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【RISE】8日に亡くなったプロボクサー神足茂利さんと親交があった宮本芽依が涙の決意「先輩の想いを背負って、このベルトと共に戦って行きます」

2025/08/21 15:08
【RISE】8日に亡くなったプロボクサー神足茂利さんと親交があった宮本芽依が涙の決意「先輩の想いを背負って、このベルトと共に戦って行きます」

「今でも気持ちの整理がつかない」と会見中に声を震わせ、涙を拭う場面もあった宮本

 2025年10月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 192』の対戦カード発表記者会見が、8月21日(木)都内にて行われた。

 SuperFight!のミニフライ級(-49kg)3分3R延長1Rで、RISE QUEENミニフライ級王者・宮本芽依(KRAZY BEE)がWBKFアジア女子ミニフライ級王者コ・ユナ(韓国/BodyKick GYM)と対戦する。


 宮本は2019年全日本女子ボクシング選手権大会シニアの部バンタム級優勝の実績を持ち、2023年1月のRISEアマチュア大会『RISE NOVA』Aクラスの試合で初回KO勝ち。5月にRISEで山本美憂をセコンドに就けてプロデビューを果たし、RINAから左フックでダウンを奪って勝利を飾ると数島七海、宮﨑若菜、Melty輝、チャ・ミンジュを相手に5戦全勝。2025年5月、小林愛理奈を延長戦で破り、無敗のまま王座を奪取した。

 ユナはロシアに本部があるWBKF(World Bars Kickboxing Federation)のアジア王者で、キックボクシングとMMAの二刀流。キックボクシング戦績は2勝無敗。フィジカルが強い選手だという。


 会見では「RISEという世界的舞台に上がることを光栄に思います。宮本選手は強くて経験豊富で冷静なファイター。しかし、私は倍以上の準備をしているので相手が砕ける瞬間まで止まりません。私は思い出作りでRISEのリングに上がるわけではなく、勝つために上がります。コ・ユナという名前をファンの皆様が忘れられない試合にします」とのユナのコメントが読み上げられた。

 宮本は「私もコ・ユナ選手と戦えることを光栄に思います。私もベルトを持つ王者としていろいろな想いがあって、それは一緒だと思います。負けられないし、RISEのベルトは価値があるんだと戦って身に染みて感じてもらえればと思います」と話した後、「先日ボクシングの先輩が亡くなりました。タイトルマッチを終えて亡くなりました。その先輩の想いを背負って、このベルトと共に戦って行きます。その想いも強いので試合を楽しみにしていて下さい」と、声を震わせ涙ぐみながら明かした。


 先輩というのは、8月2日のプロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチの試合後、救急搬送され急性硬膜下血腫のため開頭手術を受けたが8日に亡くなった神足茂利さんのこと。

「私は高校が三重県で、先輩は愛知県出身で近かったのでブロック大会が一緒で知り合いでした。東京に出てきてからも大学は違いましたが友人を介してお食事をしたり、私のデビュー戦から試合の応援に来て下さっていました」と、親交があったという。

「まだ気持ちの整理がついていなくて、今も泣きそうなんですけれど、毎日夜とか空を見ると思い出して泣いたり、心の整理がついていません」と涙を拭った。


 気を取り直して対戦相手の印象を聞かれると、「MMAの選手でキックボクシングもやっている選手ということで、距離が違う中でどう合わせてくるのか。映像を見ると距離がちょっと遠い。キックとは違うMMA特有の距離があるって感じています。でも、私もMMAの選手とスパーリングなどの練習をしている経験があるので、そこは対応できます」と、KRAZY BEEのMMAファイターとの練習を積んでいることから対応に自信があるとした。

 特に注意していることは「MMAの選手は頭から突っ込んできたり、それに加えてのパンチだったり攻防をしてくるので、そこは気を付けないとなって思っています」とする。

 王者になってからの第一戦という部分では「今までとは全然違って、王者になってから試合はこれが初めてで期待値もあると思います。その中で自分がどれだけそれを自分のものにして試合で見せることが出来るか。私もそこは試合をしてからでないと分からないので、自分でも楽しみです」と、王者としての自覚がどう試合で出るかを自分でも楽しみにしているという。


 5月のタイトルマッチではダメージが大きかったそうだが、と聞かれると「唇が切れて9針縫いました。あと足がカーフキックが効いて痛かったんですけれど、血が溜まって両足が腫れて1カ月は歩くのも痛かったです」と、激闘を物語るエピソード。

 右内腿には大きなアザがあり、それは試合で負ったものかとの質問には「これは練習でインローをもらって、対応しきれずになりました。私はオーソドックスですけれどサウスポーでも使い分けたいと思っていて。左右対称でないといけないという意識があるので、練習していてなりました。トータルして自分の中でバランスとるために練習しています」と説明。

 王者として、試合の結末はどうしたいかとの問いには「敬意を持って倒しきりたいです」ときっぱり答えた。

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