2025年7月12日(日本時間13日朝7時~)米国テネシー州ナッシュビルのブリジストン・アリーナにて、『UFC Fight Night: Lewis vs. Teixeira』(U-NEXT配信)が開催された。
『UFC Fight Night: Lewis vs. Teixeira』速報
▼ヘビー級 5分3R〇デリック・ルイス(米国)29勝12敗(UFC20勝10敗)[1R 0分35秒 TKO] ※左フック→パウンド×タリソン・テイシェイラ(ブラジル)8勝1敗(UFC1勝1敗)
メインのヘビー級(5分5R)で、UFC史上最多KO記録保持者のデリック・ルイス(米国)と、UFC2戦目ながらMMA8戦8勝(7KO・1一本勝ち)の全フィニッシュ勝利中のタリソン・テイシェイラ(米国)が対戦。ルイスは40歳のヘビー級最年長。テイシェイラはヘビー級最年少の25歳。
ルイスの前戦は、24年5月にホドリゴ・ナシメントに右オーバーハンドからのパウンドで3R TKO勝ち。身長201cmのテイシェイラは25年2月の豪州大会で地元のジャスティン・タファをケージに押し込み、右ヒジ打ちで35秒 KO。
1R、ともにオーソドックス構え。テイシェイラの詰めに右で押し戻すルイス。右から左の二段跳び蹴りを見せるルイス。さらに右を突くが、そこにテイシェイラは左を合わせると、右目を気にしたルイス。詰めるテイシェイラはルイスの右をかわして右アッパー、さらに左も。
しかし、ルイスは前に出て左フック! 左のカウンターでもらってダウンしたテイシェイラの立ちにサイドバックからパウンド連打。両手で金網を掴んで立ち上がろうとしたテイシェイラに背後からパンチ、テイシェイラが前を向いたところでジェソン・ハーゾグ レフェリーが間に入った。ルイスがTKO勝ち!
16度目のKO勝ちで弓を引く仕草から恒例のオーバーパンツを脱いで、金網に右足を上げての犬のおしっこのパフォーマンス。勝者コールを受けながら携帯でトランプ大統領に勝利報告するルイス。電話をダナ・ホワイト代表に返すと、勝者インタビューに。
インタビュアーのダニエル・コーミエーから「あなたは先ほど大統領と電話で話していましたね」と問われると。「彼らは一週間中、俺の悪口を言っていたんだ。ポルトガル語は分からないけど、確実にあの話はクソみたいな話だった。(フィニュシュについて)俺の一撃が当たったのは間違いない。聞いてくれ、彼はケージを掴んでグラウンドから立ち上がった。だから分からない。あれは完全に卑怯な動きだ。俺は足や全身を叩いていた。俺は彼がキャリアを通じて“トマト缶”としか戦ってこなかったことを知っていた。あの連中はリムジンに乗ろうとしているけど、俺には通用しない。(UFC史上最多のノックアウト記録を伸ばしたが次は?)2週間続けてきたから、次は妻が欲しい(歓声)。グラウンドアンドパウンドが大量にくるだろう。彼女はそれが何なのか知っている」とユーモアでコメントを締めた。
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▼ウェルター級 5分3R ※選手名からインタビュー〇ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)18勝1敗(UFC5勝1敗)※UFC3連勝[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×スティーブン・トンプソン(米国)17勝9敗(UFC12勝9敗)
コメインのウェルター級ではベテランとなった“ワンダーボーイ”ことスティーブン・トンプソン(米国)が、2連勝中のボンフィム兄弟の弟・ガブリエル・ボンフィム(ブラジル・27歳)と対戦する。
UFC最年長42歳のトンプソンは、元タイトル挑戦者。打っても打たれない巧みな打撃で、22年12月にケビン・ホランドにTKO勝ちで2連敗から再起も、23年12月にウズベキスタンのシャフカト・ラフモノフに2Rリアネイキドチョークで一本負け。24年10月の前戦では、ウェルター転向後4連勝中のホアキン・バックリーを相手に1、2Rを優勢に進めるも、3Rに逆転のTKO負け。今回は約2年半ぶりのノーランカーとの対戦となる。
対するガブリエル・ボンフィムは、同じUFCファイターの兄イスマエルの実弟。ボクシングベースで、17勝のうち3KO・13一本勝ちのフィニッシャー。LFAでの2連勝を経て、DWCSに出場し、ヴォンフルーチョークで一本勝ちでUFCと契約。UFCでは4勝1敗。UFC2連勝後、23年11月にニコラス・ダルビーに2R 逆転KO負けで初黒星も、24年7月にアンジュ・ルーサに判定勝ちで再起を遂げた。25年2月の前戦ではケイオス・ウィリアムスに2R ダースチョークで一本勝ちしている。27歳。
