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【修斗】テンカオを効かせた打威致が強いパウンドで親川龍にTKO勝ち。BURSTのニシダ☆ショー、小見山瞬が師匠譲りの三角絞め一本勝ち=7月13日(日)『TORAO36』

2025/07/14 12:07
 2025年7月13日(日)、広島県広島市のBLUE LIVE HIROSIMAにて開催されるプロフェッショナル修斗公式戦広島大会「TORAO36」(ツイキャス配信)が開催された。 ▼メインイベント 第10試合 フライ級(-56.7 kg)5分2R〇打威致(有永道場TeamResolve)[1R 2分02秒 TKO] ※パウンド×親川 龍(THE BLACK BELT JAPAN)  山口県有永道場Team Resolveの打威致は、キッズ空手出身。中学生でMMAを始め、アマチュア修斗を経て2021年にプロデビュー。プロ戦績は3勝1敗1分。22年11月の須藤晃大戦の判定負け後、24年7月に1年8カ月ぶりに復帰。渡辺健太郎を1R、右ハイキックでKOに下すと、11月にニシダ☆ショーとドロー。23歳。  沖縄から千葉に拠点を移したTHE BLACKBELT JAPANの親川“Lyo’o”は、21年4月にTARKERに判定勝ち後、22年3月に齋藤奨司に判定負け。24年10月の前戦で2年7カ月ぶりに復帰し、安芸柊斗に判定負けしている。30歳。  1R、ともにオーソドックス構え。打威致が右ローから。親川も右ローを返すと、打威致も右の蹴り返し。そこに親川は右を狙う。打威致の右前蹴りを掴んで右フックの親川をダックしてかわす打威致。ジャブの刺し合い。打威致は左前蹴り。かわす親川は右跳びヒザ蹴りも、そこに左フックを合わせた打威致。  着地した親川は右ロー。打威致の右ローには右を突く。右ハイを突く打威致。ステップバックでかわす親川も左ハイを蹴り返すが、打威致もそこに左を突く。  親川の左アッパーに左フックを合わせる打威致。親川の右に右のテンカオ! これで下がった親川に詰める打威致は、左から右は相打ち。親川は左も返す。打威致の左フックを潜った親川は組みに。右で差した打威致は払い腰テイクダウン!  ハーフガードの親川に右で差して左ヒジで削ると左ヒザをボディに突く。フルガードにする親川に打威致はインサイドガードから強い右パウンド! さらに右ヒジ。効かせた打威致は中腰になり左のパウンドを連打。パスしてボディヒザを突き、下の親川に打ち下ろしの右ストレート!  この1発で亀になった親川にパウンド連打でレフェリーが間に入った。  試合後マイクを渡された打威致は、「有永道場TeamResolveの打撃の“打”、威力の“威”、致命傷の“致”の打威致です! 皆さんの応援、そしてご協賛してくださった方々のおかげで、僕の日々の練習、そういうもの、一つひとつ気合いを入れてもらって、ここまでやってこれました。本当にありがとうございます。  お願いが二つあって、山本(陽一)代表、山口大会、僕を使ってください、お願いします。次こそは、ランカーをお願いします。  1試合目で同じ道場のフィリップ(SOKO=フィリップ・ムザジタワンダ・チャカヌカ)が試合したと思うんですけど、今日の結果はあまり良くなかったかもしれないですけど、フィリップ自身すごいいい外国人で、あの、僕、最初はちょっと正直怖いイメージあったんですけど、今ではもう超大好きなんです。フィリップも次はめちゃめちゃ、もっと爆発的な力あるんで、皆さん注目してください。そして有永道場は、プロもそうですけど、キックもキッズもめちゃめちゃ強い選手いっぱいいるんで、ぜひ皆さん注目してください。よろしくお願いします。皆さん、今日はありがとうございました」と語り、メインを締めた。 [nextpage] ニシダ☆ショーが高宮諒を三角絞めで極めて7年3カ月振り勝利 ▼セミファイナル 第9試合 フライ級(-56.7 kg)5分2R×高宮 諒(DESTINY JIU-JITSU)[1R 1分22秒 三角絞め]〇ニシダ☆ショー(BURST)  北九州DESTINY JIU-JITSUの高宮諒は、3勝1敗1分。