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【UFC】ホロウェイがポワリエとダウンの取り合いで5R 判定勝ちBMF王座防衛、ポワリエは引退。コスタがコピィロフに判定勝ち、ホランドvs.ロドリゲス、パトリシオ・ピットブルがイゲに判定勝ちでUFC初勝利、ジョンソンがゼルフーバーからダウン奪う判定勝ち。オリベイラが4連勝=『UFC 318』

2025/07/20 09:07
 2025年7月19日(日本時間20日)米国・ルイジアナ州スムージー・キング・センターにて『UFC 318: Holloway vs. Poirier 3』(U-NEXT配信)開催された。  メインイベントでは「BMFライト級選手権試合」(5分5R)として、地元ルイジアナ出身のダスティン・ポワリエ(米国・36歳)が引退試合で、マックス・ホロウェイ(米国・33歳)が持つBMF(Baddest Mother Fucker)ベルトに挑戦する。 ▼BMFライト級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー〇マックス・ホロウェイ(米国)27勝8敗(UFC23勝8敗)※UFC勝利数22(歴代3位)[判定3-0] ※48-47, 49-46×2×ダスティン・ポワリエ(米国)30勝10敗1NC(UFC22勝9敗1NC)※引退試合、UFC勝利数22は歴代3位※ホロウェイがBMF王座防衛  両者は3度目の対戦。1度目は2012年2月の『UFC 143』で、UFCデビュー戦のホロウェイを、ポワリエが1R 腕ひしぎ腕固めで極めて一本勝ち。  2戦目は2019年4月の『UFC 236』で「UFC世界ライト級暫定王座決定戦」として、フェザー級王者のマックス・ホロウェイが、ライト級で4連勝中のポワリエと5年ぶりに再戦。スタンドでもダメージを与えたポワリエが判定勝ちで暫定王座を獲得している。  両者の前戦は、ホロウェイが3連勝から2024年10月にイリア・トプリアに3R KO負け。ポワリエは、2024年3月のブノワ・サン=デニ戦でKO勝ち後、6月にイスラム・マハチェフのダースチョークに敗れている。  1R、サウスポー構えのポワリエ、オーソのホロウェイ。左ストレートを突くポワリエ。ポワリエが右インロー。ホロウェイは右ボディストレート。ポワリエは左インロー。地元のポワリエに大チャントが沸き起こる。  ホロウェイの右ストレートにダウンしたポワリエ。立つポワリエに左も当てると崩れるポワリエだが、パウンドに立ち上がり作り直す。右で前に出るポワリエにバックスピンキックを放つホロウェイ。ポワリエは圧力をかけて左ストレート。ホロウェイの右オーバーハンドがかすめる。さらに右はブロッキング。  左から右を打ち込むポワリエ。左インローを放つ。ホロウェイは歩いて右ミドルハイ。ポワリエも右ミドル。ホロウェイは左関節蹴り。ホーン。  2R、右ジャブのポワリエに左に回るホロウェイ。ポワリエはニータップのフェイントから左を突く。ホロウェイの左から右の連打を防御するポワリエ。右で飛びこみ、右ヒザも。さばくホロウェイはポワリエの入りに右! 喧嘩四つの前手争いから右を当てたホロウェイ! 詰めてダブルレッグテイクダウンからトップでパウンドに。上体を起こしたポワリエにハーフで押さえ込むホロウェイに、ポワリエは蹴り上げから足関節狙い。立ち上がり。  右から左で詰めてヒザのポワリエ。左ボディを当てて前に。左フックから右を当てるとホロウェイがダウン! そこにギロチンチョークを合わせるポワリエだが、ホーン。ホロウェイのラウンドか。  3R、左ジャブから右ミドルを当てるホロウェイ。関節蹴りも。詰めるポワリエは左の飛び込み。そこに左をかぶせにいくホロウェイ。ポワリエは右からも。右アッパーは空振り。関節蹴りのホロウェイは前蹴りも腹に。  さらに左で詰めて左ストレートを伸ばす。左後ろ蹴りのホロウェイ。