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【PANCRASE】昼大会『356』でQOP王座戦ソルトvs.KAREN、遠藤来生vs.ラジャボフ、松井斗輝vs.山口怜臣ほか。夜大会『356』で平田旭vs.サルドロフ、石田陸也vs.岡田拓真、平信一vs.畑大晴、松井涼vs.チェルバエフも=9月23日(火/祝)ニューピア

2025/08/18 14:08
 2025年9月23日(火/祝)東京・ニューピアホールにて昼夜で開催される『PANCRASE 356』『PANCRASE 57』(U-NEXT配信)のカード振り分けおよび追加カードが下記の通り発表された。  昼大会で「女子ストロー級チャンピオンシップ」(5分5R)として、王者ソルト(マルスジム)に、同級1位のKAREN(THE BLACKBELT JAPAN)が挑戦。  夜大会では、2月にミドル級でナオブラ王者に輝き、6月に長岡弘樹にTKO勝ちした平田旭が、タジキスタン無敗のコシム・サンドロフと対戦する。  また、8月10日(日) 東京・品川インターシティホールで開催された『PANCRASE BLOOD.8』(U-NEXT配信)のスペシャルボーナス受賞者も発表されている。 昼大会『PANCRASE 356』で女子ストロー級王座戦 ▼クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ ストロー級 5分5Rソルト(マルスジム)第5代QUEEN OF PANCRASIST 5勝6敗KAREN(THE BLACKBELT JAPAN)1位/第4代QUEEN OF PANCRASIST 10勝2敗  ソルトは、2022年1月、プロデビュー戦の修斗で3位の杉本恵に判定負け。12月に初参戦のPANCRASEでストロー級王者KARENに判定勝利する大金星を挙げると、23年4月の再戦で王座に挑戦。判定勝ちでプロ5戦目にして王座戴冠を果たした。23年6月、RIZIN北海道大会で大島沙緒里に一本負け。その後、修斗で1勝1敗すると、24年9月のPANCRASEではベテラン藤野恵実を挑戦者に迎え、大激闘の末にV1達成。  しかし25年3月の修斗ではパク・ボヒョンとのストライカー対決に判定で敗れた。25年6月の前戦RIZIN北海道大会では、地元で万智と対戦し、テイクダウンからの足関節に蹴り上げで対抗するも判定負け。外に出て2連敗中。今回PANCRASE女王として、ストロー級1位のKARENを相手に2度目の防衛戦に臨む。  対するKARENは、PANCRASE参戦後無傷の5連勝で藤野恵実から王座を奪取。宝珠山桃花に判定勝ち後、ソルトに連敗で王座陥落。しかし、その後、高本千代に判定勝ち、修斗でパク ソヨンを1R TKOに下すと、ホン・イェリン、エジナ・トラキナスにも判定勝ちで4連勝中と波に乗る。過去の2戦で合計8ラウンドを戦い、互いの戦術を知り尽くした両者。  22年12月のノンタイトル戦では、KARENの得意のサイドキックを距離を潰して防いだソルトがケージに押し込み、KARENの強引な投げも潰して判定勝ち。23年4月の2戦目は、BBJに移籍したKARENがケージレスリングで勝負。それでも差し合いを制したソルトが判定勝ちし、新王者に輝いている。3度目の対決、その勝敗を分ける鍵は!? 遠藤来生がフェザー級に上げるタジキスタンのラジャボフと対戦 ▼フェザー級 5分3R遠藤来生(Power of Dream Sapporo)7位 15勝11敗3分オタベク・ラジャボフ(TAJMMAF GYM/タジキスタン)2022&2023 IMMAF World Championshipsバンタム級優勝 3勝  タレント揃いのパンクラス・フェザー級戦線で、ランカーたちと激闘を繰り広げてきたタフネスファイター・遠藤。