グリゴリオウ戦で最後に極めが生きたのは──
──前回のグリゴリオウ戦でUFC初勝利を挙げました。1、2Rで相手の打撃の間合いを作らせずに組んで、やるべきことを遂行したように感じました。3Rに左フックを被弾してピンチに陥りましたが、下から三角絞めを極めての逆転勝利でした。あの試合での課題と手応えをどうとらえてここまできましたか。
「組みの部分に関して、まだまだ全然未完成ではあるんですけど、全然、UFCでも通用すると思っています。そこをしっかり活かすためにも、やっぱり打撃をもらっちゃうところはしっかり改善する必要があると考えてきました。そこを、今回の試合でしっかり出せればなと思っています。
課題は、打撃の受けの部分。ガードが低いとか、顔が動いていないっていう部分が正直あったので、そこを意識しつつ、なおかつ打撃でも倒せるようなところを狙っていきたいなと思っています」
──そうすることで、よりグラップリングのプレッシャーも強くなりそうですね。あのグリゴリオウが3R、ダウンを奪いながらトップで疲弊していて、三角絞めのチャンスが訪れた。あれはやっぱり1、2Rの風間選手のアタックでグリゴリオウが削られていたのかもしれないと感じました。
「はい、自分もそう思っていて、それが最後生きてきた部分ではあると思います。そうですね、だから今回の試合も、自分っていうものを最初から全力で出していきたいと考えています」
──その今回の対戦相手エライジャ・スミスの試合をご覧になられて率直に、どんな印象を持っていますか?
「まあ手足が長い。うん、そうですね。そこがちょっと厄介な部分にはなるのかなっていう。だからこう、あんまり考え過ぎて入れなくなるよりかは、本当にやってきたことを出すっていうようなイメージです」
──力強いダブルレッグのレスリング、リーチのあるボクシング、たしかに厄介な相手かと思います。その上、RIZINで元谷友貴選手に勝利したヴィンス・モラレスとのUFC前戦では、ペルヴィアンネックタイなどのサブミッションも防いで上回っている。ただ、逆に考えれば、組んで来る、ということは風間選手にとって望む展開になることも、と。
「そうですね。それは思うんですけどやっぱり受けから始まるものって、結局受けで終わっちゃう部分が多いと思うので、それを待つのではなく、やっぱり自分でどんどん展開を作っていきたいと思います」




