2025年7月20日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.55』(U-NEXT配信)の前日公開計量&記者会見が、19日(土)都内にて13:30より行われた。
今大会では、第6試合から第10試合までが全て国際戦となり、日本人選手がロシア、カンボジア、タイの選手を迎え撃つ。山口元気KNOCK OUT代表は「次回8月29日の後楽園ホール大会も様々な国の選手が参加します。KNOCK OUTはどんどん世界の選手を呼んでいこうと思っていて、明日はそのスタートとなる大会になります」と、今大会を皮切りに国際戦を増やす意向であることを明らかにした。
セミファイナル(第9試合)のスーパーファイトKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級3分3R延長1Rで対戦する、KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者・津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)は69.9kg、ファーワンマイ・センチャイジム(タイ/センチャイムエタイジム)は68.9kgでそれぞれ計量をパス。
会見では、ファーワンマイが「こうしてKNOCK OUTに初参戦になりましたがとても名誉なことだと思う。全力を尽くしてベストな試合を見せたい」、津崎は「王者になって初めての試合なので、王者の強さを証明できる試合をしたい」と、それぞれの意気込み。
ファーワンマイが「自分のスタイルを貫いて試合をしたい。ヒジとヒザを駆使して戦うところを見て欲しい」と言えば、津崎は「これまで自分より背が高い人と戦ったことあるかな…覚えてないけれど、どうなるかは分かりませんが面白い試合にはしたいと思います」とする。
王者としての初戦、どんな試合が王者らしい試合なのかと聞かれた津崎は「倒して勝てればそれが一番いいんでしょうけれど、分からないです。ただ、面白い試合には、誰が見ても王者が強いという試合にはしたい」と答えた。
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第8試合のKNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで対戦する、小林司(Sports 24)は63.45kg、ムン・メイキア(カンボジア/クンクメール)は63.35kgでそれぞれ計量をパス。
初来日となるムンは「日本に来たのは初めてなので、私は凄く嬉しくて。試合も楽しみにしています」、小林は「カンボジアから来てもらっているので、面白い試合をして盛り上げたい」とそれぞれ挨拶。
試合についてはムンが「私はパンチも蹴りも自信があります」と言えば、小林は「パンチだったりヒジだったり、飛びヒザだったりを想定しているので自信あります」と何が来ても対処できるとした。
ムンは重森陽太、古村匡平とKNOCK OUTのライト級トップ選手を撃破しており、かなりのクンクメールの強豪。その相手を迎え撃つ心境を聞かれた小林は「KNOCK OUTライト級のトップの2人に勝っている選手で、試合を見ても強い。攻撃も痛そう。ここで勝ったら自分の人生が変わると思うので、しっかりいい試合をして勝ちたいと思います」と、格闘技人生を変えるつもりで臨むと答えた。
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第7試合のKNOCK OUT-REDスーパーライト級3分3R延長1Rで対戦する、REITO BRAVELY(BRAVELY GYM)は64.7kg、エイ・マムリンプートング(カンボジア/クンクメール)は64.95kgでそれぞれ計量をパス。
182cmの長身を誇り、カンボジアで健太、2024年8月の初来日ではデンサヤームにKO勝ちしているエイは「KNOCK OUTに2度目の参戦をすることが出来て嬉しいです」と挨拶。
当初、エイとタイトルマッチを行うことになっていたデンサヤームの欠場により、急遽出場することになったREITOは「KNOCK OUTは2~3年ぶりなので、久しぶりに見てくれる皆さん、いつも見てくれている皆さんにも面白い試合をしたいと思います」と意気込む。
どんなフィニッシュを考えているかと聞かれると、エイは「ここで言うことは出来ませんが、明日のリングでお見せします」と秘密主義。REITOは「理想はKOですが、何も考えず勝ちに徹しようと思う」とした。
その理由は「相手が自分より身長が高くて強豪なので、勝ちに徹したい。泥臭くても判定でも勝てればいい。それだけしか考えてないです」と、とにかく勝ちに行くと答えた。
ムンとエイは兄弟で、兄弟そろって試合をするのは初めてかと聞かれると「カンボジアでもたくさんあります」とし、その時の勝率は「ほとんど勝っています。エイはKOが多いですね」と、兄弟で試合に出るのはゲンがいいようだ。
それぞれの強さについて聞かれると、エイは「お兄さんの方が強いです」という。ムンは「それぞれの得意とする土俵があるが、エイは近距離になると強い、僕は距離が遠くなったら強くなる」と、得意とする距離には違いがあると話した。
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第6試合のKNOCK OUT-BLACK女子バンタム級3分3R延長1Rで対戦する、NANA(エスジム)は53.45kg、ザリーナ・イスラモバ(ロシア)は53.15kgでそれぞれ計量をパス。
初来日となる『RWS』を主戦場としているイスラモバは「明日の試合のために100%準備が出来ています。他の選手たちにも幸運を祈ります」、迎え撃つNANAは「見ての通り可愛いザリーナ選手を倒したいと思います」と、それぞれコメント。
NANAは初対面した相手について「思っていた以上に可愛くて、フェイスオフの時に可愛いって声が漏れてしまいました(笑)。向かい合った時には大きさは感じなかったんですが、その写真を見て凄い大きいとビックリしました」との印象。
これにイスラモバは「可愛いと言ってくれてありがとう(笑)。でも、見た目と実際のパワーは違います。明日は本当のパワー、“可愛いパワー”を見せたいと思います」と微笑み、「今回、日本へ初めて来ました。日本に来るのが夢で、特に試合をするのが夢でした。明日みんなに見せたいものは美しいキックボクシングです」とする。
女子の試合が面白くない、迫力がないといったことが一部で言われていることについて聞かれると、イスラモバは「女子の試合が男子より面白くないと思ったことはありません。明日は全力を尽くしたいと思います」と、そんなことは言わせない試合をすると意気込む。
NANAは「女子の試合は面白くないですか?よく見た方がいいですね。明日はザリーナ選手の力も借りて、綺麗なキックボクシングはやったことないけれど、出来るように頑張ります」と、2人でいい試合を見せると誓った。
また、娘でプロキックボクサーでもあるMOMOにどんな背中を見せたいかと聞かれたNANAは「来週、MOMOも名古屋で試合があるので、勝ってつなげないと母としてカッコ悪いので、根性と気合いを見せたいと思います」と娘に勝利のバトンを渡したいとする。
最後に、今後女子王座の新設が予定されていることに対しての気持ちを聞かれると、イスラモバは「私は勝つために来ました。自分がベストであることを見せに来ました。必要であれば体重を落とすことも出来ます。明日はKOしたい。そしてベルトが欲しい」と意欲を見せ、NANAも「私もベルトがもちろん欲しいです。UNLIMITEDルールにもちょっと興味があります」とBLACKルールだけでなくUNLIMITEDルールへの挑戦にも意欲を示した。