2025年9月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.180』の対戦カード発表記者会見が、8月5日(火)都内にて行われた。
Krushライト級3分3R延長1Rで、篠原悠人(DURGA)と瑠久(RAUSU GYM)が対戦。
篠原は幼少期から空手・キックボクシングを学び、2015年にK-1甲子園優勝。2016年4月にプロとしてK-1デビューを果たすと、2018年8月に第6代Krushスーパー・ライト級王座に就いた。12月にはライト級世界最強決定トーナメントの1回戦でゴンナパーに勝利して名を挙げて準優勝。2023年12月に大岩龍矢、2024年10月に古宮晴に連続KO負けを喫したが、2025年5月に三宅祐弥をKOして再起。戦績は19勝(7KO)9敗。
瑠久はフルコンタクト空手出身で、K-1甲子園2017 -65kg準優勝を経て2017年5月のKHAOSでプロデビュー。2021年9月の「第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメント」では1回戦で寧仁太・アリに判定負け。2023年1月・4月の「第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では決勝進出を果たすも、ドクターストップで決勝には出られなかった。その後は稲垣柊、寺島輝に連敗を喫するも2025年3月に蓮實光にKO勝ちで再起。戦績は11勝(5KO)8敗。
篠原はタイで練習中のためコメントが読み上げられた。「現在タイで試合に向けて合宿を行っているため、本日の記者会見に出席できず申し訳ございません。瑠久選手は上の階級で戦っていた選手で、攻撃力のあるいい選手だと思います。お互い前戦ではKO勝利していて、今回もしっかり準備して倒しに行くので面白い試合になると思います。当日は必ず楽しんでもらえる試合を見せるので楽しみにしていてください」
ウェルター級、スーパー・ライト級から階級を下げての試合に臨む瑠久は「ライト級一発目なのでしっかりKOして、Krushにふさわしい試合をみんなに見せたい。スーパー・ライトでずっとやっていたので、ウェルター級でもやっていたので体重の心配をされるんですけれど、骨格的にもライト級が一番合うと思うと昔から言われているので、一番盛り上がっているライト級に遊びに来ました」と挨拶。
篠原の印象を聞かれると「パンチが上手い選手ですね。でもタイに何しに行ってるんですか? 旅行ですか? 練習? ちょっとミドルキックに警戒しようと思っています」と言い、「もちろんKO決着で失神させようと思っています」とした。
ライト級やスーパー・ライト級で早くから注目を集めてトップ戦線で活躍していた篠原をどう見ていたか、との質問には「当時は凄く強い選手だと思っていました。自分に実力が無かったので。印象で言うと早咲きな選手。僕はどちらかと言うと遅咲きなタイプで、空手の時もそうでしたけれど小学5年生くらいまで本当に弱くて。あるタイミングで分かっちゃうんですよね。勝ち方というか。それが今の時期に似ていて、これからやっとキックボクシングが分かってきた感じがするので。遅いんですけれど、僕まだ26なので、これからしっかり倒していって、いま誰もいないのでK-1の新しいスターに僕がしっかりなっていこうと思います」と、これからは自分の時代だと宣言。
どんな倒し方をしたいかと問われると「自分ずっとパンチ主体のスタイルで、篠原選手と似ている部分があると思うんですけれど、自分はずっと空手をやっていて世界大会も2回優勝しているし、蹴りが得意で。空手の試合を見返すとハイキックとかバックキックでパンチよりも蹴りで倒してきたので、『そうだ、俺、蹴れるわ』と思って。今一緒にやってるチームで『瑠久くんは蹴りでしょ』って言われて。俺のいいところを引き出してもらって、スタイルが固まったというか。これだったら負けないなって思って。ここから無双するんじゃないですかね」と、自分は蹴りの選手だということに気付いたという。
激戦区と言われるライト級に関しては「自分の印象は、素直に言うと層は厚い濃いメンバーが揃っていると思うけれど、そんなレベルが高いとは試合を見ても思わないですね。与座選手も抜けて、残ったライト級のメンツでもし自分と戦うなら、負ける要素がひとつもない。ライト級の選手は僕と試合をすれば分かるけれど、ビックリすると思うんですよね、自分の強さに。スピードもパワーもレベルが違うと本気で思います」と強気なコメント。
タイトル奪取の自信を問われると「大岩選手とはかなり相性が合う。めちゃめちゃ面白い試合になると思う。めちゃめちゃ得意。ライト級の選手で苦手な選手が一人もいない。負ける気がしない」と、自信満々だ。
宮田充K-1プロデューサーからは「現王者の大岩選手は7月にタイトルを獲って1年以上経過しているので、年内に防衛戦をお願いしようと思っている。この4人(篠原、瑠久、大谷翔司、児玉兼慎)の中から挑戦者が出てもいいと思っている」との話があり、瑠久は「必然的に僕になるんじゃないですか。試合が全てなので。最近パフォーマンスで頑張っている選手いっぱいいるけれど、僕もそうでしたし、でも結局試合で見せないと意味がない。試合でガッカリさせたくないですね。実力で魅せていきたい」と、試合内容で自分に決まりだとする。
KNOCK OUTから来た大谷もタイトルを狙っているが、と聞かれると「Krushの選手じゃないんですか? 自分以外興味なくて、本当に選手知らないんですよ(笑)」と、他の選手のことは知らないと笑い「しっかり大谷選手よりいい勝ち方をします」とした。
ライト級には元同門の里見柚己もいるが、「お兄ちゃんを超えたい。僕は全然」と、戦うことに何の抵抗もないという。
最後には「入場からバチっとカッコいい姿を見せて、ライト級のそいつらとはレベルが違う、実力も華もあって王者にふさわしい試合をします」と語った。