パトリシオ・ピットブル「この階級のゲートキーパーをぶち破ってやる」
──UFC2戦目のファイトウィークですが、数か月前のデビュー戦と比べて、どれくらいリラックスして臨めていますか?
「だいぶ落ち着いてるよ」
──デビュー戦で学んだことは?
「逆に落ち着きすぎた。それが間違いだった」
──なぜそうなったんでしょう?
「俺はキャリアが長いからな。5ラウンド25分戦うのも慣れてるし、オクタゴンの中でも全部が見えてた。それで冷静になりすぎたんだ」
──今回は何を変えますか? もっとアグレッシブに戦う必要があると思いますか?
「間違いない。今回は違うぞ」
──ダン・イゲ(フェザー級11位)との試合が組まれた時、この相手は自分にとって意味のある相手だと思いましたか?
「ああ。タフな相手だし、この階級のゲートキーパーだ。トップファイターとそうじゃないファイターの境目にいる選手だろ。俺がそのゲートをぶち破ってやる」
──ダン・イゲはこれまでフィニッシュ負けのない選手です。KOか一本、どちらで仕留めるつもりですか?
「俺が初めて奴をKOしてやる」
──これに勝てば、またトップ5の選手と戦うチャンスが来ると思いますか?
「まずはダン・イゲを倒すことだ。その後はアーロン・ピコ(UFC 318の翌週=7月27日にムフサル・イヴロイエフと対戦予定)とやりたい」
──アーロン・ピコですか? 彼にとってムフサル(フェザー級1位)と戦うよりも、あなたと戦うほうが意味があると?
「ああ。互いにBellatorで戦っていて、俺は王者だったがアイツは結局ベルトに届かなかった。来週でも良いよ。俺はいつでも戦う準備ができているんだ」
──今週、UFCの事前番組の中でも、あなたとコーチは「本当のパトリシオ・ピットブルを見せるファイトウィークになる」と話していました。ダン・イゲはそのために完璧な相手ですか?
「ああ、そうだな。アイツは前に出てくるタイプだ。だけど、そこで俺のスイッチが入る。暴れ出した俺を見て、あいつは後悔することになる」
──ヘンリー・セフード(バンタム級10位)と一緒にいたようですが、彼の存在はどうでしたか?
「最高だったよ。ほんのちょっとした調整だけだったけど、すごく良かった」
──ファンもこのダン・イゲ戦には大いに期待しています。この試合のオファーを受けた時、どう思いましたか?
「俺が何者かを見せるチャンスだと思った」
──キャプテン・エリック(エリック・アルバラシン)とは長年一緒にいますが、彼から学んだ一番大きなことは何ですか?
「“相手をぶっ壊す”ってことだな」
──同じチームのパウロ・コスタ(ミドル級13位)もこのイベントで戦いますが、2人とも勝つことの重要性は?
「2人とも絶対に勝たなきゃいけない。次につなげるために、ここが本当に大事な一戦だ」
──2人揃って“ファイト・オブ・ザ・ナイト”を狙ってる?
「間違いない」
──改めて聞きますが、フィニッシュされにくいダン・イゲをもし仕留めたら、自分にとって完璧な実力の証明になると思いますか?
「俺は今までに24人をフィニッシュしてきた。相手がタフでも、それが俺のスタイルだし、今回も決めるつもりだ」
──Bellator時代からUFCに移って、トレーニングは何か変えましたか?
「ああ。Bellatorでは王座戦の5分5ラウンドを戦うための練習をしてた。でもUFCでは3ラウンドだ。全く違う。5ラウンドだと組み立てて戦うけど、3ラウンドはテンポも速くて全然違う」
──メインイベントについても聞かせて下さい。ダスティン・ポワリエ(ライト級6位)がマックス・ホロウェイ(ライト級5位)と戦って引退するという話がありますが、どっちが勝つと思いますか?
「2人とも好きだし、本当にタフだ。マックス・ホロウェイを甘く見ちゃいけないけど、ポワリエが少し有利じゃないかと思う。ただ、もしポワリエがBMFのベルトを獲って引退したら、ライト級は大混乱になりそうだな」
──UFCの事前番組でも「この試合は相当荒れる」と言ってましたが、それはどういう意味ですか?
「ダン・イゲは常に前に出てくるスタイルだ。そこに俺が狙いすました一撃をぶち込む。ヤツの首を獲りに行くぞ」




