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【PFL】サッド・ジーンがローガン・ストーリーに5R判定勝ちでウェルター級優勝、ハイブラエフがピネドを5R肩固め極めてフェザー級優勝! Bellator6勝1敗対決はラジュウチがランドゥ下す、ニューマンが8戦全勝に

2025/08/02 09:08
 2025年8月1日(日本時間2日)、米国ニュージャージー州アトランティックシティ・ジム・ウィーラン・ボードウォーク・ホールにて『PFL World Tournament 8: 2025 Finals』(U-NEXT配信)が開催された。  ウェルター級とフェザー級のPFLワールドトーナメント決勝ラウンド2試合が組まれた同大会。メインイベントでは、ウェルター級で日本の菊入正行に準決勝で判定勝ちで決勝に進出したローガン・ストーリー(米国)が、準決勝でジェイソン・ジャクソンにスプリット判定勝ちしたサッド・ジーン(米国)と5Rで対戦。試合は前半の打撃を制したジーンがストーリーの後半のテイクダウンを凌ぎ、判定勝ち。ウェルター級トーナメント優勝を果たした。  コメインのフェザー級決勝(5分5R)には、2023年世界王者のヘスス・ピネド(ペルー)が出場。1回戦でアダム・ボリッチに1R TKO勝ち。準決勝でもガブリエル・ブラガに1R TKO勝ちで決勝に進出。対するモヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)は2021年のPFLフェザー級世界王者。1回戦でジェレミー・ケネディにスプリット判定勝ち、6月の準決勝でキム・テキュンを判定で下していた。  試合はハビブ・ヌルマゴメドフの盟友ハイブラエフが、2Rにピネドから右でダウンを奪い、テイクダウンの圧力をかけ続けて5Rに、肩固めで一本勝ち。フェザー級トーナメントを制している。  またフェザー級ワンマッチでは、ともにBellator6勝1敗のアサエル・アジュージとイーブス・ランドゥのフランス対決も行われた。 PFL World Tournament 8: 2025 Finals 速報 ▼PFLワールドトーナメント ウェルター級決勝 5分5R〇サッド・ジーン(米国)[判定3-0] ※49-46×2, 48-47×ローガン・ストーリー(米国)※ジーンがウェルター級トーナメント優勝  1R、ともにオーソドックス構え。長身からジャブを突くジーンに、ストーリーは左右にサークリング。ジーンは左ボディジャブ。ストーリーはローシングルも切ったジーン。  ストーリーは右を振って組んでシングルレッグも押し倒すジーンに、ストーリーはハーフに引き込む形に。そこにマウントを合わせたジーンに下から抱きつくストーリー。ハーフに戻してシングルレッグで立ち上がりも、小手巻くジーンは崩れずスタンドに。  ストーリーの組みを切るジーンが圧力。右前蹴りを腹に突くジーン。長いジャブを突くジーンに遠間からシングルレッグを切るジーンを追ってバッククリンチも、正対するジーン! スタンドで跳びヒザで前に出るジーンは左ミドル。左ローは空ぶりもゴング。  2R、ともにオーソ。スピーディな左アッパー、右フック、ヒジのジーン。ストーリーはガードを固めて右を突く。右ロー、左ジャブのジーン。ストーリーのジャブをかわして、シングルレッグにバックに回るが、前に落としたストーリーがトップに。下のジーンの腕十字をさばいて亀になるジーンのサイドバックに。右足をかけて左手首をコントロール。しかし、力を見せて立ち上がり離れるジーンは右前蹴りをアゴに!  さらにケージに詰めて右の跳びヒザ! 右アッパーにダウンしたストーリーにパウンドを連打。ストーリーはヒザ立ちまで戻してガードを固めながら立ち上がる。  3R、ジーンのジャブを被弾するストーリー。そこに後ろ蹴りを見せるジーンにストーリーはシングルレッグから右で差して押し込み、小手巻くジーンは突き放す。サウスポー構えになるジーンは右前蹴り。オーソに戻すと、ストーリーはシングルレッグからすぐに脇を潜り、バッククリンチから崩してテイクダウン!  パスガードからマウント! この試合初のストーリーがチャンスを迎えるが、ジーンは長い足でケージを蹴ってブリッジ、後転で立ち上がり、ゴング。ここまでジーンのラウンド。  4R、ストーリーの右を左にダックしてかわすジーン。右ジャブを突き、左前蹴り。ストーリーはダブルレッグでドライブもジーンはスプロールする。左から右のストーリー。手数多く左右に、疲弊したのはジーン。跳びヒザもかわしたストーリーが左ジャブ、右ストレート。  その圧力を嫌ったジーンにストーリーはシングルレッグからテイクダウン。立つジーンをすぐに詰めるストーリー。左ジャブを返してガードを下げて近づくジーンに、低いダブルレッグでテイクダウン。尻を着いて立つジーンは半身で後退。ストーリーのラウンドに。  5R、ジーンのジャブをかわし、ローシングルからスタンドバックに回ったストーリー。