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【Krush】児玉兼慎とKNOCK OUTの大谷翔司が約2年ぶり再戦、児玉は会見序盤でボイコット、大谷は「僕は本気でこのリングにベルトを奪いに来た」

2025/08/05 21:08
 2025年9月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush,180』の対戦カード発表記者会見が、8月5日(火)都内にて行われた。  Krushライト級3分3R延長1Rで、大谷翔司(KNOCK OUTクロスポイント渋谷)と児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が対戦。  大谷は陸上自衛隊徒手格闘部隊出身。2016年にデビューし、2020年8月にJAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王座に就いた。2023年6月はKrushに乗り込んで児玉兼慎から判定勝ち、12月には再びKrushで大沢文也に延長戦の末に勝利。2024年12月、セーンダオレックとの再戦でTKO勝ちし、第3代KNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いた。しかし、2025年5月の初防衛戦で大沢にリベンジを許し王座を奪われた。7月の再起戦では木村涼仁にKO勝ち。戦績は24勝(15KO)10敗3分。  児玉は2020年11月からKrushに参戦し、2戦目で提髪和希に判定で敗れるもその後は3連勝。2023年6月にKNOCK OUTの大谷翔司に判定で敗れ連勝はストップしたが、2024年1月には第6代Krushライト級王者・瓦田脩二からKO勝利、12月に第9代Krushライト級王者・伊藤健人に判定勝ち。2025年2月の「Krushライト級トーナメント」1回戦では天野颯大に延長戦で敗れた。4月、上野空大をKOして再起。戦績は8勝(3KO)3敗。  前述の通り、両者は2023年6月にもKrushで対戦しており、この時は大谷が判定勝ちしている。  会見で児玉は「自分の中でけっこういろいろあって、俺が水かけた騒動があって、これまで自分がやってきたブランディングとかパフォーマンスとかじゃなくて、他から言われたことで水をかけた件があって、それでけっこう自分の周りで大変なことが起きたので、それに関して本当に申し訳なかったなという。それだけは本当に謝りたい」と、5月31日に神奈川・横浜BUNTAIで開催された『K-1 BEYOND』の客席で起きた、児玉がBreakingDownのメンバーに水をかけて乱闘騒ぎになった件について謝罪。  続いて大谷に「大谷くん、2年前にやっていて本当に強いしベルトも獲ったいい選手だと思うから、しっかりリベンジするから」と言ってグータッチすると「僕はこれで以上です」と席を立って帰ってしまった。  宮田充K-1プロデューサーは、児玉が帰ってしまった理由を聞かれると「よく分からないですね。この間のK-1横浜でお騒がせして、あれ以来の人前に出る感じなのでナーバスになっているのかも。練習はしっかりやっているし、リベンジの気持ちは持っているので、あとは彼の胸の内は煽りVとかそういったところでK-1の方から発信していければ。そういう部分で個性を出そうと思ったのではないですかね」と推測。  大谷は「5月にKNOCK OUTのベルトを失ってしまって、次の目標設定を考えていたところに山口代表からこの試合のオファーをいただいて凄く力が漲ってきて。僕は本気でこのリングにベルトを奪いに来ました。僕はKrushの選手にベルトを渡してしまったので、僕がこのリングのベルトを獲ることで仕返ししようと思っています」と、Krushのタイトルを狙うと宣言。  一度戦ったことのある児玉の印象を聞かれると「ボクシングテクニックがあって気持ちも強くてガンガン来るとてもいいファイター。2年ぶりですけれどお互い別人なので、全然再戦というつもりじゃなくて。僕は再戦の難しさも知っているし、再戦で勝利したことも負けたこともあるので、そこも踏まえつつ最高の準備をしていこうかなと思います」と、2年前とは2人とも全く違うとした。 「前回の勝利は関係ないし、僕の今のモチベーションはKrushのベルトを獲ることなので、そこに向けての試合をするだけです」と、タイトルへの関門という位置づけだとする。  児玉が帰ってしまったことをどう思うかと聞かれると「可愛いなと思います」と笑った。  激戦区と呼ばれるライト級についてどう思うか、との問いには「選手層も厚くてレベルも高くて気持ちの強いファイターが揃っていて。Krushの中でも激戦区の階級だと思います。最初にこの児玉戦のオファーをもらった時に、一瞬、再戦かと思って悩んだんですけれど、よくよく考えると9月のK-1で西京選手と里見選手がやって。自分の上にいるのはその2人と大岩選手と朝久選手だけだと思っているので、その2人がK-1のベルトを獲りに行くのだったら、僕はKrushのベルトを獲りに行こうと思っています」と、自分はKrushのタイトルにこだわるようだ。  もし、大谷がKrushの王座を奪取すれば、本来KNOCK OUTの大谷がKrush王者、本来Krushの大沢がKNOCK OUT王者というねじれ現象が起きることになるが、と言われると「まさにそれです。僕はストーリー的にはそれが一番面白いんじゃないかと思っています」と、立場を入れ替えた王者対決に持ち込みたいと笑う。  KNOCK OUT王者の時からKrush・K-1の王者との対戦を実現させたいと言っていたが、その気持ちに変わりはないかと聞かれると「ぞれはずっと変わりません。Krushの王者とやりたいです」と答えた。  そして「1年半ぶりになりますが、この間の成長を見せて大会で一番の試合を見せます」と意気込んだ。  また、今大会には同じくKNOCK OUTを主戦場とする小森玲哉(ONE'S GOAL)も参戦。西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する。  小森は2013年にプロデビューし、5戦5勝をマークしたが大学受験のため試合から離れて2023年12月のKNOCK OUTでカムバック。アックス斧田にKO勝ちすると2024年2月の羽黒慈夢戦では負傷判定でドローも、4月の河崎鎧輝戦では初回TKO勝ち、6月は般若HASHIMOTOに判定勝ちと好調を維持。しかし2024年8月にピッチ・ソムパッツにTKO負けを喫すると、優翔、辰次郎にも敗れ3連敗中。戦績は8勝(3KO)3敗1分。  西元はハードヒッターと名を馳せ、2022年12月にKrushスーパー・フェザー級タイトルマッチに臨んだが王者・中島千博に判定3-0で敗れた。2023年、中国遠征試合を行ってダウンを奪っての勝利で再起したのもつかの間、4連敗を喫してしまう。2025年5月、紀州のマルちゃんに判定勝ちで約3年ぶりの勝利を飾った。戦績は16勝(12KO)13敗2分。1月にMIOとの結婚を発表した。
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