右ミドルも手数が足りないポワリエ、右ジャブもホロウェイの細かいワンツーを被弾。右ジャブを返すポワリエ。ワンツーの右を当てるホロウェイにバックステップのポワリエ。バックスピンキック、左ボディフックを打つホロウェイに詰めるポワリエ。  ホロウェイのアイポークもすぐに再開さうるポワリエ。打ち返しが速いホロウェイにポワリエは右のダブル、ともに蹴りを打ち合う。  4R、左ジャブから右で詰めるホロウェイ。ステップバックのポワリエに関節蹴り。詰めるポワリエに出入りのホロウェイ。右ジャブを突くポワリエはサークリングするホロウェイを追う。ポワリエの左がかすめるが右をカウンターで狙うホロウェイ。仕掛けるポワリエにホロウェイは右ストレートから、左ボディの打ち返し。  右ミドルを打つホロウェイ。ポワリエの前進にジャブ、ワンツー。右ミドルを掴んだポワリエだが、足を抜くホロウェイ。その連打にブロッキングのポワリエ。入って左ボディから右を打つホロウェイに、左を返すポワリエ。右を打ち込むポワリエにホロウェイはバックスピンキックをノドに当てる。ホロウェイのラウンド。  5R、胸を叩くポワリエ。グローブタッチ。ワンツーの右のダブルのホロウェイ。ポワリエは詰めるがそこに左右を打つホロウェイ。左を突くポワリエに右から左フックを狙う、サウスポー構えから詰めてオーソの左から右を強振するポワリエ。かすめるがホロウェイもかわす。  右ボディを当てるホロウェイ。ポワリエも右ストレート、ホロウェイは右ミドルハイ。左の飛び込みを当てるポワリエ。ホロウェイも右を突く。ホロウェイの」アイポークもすぐに再開。右ジャブを突くポワリエに右ミドルを当て返すホロウェイは右ストレート! しかしポワリエも左を返すとホロウェイはワンツー! 詰めるポワリエをダックするホロウェイは残り10秒で中央での打ち合いを呼び掛け。ポワリエも応じて打ち合い、上下に連打のホロウェイにポワリエも打ち返して押し込みホーン。  判定は3-0(48-47, 49-46×2)でホロウェイがBMF王座を防衛。  試合後、ホロウェイは「この後は多くの連中が俺を追ってくるだろう。このベルトが俺を世界のベルトに連れてくれる。だから、次の動きを見てくれ。あとは俺の話じゃない。話すのはこれで終わりだ。ダスティンの引退試合だ。この男に拍手を送ってくれ。彼はもう少し激しく攻めてくると思っていたが、実際そうだった。この男は目の前にいると手強い。巧妙で、狡猾で、速い。彼はチャンピオンだ」とマイクを譲った。  ポワリエは、今回の引退試合について、「正直、圧倒的だったよ。感謝されていると感じる。見られていると感じる。戦いの外に出て、こんな風に考えることはなかった。いつも格闘技に没頭し、家族のために次の目標を目指して努力してきた。第三者の視点から見ることはなかったけど、今週は本当に素晴らしかった。ファンやルイジアナ、会社から愛されていると感じる。本当に、本当に、本当に素晴らしい経験だった。夢を追うことで、こんなに多くの人々に影響を与えるとは思わなかった。永遠に感謝しています、本当に。皆を愛しています。私はここで夢を追い続ける子供のようなものです。ただ夢を追い続けているだけです」とコメント。  会場にポワリエへの感謝を伝える様々なファイター、関係者の言葉が流され、ポワリエは目を潤ませると、「私はこの人生を生き、この旅を続けることができたことに感謝しています。本当に素晴らしい経験でした。つまり、ダナとUFCに感謝したいのです。彼らは私に人生を築くためのプラットフォームを提供し、家族を安全な場所へ導くための手段として活用させてくれました。私はファンとMMAの会社に永遠に感謝しています。私に全てを教えてくれた人です。ただ、この道を歩めたことに感謝しています」と語り、オープンフィンガーグローブをマットに置いた。