2025年8月9日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.4』の第一弾対戦カードが発表された。
SB史上初の3階級を制覇した笠原弘希(シーザージム)が、4階級制覇を狙ってイモト・ボルケーノ(FIGHT SCIENCE)が保持するSB日本スーパーライト級王座に挑戦。
笠原は4月のシリーズ第二戦でジャック・ラーチャーノン(タイ)との再戦で勝利しリベンジ成功。6月の前戦ではRISEに乗り込み、「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT 一回戦」でロンペットを撃破し、二回戦進出も決めている。
その笠原を迎え撃つイモトは長い手足を武器に、2021年12月に村田聖明とのSB日本スーパーライト級王座決定戦を制してベルト獲得。同階級では相手がなかなか見つからないことから、他団体の刺客との対戦でキャリアを重ね、実力を付けてきた。2024年6月の前戦では二階級同時制覇を狙い、奥山貴大が保持するSB日本ウェルター級王座に挑戦したが惜敗。心機一転、これまで所属していたジムを離れ新たな環境で1年3カ月ぶりの再起戦で防衛戦に挑む。
イモトが初防衛するのか、それとも笠原がSB史上初の4階級制覇を果たすか。
そしてスーパーウェルター級では、SB日本スーパーウェルター級王者・都木航佑(キャピタルレイズfightingGlaNz)と荒尾祐太(チーム吉鷹)のノンタイトル戦、SB日本スーパーウェルター級2位・風間大輝(橋本道場)vs.高橋幸光(飯伏プロレス研究所)のオープンフィンガーグローブマッチの2試合が決まった。
SB本戦初登場となる荒尾は、初代S-cup覇者・吉鷹弘率いるチーム吉鷹期待の選手で、180cmの長身から繰り出される右ミドルとストレート、さらに近距離ではヒザと穴のないファイトスタイルで好成績を誇る。まだ8戦とキャリアは浅いが、チーム吉鷹が現SB王者攻略に絶対の自信を持って送り込むという。
その新鋭を迎え撃つことになった都木は今年2月にRYOTAROとの激闘を制してSB日本スーパーウェルター級王者に輝き、6月の前戦ではSB日本ウェルター級1位・竜也との一戦で勝利。今大会でも未知の実力を秘めた新鋭選手に対して、王者としての強さを見せることができるか。
風間は昨年2月のSB初参戦以降、激闘の連続で4月の前戦では竜也を相手に、SBの理念である「打つ」「投げる」「極める」の攻防を見せて勝利しただけでなく、第1回ベストアート賞に選出されて賞金100万円をゲットした。
対する高橋はキックボクシングで4冠王に輝いただけでなく、現在はプロレスラーとしても活躍。6月の後楽園大会では、RYOTAROを2Rに左ハイキックによるKOでリングに沈め、ベストアート賞の候補に挙がるインパクトを残した。
風間は現王者の都木とは昨年10月に対戦し、試合中に左肩を負傷して無念のドクターストップでTKO負け。都木への挑戦&リベンジのチャンスを虎視眈々と狙っている。高橋もRYOTARO戦後に王者・都木への挑戦をアピールしたうえでのSB連続参戦となり、都木への挑戦を見据えたもの同士の戦いとなった。
当然、ノンタイトル戦で荒尾が都木を下すことになれば、一気にタイトル戦線に割って入ることにもなる。今後のスーパーウェルター級戦線を占う2試合に注目だ。