一気に2階級上げて次が4戦目、正念場といえる試合を迎えた大鹿(C)K-1
2025年8月23日(土)東京・後楽園ホール『Krush.179』のセミファイナルにて、Krushスーパー・バンタム級3分3R延長1Rで岩尾力(POWER OF DREAM)と対戦する大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大鹿はK-1甲子園2022 -55kg王者。デビュー当初は他団体でプロ活動を行っていたが、2022年12月にKrush初参戦で勝利を収め、2023年5月の「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。10月の初防衛戦で悠斗に初回KO負けを喫し、初黒星で王座を失うと、一気に2階級上げて山浦力也に勝ち、晃貴には敗れ、2025年3月に健介から延長戦で判定勝ち。戦績は10勝(1KO)2敗。
僕がカウンターで倒すイメージもあります
──2階級上げてスーパー・バンタム級で戦うようになって、次が4戦目ですよね。ここまでの3試合はいかがですか?
「3試合戦って、今はこの階級が適正になってきているなと思います。大人の体になったというのもあるので、フィジカル面も以前よりは全然あると思います」
──通常体重も上がっているんですか?
「全然違いますね。フライ級でやってた時より、体重は7~8kgぐらい上がっていると思います。やっていくにつれて、『力負けは全然しないな』と肌で感じています」
──そこで今回は岩尾力選手との対戦となりました。どういう印象ですか?
「一番は、パンチが鋭くて的確だなという印象ですね。そこはしっかり対処しながら、自分のやりたいことをやるというのが今回のテーマです」
──やはりみんな岩尾選手といえば、あのパンチ力を挙げると思うんですが、大鹿選手はそれに何で対抗しようと思っていますか?
「対抗するというよりは……みんな岩尾選手のことを過大評価しすぎなんじゃないかなと思っていて」
──ほう。
「みんな、岩尾選手はパンチがあるから、出られなくなっているんですよね。みんなそこを勘違いしているのかなと思っていて、対抗するというよりは、普通にやっていればあのパンチとかは見えてくると思うので、そこはそんなに気にしていないというか。まあ、試合にならないと打ってくるタイミングとかも分からないので、何とも言えない部分もありますけど」
──ただ、今まで倒されてきた選手たちのように食らうことはないと。勝つイメージはどんな感じですか?
「僕がカウンターで倒すイメージもありますし、岩尾選手は最初が強いんですけど、後半になるとちょっと落ちてくるイメージもあるので、後半に持ち込むこともイメージしています。まあ、当たりそうだったらすぐにでもいきますけど。そこはやってみてという感じですね」
──岩尾選手は今、タイトルに近い存在ではあると思います。そこは?
「今、自分がどこにいるかというのを明確に知れる相手だと思うんですよね。ここでしっかり勝って…璃明武さんがどうなるか分からないので、K-1のトップ選手とやっていくのもあるかなと。でも、この試合に勝たないとその先の話もないと思うので、この試合に全て懸けて頑張りたいと思います」

──璃明武選手というKrush王者が同門にいるわけで、今はKrush王座への挑戦は置いといて、という感じですか?
「そこは今のところ、あんまり気にしてないですね。今回の試合も、別に誰が相手でもやろうと思っていたし。璃明武さんの王座に挑戦するかどうかって言ったらよく分からないですけど、今はKrushよりもK-1王座の方がほしいので、Krushにはそこまでこだわってはいないです」
──その意味でも、この試合での結果と勝ち方は大事ですよね。
「そうですね。この試合は本当に大事なので、いい勝ち方をして上に行けたらと思います。ここに勝たないと、下に下がっちゃうだけなので、階級を上げてからのキモの試合かなと思います」
──先ほどはフィジカルの話がありましたが、技術面の練習では、一番重点を置いているのはどういうところですか?
「今回の試合から、自分の戦い方がちょっと変わっているところを見せたいと思っているので、そこは見てのお楽しみでお願いします」
──了解です。それは、岩尾選手が相手だから、という部分もある?
「それもあるし、今のままだとそこまでの選手だと思われてしまうので、倒しに行くところももっと見せつつ、自分のやりたいこともやりつつ、という感じです。そこは注目してほしいです」
──では最後に、今回の試合への“決意”を改めていただけますか?
「今回の試合は本当に、ここから上に行けるか、下に下がるかのカギになると思うので、しっかり圧倒して、上に行きたいと思います」