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇パウロ・コスタ(ブラジル)15勝4敗(UFC7勝4敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ロマン・コピィロフ(ロシア)14勝4敗(UFC6勝4敗)  1R、オーソのコスタは、サウスポー構えのコピィロフにインロー。さらにインローを当てる。コピィロフも左ストレートを狙う。スウェイでかわすコスタ。左インローの蹴り合い。  左前手ダブルのコスタ。かわすコピィロフに左ロー。コピィロフも左ストレートで前に。来いと招くコスタは左から右ハイをガード上に。さらに右オーバーハンド。ブロッキングのコピィロフ、その入りにコスタは右! カウンターで浴びてマウスピースが跳んだコピィロフのシングルレッグを切ってパウンドも離れるコピィロフ。  2R、コピィロフの右ローに左ローを返すコスタ。左ストレートを見せるが、かわすコスタ。右ミドル、インローを上下に打ち分ける。コピィロフの入りにも左を合わせるコスタは右ボディも!  左ミドルのコピィロフに右ミドルを返すコスタ。左のダブルから右ボディを当てて、左ボディロックテイクダウン打ちも。さらに右ストレートを効かせると前に出て組み。さらに右を腹に突いてから顔面に右ストレート。コピィロフは右ジャブ、左ミドル。しかしコスタも右三日月蹴りを腹に突いて、右ミドルと打ち分ける。コピィロフのかけ蹴りをかわして右の蹴りを返すコスタ。攻撃を出してステップインのコスタ。  3R、左ボディストレートを突くコピィロフが前に。そこにコスタは左ジャブで顔をはじき。左前蹴りを腹に突いてストッピング。齟外足を取って左を狙うコピィロフに。右に回って右ミドルを返すコスタ。コピィロフは左ミドル。プレッシャーをかけるコピィロフだが、詰めの一歩に入れず。右ストレートから左ミドルのコピィロフに、コスタは間合いを保ち、上下左右に組みの動きも混ぜて前蹴りとペースを掴むとコピィロフのバランスを崩してホーン。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でコスタが勝利。試合後、コスタは「みなさん、こんにちは。私もあなたたちを愛しています。まず第一に、神様、私の主であり救い主である神様に感謝します。私の戦術はここに留まり、彼と立ち向かい、倒そうとした。でも彼は非常に警戒していた。(次は?)みんな知っている。あの男が嫌いだ。チマエフ、みんなあの野郎を知っている。消えてくれ。変えてくれ。私はそうする。馬鹿野郎だ。私の妻はここにいるが、彼(チマエフ)が彼女にDMを送った。これは良くない。悪いことだ。文化を持っている。彼は私や彼女について悪いことを言った。でも私に直接は言わなかった。なぜなら彼は臆病者だからだ。そして私はここにいる。あなたを探しに行く。あなたを追いかける。そしてあなたを止めない。あなたを捕まえる」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ダニエル・ロドリゲス(米国)20勝5敗(UFC10勝4敗)[判定3-0] ※29-28×3×ケビン・ホランド(米国)28勝14敗(UFC15勝11敗)  1R、オーソのホランドに、サウスポー構えのロドリゲスは左インロー。ホランドはシングルレッグも固執せず。ロドリゲスの入りに左ローを返すホランドは左ジャブのダブル。さらに右。ガードするロドリゲス。ホランドは左サイドキック。その打ち終わりにワンツーで飛び込むロドリゲス。  右前蹴りのホランド。ロドリゲスの左右フックをスウェイでかわすホランド。右の前進に、ロドリゲスは前に詰めるもかわす。右を突いたロドリゲス。さらに左オーバーハンド。ホランドも伸びる左右を返すと右インローから着地しすぐに右ハイを蹴る。ロドリゲスのラウンド。  2R、左ローのロドリゲス。右ジャブも。左ジャブから右ボディのホランドの入りに左を当ててダウンを奪ったロドリゲス! パウンドから離れてスタンド勝負のロドリゲス。ホランドの組みを切って前に。頭が当たったとアピールするホランドだが、ロドリゲスの左のダブルで足がもつれて崩れてダウン!  