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インタビュー

【RISE】平岡琴「最後はハッピーエンドで終わらせたい」王座決定トーナメント準決勝で辻井和花と対戦「あとは暴れるだけ」

2025/07/18 20:07
 2025年7月25日(金)東京・後楽園ホール『RISE 190』にて、「第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント」の準決勝で同級7位・辻井和花(BRING IT ON パラエストラAKK)と対戦する同級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。  平岡は2018年9月からRISEに参戦し、2019年のRISE QUEENアトム級王座決定トーナメントに出場したが準決勝で判定負け。2020年2月のRISE QUEENアトム級タイトルマッチで王者・紅絹に挑戦してダウンを奪うも判定負け。そこから4連敗を喫し、復調するも小林愛理奈、ぱんちゃん璃奈に敗れるなどなかなか波に乗ることが出来ず、ようやくつかんだ王座獲得のチャンスに燃えている。 自分の言葉に嘘はつきたくない ――平岡選手は2018年からRISEに参戦していて、プロデビューして今年で10年ですよね。 「10年ですね」 ――プロ生活の10年を振り返ってみていかがですか? 「“こんなに苦戦するとは”っていうのが正直なところなんですけど(笑)。デビューした時はすぐチャンピオンになれるだろうって調子に乗ってましたね。空手からやっていて、グローブもするしキックは余裕でしょって感じだったんですけど、こんなにベルトを取るのは難しいものかと思いました。でも自分の人生らしいなとも思いますね。空手の時も最後の最後に(タイトルを)取ってきたタイプなので、今も自分らしいなとは思います」 ――やっと巡ってきたチャンス? 「やっとチャンスが巡って来たなと思うし、最後の最後に取るのが私なので、やっと色々な事がハマってきたなっていう感じはしていますね」 ――この10年は色々な事があったと思うのですが、辛かったり悔しかったり嬉しいことも経験してここまできた? 「しんどい事の方が多かった10年ですけど、だからこそ取った時の価値があるし、全て必要な経験だったんだろうなって今は思います。最後にこれで取れたらハッピーエンドになるし、取れなかったらただただ苦しかったという思いになってしまうので、ここを取るか取らないかでは全然変わってくると思います。人生を格闘技1本でやってきて、9歳から格闘技しか知らないし、自分がやって来たものの一つの証明になるので、最後はハッピーエンドで終わらせたいです」 ――それだけ今回のトーナメントに覚悟を持って挑むという感じなんですね。 「覚悟も気合いも全て入っていますね」 ――ベルトというものが今までやって来た事の結果に繋がっていますか? 「今までは強い選手と戦えて、自分が強いと思う選手に勝てばそれで良いって思っていた時期もあったんですけど、周りの人を見た時に自分が応援していた子がベルトを取るっていうのはすごく嬉しい事だと思うし、誇れる事だと思ったんですよね。だから周りのためにも取らなければいけないなと思いますし、自分もデビューしてからずっと『絶対ベルトを取るので応援をよろしくお願いします』と言い続けてきたので、自分の言葉に嘘はつきたくないので、ベルトを取って証明しなければいけないと思っています」 ――その証明を掴み取るチャンスが巡って来たわけですが、今回のトーナメント開催とオファーが来た時の心境を教えて下さい? 「今後どうするのかっていうのを悩んでいた時期でもあったので、どうしようかなとも思ったし、正直なところメンバーを見ても惹かれる選手がいなかったというのがあって、そこまで前のめりという感じではなかったんですよね。でも自分と向き合って考えた時に、周りの人達のためでもあるし、自分がやって来た事の証明もそうだし、ここで取らなきゃいけないっていうのがあって、もう1回腹を括ってしっかり頑張ろうと思いました。