バッククリンチから正対するジーンを追って低いダブルレッグでテイクダウン!  すぐに立つジーンは背中を譲る。金網際で正対するジーン。ストーリーはなおもダブルレッグで走り込んでテイクダウン! 亀になって立とうとするストーリー。金網に頭をつけて立ち上がり、正対して離れる。  スタンド。右を突いて前に出るのはストーリー。シングルレッグから組むが、切るジーンに右ハイ。お互いに苦しい時間帯。ストーリーの入りに前蹴り、ともにジャブの打ち合い。  ワンツー前蹴りのジーン。ストーリーも打ち返すも、ジーンが右前蹴りを突いてゴング。  判定は49-46、49-46、48-47の3-0でジーンが勝利。ベルトを肩にかけた。  試合後、ジーンは神に感謝の言葉を述べると、「PFLのチームや故郷の仲間たちに感謝しています。Beach MMAの私の仲間も、強さとコンディションの一部でした。この試合のために助けてくれた皆に感謝しています。皆を愛しています。どれだけ愛しているか、このベルトが国自体にとってどれだけ意味があるか、皆さんは想像もできないでしょう。これは私のベルトです。次に戦う相手は誰であれ、準備はできています。私は立ち上がるでしょう。少し時間をかけて立ち上がり、息を整えるかもしれないが、もし立ち上がれば、全力で戦う。正直、ストーリーはばけものだった。2ラウンド目で仕留められると思っていた。みんな、あのフライングニーで2R目で仕留められると。アッパーカットで彼を捕らえた。彼は倒れた。クリーンな打撃が足りなかったし、頭部に反撃されたので、引き下がらざるを得なかった。でも結局、彼は5R全てを戦い、私を溺れさせると言った。でも、先ほど言ったように、私もこの世界で生きているので、何でも対応できる」と語った。 [nextpage] ▼PFLワールドトーナメント フェザー級決勝 5分5R〇モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)[5R 1分17秒 肩固め]×ヘスス・ピネド(ペルー)※ハイブラエフがフェザー級トーナメント優勝  1R、先に中央に出るサウスポー構えのピネド。オーソのハイブラエフは左ジャブ。ピネドの入りに、ハイブラエフはシングルレッグテイクダウン。下のピネドはクローズドガード。ハイブラエフはインサイドガードから右ヒジも早いブレーク。  前に出るピネドは右から左、ハイブラエフも打ち返すと、ピネドの詰めにダブルレッグテイクダウン。背中を着かされたピネドは下からヒジもクローズドガード。ハイブラエフはピネドの頭をケージに押し付け細かいパウンド。足を解き、ヒジを着いて上体を立てようとするピネド。金網背に座るが、ハイブラエフが腰を抱いて寝かせてゴング。  2R、サウスポー構えから右ミドルのピネドに、ハイブラエフは左ジャブをヒットさせて詰めてダブルレッグテイクダウン! 開始30秒。フルガードのピネドに腰を抱くハイブラエフは左のパウンド。  ピネドが上半身を立てても寝かせて、背中を見せて立とうとするピネドのバックからリアネイキドチョークをアゴ上から絞める。指を立てて大丈夫と示すピネド。ガードのピネドに、レフェリーのシャオリンはブレーク。  スタンドで飛び込むハイブラエフは右を当ててピネドをダウンさせると、パウンド連打! 止められてもおかしくないが、ガードに戻すピネド。ハイブラエフは左で枕に右に跳んで脇下に頭を入れて肩固めも、ピネドはここも笑顔を見せた。  3R、ピネドとハイブラエフの拳が交錯の相打ちも、倒れたのはハイブラエフ。すぐにシングルレッグでレッスルアップするハイブラエフがテイクダウンし、上に。  クローズドガードのピネドに細かいパウンドのハイブラエフに厳しい「アクション」がかかる。ピネドの右手首を後ろ手に縛ろうとするハイブラエフ。腕を戻したピネドは金網に背中を立てて立ち上がり。  バッククリンチのハイブラエフは背後からボディロックテイクダウン。ピネドはすぐに立ち上がるがすぐについていくハイブラエフのボディロックを切って、スタンドに。消耗したグラウンド戦からすぐにジャブで前に詰めるピネド。ここまでハイブラエフのラウンド。  4R、ダブルレッグテイクダウンのハイブラエフ。クローズドガードのピネドにトップから細かいパウンド。足を解いて蹴り上げからケージに背を立てるピネド。両足を束ねるハイブラエフに、ヒザを横に向けて足を抜くピネド。  すぐに腰を抱いて引き寄せるハイブラエフに、ここも上のハイブラエフにとっては厳しいブレーク。削られながらもステップを踏むピネドだが、ハイブラエフは左右を突いてダブルレッグテイクダウン! ケージから離れた場所で背中を着いたピネド。ハイブラエフが押さえ込んだままゴング。  5R、ハビブ・ヌルマゴメドフから尻を叩かれ送り出されたハイブラエフ。詰めてワンツーのピネドの右をかわしたハイブラエフが、ダブルレッグテイクダウン。  金網まで動くピネドにハイブラエフはパスガードからマウント、右サイドに出て肩固めでタップを奪った!  