ハーフのホランドの十字狙いに離れてスタンドでプレッシャーかけるロドリゲス。ホランドも右を返すと、前に出たロドリゲスの左にカウンターのダブルレッグテイクダウン! ハーフから細かいパウンド。ロドリゲスの立ち際に首狙いも首抜くロドリゲス。ロドリゲスの詰めにがぶりギロチンチョークを狙うホランドだが、すぐに頭を抜くロドリゲス。ロドリゲスラウンドに。  3R、サウスポー構えからワンツーで飛び込むロドリゲス。ホランドは遠間から右ハイ。ガードするロドリゲスに縦拳で前に出るホランド。ダーティボクシングから右アッパーでダウンを奪う! ニーシールドから立つロドリゲスにホランドはさらにクリンチアッパー。右アッパーで崩れたロドリゲス、さらにヒザを受けるが、ボディロックテイクダウンへ。この際で上はホランド。  バックに回るが落としたロドリゲスが上に。下のホランドの三角絞めをかつぎパスでマウント! 残り1分。パウンドにホランドはケージを蹴って後転! しかしがぶりからギロチンで後転してマウントのロドリゲスが上からパウンドでホーン。  判定3-0(29-28×3)でパトリシオが勝利。試合後、ロドリゲスは「急なオファーで試合を引き受けた。UFCにこの機会をありがとう。やったぞ、行こう。(3Rのピンチについて)俺を倒すには『Take Me Out』が必要だ。俺は必ず戻ってくる。3R目で必死に戦った。それを手に入れた。床に倒れたんだところで、あのパンチに全てを注いだ。彼に敬意を表する。彼は地獄のようにタフだ。3R目で巻き返したよ。でも俺は自分の仕事を果たした。本物の苦悩と本物の心を示した。それが毎試合期待されるものだ」と語った。  アンダードッグを覆したロドリゲスは、24年12月のアレックス・モレノ戦のスプリット判定勝ち、5月3日のサンティアゴ・ ポンジニビオ戦の3R TKO勝ちに続く3連勝。ホランドは2連勝でストップ。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R ※選手名からインタビュー〇パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)37勝8敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ダン・イゲ(米国)19勝10敗(UFC11勝9敗)  メインカード第2試合では、元Bellator2階級王者パトリシオ・ピットブル(ブラジル)が、インターバル3カ月でUFC2戦目に臨む。前回は5位のヤイール・ロドリゲスと対戦だったが、今回は11位のダン・イゲ(米国)と戦う。  ハワイ出身のイゲは、UFC11勝8敗。昨年は2月にアンドレ・フィリを1R 右フック&パウンドで下すと、6月に当日欠場したブライアン・オルテガの代わりにディエゴ・ロペスと対戦。超緊急参戦ながら判定まで持ち込むコンディションの良さをうかがわせた。その後、10月には無敗のレローン・マーフィーと対戦。1Rにダウンを奪うも、盛り返され判定負け。25年4月に189cmの長身のショーン・ウッドソンに飛び込んでの左フックを当ててパウンドでTKO勝ち。同日にヤイール・ロドリゲスに敗れたパトリシオとの対戦をアピールしていた。38歳。  ピットブル兄弟の弟パトリシオは、2022年12月にクレベル・コイケに判定勝ち後、セルジオ・ペティスに判定負け。緊急参戦した鈴木千裕戦で1R KO負けを喫した。2024年3月には、Bellatorのジェレミー・ケネディ戦で3R TKO勝ち。以降、PFLでの試合、日本での大晦日の試合が決まらないなか、リリースを求めて、UFCに参戦。2025年4月に1年1カ月ぶり復帰し、5位のヤイール・ロドリゲスに判定0-3で完封負けしている。オクタゴン黒星デビューから3カ、早くも2戦目月が決まった。33歳。  1R、共にオーソドックス構え。先に左インローのイゲに、パトリシオは右カーフ。