怖い白鳥大珠を楽しみに
「練習で行ったことがあるのがタイとシンガポールなんですけど、初めて行ったのは高校生の時なので、5、6回目くらいですかね」
――SNSを見ていたら、トレーナーの方がナビル・アナン選手のトレーナーだったと思うのですが、スパーリングではアナン選手とやったりしたのでしょうか?
「スパーリングではないですね。有名どころで言うとタワンチャイ選手とかも来ていたんですけど、その辺とはマスって感じでした。ガチガチのスパーリングは他の海外から来ている選手とって感じでした」
――他にも有名な選手と練習をされたりしたのでしょうか?
「与座選手と戦ったオスマノフ選手とその兄弟とか、朝久裕貴選手を中国の大会でKOしたジョルジ・マラニア選手とかとバチバチにやっていました」
――オスマノフ選手はどうでしたか?
「ガチガチでやり合った中で1番強かったです。弟もいるんですけど、また違ったタイプで強かったですね」
――なんで狙われていたんですか?
「最初分からなかったんですけど、向こうのコーチからも指名されて皆んなガチで来るんですよ。他の国の選手はマスができる選手もいれば、ガチガチで来る選手もいるんですけど、そこだけガチで倒しに来るので『何かあるのかな?』と思っていたんですよ。そしたら単純に練習パートナーとして選んでくれているという感じでした」

――先ほど“生物的強さ”や“荒々しさ”が手応えとしてあったと仰っていましたが、それを踏まえて次の試合のビジョンやスタイルが違ってくる感じになりそうですか?
「相手に恐怖を与えるという事が大事だなと思って。この世界トーナメントとかもそうですけど、どの選手もそういうものを相手に与えているんですよね。もちろんペッチもありますし、そういう部分が前回の麻火戦とかもそうですけど、自分に足りない部分だったり身につけた方がいい部分だったりしますね」
――それは精神的なものになりますか?
「精神的なものではなくて、自然と向かい合って覇気みたいに出せるものだと思うんですよ。自分が海外の選手と対峙した時に感じた『危ないな。怖いな』っていう感覚を与えられるのは、トップの選手だったら皆んな持っていると感じたので」
――今回の対戦相手は、前に向かってきて2段蹴りとかを繰り出すようなトリッキーなタイプですけど、どう対処していきますか?
「向かい打ちますよ。ガツガツ体でぶつかってくるような選手だと思うので、そこを捌くのも大事なんですけど、逆にこっちがプレッシャーをかけて『前に行けない』と思わせられるような部分を見せていきたいし、自分が出していきたいです」
――それがトーナメントにも活きてくるというわけですね。
「はい。間違いなく活きてきます」
――同じ日に組まれている、チャド・コリンズvs.原口健飛の1戦はどういう風に見ていますか?
「難しいですね。どっちかが倒すこともあるだろうし。チャドって誰とやっても変わらないじゃないですか。ガンガンプレスをかけて打っていくスタイルだと思うので。そこで原口選手がどういう対処をしていくのかという所が鍵になるんじゃないかなと思います」
――同じ階級としてその試合は気になっていますか?
「もちろん気にはなりますけど、強い方が勝つと思いますし、自分が勝ち続ければいずれどちらともやると思うので、どっちが勝ってもいいなと思っています」
――最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
「8月2日は怖い白鳥大珠を楽しみにしていてください」



