自ら希望してKNOCK OUTに乗り込んできたという玖村(左)を新鋭の雅治が迎え撃つ
2025年9月23日(火・祝)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.57』(U-NEXT配信)の追加対戦カード発表記者会見が、8月12日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R延長1Rで、玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)と雅治(レンジャージム)が対戦する。

玖村は「久しぶりにKNOCK OUT出場が決まりました。2年前の9月に出場させてもらって栗秋選手に倒されてしまって。リベンジしたいと言っていて、KNOCK OUTからもオファーをもらったりしていたけれどK-1に専念して欲しいということで2年経験を積んできました。また出たいと思ったタイミングで出場できることを嬉しく思っています。雅治選手は若くて勢いがある選手でKNOCK OUTで育ってきた選手だと思うので、自分ために倒してKNOCK OUTへのリベンジ、そしてKNOCK OUTファンに覚えてもらえるように頑張ります」と挨拶。

迎え撃つ雅治は「5月ぶりの参戦ということで、KNOCK OUT代表として他団体を迎え撃つ構図はワクワクしています。前回の試合は勝ちっぷりがしょっぱかったので、勝ちっぷりをみんなに見せたいです」と意気込む。
相手の印象について玖村は「決まってから何試合か見させてもらいました。背が高くて手足が長くて一発のパワーがある、当て勘がある選手。若くて勢いある選手だと思うけれど、僕もたくさん試合してきて僕が追われる側かも分かりませんが、僕はKNOCK OUTでまだ勝てていないので挑戦者のつもりで挑みたい」、雅治は「自分がデビューする前から見ていた選手なので、戦える日が来るなんて想像もしていなかった。気持ちが強いアツい選手かなというのと、バックブローには気を付けたいです」と、それぞれ評した。

玖村は継続参戦もあるのかと聞かれると「前回、栗秋選手に勝ったらタイトルマッチが出来ると思ったんですが、あの結果では言えないし、K-1にもまた出たいとは言えなかったので時間が空いてしまいました。あの時は格闘技から離れていて、毎日だらだらして格闘技を辞めようと思っていた時期で。その時にSNSを見たら栗秋選手が僕の名前を出してくれていて、そこでスイッチが入って次の日からジムに行ってKNOCK OUTに出たいですと話して出場させてもらった経緯があります。でも、パッと練習して勝てるほど甘くないと痛感させられました。ここで辞められないという気持ちになったので、そういう意味でも感謝しています。その感謝の意味も込めて、雅治選手を倒したら、今回メインでフェザー級のタイトルマッチがあるので(古木誠也vs.チュームーシーフー)そこに絡んでいけると思うので、そこもアピールしたいですが今回は雅治選手を倒すことに全力で集中します」と、KNOCK OUTのタイトルに挑戦したい気持ちがあるという。

弟の将史がRISEで試合をしたことに刺激を受けたか、との質問には「今まではK-1の玖村兄弟っていうイメージだったと思いますが、これからは兄弟別々の道になるけれど自分たちで歩いて行く時が来たと思っていて。共通しているのは、僕も行けるだろうと思って出たら栗秋選手にやられて甘くないと気付かされました。それぞれの選手が作り上げてきたものがあるので、そのプライドや覚悟を将史の試合で感じたし、相手選手の覚悟を感じたので、僕も覚悟を決めてやっていくのでそこは負けません」と、他団体に挑む覚悟が必要だと改めて思ったとする。
雅治とはキャリアや実績の差があり、勝って当然との見方もされると思うが、との問いには「雅治選手は勢いがあってパワーもある選手なので、キャリア的にも僕と戦うのはチャンスだと思うので全力で来ると思う。気を抜かずに結果で見せるしかないと思っています。KNOCK OUTでキャリアを積んできた雅治選手に、KNOCK OUTで勝利していない僕が挑戦する側だと思っています」と、自分が挑戦者のつもりで行くとした。

栗秋へのリベンジを考えているということだが、栗秋はUNLIMITEDルールに専念する意向を示してる。そのことについて玖村は「栗秋選手は刺激を求めてUNLIMITEDに行ったと思うし、キックボクシングでは戦う相手がいないからだと思う。僕がKNOCK OUT王者になって盛り上げることが出来たら、そこでリベンジの機会を作れると思っています。KNOCK OUTの大きな大会で栗秋選手とキックボクシングで戦う機会を作れたら盛り上げられると思うし、そういう機会を作るためにも一つ一つ勝って行きたい」と、栗秋が自分と戦いたいという状況を作りたいと答えた。
一方、迎え撃つ雅治は「前回は1年空いて試合勘を取り戻せたという意味ではよかったんですが、どんどん試合をしていきたいと思いました。フェザー級がどんどん盛り上がってくるということなので自分が荒らしていこうと思います」と、選手が揃ってきたフェザー級を荒らす存在になりたいと意気込む。

タイトルについては「自分はプロ10戦目でKNOCK OUTでは7戦目になるんですが、愛着が沸いてきているし、KNOCK OUTのベルトはカッコいいので自分も巻きたいです。そのためにはもっと強くならないといけませんが、もちろん狙っています」と、自分もタイトル戦線に絡んでいきたいとした。
また、玖村はK-1所属としてKNOCK OUTに参戦するという形になるのかと聞かれると「形的にはそうなります。でもK-1の選手が来たというよりは玖村修平がKNOCK OUTに参戦したと思ってもらえたら嬉しい。僕がKNOCK OUT王者になることによってK-1も盛り上がると思うし、お互いの選手が乗り込んでとか熱が生まれると思う。僕はKNOCK OUTに出たいって想いで来たので、KNOCK OUTを盛り上げればK-1も盛り上がる。そのためにはまず勝たないと発言権はないので発言権を得たいですね」と、自分が両団体を盛り上げる立場になりたいという。
また、過去2度対戦している軍司泰斗が現在KNOCK OUTに出場していることについては「前回も凄い倒し方をしていて、今回もやってくれると思っているので刺激をもらって僕も追いかけて頑張ります。戦うことはないと思うので意識はしていませんが、お互い別の道で盛り上げられるように僕も頑張ります」と語った。