さらにもう1発右カーフを当てる。イゲの入りに右を突くパトリシオ。イゲも離れ際に左フック。右から左で入るイゲは左ハイ。ブロッキングのパトリシオ。パトリシオは右カーフを当てる。  イゲの入りに頭を外にシングルレッグテイクダウンのパトリシオ。立つイゲを足払いでテイクダウン。スイッチで腕を差し込むイゲにがぶりに変えるパトリシオ。イゲは片ヒザ立ち。手首を離した瞬間に立ち上がったイゲ。右ストレートの飛び込みのパトリシオ。イゲの左前蹴りをかわす。右跳びヒザのパトリシオ。ともにシングルレッグのフェイント。イゲは左手前にスイッチしての右でけん制。パトリシオのラウンド。  2R、サウスポー構えで入るイゲ、オーソドにスイッチを繰り返しレベルチェンジを見せて右オーバーハンド、右ハイ。かわすパトリシオは右ストレートから右ボディストレート。慎重な戦いぶり。  ワンツーのイゲにガードするパトリシオだが受け身。右インローのパトリシオイゲは左から右で首相撲もすぐに離れる。左ジャブをパトリシオ。互いに右にイゲが片ヒザをマットに着く! 詰めるパトリシオはケージに詰めて左右連打。パトリシオは左ジャブを突く。ガード固めて前に出るイゲにボディ打ちからダブルレッグテイクダウン! 残り40秒。ハーフから細かいパウンド。起き上がりにパトリシオは首を狙う。パトリシオのラウンド。  3R、イゲは右ボディストレートも浅い。パトリシオのシングルレッグのに右ヒザを合わせたイゲ!崩れるも戻したパトリシオだが、なおもシングルレッグテイクダウン。潜ってバック狙いのパトリシオを落としたイゲ。スタンド。  イゲの前蹴りがベルトラインに入りローブローに。再開。オーバーハンドのイゲ。ガードのパトリシオにイゲはジャブのダブルもシングルレッグのパトリシオ。切ったイゲ。パトリシオはイゲのジャブに合わせてシングルレッグからバッククリンチ。クラッチするが、足を差し込むイゲは崩れず、スタンドで前に。  左三日月蹴りから左ハイのイゲをかついでテイクダウンのパトリシオ! 50/50で互いに上の取り合いはイゲが上から鉄槌。パトリシオも下から鉄槌。最後にヒール狙いに行くがホーン。  判定3-0(29-28×3)でパトリシオが勝利、オクタゴンで初勝利を掴んだ。有効打、テイクダウン、コントロールタイムともにパトリシオが上回っていた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇マイケル・ジョンソン(米国)24勝19敗(UFC16勝15敗)[判定3-0] ※29-28×3×ダニエル・ゼルフーバー(メキシコ)15勝3敗(UFC3勝3敗)  ジョンソンは、ライト級からフェザー級、ライト級に戻して2連勝中。12月の前戦はオットマン・アザイターに右フックで2R TKO勝ち。39歳。  ゼルフーバーは、身長195cm。3連勝後の前戦ノーチェUFCでエステバン・リボビクスにスプリット判定負けで連勝ストップした26歳。  1R、サウスポー構えのジョンソンに、オーソのゼルフーバーは右前蹴り。ジョンソンは右ボディストレート。右のジョンソンの蹴りに軸足払いでこかすジョンソン。ショーツに足がかかり破れるも再開。  右ミドルのゼルフーバーに、すぐに左ローを蹴り返すジョンソン。同じく右ミドルに左インローの蹴り返し。続くゼルフーバーの右ミドルハイには右ジャブを返す。 右ミドルを当てるゼルフーバー。さらに右ミドル。速い左インローはローブローに。中断。ゼルフーバーの右ミドルをかわしたジョンソン。左の飛び込み、右ボディストレート。ゼルフーバーの後ろ廻し蹴りの打ち終わりに左右を返す。  ゼルフーバーの右ミドルハイをブロッキングのジョンソンは右を頭とボディ打ち。ゼルフーバーは右ミドルを3発。ジョンソンは蹴り返せず。ゼルフーバーのラウンド。  2R、ミドルハイを2度ガード上に当ててジョンソンの左上腕にダメージを与えるゼルフーバー。ジョンソンは左右ボディを返すが、ゼルフーバーはなおも右ミドルハイ。さらにハイに軌道を変える。