【RIZIN】ヒロヤ、元谷友貴とのGP1回戦は「死闘になるのかなって覚悟している」ビリーコーチとの「絆はより深まった」

　2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN4 真夏の喧嘩祭り』に出場する選手たちの個別インタビューが、25日（金）都内にて行われた。 　第1試合の「RIZIN WORLD GP 2025 フライ級トーナメント」1回戦5分3Rで、元谷友貴（アメリカン・トップチーム）と対戦するヒロヤ（JAPAN TOP TEAM）が出席。試合へ向けての意気込みを語った。 この一戦に全ての想いを懸けて戦う ――現在の心境は？ 「今日水抜きなので、ちょっと緊張してますね。憂鬱です。まあ、いつも通りなんで」 ――自分がグランプリで勝ち上がって行くイメージは出来ている？ 「このトーナメントで優勝するつもりで、アメリカで2カ月しっかり頑張ってきて。けれど、いま試合直近だと思うのは、この一戦に全てを賭ける。もうその想いだけで、自分が優勝する、これは通過点だなど思わずに、本当にこの一試合に自分の人生を懸けて死ぬ気で戦って、最後どうなっているか。この一戦に全ての想いを懸けて戦いたいなと思っています」 ――キャップが可愛いが？ 「（朝倉）海さんがUFCでタイトルマッチをやる時に、UFC側からPRIDEのグッズをもらったみたいで、その時にもらった帽子で結構気に入ってて」 ――今回の対戦相手、元谷選手の印象を。 「自分が出場していたDEEPの絶対王者で、自分がデビューした時にずっとチャンピオンだった人だったので、そういう人と戦えることを本当に光栄に思います。今でもそう変わらず全盛期というか、元谷さんもノリにノってるタイミングで、前の試合もタイトルマッチでスプリットだったので。 　自分とは格差があるマッチメイクだと思うんですけれど、こういうフライ級グランプリだからこそ出会うって。戦うべくして出会ってるので、そこは自分が乗り越える運命なのかなって思ってます。ここは一つの大きな試練だと思っています。元谷さんに胸を借りるつもりで、思いっきりぶつかろうと思います」 ――公開練習の際に、ヒロヤ選手が「ボコボコにしてやるよ」と。それに対して元谷選手が「やってみいや」と言った。その時の印象は？ 「そこでお互いにスイッチが入ったのかなと。ああいう風に言いましたけど、自分は凄いリスペクトしてます。けれど、試合当日はお互いに自分のためだけに戦う、殺し合いをするつもりです」 ――試合はどんな展開になるとイメージしている？ 「自分の試合をしたいってお互いに思ってると思います。元谷選手も自分の戦いをする。やっぱり前戦で最初からペースを握れなかったので、なぜ負けたのかって元谷選手は理解していると思うし、そうすれば勝てると思ってると思うんですけど、自分もそれはそうで。だから譲らない戦いになると思います。死闘になるかなって。自分がRIZINに初めて出たのが超RIZINで伊藤裕樹選手とやって、2年越しですけれど同じような死闘になるのかなって覚悟しています」 ――抽選会にはリモートで参加したが、会場に行ってみたかったとか、自分で選びたかったみたいなのはあったか？ 「自分は自分の運みたいなものに自信はあるので、どんな展開になってもいいの引くだろうなって感じてましたね。本当に蓋を開けてみたら超大当たりだったと思ってます」 ――今回の勝者5人のうち4人しか準決勝に進めないという特別なルール。このルールが戦い方に影響しそうなところは？ 「塩試合したらダメみたいな感じですよね、多分。ファン投票で面白くなかったら落ちるみたいな感覚だと思うので。自分は試合でファンが求めてないような試合をしたことがないので、あまり戦い方は変わらないのかな。自分らしく戦えば絶対そこはないって思うので全然問題ないです」 ――自分以外の4試合で一番盛り上がりそうな試合はどれになると思う？ 「扇久保さんって塩試合のイメージで言われてるんですけど、今回の試合は凄く僕は楽しみですね。いつもの戦い方を扇久保さんがトーレス相手に成し遂げられるのかを見たいっていうのもあるので。逆にあの塩試合をトーレスに対して出来たら僕は凄いなって思いますし、そういう意味でも楽しみですね」 [nextpage] お互いが相手の命を取りに行く ――元谷選手とは去年の前夜祭のクイズで一緒のチームだったのでは？ 「そうなんですよ。僕はあまりRIZINファイターと接点が全くないタイプというか、あんまり外にも行かないので。知ってる選手や仲のいい選手は全くいないんですけど、その中で元谷さんは意外と接点がある人だったので、本当に戦うと思わなかったですね」 ――前回の東京ドームでの篠塚戦とは試合前の心境や高ぶりは変わってくる？ 「そうですね。自分としては今度は挑戦者側。篠塚選手の時は自分が挑戦される側だったんですけど、このフライ級グランプリってベルトが懸かってるので、お互いに失うものはそこまでないのかなって。お互いが相手の命を取りに行くような気持ちでいけるのかなって考えています」 ――この試合に向けてアメリカでビリーコーチとハードな練習をやってきたと思うが、絆はさらに深まった？ 「毎試合ですけど、いい空気感ではなく、お互いが本気で思ってるからこそ、ぶつかり合う時ももちろんあるので、その経験が絆を深くしてくれるのはありますよね。お互いによく乗り越えたな、よくやったっていうのだけじゃなくて、俺はこういう風に思ってるんだけど、この練習でどうなのみたいなのとかっていう話し合いもあって。ビリーはコーチで視野が広く見えてるんですけど、選手は追い込みの時期になると自分の動きが悪くなったりとかで、これで大丈夫なのかとか思ったり過剰に思ってしまう部分があるので。そういうのも経験した中で、アメリカの2カ月っていうのは凄く濃いものになって、より絆は深まったと思ってます」 ――次回もまたすぐ行く？ 「そこはしっかり考えないとなって。まあでも2カ月しかないので、休んでる暇はないと思ってますね」 ――アメリカでの修行で技術的だったり、フィジカルの面で特に今回の試合において手応えを感じている部分はある？ 「今回ちょっと感じたのは、練習量はさらに増えて、フィジカル面で言うとバランスが良くなったかなって感じてますね。スパーリングであったりとかで戦う中でのバランスですね。レスリングであったり、打撃であったり」 ――自分の勝ち筋が広がっていったイメージ？ 「広がっていったっていうよりは、去年大きくフィジカルを上げて、パワーはついてるんですけど、それを使いこなすっていうのがなかなかできてなかったのかなっていうのがあって。安定感がちょっと出てきたなというふうに思いますね」 ――どこが元谷選手に勝っている部分があると感じているか？ 「優っている部分で言うと、元谷選手はバンタム級からフライ級に落としてきましたが、自分はフィジカル面でも負けてないと思います。だから。そういう意味でその勝ち筋っていうのは、変にフィニッシュを自分から狙いに行かなくても、しっかりやれば来るものなのかなって思ってます」