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【RISE】常陸飛雄馬がGUMPの「ノーダメージ」に「大ダメージで勝つ」、「人生変える」パヌワットに挑む細越竜之介は「全身痛めつけて最後は壮絶KO」

2025/08/21 17:08
 2025年10月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 192』の対戦カード発表記者会見が、8月21日(木)都内にて行われた。  第6代王者・大雅の王座返上に伴い「第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント」の開催が決定。同級1位パヌワット・TGT(タイ/TARGET)、同級3位・常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA)、同級4位GUMP(TEAM TEPPEN)、同級5位・細越竜之介(team AKATSUKI)によって第7代王座が争われる。なお、2位のチャンヒョン・リーは怪我のため欠場。  今大会で準決勝2試合が行われ、決勝は後日行われる。  会見でGUMPは「ノーダメージ! このトーナメントに選ばれたってことは、今までやってきたことが評価されてるということだと思うけれど、選ばれただけじゃダメなので優勝してベルトを巻きます」、常陸も「ここは圧倒的に勝って必ずベルトを巻きたい」と、自分が王者になると宣言。  4人の中で最もキャリアが浅い新鋭の細越は「この中で一番勢いがあるのは自分だと思いますが、勢いだけではベルトに辿り着けないと思うので、パヌワットを倒して実力を見せます」と、自分がこのトーナメントにふさわしい実力を持っている男だと証明するという。  昨年4月の漢気トーナメントで優勝し、現在1位で優勝候補のパヌワットは「怪我をしたことでしばらく休んでつらい時期を越えてきましたが、王者決定トーナメントに出られることを嬉しく思います。僕にとって人生を変える大切な試合だと思っているので、日本とタイのファンの皆さん、応援してください。怪我を乗り越えて絶対に勝ち取ります」と、このトーナメントに懸ける気持ちを語った。 <質疑応答> ――相手の印象と攻撃で警戒する部分は? GUMP「常陸選手はずっと60kgでトップランカーに入ってるってことで、KOも目を見張るものがあります。僕が警戒するのはパンチかな」 常陸「ノーダメージです(笑)。いい選手だと思います。昔から試合は見ていたので。勢いもあるけれど実力の差を見せて迎え撃って、“大ダメージ”でいきます」 細越「全部の攻撃が破壊力がある。全部倒せると思うのでKO決着になると思います」 パヌワット「一昨日に細越選手の動画を見ていました。難しい試合になるのかなと思っています。今回もサウスポーの選手ですね。ヒザもパンチもいいし、避けるのも上手い。僕のパンチの方が威力は上だと思うけれど、どう当てるかが肝になります。全力で打ち込んで行きたいと思います」 ――パヌワット選手は3月の笠原友希戦で、試合後に大きなダメージを負っていたようだが? パヌワット「前回の試合でパンチが目に当たって痛い思いをしました。その時は試合を続けるのが不可能なくらいで、目を開けば二重三重に見えるくらい酷い怪我でした」 ――常陸選手はフェイスオフで“殺しの目”になっていたが、それはどうして? 常陸「ぶっ倒す。それだけです。試合なので、そこでお互いに生き様を見せるので、恨みとかはないけれど試合になれば思い切りやるだけです。そのスイッチが入りました」 ――GUMP選手は8月15日の『ONE Friday Fights』で、試合中にも“ノーダメージ”のポーズをとったが、常陸選手相手にもそれは可能? GUMP「それは見てのお楽しみです」 常陸「自分のパンチはノーダメージの前に耐えられないと思うので、大ダメージになります」 GUMP「いや、ノーダメージです。楽しみです。冗談抜きで耐えられそうかと思っています」 ――細越選手は4人の中で一番キャリアが浅く、実績も少ない。そういう選手が勝ち上がればトーナメントは盛り上がると思うが、自信のほどは? 細越「自分はベルトを目標にしていますが、パヌワット選手と戦えることが一番嬉しいです。トーナメントですが10月しか見ていません。あと、GUMPがノーダメージと言ってますが、食あたりになっているので大ダメージです(笑)」 GUMP「先週のONEで、試合が終わってタイで当たる予感しかない焼肉を食べて食あたりしました。帰りの飛行機でも、今も食あたりで痩せちゃいました(苦笑) 常陸「じゃあ、生ものを送ります(笑)」 ――決勝にはどの選手が勝ち上がってくると思うか? GUMP「細越選手はエルドラドで不完全燃焼の勝ち方したし、パヌワットとは戦ってないので、どっちが上がってきても試合したいです」 常陸「誰が来ても万全の準備をして戦うだけなので、気にしてないです。まずは10月勝つことだけに集中しています」 細越「もちろんGUMPにやり返したいですが、予想は常陸選手です。GUMPは防衛戦で相手してあげます」 パヌワット「その問いに答えるとしたら、誰と試合をしたいかと言われたらGUMPとしたい。常陸は強くて素晴らしい選手ですが、希望で言えば若くて勝ち上がっているGUMPと戦いたいです」 ――このトーナメントを盛り上げるために、どんなことをするか? GUMP「ノーダメージです」 常陸「KOで。絶対にKOで倒して盛り上げます」 細越「自分に求められているのはKOなので、全身を痛めつけて最後は壮絶に、しっかり倒して勝ちます」 パヌワット「僕は絶対に負けない。諦めず全力で戦い抜く。ダウンさせられてもダウンを取り返すし、最後まで倒しに行きます」 [nextpage] ▼第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級3位)GUMP(TEAM TEPPEN/同級4位)  常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。 「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント」では1回戦でシャクリヨール・ユラエフを新必殺技の二段飛び蹴りで三日月蹴りを入れる“スーパーひたちキック”でKOしたが、6月の準決勝で1月に判定勝ちしたエン・ペンジェーにリベンジを許して敗退。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は13勝(9KO)6敗1分。  GUMPは2024年8月の『DEEP☆KICK』で-60kg王者の大樹(RISEスーパーフェザー級3位)を三日月蹴りでKOして第9代DEEP☆KICK-60kg王者となった。11月のRISEでは岩郷泰成をKOと波に乗っていたが、12月に笠原友希に判定負け。2025年3月、細越竜之介に判定勝ちして再起。6月には元NKB王者の高橋亮を判定で破ると、8月に『ONE Friday Fights』に乗り込みチャン・ハイヤンに完勝。決め台詞は「ノーダメージ」。戦績は17勝(3KO)4敗1分。 ▼第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1Rパヌワット・TGT(タイ/TARGET/同級1位、2024年スーパーフェザー級漢気トーナメント優勝)細越竜之介(team AKATSUKI/同級5位)  パヌワットは11歳でムエタイの試合を始め、来日後はトレーナーと選手を兼任。タイ人特有のミドルキックとテンカオを得意とする。2019年の直樹戦以来約5年ぶりのRISE参戦となった2024年4月、「漢気トーナメント」の準決勝で高橋亮を左フックで初回KOすると、決勝では岩郷泰成を右ハイキックで2RにKOして優勝。12月にはチャンヒョン・リーに延長判定2-1の僅差で勝利と快進撃を続けていたが、3月の「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント」1回戦で笠原友希にKO負け。戦績は50勝(8KO)8敗2分。  細越は2021年RISE Nova全日本大会 -65kg級トーナメント優勝・大会MVPを引っ提げて2022年4月にプロデビュー。3戦目で塩川琉斗に敗れるが、その後は4連続KO勝ち。2025年3月、GUMPに判定で敗れ連勝がストップした。6月の再起戦で近藤大晟に右フックで初回KO勝ち。戦績は7勝(5KO)2敗のサウスポー。
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