右ミドルを蹴るゼルフーバー。右に回り外足を取るジョンソンは右から左ストレート! ダウンしたゼルフーバーにパウンドも、立たせるジョンソン。UFC最多13のダウンを奪取したジョンソン。  下のボディ打ちに右ヒザを突くゼルフーバー。かすめるがジョンソンはワンツスリーの飛び込み。ゼルフーバーはなおも右ミドルハイ。後ろ廻し蹴り、縦蹴りのゼルフーバーをかわすジョンソン。ホーン。ミドルをもらったが、左ストレートでダウンを奪ったジョンソンのラウンドに。  3R、オーソから左ハイを狙うゼルフーバー。かわすジョンソンに右ハイも。右ミドルハイを突くゼルフーバー。ジョンソンはワンツーの左ストレートを突く。サイドキックのゼルフーバー。かわすジョンソンは鋭い左の飛び込み。さらに右ミドル。ジョンソンは左ボディを突く。  右に回って右ジャブのジョンソン。ワンツーの左をボディに突く。ゼルフーバーの後ろ蹴りをかわしてバッククリンチのジョンソンも固執せず放す。右ミドルハイのゼルフーバー、2発をガード上に当てる。ジョンソンは右ボディストレートを3発。右から左ストレートのジョンソン。ゼルフーバーは左関節蹴りを2発。さらに右ミドルハイを2発ガード上に当てる。  右ジャブを突き、左右の打ち返しはかわすジョンソンは最後にシングルレッグもゼルフーバーはスプロール。その立ち際に打ち合いもホーン。ゼルフーバーのラウンドか。  判定3-0(29-28×3)でジョンソンが勝利。試合後、ダニエル・コーミエーのケージ内インタビューに「この勝利は本当に特別なものだよ、兄弟。特に判定勝利だ。マイケル・ジョンソンが判定で勝ったんだ。俺に与えたわけないだろ。でも、ダニエル(ゼルフーバー)には脱帽だ。彼は本当にタフで、技術も豊富だけど、謙虚になるべき場所を食らったんだ。だから、この勝利を受け取るよ、ベイビー。(アンダードッグだったが?)マイケル・ジョンソンがまだここにいるということ。最高だ、兄弟。終わらせたかったけど、ダニエルはタフだった。彼は若い。プラス500(のオッズ)。今夜お金を稼いだのは知っているよ、ベイビー。(長身の相手にボディち打ちは作戦だった?)絶対にそうだ。ダニエルは6フィート、頭を守る防御が非常に上手い。でも、みんな知っているように、体は動かない。常に標的になる。そして、若い奴に教训を授けただけさ、わかるだろ?」とダウンを奪った瞬間を語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼バンタム級 5分3R〇ヴィニシウス・オリベイラ(ブラジル)23勝3敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝[判定3-0] ※29-28×3×カイラー・フィリップス(米国)12勝4敗(UFC6勝3敗)  1R、サウスポー構えから左ミドルのオリベイラに、フィリップスは右ストレートで前に。さらに右ストレートが胸元をとらえる。右の後ろ廻し蹴りはオリベイラはダック。フィリップスは細かい上下のステップからオリベイラの前蹴りを掴んでいく。ガードを下げてつかつかと歩いて近づくオリベイラに、右ミドル、右前蹴りを突くフィリップス。追うオリベイラは後ろ回し蹴り。フィリップス蹴り足を掴んで崩すも。オリベイラも回る。  2R、ワンツーで詰めるフィリップスに右を当てるオリベイラ! ラッシュで前に出るとそこにバックテイクのフィリップス。それを前に落としたオリベイラが上に。ガーヂの中から肩固めを狙うと、中腰になってパウンド。その際で亀から立とうとするが、追うオリベイラ。右カーフから右アッパー。左フック。ボディロック&小外がけテイクダウンのオリベイラ! 背中をついたフィリップス。オリベイラのラウンドに。  3R、大きなモーションで飛び込むオリベイラに、フィリップスは後ろ廻し蹴り。かわしたオリベイラはその倒した状態から、強い軸で右を突く。サークリングのフィリップスはケージを背に。