日ですが、日本の格闘技、そしてKNOCK OUTについては何か認識はありますか?

「はい、今回が初めての訪日になります。私の中で日本を代表する格闘技と言えば、やはり相撲と空手です。KNOCK OUTに対する認識は、よりオープンなルールで観る者を引き付けているイベントだということです。試合はとてもエキサイティングで迫力満点ですね」

──今回はUNLIMITEDルールでの試合ですが、これまでのUNLIMITEDルールの試合を見て、このルールでの戦いをどうイメージしていますか?

「改めてルールを確認しましたが、非常にオープンなルールだと感じています。他のイベントと比べて打撃のルールに制限が少なく、より実戦に近い感覚を味わえるのかなと。とても良いと思いますよ」

──また今回は八角形リングでの試合です。通常のリングやケージとどう違うとイメージしていますか?

「八角形リングで試合をするのは今回が初めてです。中国ではケージで戦っているので、それに比べると選手にとってはより広い視野を得られるのではないでしょうか」

──対戦相手の松嶋こよみ選手の印象と警戒すべきと思う点はどこですか?

「松嶋選手はレスリングと柔術系のスタイルだと思います。試合では彼のテイクダウンに気をつけなくてはならないですね」

──試合ではどのように戦い、どのように勝ちたいと思っていますか?

「やはり得意のパンチとキックで攻めていきたいです。私のパンチとキックはとても重いので、そこは優位に立っていると思います。最後はKOで試合を制したいです」

──これまでの試合で、得意なスタイル、得意技はどういうものですか?

「私のファイトスタイルは流動的です。相手が足を止めている時はスタンドの打撃で勝負し、相手がステップを多用するようであればグランドに持ち込んで勝負します」

──これまでの格闘技キャリアを教えてください。

「ベースとなっているのは散打ですね。それから2017年にボクシングを始め、翌年からボクシングの試合に出場しました。2019年には総合格闘技に転向し、以後はずっと総合格闘技の試合に参戦しています。これまでの経験から言えることは、勇気を持って恐れないことが大切だと考えています。この競技は勇敢な者が行うスポーツであり、精神力が非常に重要になります。そして恐れずに戦うことで自分の弱点を発見して、より高いレベルに自分を導いていけると信じています」

──これまで、中国以外での試合経験はありますか?

「世界的なパンデミックの時期にプロの試合に出場するようになったので、海外での試合は今回が初めてになります」

──日本で戦うにあたって、何か目標などはありますか?

「KNOCK OUTのファンの皆さんの記憶に残るよう、見事に試合を制することです」

──松嶋選手にメッセージをお願いします。

「中国の「君子、重からざれば則ち威あらず」(訳者注:「重々しい雰囲気がなければ威厳がない」という意味)という論語の言葉をメッセージとして送ります。いろいろな解釈がありますが、格闘技においては『攻撃をする時に充分な重さがないと、威力も半減する』と捉えています。松嶋選手、私の強力で重いパンチを迎え撃つ準備をしておいてください」

──今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「ファンの皆さん、私たちのバチバチの殴り合いにぜひ注目してください。2人の試合で会場全体を熱狂させ、気分を最高潮にさせてみせますよ」

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