1R、サウスポー構えのトンプソンにボンフィムは左ロー。トンプソンは右サイドキックで圧力。頭を上下にレベルチェンジして圧力をかけるボンフィムに、トンプソンは右の蹴り。ボンフィムはダブルレッグから持ち上げてテイクダウン。立ち上がるトンプソンをもう一度持ち上げてテイクダウンし、両手を着かせてバックに。リアネイキドチョークをあご上から絞めるが、片ヒザ立ちで凌ぐトンプソンは前に落としてパウンド。立つボンフィムにヒジを突くと離れるボンフィム。
右サイドキックを当てるトンプソンは右ローも、そこに左をかすめるボンフィム。トンプソンは右左ハイ、たがいにハイキックが交錯する。ボンフィムのラウンドに。
2R、マウスピースを忘れてはめるボンフィム。サウスポー構えから右ローのトンプソン。右サイドキックも。かわすボンフィムは右ハイもさばくトンプソン。シングルレッグのボンフィムの頭を押さえるトンプソン。上で組むボンフィムに右でフレームを作ると、ボンフィムも離れ際にヒジを狙う。
スタンド。左の飛び込みはトンプソン。ワンツースリーの入りに左のカウンターを狙う。左三日月蹴りのトンプソン。ボンフィムは右の入り。トンプソンが低いガードで左の後ろ廻し蹴り。かわしてシングルレッグのボンフィムを切るが、さらにボンフィムはダブルレッグから脇を潜りバッククリンチへ。
右足をかけて押し込むボンフィムに正対して突き放すトンプソン。右ジャブ、右サイドキックから左ハイ。ガードするボンフィムの右ストレートをバックステップするトンプソンだが被弾する。左ローの打ち終わりにボンフィムは右から左でトンプソンに尻餅を着かせるが、トンプソンも左ハイ! グラついたボンフィムを追うがホーン。しかしトンプソンはローのチェックを受けて左脛がぱっくりと割れている。
3R、その割れた脛で左の蹴りのトンプソンに、ボンフィムはダブルレッグから持ち上げようとするが防ぐトンプソン。押し込むボンフィムの脛への蹴りに厳しいブーイングも。突き放し左のミドルハイのトンプソン。組むボンフィムは右で差して押し込み。ケージ背にトンプソンは体を入れ変え、左を突いて離れる。
なおも左ハイ、右サイドキックのトンプソン。左後ろ廻し蹴りは空ぶりも、頭を下げて入るボンフィムに左がヒット! しかし、ボンフィムは詰めてダブルレッグテイクダウン。尻を着いても立つトンプソンは右小手で立ち上がり。バッククリンチのボンフィムに、右ヒジから正対したトンプソンだが金網に押し込まれる。
残り40秒。細かいヒザのボンフィムに、体勢を入れ替えるトンプソン。ボンフィムも回して押し込むとトンプソンは左小手からカニ挟みを狙う。ホーンに両者はハグをかわし、正座して頭を下げた。トンプソンは押忍と十字。
判定は29-28×2, 28-29のスプリット判定でボンフィムが接戦を勝利し、3連勝。両者ケージに上がり、トンプソンは笑顔でボンフィムの手を挙げた。
試合後、ボンフィムは「私たちはこれを成し遂げた。戦略を実行するために必要なすべての仕事をし、実際に戦略を実行して勝利を手にした。次のステップについて、私は再びここに戻り、進化するつもりだ。トンソンはこの階級で最も凶悪でタフな男だ」と語った。
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▼フェザー級 5分3R〇スティーブ・ガルシア(米国)18勝5敗(UFC7勝2敗)※UFC6連勝5KO[判定3-0] ※30-27×3×カルヴィン・ケイター(米国)23勝10敗(UFC7勝8敗)
フェザー級14位のカルヴィン・ケイター(米国)に、UFC5連勝5KOスティーブ・ガルシア(米国)が挑む。
UFCデビュー前はBellatorバンタム級でジョー・ウォーレンとも戦っているガルシアは、2020年2月のUFCデビュー後、ライト級で1勝2敗だったが、フェザー級に落として5試合連続KO勝ち。24年7月にチェ・スンウを1R TKOに下すと、2カ月後の9月にはケイター欠場で代役出場し、3連勝中のカイル・ネルソンの腕十字を防いで、パウンド強打。2連続の1R TKO勝ちをマークしている。33歳。
ケーターはUFC7勝7敗。レスリングとボクシング主体のファイトスタイルで、4つのKO勝利がある。25年2月にUFC再契約後3連勝中のユーセフ・ザラルと対戦し、判定負けで4連敗を喫している。37歳。
1R、サウスポー構えのガルシアはワンツーから左後ろ廻し蹴りを見せる。圧力をかけるガルシアに、オーソのケーターは左ジャブ。しかしガルシアは左の三日月蹴りを連打。左ストレート、左ボディでケーターを後退させる。
