2025年7月26日(日本時間27日)、アラブ首長国連邦アブダビ・エティハド・アリーナにて『UFC Fight Night: Whittaker vs. de Ridder』(U-NEXT配信)が開催された。
▼ミドル級 5分5R〇ライニアー・デ・リダー(オランダ)21勝2敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝 元ONEミドル&ライトヘビー級王者[判定2-1] ※48-47×2, 47-48×ロバート・ウィテカー(豪州)26勝9敗(UFC17勝7敗)
ミドル級の5R戦。元王者で5位のウィテカーに、13位の元ONE王者デ・リダーが挑む。デ・リダーは5月にボー・ニッカルに2R TKO勝ち。
1R、サウスポー構えのデ・リダーにウィテカーは右の飛び込みもそこにシングルレッグのデ・リダー。右手をツーオンで手繰ると、左ヒザ。離れるウィテカー。
ワンツーの右の入り、左ジャブで飛び込むウィテカー。デ・リダーのローシングルを切ると左の入りと右の入りを混ぜて、左から右。デ・リダーのシングルレッグを三度切って、押し込んでの上の組みも引きはがす。
喧嘩四つで右で入るウィテカー。ここまで蹴りを見せていないが、ついに左ヒザを突く。ワンツーのウィテカーに上体を反らしてかわすデ・リダー。ウィテカーのラウンドに。
2R、左ハイのデ・リダー。かわすウィテカーは右の入りも、左を返すデ・リダー。右ハイをガード上に突くウィテカーに、シングルレッグのデ・リダーは切られる。
デ・リダーの右ジャブを頭を倒してかわすウィテカー。デ・リダーは左のオーバーハンドを見せて前に。左ヒザで飛び込むデ・リダーに右を狙うウィテカー。デ・リダーはジャブのダブルで詰めると左ヒザ! さらに詰めて左ヒザを当てると、ウィテカーがくの字に。そのまま押し倒したデ・リダーがトップに。
右で差して押さえ込むデ・リダーに足を効かせるウィテカーはパス際のデ・リダーのダース狙いを察知し仰向けで背中を着けて頭をガード。ホーン。デ・リダーのラウンドに。
3R、ウィテカーの左の飛び込みをさばくデ・リダーは前進して左ヒザ! さらにヒザで詰めるとウィテカーは左に回りながら右! 片足のところにもらいダウンしたデ・リダーにパウンドも、デ・リダーも立ち上がる。
ワンツーのウィテカーも顔面から出血。詰めるデ・リダーに声をあげながら右で飛び込むが、その打ち終わりに踏み込んだデ・リダーが小外がけテイクダウン!
右で脇差し、背中を着かせるとサイドへ。しかしウィテカーもハーフに戻す。押さえ込んで左ヒジ、中腰からヒジを突いてホーン。ダウン奪ったウィテカーだが、後半はデリダーの時間の拮抗したラウンドに。
4R、詰めるデ・リダーに突き放すウィテカー。左ヒザを突くデ・リダーに右オーバーハンドを狙うウィテカー。右に回るウィテカーに追うデ・リダーはダブルレッグ。差し上げたウィテカーに押し込み肩パンチのデ・リダーにテイクダウンはウィテカー。亀になってパウンドを被弾しながらもすぐに立つデ・リダー。
左を突くデ・リダーに右ストレートを返すウィテカーは離れ際にクリンチアッパー。ウィテカーの右の入りに左ヒザを当てるデ・リダー! さらに左オーバーハンドも当てるが、タフなウィテカーは崩れず。左から右で飛び込む。デ・リダーのラウンドに。
5R、左ジャブのダブルのウィテカー。組むデ・リダーはケージに押し込み左の細かいパンチ。突き放そうとするウィテカーを掴むが離れるウィテカー。そこをヒザを突いてすぐに追うデ・リダー。ここも突き放したウィテカーをなおも追い、シングルレッグのデ・リダー。背中を見せて足を抜くウィテカーだが、バッククリンチにさせずに正対して離れる。
すぐに追うデリダー。四つ組みも腕を抜いて離れるウィテカーは右ボディストレート。3発目に左ヒザを合わせるデ・リダー! 表情には出さないウィテカーだが、前に出るデ・リダーに後退。
ケージへの押し込みから離れたウィテカーに、シングルレッグも切るウィテカー。詰めるデ・リダーは組んで高いヒザを突いてホーン。判定へ。
判定2-1(48-47×2, 47-48)のスプリットに割れた接戦は“RDR”デ・リダーが勝利。オクタゴン4連勝で元王者を下した。
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▼バンタム級 5分3R〇ピョートル・ヤン(ロシア)19勝5敗(UFC11勝4敗)3位 ※UFC3連勝[判定3-0] ※29-28×3×マーカス・マギー(米国)10勝2敗(UFC5勝0敗)12位 ※UFC4連勝でストップ
1R、オーソのヤンに、サウスポー構えのマギー。詰めるヤンに左の飛び込みを見せるマギーは左インローを当てる。
スイッチしての右を放つマギー。かわしたヤンも左ジャブから右フックを狙い、右ミドル。マギーの離れ際に右を当て。右の軸足払いでマギーをこかす。
すぐに立つマギーの左の蹴りを、かわすヤン。マギーは右から左ストレートを突く。スイッチして首相撲ヒザ狙いのヤンを突き放し、右から左ストレートを届かせるマギー。右カーフも。ヤンもダーティボクシングで右アッパーを当てる。しかし左から右の飛び込みはマギー! ヤンが一瞬身体が固まるがホーン。マギーのラウンドか。
2R、左前手を上下しながら先に詰めるヤン。そのワンツーをかわしてダブルレッグのマギーを切るヤンもワンツーの右はまだ遠い。右アッパーから左ボディに繋ぐマギー! 左から右を効かせるヤンは前に!