2024年は5月に下田洋介とドロー後、11月に岡本一志に判定勝ち。25年5月の前戦では、小生隆弘を2R KOに下している。  広島BURSTのニシダ☆ショーは、14勝9敗4分。23年12月の江木伸成戦でドロー後、今回のメイン出場の打威致ともドロー。25年4月の沖縄大会で宮城友一に判定負けを喫している。  1R、ともにオーソドックス構え。高宮の左ローをかわしたニシダ。高宮は右から左のダブルで前に。それを潜ったニシダは、ヒザを曲げてダブルレッグも差し上げる高宮がダブルレッグでケージに押し込み、左足首を掴んでテイクダウン。  ケージ背に尻を着いたニシダは、左足を腰に当てて左手首を掴んで足をかけに行くが、パウンドの高宮。ニシダの潜りをはがして寝かせつけると、下から左でオーバーフックのニシダは、左足を上げて首もとへ。中腰になる高宮の左手を右足で超えると、立ち上がる高宮の右足をすくって崩して自身の首横・右肩の上で固定して三角絞めへ。  高宮は左足を戻すも、ニシダは三角で頭を引き付けてタップを奪った。うずくまり嗚咽するニシダは佐々木信治に抱き起される。  2018年4月に新井丈に三角絞めで勝利して以来、7年3カ月振りの勝利を師匠直伝の三角絞めで掴んだニシダは試合後、「ああ、勝てて良かった」と安堵のコメント。  続けて「ちょっと僕の個人のことになるんですけど、4、5年ブランクがあって復帰して。(18年から22年)復帰する前から7戦勝ちがなくて、それでも佐々木さん、メグ(藤井惠)さんがずっと『試合やるけど、どう?』って声かけてくれて。今日やっと勝ててよかったです。みんないつも応援してくれてるんで、やっと勝つ姿を見せられてよかったです。山本(陽一)さんも今日試合組んでくれてありがとうございました。  12月に山口大会があると思うんですけど、もともと僕ストロー級でやっていて、いまはフライでやってるんですけど、ちょっとストロー級で一戦やらせてもらえたらと思うんで、もしよければ僕を使ってください。面白い試合をしますんでお願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 バンタム級(-61.2kg)5分2R×八木祐輔(TKエスペランサ)[1R 2分12秒 三角絞め]〇小見山 瞬(BURST)  八木は修斗1勝、GLADIATORで2敗。24年7月にフライ級でふじい☆ペリーに1R リアネイキドチョークで一本勝ち後、25年1月に古賀珠楠にアメリカーナで一本負け。今回バンタム級に上げて戦う。  小見山はGLADIATORでプロデビュー後、修斗TORAO、BODERで1勝1敗1分。24年9月に亀井修真に判定勝ち後、25年4月の前戦で小川隼人とドロー。  1R、ともにオーソドックス構え。左インローの小宮山。八木も右ローを返すとワンツーをガード上に当てる。右を返す小宮山。小宮山の入りに右ヒザを突く八木だが、その蹴り足を掴んだ小宮山がシングルレッグから腰を抱いて崩すも残した八木。  遠間から大きく踏み込んで右オーバーハンドをヒットさせた小宮山! 左で迎え撃とうとした八木はもらってダウンもすぐに立ち、左を突いてダブルレッグテイクダウン。フルガードの小宮山は、下からパンチ。  中腰でパウンドする八木に、小宮山は下からいったんボディトライアングルを解いて、頭を引き付けて三角・腕十字狙い、左手腕を外から掴まれたまま、右手でパウンドする八木に、小宮山は右足を首にかけて三角を組むと、前転して小さく持ち上げスラムする八木に、小宮山は足、頭を引き寄せてタップを奪った。  三角絞めの名手・佐々木信治代表から祝福を受ける小宮山は「今日は広島大会ということもあって、家族、友人、会社の同僚の皆さん、応援していただき本当にありがとうございます。八木選手、実は自分、2月のグラップリングで一本負けしてて、ほんとすごい選手でこの試合かけてました。一本取り返し勝てて良かったです。