23年3月のRIZIN高木凌戦での2R KO負け以降、PANCARSEで平田直樹、石田陸也に判定負けで3連敗も、24年7月に中村晃司に判定勝ちで再起。  25年3月に木下尚祐に判定負けしたが、地元開催となった6月のRIZIN北海道大会では、ザーシバーディンを流血に追い込み、判定勝ちで見事凱旋を果たした。  一方のラジャボフは、24年7月、当時5連勝中だった高城光弘を危なげなくバックチョークで下し、バンタム級ランカー入り。12月には田嶋椋との一戦が予定されていたが、自身の体重超過により試合は中止に。今回は階級をフェザー級に上げ、ランカー・遠藤に挑む。フェザー級転向直後、元王者・ISAOを衝撃のKOで仕留めたカリベク・アルジクル ウルルの姿が記憶に新しい中、同じく階級を上げた中央アジアのラジャボフがPANCRASEで猛威を振るうか。 バンタム級で松井斗輝と4連勝・山口怜臣が激突 ▼バンタム級 5分3R松井斗輝(THE BLACKBELT JAPAN)5位 7勝2敗山口怜臣(TIGER MUAY THAI)8位 2024年NBT同級優勝&MVP 4勝1敗  山口の負傷により7月立川大会で中止となっていたカードがニューピアホール(NPH)で実現。  バンタム級に階級を上げた24年11月NPH大会で、矢澤諒にヒザ蹴りを効かせてからのパウンドで秒殺KO勝利を収めた松井。好カードと注目を集めた25年3月の横浜大会での井村塁戦では、リアネイキドチョークで敗れ涙を飲んだ。  対する山口は昨年NBTを制し、MVPを獲得。4月立川大会では平岡将英を盤石のドミネートスタイルで完封し、現在4連勝中。  高いボクシング技術を武器に試合を決める一発を持つ松井と、鉄壁の試合運びで相手に付け入る隙を見せない山口。激闘必至のこの一戦は、将来を嘱望される若手ファイター同士による出世レースだ。 フライ級22歳の谷村泰嘉vs24歳の水戸邉荘大 ▼フライ級 5分3R谷村泰嘉(空手道禅道会総本部TEAM TIGER)4勝2敗水戸邉荘大(TRIBE TOKYO MMA)4勝1敗  25年5月の大阪大会で、約3年ぶりの復帰を果たした谷村。復帰戦では上位ランカー・秋葉太樹に判定で敗れたものの、最終ラウンドではあと一歩でフィニッシュという場面まで秋葉を追い詰め、存在感を示した。22歳。  対する水戸邉は、これまでの敗戦は実力者・ジョセフ・カマチョとの一戦のみ。山﨑聖哉を1R TKO、金澤臣人を2R RNC、西塚丈人を1R TKO。  カマチョのギロチンには敗れたものの、24年12月の前戦で小林了平に判定勝ちで再起を遂げている。4勝中3つのフィニッシュと高い決定力を誇る。24歳。  今後のフライ級戦線を揺るがすであろう、勢いある若手同士による注目の戦い。 【プレリミナリー】 ▼フェザー級 5分3R星野柊哉(OOTA DOJO)1勝1敗関 翔渚(BRAVEGYM)1勝 ▼フェザー級 5分3R貫井義規(OOTA DOJO)7勝6敗4分大谷啓元(パンクラスイズム横浜)6勝11敗1NC ▼バンタム級 5分3R増田怜央(KING CRAFT)2勝3敗水島和磨(香取道場)1勝1敗 ▼フライ級 5分3R齋藤楼貴(暁道場)1勝3敗土谷 wisdom 勇斗(T-BLOOD)1勝 [nextpage] 夜大会『PANCRASE357』で、ネオブラ優勝の平田がカザフスタンのスコティッシュ・ツイスター使いのサルドロフと対戦 ▼ミドル級 5分3R平田 旭(move)1位/2025年NBT同級優勝 2勝1敗コシム・サルドロフ(Dorob Fight/タジキスタン)4勝  25年2月、破壊力抜群のパンチで岡村寿紀を1R マットに沈め、NBT王者に輝いた平田。続く6月のNPH大会では、パンチとパウンドの猛ラッシュでタフファイター・長岡弘樹を2Rに粉砕し、勢いは加速する一方。  そんな平田の前に立ちはだかるのは、タジキスタンから来日を果たす無敗の刺客・サンドロフ。レスリング仕込みの圧倒的フィジカルを武器に4戦無敗。 (C)JCK MMA  ロシア、ベラルーシ、中国で戦い、7月のJCK Fight Night 101では、カザフスタン戦士をスコティッシュ・ツイスターに極めている。王座空位のミドル級に、中央アジア旋風が吹き荒れるか? フェザー級サバイバルマッチ、石田陸也vs岡田拓真 ▼フェザー級 5分3R石田陸也(DOBUITA)8位 7勝10敗岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム)10位 4勝1敗  石田は、24年3月、遠藤来生を下してランカー入りを果たすも、その後は三宅輝砂、24年11月に中田大貴に連敗を喫し、試練の渦中にある。  対する岡田は、24年12月に敢流に敗れキャリア初黒星を喫したが、6月のNPH大会では柔道仕込みの組みとキレのある打撃を武器に、中村晃司をパウンドで3R TKOで撃破。復活の狼煙を上げた。  強豪がひしめくフェザー級上位ランカー激戦区に割って入るためにも、どちらも譲れない。意地と意地がぶつかり合う、サバイバルマッチ。 空手出身ロータスの畑大晴vs暴走柔術の平信一 ▼ライト級 5分3R平 信一(綱島柔術/ZST)23勝18敗10分畑 大晴(ロータス世田谷)1勝  25年8月PANCRASE品川大会でのプロデビュー戦で、原田直人を右突きでKOした空手黒帯の畑。  国士舘大学空手部出身で、大卒後にロータス世田谷でMMAを始めてキャリア1年半でベストKO賞を獲得した。その勢いのままに連続参戦となる今大会では、早くもランカーとの対戦が用意された。  迎え撃つのは“暴走柔術家”としてライト級でも異彩を放つベテランファイター・平。丸山数馬、神谷大智、鈴木悠斗ら実力者相手に敗れたが、24年12月NPH大会では、張豊をパウンドで仕留め、連敗をストップしている。  前戦で一撃必殺の秒殺劇を見せつけた畑と、「いつ何時でも投げる」「始めから行く」を信条に掲げる平との、試合開始から目が離せない一戦。 寝技勝負の梅原vs打撃で仕留める宮城成歩滝 ▼バンタム級 5分3R梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)5勝5敗宮城成歩滝(ストライプル新百合ヶ丘)5勝2敗  師匠・所英男ゆずりのファンタジスタぶりで頭角を現してきた梅原。24年8月に上野惇平に判定勝ちすると、11月に坂本瑞氣を3R 腕十字に極めて2連勝。25年3月横浜大会では、自ら熱望した前田浩平戦を実現させるも判定負けに終わり、今回再起を懸けた一戦となる。  対する宮城は強靭な身体から繰り出される破壊力抜群の打撃で5勝中4KOを記録するハードパンチャー。24年のNBTで牧瀬武蔵を1R TKO、寺本雄輝を2R TKO。準決勝で山口怜臣に判定負け後、11月に山木麻弥に1R TKO負けを喫した。  しかし、25年2月に渡邉泰斗を3R TKOに下すと、5月に千種純平に判定勝ちで2連勝中。  寝技で勝負する梅原、打撃で仕留める宮城。両者ともにフィニッシュできる武器を持つだけに、一瞬たりとも目が離せない、緊張感あふれる攻防が予想される。 ネオブラ優勝のジャン ユタ相手に、Naughty Houseの斎藤主己がプロデビュー ▼ライト級 5分3R張豊(Tri.H.Studio/頂柔術)9位/2025年NBT同級優勝 1勝1敗斎藤主己(Naughty House)プロデビュー戦  EXFIGHTなどで経験を積んだ張豊(ジャン ユタ)は柔道、レスリング、柔術がバックボーン。  24年12月のプロデビュー戦で平信一に2R TKO負けしたが、5月の品川大会ではアンディサカイをテイクダウンと巧みなポジショニングで圧倒し、NBT王者の座を掴んだ。  その張に挑むのは、柔道で培った実力を武器にアマチュア戦績を重ね、ついにプロデビューを迎える斎藤。斎藤にとっては、デビュー戦にしてランカーとの対戦という、またとない大舞台が用意された。 