組むマクギーを突き放して、ともに打撃の押し戻し。ヤンのヒジに、マギーもヒジ。さらに左も、ヤンは右をヒットさせて、跳びヒザも! 凌ぐマギーはガード固めて詰めるヤンにヒザ狙い。ともに角度を変えたジャブの刺し合いから右ハイを見せたヤン。さらに詰めてホーン。
3R、中央に出るヤンは左ジャブ。サウスポー構えのマギーに対し首相撲ヒザ。さらに詰めて右から左ボディ! カウンターで右前足を蹴りに行くヤンは脇をくぐり、バッククリンチ。背後からヒザをこつこつ突き、ときに投げで崩して戻すマギーに離れたヤンは右前蹴りを腹に! さらに大外刈で再びこかすと、その立ちにキムラを合わせて極めに行くが、滑って外れてホーン。
判定3-0(29-28×3)で初回以降を制したヤンが勝利。3連勝をマークした。
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▼ミドル級 5分3R〇シャラ・マゴメドフ(ロシア)16勝1敗(UFC5勝1敗)[判定3-0] ※30-27×3×マルク・アンドレ・バリオー(カナダ)17勝10敗(UFC6勝9敗)
隻眼のマゴメドフは、コミッションの問題で中東を主戦場に。UFC4連勝でランキング入りも、2月の前戦でマイケル・ヴェノム・ペイジに判定負けでキャリア初黒星。
ベリオーは、24年に3連敗。5月の前戦でブルーノ・シウバとの連敗対決で1R KO勝ちで生き残った。
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるベリオーに、ケージ背に左右にサークリングのマゴメドフは右ロー。詰めるベリオーはダブルレッグテイクダウンも、すぐに立つマゴメドフは右ヒジで突き放して右ロー。さらに詰めてくるベリオーに右跳びヒザを狙う。
両脇を差して詰めるベリオーだが、体を入れ替えたマゴメドフは首相撲ヒザ! 離れて右ローのマゴメドフは右サイドキックで詰めるベリオーに距離を取る。
右を振って右で差して組むベリオー。離れるマゴメドフは胴廻し回転蹴り気味の右後ろ廻し蹴りからすぐに立ち、右ローを当てる。
2R、詰めるベリオーに、サイドキックのマゴメドフ。右から左で飛び込むが右回りでさばくマゴメドフ。ベリオーの左ボディからの入りをさばいて左回り。
ベリオーは右カーフ。右フックもそこに左右ヒジを合わせるマゴメドフは右のハイキック。ヒジで頭部から出血したベリオーだが、マゴメドフの右に合わせて右ストレート! もらって後退したマゴメドフはクリンチから離れるが、なおも追うベリオーは右、ケージに詰めてクリンチボクシング、マゴメドフは鼻血。
さらにダブルレッグへ。両腕をオーバーフックで防ごうとするマゴメドフはを崩すが、すぐに戻すマゴメドフも顔面出血しながら右ヒジ、さらに体を入れ替え首相撲ヒザ! 右を打ち込むマゴメドフにベリオーは背中を向ける形で右に回りホーン。
3R、観客を煽るマゴメドフは左インロー。足が若干流れるベリオーは、サークリングのマゴメドフを詰めて組むが、そこにヒザを合わせに行くマゴメドフ。ベリオーは組むがマゴメドフの首相撲に離れる。
かけ蹴りを当てるマゴメドフに、左ジャブを当てるベリオー。マゴメドフはジャブ&ロー。ベリオーの入りに跳びヒザ。さらに右ロー。なおも詰めるベリオーは左で差して前に。しかし体を入れ替えるマゴメドフは右ヒジ! 右手を回しながら近づくとヒザ、バックフィストも。
さらに首相撲ヒザから崩して上に。立とうとするベリオーにボディ打ちで崩してパウンドもホーン。
判定はフルマークの30-27×3でマゴメドフが勝利。再起を果たした。
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▼フライ級 5分3R〇アスー・アルマバイエフ(カザフスタン)22勝3敗(UFC5勝1敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ホセ・オチョア(ペルー)8勝2敗(UFC1勝2敗)
フライ級9位のアルマバイエフは、UFC4連勝から25年3月にマネル・ケイプと対戦。3R TKO負けでUFC初黒星を喫した。
対するオチョアは、元RIZINラマザン・テミロフの欠場で、6月のコディ・ダーデン戦の2R TKO勝ちから緊急連続参戦。
