計量をパスした平岡(左)と辻井。互いに負けられない理由を口にした
2025年7月25日(金)東京・後楽園ホール『RISE 190』の前日計量&記者会見が、24日(木)都内にて14:00より行われた。

第10試合の「第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント」準決勝3分3R延長1Rで対戦する、同級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)は45.9kg、同級7位・辻井和花(BRING IT ON パラエストラAKK)は45.8kgでそれぞれ計量をパス。
Instagramの総フォロワー数が53.7万人で海外にも多くのファンがおり、『週刊プレイボーイ』からデジタル写真集を出すことが決まっているなどリング外での活躍が目立つ辻井は、「私は最近はSNSの印象が強いと思いますが、明日は格闘家としての強さを勝利で証明したいと思います」との意気込み。

2024年12月以来の試合となる平岡は「前回の試合が終わってからいろいろなことがあって、正直格闘技をやめようかなと思い悩んでいた時期があったんですけれど、そういう時にこのオファーをいただいて。もう一度考えた時に、やっぱりRISEのベルトを巻かずに諦めてしまったら過去の頑張ってきた自分にも失礼だと思ったし、プロデビューしてから10年間、私が王者になると信じて応援してくださっている皆さんにも赤いベルトを巻く姿を見せたいと心の底から思ったのでトーナメント参戦を決めました。
(後輩の宮﨑)小雪が上げるだけ上げてくれたアトム級のベルトの価値を、下げることなく引き継いで行けるのは私しかいないと思っています。まずは明日、皆さんが私に期待したくなる試合をしようと思っているので、注目と応援お願いします」との想いを口にした。

その「いろいろ」とは何かと聞かれると「話せないです。いろいろで察してもらえれば(笑)。今回オファーをいただいてから周りの人の顔が浮かんできて。私は絶対に王者になると言い続けていましたし、それを信じてずっと応援してくれている方もたくさんいるので、その方たちに今やめてしまったら嘘をつくことになると思って。ベルトを巻かないと、今後の自分の人生のためにもそうですが、応援してくださっている方のためにも絶対に巻きたい思って、もう一度頑張ろうと決めました」と、詳しいことは言えないという。

平岡の覚悟を聞いた感想を求められた辻井は「平岡選手が凄く強い覚悟を決めてトーナメントに参戦しているのは分かっているけれども、自分も負けられない。同じくらいよりも、もっとこのトーナメントの誰よりも勝ちたいとの気持ちを持っている自信があるので、キャリア関係なく明日は勝ちに行きたいです。あと私が王者になった方がこれからもっともっとRISEを盛り上げていける自信があるので、世代交代ということで明日は勝ちたいです」と、自分の方が勝ちたいとの気持ちは上だとする。
この試合が世代交代を懸けた戦いと見られていることについて、平岡は「そうですね、参戦している選手は若いと思ったけれど、世代交代が懸かっている試合だとは特に思わなくて。私がやってきたことを形にする時が来たなって想いです。年齢とか世代はあまり感じなくて。若い子は世代交代の気持ちで挑んでくると思うんですけれど、そういう選手をずっと跳ね除けてこの地位を保ってきたのでそこは何とも思わないです」と、これまで通りはじき返すと勇ましい。

辻井はSNSで発信する意味を聞かれ、「私は自分のSNSを使うやり方で注目を集めて、もっと盛り上げて行ければとの想いで始めたので、今見てくれている方のためにも続けていきたいと思っています。まず知ってもらわないと見てもくれない方もいると思うし、自分を見て少しでも格闘技に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいことです」と、格闘技に興味を持ってもらうためにやっていると話した。
また、平岡は前王者である宮﨑小雪(王座返上)が復帰してきた場合、その時に王者であったら同門対決も辞さないつもりかとの質問を受け「どうなんですかね。そこで同門対決が可能になるのであれば、どうして私はこんなに待ったんだろうって話になるので同門対決はないと思います」と答えた。



