2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』の前日計量&記者会見が、1日(金)都内にて13:00より行われた。
セミファイナル(第11試合)のRISE世界スーパーライト級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者チャド・コリンズ(オーストラリア/Stirkeforce)は64.6kg、挑戦者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)は64.75kgでそれぞれ計量をパス。
タイトルマッチ調印式を終えた原口は「自分的にもRISE的にも“やっと”やし“ついに”やしというカードなんですけれど、俺も複雑と言うか。ずっと5年間チャドと一緒にRISEファイターとしてvs.GLORYやったりとか一緒に戦ってきた仲間なので。だからこそめちゃくちゃアツい試合が出来る。憎しみのあるカードもいいと思うけれど、俺たちはほんまにお互いリスペクトし合ってどっちが強いか、その気持ちでしかやらないので。ほんまにアツい試合が出来ると思うし、いろいろな65kgのカードがあるけれど俺たちが世界トップ2にふさわしい試合をしたいと思っています。
今日の印象はチャド・コリンズそのままやなって感じで、陽気やし、かわいい部分もあるし、ついに出来るな、楽しみだなって気持ちが増した。明日はいい試合しましょう」とコメント。
コリンズは「また日本に戻ってこれて嬉しいです。RISEタイトルマッチは2回目、5年前にやりたかったこの試合。僕も原口選手もどちらも成長していると思いますし、僕たちの中には友だちとしての強い絆があると思いますが、明日はアツい試合を見せたいと思っています」と挨拶。
続いて「僕たちの戦いが僕にとってはメインで大事で楽しみ。興奮しています。明日は何が起きるか分からないけれど、チャド・コリンズの本来の強さ、真実の強さを見せられるように練習してきたので応援お願いします」と意気込んだ。
原口は攻略の糸口を見つけたかと聞かれると「糸口はやってみないと分からんですけれど、フィジカルとスタミナがチャドの優れている部分なので、それに対応できるようにやってきたのでそれがハマれば勝率は上がると思う。糸口はそこかな」とする。
コリンズは「戦略はまだ詳しく考えていない。身体面で僕は凄く強いと思うので、そこを守れるようにしたいと思います」と原口の指摘通り、フィジカル&スタミナで負けないと話す。
今回の試合のためにスパーリングを多くこなしてきたという原口。「スパーリングを始めるのがいつも1カ月前なんですけれど、今回はだいたい60~70Rくらいやってきました。全部がド突き合いじゃないけれど、作戦を練りながらもあるし。思いっクソド突き合ったのは50Rくらいですかね。スパーリングを始めたのが去年のミゲール戦前からで、それまではスパーリングはほぼゼロだったんですよ」とする。
コリンズの小顔にパンチを当てる自信はとの質問には「当てるしかないでしょう(笑)。俺も顔が小さい方だと思うんですけれど、マジで小さいですよね。ヤバいです。だからより精密に当てたいなと思います」とパンチの精度が問われるとした。
コリンズは「自分の将来がキックボクシングの戦いで決まると思っている。自分の人生を100パーセント懸けてこの試合の準備をしてきました」との決意を話し、原口の多彩な蹴り技については「原口選手はとてもいい選手で面白い戦い方をします。そのために毎日自分のトレーナーと20~25分スパーリングをしてきました。私たち予想できる彼がやりそうな技、予測できないけれどこれもやるんじゃないかって技を一緒にやってきたので準備できていると思います」と、蹴り対策は十分だとした。
また、8月23日にオーストラリアで開催される『Infliction Fight Series 37』で試合が決まっていることについて、コリンズは「それは100%本当です。自分は人生を懸けてキックボクシングをやっているし、僕はキックボクシングを愛しています。その試合もやりたいし、勝ちたい気持ちがあるので参戦しました」と説明。
20日後にWMC世界スーパーライト級王座の防衛戦がすでに決まっていることについてどう思うかと聞かれた原口は、「その心意気がそもそも素晴らしい。凄いとしか言いようがない。チャドがこの試合をナメているとは一切感じへんし、一戦一戦に命を懸けているのは分かっているので素直にリスペクトですね。カッコいいなと思っちゃいます。だからと言ってその試合に出られないようにするとかはなくて。この試合もしっかり戦ってもらって勝っても負けてもその試合に出て欲しいと思うし、チャドが好きなことをしているのが一番いいと思うのでそこは素直に応援したいと思います」と、むしろ素晴らしいと意外な答え。
これにコリンズは「ペッチとやった時も1カ月前にWMCの試合をしてきました。だからこの短い期間、その中で準備出来るし、自分のことを強い選手だと思っているので大丈夫です。そして原口選手、リスペクトの言葉をありがとう。感謝しています」と語った。