1R、関節蹴りのオチョアに、詰めるアルマバイエフはダブルレッグから左で差してボディロックで崩し。残すオチョアにボディロックテイクダウンのアルマバイエフに、すぐに立つオチョア。ダブルアンダーからバックに飛び乗ったアルマバイエフだが、オチョアは中腰で前に落とす。
右ハイのアルマバイエフは、オチョアを詰めてテイクダウンからバックに。両足をかけてフェイスロックも、オチョアは中腰で立ち上がり、前に落とす。着地したアルマバイエフにサウスポー構えから左で詰めるオチョア。オーバーハンドのアルマバイエフをかわしたオチョアが、蹴り終わりにバックを奪いボディトライアングルを組んで背後からパンチでホーン。
2R、シングルレッグのアルマバイエフを切ったオチョア。詰めるオチョアは左ミドルも、蹴り足を掴んだアルマバイエフがテイクダウン。フックガードのオチョアは背中を見せて立ちに。そこでバックに回るアルマバイエフをすぐに前に落として立ち上がり。
すぐに追うアルマバイエフがケージに押し込みヒザ。しかし突き放すオチョア。アルマバイエフは右オーバーハンドから組みに行くが、そこにヒザを合わせるオチョア。しかしアルマバイエフはさらにダブルレッグテイクダウン!
下のオチョアは鉄槌。アルマバイエフも足の外から鉄槌。そこに腕十字を合わせに行くオチョア。クラッチして防いで腕を抜くアルマバイエフに、下のオチョアは三角絞めを狙いホーン。
3R、先に詰めてダブルレッグテイクダウンのアルマバイエフ。金網で際で尻を着いて立ち上がるオチョア。攻めるアルマバイエフにケージ掴みで注意。アルマバイエフは再びダブルレッグへ。そこにギロチンチョークを合わせるオチョアだが、クローズドには入らなかったアルマバイエフは首を抜く。そこに背中を着いたままのオチョアは三角絞め狙いからティピーチョーク。これも外したアルマバイエフは、トップから押さえ込んで中腰でパウンドも、オチョアは蹴り上げで立ち上がり。
すぐに押し込むアルマバイエフ。オチョアは左フックで剥がして前に。しかし右前蹴りにカウンターの左を突いたアルマバイエフが前に詰めてシングルレッグへ。そこにヒジ、左をを突くオチョアをかわして、アルマバイエフがバッククリンチでホーン。
判定3-0(30-27×2, 29-28)でアルマバイエフが勝利。試合後、ジョシュア・ヴァンの名前を挙げた。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ボグダン・グスコフ(ウズベキスタン)18勝3敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝[1R 4分18秒 TKO]×ニキータ・クリロフ(ロシア)30勝11敗(UFC11勝9敗)
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【プレリム】※リンクから試合リポート
▼バンタム級 5分3R〇ブライス・ミッチェル(米国)18勝3敗(UFC9勝3敗)[判定3-0] ※29-28×3×サイード・ヌルマゴメドフ(ロシア)18勝5敗(UFC7勝4敗
▼ウェルター級 5分3R〇ムスリム・サリホフ(ロシア)21勝5敗(UFC8勝4敗)[1R 0分42秒 KO] ※右フック×カルロス・レアル(ブラジル)22勝6敗(UFC1勝1敗)
▼バンタム級 5分3R〇デイビー・グラント(英国)17勝7敗(UFC8勝6敗)[判定3-0] ※29-28×3×ダモン・ブラックシア(米国)17勝8敗(UFC5勝4敗)
▼女子ストロー級 5分3R〇タバサ・リッチー(ブラジル)12勝3敗(UFC7勝3敗)[2R 2分59秒 TKO]×アマンダ・ヒバス(ブラジル)13勝7敗(UFC7勝6敗)
▼ライトヘビー級 5分3R〇ビリー・エレカナ(米国)7勝2敗(UFC0勝1敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×イボ・アスラン(トルコ)14勝2敗(UFC2勝1敗)
▼フェザー級 5分3R〇スティーブン・グエン(米国)10勝2敗(UFC1勝1敗)[2R終了時 TKO]×モハンマド・ヤヒヤ(アラブ首長国連邦)12勝6敗(UFC0勝3敗)
▼ヘビー級 5分3R〇マルティン・ブダイ(スロバキア)16勝2敗(UFC7勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×マーカス・ブシェシャ(ブラジル)5勝2敗(UFC0勝1敗)