グレコ全日本選手権準優勝・松井涼がONE FF1勝1敗のチェルバエフと対戦 ▼バンタム級 5分3R松井 涼(EXFIGHT×FIGHTFARM)3勝アンドレイ・チェルバエフ(Team Tiger Muaythai/ロシア)4勝2敗  松井は、専修大学レスリング部出身、2017年天皇杯全日本選手権グレコ63キロ級準優勝。プロデビューから3連勝中で、24年8月に佐々木健吾に判定勝ち後、25年3月の横浜大会では、千種純平を驚異的なフィジカルとレスリング力で圧倒し、判定勝ちした。  6月にはPOUNDOUTに参戦し、武田勇輝を2R 肩固めに極めている。その松井が、プロ4戦目にして早くも国際戦に挑む。  対するは、ONEで1勝1敗の戦績を持つロシアのチェルバエフ。名門・タイガームエタイから送り込まれる実力者であり、ボクサーとしての一面も持つ強豪。タイでのSpartacus MMA、Fairtex Fightでの3連勝を経て、23年5月のONE Friday Fights 18でインドのマンサン・レインに判定勝ち。同年8月のONE Friday Fights 29でモンゴルのチャヤン・オールジャクに2R TKO負け。その後、バリ開催のHW Sport Nightでボクシングで1勝1敗となっている。  デジタルアーティストという異色の顔も持つ多才な松井が、この刺客をどう迎え撃つのか。バンタム級戦線に新たな旋風を巻き起こす可能性を秘めた両者による一戦。 フライ級で萩原幸太郎が復帰、小林了平と対戦 ▼フライ級 5分3R萩原幸太郎(パラエストラ八王子)7勝4敗7分小林了平(SONIC SQUAD)7勝4敗  萩原は、修斗で実績を重ね、4年9カ月ぶり復帰戦でPANCRASE参戦。  荻窪祐輔、前田浩平という実力者に勝利している。今回は2023年11月以来、1年10カ月ぶりに参戦。次が最後の試合になるかもしれないという覚悟を胸に37歳のベテランがPANCRASEマットに向かう。  対するは伸び盛りの22歳(大会開催時)の新鋭・小林。Fighting NEXUSで好成績を残し、PANCRASE初参戦でいきなり現王者・黒澤亮平との対戦に抜擢されるも1R KO負けで苦い敗戦を経験した。その後、24年6月に大野友哉に判定勝ちで再起。12月の前戦で水戸邉荘大に判定負けしている。  試合の重みを知る萩原と、経験を糧にさらなる高みを目指す小林。緊張感と期待が交錯するフライ級戦。 【プレリミナリーファイト】 ▼フライ級 5分3R小原統哉(THE BLACKBELT JAPAN)5勝2敗嶺 大基(KRAZY BEE/NAUGHTY HOUSE)1勝3敗 [nextpage] PANCRASE BLOOD.8 SPボーナス発表  2025年8月10日(日) 東京・品川インターシティホールで開催された『PANCRASE BLOOD.8』(U-NEXT配信)のスペシャルボーナス受賞者が下記の通り、発表された。 【BEST BOUT】 ▼第13試合 フェザー級 準決勝戦 5分3R×福里凱亜 (トイカツ道場) 65.95kg[判定1-2] ※28-29×2, 29-28〇清水博人 (DOBUITA)65.65kg 【BEST FINISH (KO)】 ▼第9試合 ライト級 5分3R×原田直人(総合格闘技道場コブラ会イースト)1勝1敗1分 70.7kg [1R 0分29秒 TKO] ※右ストレート→パウンド〇畑 大晴(ロータス世田谷)プロデビュー戦 70.1kg 【BEST FINISH (一本)】 ▼第14獅子 フェザー級 準決勝戦 5分3R ※選手名から前戦×田口翔大(総合格闘技道場CROWN)65.75kg[1R 3分45秒 腕ひしぎ三角固め]〇トミー矢野(フリー) 66.2kg
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