ズールー「2R目にいい打撃を当てて終われるかなと思ったら、伊藤は耐え抜いて、3Rにカムバックしてきた」
──伊藤選手との試合を終えた、率直な感想をお聞かせいただけますか。
「正直、今は決して良い気分とは言えません。勝つことができなかったので。自分ができることを最大限やってみましたが、勝てなかったということで、ちょっと落ち込んでいますが、ファンや、応援してくれた人には申し訳なく思っています」
──対戦前と、伊藤選手と実際に戦ってからイメージが違ったところはありますか。
「基本的には予想していたのと同じだったと思います。自分としても作戦通りに試合を運べたと思います。現に1R目は優勢に進めてたと思いますし、2R目も、おそらく優勢に進めていたと思うのですけども、3R目で彼はすごくカムバックしてきたと思いますし、そこで自分自身もすごく疲れてしまって。本来、自分はそんなに試合中に疲れたり失速することはないんですけれども、今回、南アフリカから飛んで来て、南アフリカは今は冬で、すごく寒いのですよね。で、そこから今、真夏の日本に飛んできて、そこの温度差であったり、そういう部分にやられた、影響したのはあるのかもしれないですよね。
本当に寒いところから来て、日本に来てから体重を落とさなきゃいけなかったことが続いているので、体重を落とす作業が気温差、寒暖差でちょっと体がついていかなったのかなとは感じていて。そこで3R目に失速したのはあると思いますが、それは置いても彼は本当にうまく戦いましたし、彼には『勝利おめでとう』と言いたいです。すごくいいファイターですし、とても打たれ強いですね。結構2R目にいい打撃を当てて、ここで終われるかなと思ったのですが、彼はそこを耐え抜いて、3Rにカムバックしてきたので、本当に彼はタフですし、おめでとうと言いたいですね」
──作戦通りということでしたが、1Rは結構遠い距離で蹴りが入っていましたが、2Rからあの蹴りをあまり使わなくなりました。あれも作戦だったのでしょうか。
「あれは作戦通りではありません。聞いてくれてありがとうございます。ちょっと説明させていただきたい。2R途中で伊藤選手が右のフックで自分の目を捕らえて、そこからしばらく、目が見えなかったんです。まったく片目が見えない状態で2R、戦わなくてはいけなかったのですが、2R最後の方でもまた同じ目を当てられてしまって。本当に片目しか見えなかったのです。自分が途中からタックルなどをするようになったのは、片目しか、右目しか見えない状態で戦っていたのでタックルが多くなったという状況でした」
──試合を終えたばかりですが、今後の展望・目標を教えてください。
「予定はないけれど、自分はここで戦うことが最高に好きです。素晴らしいショウだと思いますし、こういった本当にレベルの高い団体で戦ったことはないので、本当にRIZINが好きで、ずっとここで戦い続けたいな、と思っていますし、また機会があればぜひお願いしたいとは思ってます。今回のグランプリでもしかしたら怪我人が出たり、何があるか分からないですけれども、自分がまた呼ばれたらいつでも戦えるよう、準備しています。
次、来るとなったら、やっぱりちょっと時差対策だったりとか、公式スケジュールよりも早めに来日して調整をしたいなと思います。今回のミスはそれをしなかったからと感じていますので、もしその機会を与えられるのであれば、そういうことをしていきたいと思っています。本当にRIZINにはこの機会を与えてくれたことに感謝していますし、またぜひ次も呼んでください」