そういった中で1回戦を見た時に良い選手もいたので、そこで本当にスイッチが入って、今はめちゃめちゃ気合が入った状態です」 [nextpage] 私も人生をかけて戦います ――1回戦は会場にいらっしゃっていましたけど、試合を見た事でさらにスイッチが入った感じですね。 「そうですね。知らない選手ばかりだったので、新人のトーナメントみたいなイメージがあって、あまり興味が湧かなかったというのが正直な感想でした。だけど試合を目の前で見た時に、新人だろうが強い選手は強いので、『この選手良いな』っていう試合を見れたのは自分の中で大きかったですし、すごい選手も出てきていて『このままだと足元を掬われるな』と思ったので、今はめちゃくちゃ気合が入っています」 ――今回対戦相手となる辻井選手は、1回戦で岩永選手と対戦していましたけど、実際に試合を見て辻井選手の印象はいかがでしたか? 「なにか1つ飛び抜けているものがあるかと言ったら、そんなにないと思うんですけど、ポジショニングやステップで常に良い位置にいるっていうのがすごく上手い選手だなと思いました。強いというよりかは“巧いな”と感じる選手でした」 ――INSIDE RISEの映像で見たのですが、『予想とは違った』みたいなコメントがありましたけど、予想では岩永選手が上がってくるイメージだったのですか? 「全体的なレベルは辻井選手の方が上かなと思っていたんですけど、あの横蹴りに対応できないんじゃないかっていう予想をしていたんですよね。だけど意外と岩永選手が横蹴りを蹴らなかったっていうので、ちょっと予想とは違う形になりました」 ――その映像ではOISHI GYMの大石会長からもエールを送られていましたよね。 「自分が上に行くという事は、負けていく選手もいて、そういう選手達の思いも背負っていかなければいけないなっていうのも声をかけて頂いた時に思いました。奥村選手とも試合をやっているので、色々な人の思いを背負って私が勝って、私が強くなれば負けた選手も『あれだけ強い選手と戦ったんだから』って少しは報われると思うんですよね。でも私が中途半端な試合をしたり、負けたりしたら『何であんな選手に負けてしまったんだろう』って思わせてしまうので、そんなことが無いように圧倒的な強さを見せたいです」 ――反対側の山では島田知佳選手が勝ち上がっていましたが、試合をご覧になっていかがでしたか? 「すごい強かったですね。スピードもあるしパワーもありそうだし、すごく良い選手だなと思ったんですけど、それでも穴は沢山ありましたね。あとサウスポーなので、こっちには宮﨑若菜と小雪もいて対策がしやすいので、問題はないかなと思っています。でもすごく良い選手だなと思って見ていました」 ――今名前も出ましたけど、宮﨑姉妹とはがっちり練習をやっているような感じですか? 「はい。特に若菜はトレーナーみたいな形でミットを持ってくれたり、セコンドも付いてくれたりとかしています。小雪も海外から帰ってきてから、自分の練習というよりかは私のサポートをするために2人ともジムに来てくれているっていう形なので、2人の人生もかけてもらっているというか、2人の時間をすごく使ってもらっているので、絶対に勝たなければいけないです」 ――その2人がいるというのは心強いですね。 「めちゃめちゃ心強いですね。辻井選手はステップとかテクニックがあると思うんですけど、やっぱり小雪よりは劣ると思いますし、若菜も階級が1つ上なので、若菜よりパワーがある選手だったり体が強い選手はアトム級にいないと思うので、若菜と小雪とやっていれば間違いないっていうのが自信になります」 ――体調やコンディションはいかがですか? 「めちゃめちゃ良いですね。減量もすごく順調で、怪我もないので過去1で順調にいってます」 ――あとは試合に挑むだけですね。 「あとは暴れるだけですね(笑)」 ――最後にファンへのメッセージを。 「いつも応援ありがとうございます。すごい長い時間がかかりましたけど、あと2回で念願のチャンピオンというところなので、私も人生をかけて戦います。皆さんにも私の夢を叶える瞬間というのを見て欲しいので、ぜひ会場で応援していただけたら嬉しいです。応援お願います」
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