左ジャブのフィリップスに、オリベイラは歩いて間合いを詰めて前蹴り、右アッパー、下がるフィリップスを追って後ろ蹴りのオリベイラ。  下がりながらスウェイのフィリップス。オリベイラは目のフェイントを入れながら詰めると、フィリップスは右のカウンター。左ジャブをダブルで突くフィリップスをかわしたオリベイラは残り10秒の拍子木にシングルレッグテイクダウンもすぐに立つフィリップス。ホーン。  3者29-28でオリベイラが勝利で4連勝をマーク。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ブレンダン・アレン(米国)25勝7敗(UFC13勝4敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×マービン・ヴェットーリ(イタリア)19勝9敗(UFC9勝7敗)  1R、サウスポー構えで左の蹴り、右ジャブ、左で前に出るヴェットーリだが、アレンは右を効かせて前に。後退したヴェットーリにダブルレッグテイクダウンからバック。右足をかけてからクラッチして持ち上げてスラム。しかしアレンは足関節狙いで下に。ヴェットーリはバックマウントからパウンドも立ち上がるアレン。ヴェットーリは被弾しながらも右から左。左ミドルも。  アレンも左右から右ボディストレートを混ぜて右ストレート。跳びヒザも。そこにヴェットーリも右ストレートを合わせて左を突いてホーン。アレンのラウンドに。  2R、右ジャブから左で前に出るヴェットーリに右ミドルを突くアレン。さらにワンツー。ヴェットーリも詰めてジャブのダブルで自身の間合いに。右ヒジを当てる。  ワンツーの右を当てるヴェットーリ。左を狙うヴェットーリにカウンターで当てたアレンが前に。回るヴェットーリも手数を減らさず左ストレートを首もとに。さらに踏み込んで互いに聞き手のストレート! ヴェットーリの打ち返しにアレンは右を返すと、右ハイも。ガードするヴェットーリのラウンドに。  3R、先に右ミドルを突くアレン。左回りで右インロー・左前手を効かせて前に出るアレンは右ミドルハイもガード上に。さらにかけ蹴り、右ボディストレートも。ヴェットーリはシングルレッグの動きを見せながらスタンド勝負。アレンはケージ際でテイクダウン。スイッチから立ち上がるヴェットーリ。アレンは右を当てて右ハイ、ヒジ打ち、アッパーで前に。ケージを背にしたヴェットーリが左右を返すとアレンはヒザを突いてホーン。  判定3-0(30-27×2, 29-29)でアレンが勝利。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ニコライ・ヴェレテンニコフ(カザフスタン)13勝6敗(UFC1勝2敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×フランシスコ・プラド(アルゼンチン)12勝34敗(UFC1勝4敗)  1R、右カーフから右を振ってニータップでテイクダウンを奪うプラド。ハーフのヴェレテンニコフにはパス際でプラドは前方に送り出して亀から立とうとするが、後方のプラドはバックからリアネイキドチョーク狙い、さらに落ちながら腕十字! 持ち上げスラムしたヴェレテンニコフはヒジを抜いて、パウンド。  プラドは下から立ち上がり。右アッパー、左ヒザを効かせたヴェレテンニコフは組んで来たプラドに左小手で投げ。残すプラドはシングルレッグで押し込み。  2R、プラドの入りに右アッパーを狙うヴェレテンニコフは右フックでプラドを崩す、すぐに立つプラドは左で差して組み。クラッチして中央で倒そうとするが、その途中でクラッチが切れる。  右カーフのプラド。もう1発カーフもそこに右ストレートを狙う。ヴェレテンニコフのバックスピンに詰めてボディロックテイクダウンを奪う。ハーフのヴェレテンニコフにプラドは上から押さえ込んでマウント狙いも、そこでヴェレテンニコフはブリッジを合わせて立ち上がり。  