試合後、ハイブラエフは「もし皆さんが忘れていたなら、3年前、私はチャンピオンでした。もし皆さんが私にとって厳しい時期だったと思っていたなら、私は戻ってきました。また戻ってきました。3年後にも私が必要なら、また戻ってきてチャンピオンになります。皆さん、私は多くのチャンピオンを倒してきました。ブレンダン・ラウネーンを倒した、ヘスス・ピネドを倒した。私たちのヌルマゴメドフスクールと私たちがどこから来たかを忘れないでくれ。これはアブドゥル・マナプとトム・ラガメラの学校で、私たちはチャンピオンだらけで、決して古びない」とコメント。  続けてハビブにもマイクが渡され、「そのパフォーマンスに誇りを持ってください。正直、私は彼に非常に誇りを持っています。私たちは子供時代から18年間一緒にトレーニングしてきました。彼は私の父の生徒でした。だから私たちは何千回も一緒にトレーニングしてきました。私のジムのケージの中で一緒に戦ったことを知っています。2度のPFLチャンピオンで無敗です。この分野ではすでに伝説ですね。とても嬉しいです」と盟友を称えた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇アサエル・アジュージ(フランス)[判定3-0] ※29-28×3×イーブス・ランドゥ(フランス)  1R、ともにスイッチ。サウスポー構えにするラジュウチに、ランドゥもサウスポー構えで細かいステップ。右ジャブの刺し合いから右ハイのラジュウチに、ランドゥはシングルレッグ。切ってヒザ蹴りのラジュウチ。ケージに押し込まれたランドゥが上から崩してテイクダウン。  フックガードのランドゥの足を腿に乗せて寝かせるが、上体を起こしたランドゥ。そこにハイエルボーのギロチンを狙うラジュウチだが、ランドゥは抜けると、互いに後ろ廻し蹴りをかわす。右で差して組んだラジュウチ。ボディロックテイクダウンでゴング。  2R、先にテイクダウンはラジューチ。オープンガードのランドゥは下からヒジ。金網まで這って上体を立てるが、横に寝かせるラジューチは細かいパウンド。ランドゥも時間をかけて金網使い立ち上がり。しかしボディロックするラジューチは再び後方にテイクダウン。押さえ込んで細かいパウンドに、ランドゥも最後に金網で上体を立てて細かいパウンド。  3R、前に出るランドゥはオーソからサウスポー構えにスイッチ。詰めて左跳び蹴り。詰めるランドゥがシングルレッグからアンクルピック、ダブルレッグテイクダウン。  インサイドガードから強いパウンド。しかし、残り30秒でラジューチが下から腕ひしぎ三角固めもランドゥが抜けてゴング。最終回を獲ったランドゥだが、  判定3-0でラジューチが勝利。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ジョーダン・ニューマン(米国)[1R終了時 TKO] ×エスラム・アブドゥル・バセット(エジプト)  1R、サウスポー構えのニューマンの左インローに、オーソのバセットは右を狙う。バセットは右ストレートでダウンを奪うと、バックから身体を伸ばしてパウンド。ヒザを曲げて上半身を立てたニューマン。バックのバセットを横に落としてバック狙い。スクランブルするバセットを浴びせ倒して立ち際にパウンド。離れるバセット。  ニューマンは左ハイ。ブロッキングのバセット。ニューマンは二段蹴り。左から右でバセットを後退させると、首相撲ヒザのバセットに逆に首相撲ヒザでダウンを奪い、パウンド。  立つバセットは出血。右ハイのニューマンが詰めて右ヒジ、パウンドもバセットは立って組む。バセットは2Rに進めず。ニューマンがTKO勝ちで、MMA8戦全勝とした。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼160ポンド契約 5分3R〇ヤクブ・コシバ(ポーランド)[判定3-0]×セルジオ・カッシオ(メキシコ) [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇カイル・ドリスコール(米国)[判定2-1] ※30-27, 29-28, 27-30×フセイン・カジマゴメドフ(スイス) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇フレドリック・デュプラス(カナダ)[2R 4分38秒 ギロチンチョーク]×ネイサン・ケリー(アイルランド) [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇サレック・シールズ(米国)[1R終了時 TKO]×ニック・メック(米国) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇トム・パグリロルーロ(米国)[1R 4分36秒 TKO」×マット・タンブル(米国)
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