皆さんありがとうございました。佐々木さん、メグさん(藤井惠)、そしてBURSTの皆さん、本当いつもありがとうございます。プロ2連敗から始まって引き分け挟んでですけど、2連勝して、やっと勝敗を五分に持ってこれました。今後も今日みたいに勝ってどんどん活躍していくので、皆さん、応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 -68㎏契約 5分2R△P助(修斗GYM神戸)[判定 1-0 ドロー]△紀州(ASH) [レフェリー]岡田 剛史[ジャッジ]片岡 誠人 20-18(1R 10-9/2R 10-9)宮崎 清孝 19-19(1R 10-9/2R 9-10)加藤 秀和 19-19(1R 10-9/2R 9-10) ▼第6試合 フライ級(-56.7 kg)5分2R×蒔田伸吾(TKエスペランサ)[判定 0-3]〇高橋佑太(BURST) [レフェリー]片岡 誠人[ジャッジ]安芸 佳孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10)宮崎 清孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10)加藤 秀和 18-20(1R 9-10/2R 9-10) ▼第5試合 フェザー級(-65.8㎏)5分2R×健太エスペランサ(TKエスペランサ)[判定 0-3]〇稲葉祥真(ASH) [レフェリー]片岡 誠人[ジャッジ]安芸 佳孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10)宮崎 清孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10)加藤 秀和 18-20(1R 9-10/2R 9-10) ▼第4試合 バンタム級(-61.2kg)5分2R〇森本健介(毛利道場)[1R 0分50秒 内ヒールフック] ×井上滉人(MMA IKUSU)  サウスポー構えの森本は、右ローから左ストレートを当てて前に。組んでバッククリンチの井上に前転からヒザ十字、トーホールドを極めに行く森本。左足を抱えながらサイドに回り鉄槌、内ヒールを極めた。 ▼第3試合 -72㎏契約 5分2R×山下康一郎(CARPEDIEM福岡)[判定 0-2]〇KENZO(BURST) [レフェリー]片岡 誠人[ジャッジ]岡田剛史 19-19(1R 10-9/2R 9-10)安芸佳孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10)宮崎清孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10) ▼第2試合 2025年プロ修斗新人王トーナメント フェザー級(-65.8㎏)5分2R〇本松 要(マスタージャパン山口宇部)[判定 2-0]×深町拓海(グラップラーズギルド) [レフェリー]岡田 剛史[ジャッジ]安芸 佳孝 20-18(1R 10-9/2R 10-9)片岡 誠人 20-18(1R 10-9/2R 10-9)加藤 秀和 19-19(1R 10-9/2R 9-10) ※勝利した本松がトーナメント準決勝戦に進出。準決勝戦で、飯野雄斗(THE BLACKBELT JAPAN 沖縄)vs.齋藤優(無所属) の勝者と対戦 ▼第1試合 2025年プロ修斗新人王トーナメント ミドル級(-83.9 Kg)5分2R×SOKO(有永道場Team Resolve/ジンバブエ)[1R 4分45秒 TKO] ※パウンド〇沙門(コンキリオ) ※ 勝利した沙門がトーナメント決勝戦に進出。決勝戦で、松宮睦生(パラエストラ小岩)vs.高橋宙斗(MMA空手道場鷹) の勝者と対戦  沙門が右ストレートでダウン奪い、外ヒール、左フックで再びダウン奪い、パウンドでレフェリーが間に入った。
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