右ボディストレートを当てるヴェレテンニコフに、プラドも右フック。ヴェレテンニコフは首相撲ヒザでストレート。プラドも右フックを返す。ヴェレテンニコフはジャブ、前蹴りで前進。ヴェレテンニコフはヒザを突く。  3R、右カーフのヴェレテンニコフ。左フックで飛び込むプラドは大腰気味の投げも際で立つヴェレテンニコフ。右カーフから首相撲ヒザのヴェレテンニコフに、左フックから組んでバッククリンチのプラド。ヴェレテンニコフは前転もついていくプラドが上に。半身からリアネイキドチョーク狙いも、ヴェレテンニコフは中腰でプラドを落とす。  スタンド。バックスピンキックを打つヴェレテンニコフに組むのはプラド。左で差して押し込み。体を入れ替えたヴェレテンニコフに、再び入れ替えたプラド。ギロチンチョークを狙うヴェレテンニコフから首を抜き、ニーシールドのヴェレテンニコフにトップからパウンドを狙いホーン。  熱戦の判定は2-1でヴェレテンニコフが勝利。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇アテバ・グーティエ(カメルーン)8勝1敗(UFC2勝0敗)[1R 1分10秒 TKO]×ロバート・バレンティン(スイス)10勝6敗(UFC0勝3敗)  1R、左ヒザのフェイントのステップで前に出るヴァレンティン。グーティエの右から左をもらったヴァレンティンは体勢を崩すと、グーティエのラッシュにガードを固めるがヒザを受けて足元をふらつかせる。詰めるグーティエは右アッパー! 頭をガードしながらダウンしたヴァレンティンに、グーティエはパウンドでレフェリーが間に入った。 [nextpage] 【アーリープレリム】 ▼ウェルター級 5分3R×アダム・フューギット(米国)11勝4敗(UFC3勝2敗)[1R 4分06秒 TKO] ※左フック〇イスラム・デュラトフ(ブラジル)11勝2敗(UFC0勝1敗)  1R、オーソのデュラトフにサウスポー構えのフューギット。右ストレート、右ハイのデュラトフ。フューギットは左インロー。しかしその蹴りにデュラトフは右を合わせて行く。左ミドルを返すフューギット。詰めて右で差して組んで押し込むも突き放すデュラトフ。右ストレートからヒザ。フューギットを剥がしてヒザを突く。  フューギットの左ハイをかわしたデュラトフはフューギットのシングルレッグに片足立ちでケージ背にフューギットの頭を引いて横に抜ける。  左インローのフューギット、じりじりと詰めるが、デュラトフはステッインしてフューギットの左に左フック! ダウンしたフューギットのパウンドでレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ジム・クルート(豪州)13勝4敗(UFC5勝4敗)[1R 4分32秒 腕十字]×マルチン・プラフニオ(ポーランド)17勝9敗(UFC4勝7敗) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ライアン・スパン(米国)23勝11敗(UFC9勝6敗)[1R 2分37秒 ギロチンチョーク]×ルーカス・ブジェスキー(ポーランド)9勝7敗(UFC1勝6敗) [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)14勝2敗(UFC5勝2敗)[1R 3分35秒 腕十字]×ジャクソン・マクヴェイ(米国)6勝1敗(UFC0勝1敗) [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇カーリ・ジュディス(米国)5勝2敗(UFC2勝1敗)[3R 1分30秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド×ニコーレ・ カリアーリ(ブラジル)8勝4敗(UFC0勝2敗)
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