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インタビュー

【Krush】7戦全勝のホープ村田健悟「早くK-1のスーパー・バンタム級戦線に割り込みたいなと思ってウズウズしてます」

2025/07/23 22:07
 2025年7月26日(土)東京・後楽園ホール『Krush.178』のセミファイナル(第8試合)にて、Krushスーパー・バンタム級3分3R延長1Rで内田晶(チーム・タイガーホーク)と対戦する村田健悟(ALONZA ABLAZE)のインタビューが主催者を通じて届いた。  村田は3歳で空手を始め、全国・国際大会で優勝。K-1アマチュアでも結果を残して2023年6月にデビューすると、7戦全勝(4KO)の快進撃。いま最も注目されるホープの一人だ。  内田は2014年12月からKrushに参戦。2021年に「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」、2022年には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場している。2024年9月にはBigbangスーパーバンタム級王座決定戦に臨んだが良星に惜敗。戦績は5勝(2KO)12敗1分。 僕は冗談が通じないタイプ ──5月の大阪大会では勝利はしましたが、連続KOは途切れましたね。あの試合を振り返ると? 「感情をコントロールできなかったです(笑)。前日会見で煽られて、その感情のまま試合してしまった感じですね」 ──かなり煽り合いになってましたからね。あれが試合にも大きく影響してしまったんですね。 「すごく影響しました、ホンマに。試合終わってからも腹が立ってました。いまだに、考えると腹が立ちます(笑)。僕は冗談が通じないタイプなので、けっこう煽りとかに乗っちゃうんですよ。言われて、ホンマに『コイツ、プライベートでやったろか』と思ったぐらい腹が立ちました」 ──それは相手の思うツボじゃないですか(笑)。 「そうですね(笑)。だから、僕はこれからは煽りに乗りません!」 ──そう言ってると、これ以後の対戦相手から「とりあえず煽っといた方がよさそう」と思われませんか(笑)。 「いや、この前は地元が近かったせいもあるんですよ。初めての大阪で、他団体の選手に煽られたというのもあって、ちょっと感情的になってしまったんですよ。でもこれで僕も分かったというか、『ああ、作戦かな』と思うので、煽られたらさすがに笑ってしまいますね。これでもう1回同じことしたら、僕もアホなんで(笑)。次からは気をつけます」 ──では、前回の試合は感情に引っ張られて、力が入ってしまったということですか。 「はい、力んじゃいました。しかも、相手が『倒されんように戦おう』と思っているのが分かったんですよ。全然攻めてこなかったので。『ああ、これは倒せんなあ』と試合中に思いました。これだけ防御に徹されると倒せないなと、ぶっちゃけ試合中に感じましたね」 ──それで作戦変更とかはしなかったんですか? 「それでも倒したろうと思ってたんですよ。2R、3Rになると疲れもあって、少しずつ肩の力も抜けてきたんですけど、最初から力んでたので、うまく立て直すということができなかったですね」 ──その点、今回対戦する内田晶選手はああいう煽りをする選手じゃないと思うので、そこは安心ですかね。 「そうですね。僕も内田選手は強い選手やなと思ってるので、ナメることなく、いつも通り普通に戦おうと思っています」 ──その内田選手ですが、どういう印象ですか? 「カウンターがうまい選手だなと思います。今回もカウンターを狙ってくるやろうなと思うので、そこは警戒しつつも、自分のよさはアグレッシブなところなので、そこは変わらず攻めていきたいと思います」 ──前回の試合の分も込めて、ぶっ飛ばしたい? 「まあ、前回とは相手が違うので、そこは別の考えをしてるんですけど、でも前回倒せなかったので、今回はしっかり倒すという気持ちを持って試合をします」 ──3試合連続KOだっただけに、倒せなかったということでのフラストレーションもあるのでは? 「そうですね。前回は勝って当たり前という試合だったので、その中で倒せなかったというのがすごく悔しかったですね。期待を裏切ってしまったというのもあって、自分に対して悔しい気持ちが強かったです」 ──しかも、地元での試合だっただけに? 「ありますね。地元・大阪での試合だったので、みんな会場に来て応援してくれるのが自分自身、気持ちも上がりますし、うれしいんですけど、その前に大阪でやった黒田勇斗戦(2024年10月)はそれがいい方向に行ったんですよね。でも前回は会場も狭くて、お客さんとの距離も近かったので、興奮し過ぎちゃいました(笑)」 ──メンタルというよりは性格面での話ですね(笑)。そのあたり、代表の卜部功也さんからは何か言われたりしましたか? 「まあ、『冷静になれ』って言われて冷静になれる性格じゃないんで(笑)。熱くなっちゃうと、自分自身、どうコントロールしていいか分からなくなるぐらいカッとなる性格なんですけど、そこはベルトを狙っていく上で改善していかないとイカンなとは思っています」 ──まあ、今回はカッとさせられるようなことも……。 「いや、でも内田選手はしっかり足を使ってカウンターを狙ってくるタイプで、あんまり自分から攻めてくるという感じではないので、その中でイライラしないように戦わないといけないなとは思っています。内田選手はいろんな選手と対戦していてもKO負けは少ないですよね。岩尾力選手とも判定まで行ってますし、KNOCK OUTのチャンピオンの古木誠也選手とも判定まで行ってますし」 ──確かにそうですね。 「ああいう強い選手たちが倒せないということは、距離感だったりとか、やってみないと分からない強さがあると思うんですよね。カウンターを狙ってるというのが分かるから踏み込めなかったりするかもしれないし。そこは油断せずに戦っていきたいなと思います」 ──そして、スーパー・バンタム級はまた大きく動きました。連勝していた金子晃大選手が池田幸司選手に負けたのは、衝撃的でしたか? 「あの試合は会場で見てたんですけど、ビックリしましたね。『K-1、また動くな!』と思って。でも、2回目やったら金子選手が勝つと思います」 ──自分も早くそこに行きたいという思いは強いのでは? 「大久保琉唯選手や璃明武選手もリングに上がってましたけど、そこに若手の僕が入った方が、K-1のスーパー・バンタム級はまだまだ盛り上がると思うので、早くあそこに割り込みたいなと思ってウズウズしてます。とりあえず、年内にKrushのベルトは絶対獲ったろうと思っています」 ──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”を教えてください。 「キャリアのある内田選手にしっかり勝って、Krushのタイトルに挑戦したいと思っています」
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