奥足ローキックを打つケーター。右ハイは空振り。スイッチするとガルシアは左カーフを当てて後ろ廻し蹴り。ブロッキングのケーター。額から出血する。右関節蹴りを突くガルシア。ケーターの入りに左を突き。最後は前蹴りを腹に入れてホーン。
2R、右から左で飛び込むガルシア。そこに右ストレートのカウンターを狙うケーター。ガルシアは右外を取って左を打ち込む。左ハイはかわしたケーター。左ジャブはまだ遠い。左後ろ蹴りを突いたガルシアは右から左。そこにカウンターの右を突いたケーター。左ヒジで入るがガルシアはかわして左ハイを腕に当てて左ボディと上下に打ち分け。
さらにジャブから左、ケーターの打ち返しには距離を取る。左ボディストレートを突くガルシア。左三日月蹴りも。さらに関節蹴り。ガルシアの右から左にバックステップのケーター。スイッチを見せてホーン。ここもガルシアのラウンドに。
3R、先に前に出るガルシア。右から左ボディ。ケーターは左ハイもガード。ガルシアは左フックでダウンを奪うと、すぐに立つケーターは左で差して押し込み。しかす差し替えて両差しにするガルシアが前に。左の攻撃でケーターを詰める。ケーターはサウスポー構えにスイッチ。組みの動きも切るガルシアは右ジャブから左縦ヒジで飛び込み。ケーターの右から左に左をカウンターで当てると、ケーターのバックヒジも外して、サウスポー構えから右ミドル。
ガルシアの左の打ち終わりに右を返したケーター。しかし回転してのバックフィストは速さに欠ける。かわしたガルシアは左ハイ、そのまま回転しての後ろ廻し蹴りもガード上。ホーン。
判定は30-27×3のフルマークでガルシアが勝利。連続KOは「5」でストップもこれで6連勝。ランキング入りを確実に。ケーターは5連敗となった。
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▼フェザー級 5分3R〇モーガン・シャリエール(フランス)21勝11敗(UFC3勝2敗)[3R 0分27秒 TKO] ※左右フック×ネイト・ランドウェア(米国)18勝7敗(UFC5勝5敗)
1R、ともにオーソドックス構え。右ハイを打つランドウェアに、右カーフをこつこつ当てるシャリエール。前後のランドウェアに、左右に回るシャリエールは、ランドウェアの入りに左前手のフックをかすめる。
左ジャブをこつこつ突くシャリエール。ランドウェアのワンツースリーに崩されるもダブルレッグテイクダウン。右小手で立つランドウェアをボディロックテイクダウンもまだ右小手を外さず立つランドウェア。シャリエールは金網際でボディロックテイクダウン! しかし、ここも立つランドウェアにバッククリンチのシャリエールはどれくらい力を使ったか。
正面に回りダブルレッグに切り替えたシャリエールをがぶって持ち上げたランドウェアがシャリエールを亀にさせてホーン。ランドウェアは右足のダメージはいかに。
2R、左ジャブから前に出るランドウェアはシングルレッグも崩せず。片ヒザを着く。突き放したシャリエールはランドウェアの左右に右前蹴り、右カーフ、三日月蹴り。ランドウェアの前進に左を当てるが、ランドウェアも右を手打ち気味に放つ。
左ミドルを当てて出入りのシャリエール。ランドウェアはワンツースリーで詰めて手数を増やす。右前蹴りも。左ミドルを返すシャリエールだが単発。前に出て連打のランドウェアは右ボディも。さらに金網に詰めて細かい右の打ち下ろし。右ミドルハイをガード上に突く。右ストレートを返したシャリエール。右から左で押し戻し。
3R、前に出るランドウェア。シャリエールは左ジャブの飛び込み。かわしたランドウェアは左右で詰めるが、左ジャブで圧力をかけたシャリエールの右でぐらついたランドウェアがケージを背負う。左右の大振りのシャリエールは頭を振ってしのぐランドウェアに左をヒット! 腰を落として戻そうとしたランドウェアに右フック!ダウンしたランドウェア。レフェリーが間に入った。
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▼ヘビー級 5分3R〇ヴィトー・ペトリーノ(ブラジル)12勝2敗(UFC5勝2敗)[1R 4分16秒 リアネイキドチョーク]×オースティン・レーン(米国)13勝7敗(UFC1勝4敗)
1R、長身のレーンの右ミドルを掴んでテイクダウンしたペトリーノ、そのまますぐにマウントを奪うと、左で脇差し、右で枕。アメリカーナも狙いつつ、マウントから肩固めへ。レーンは側頭部に手を当ててディフェンス。マウントからパウンド。背中を見せたレーンに左腕のリアネイキドチョークで極めた。
ヘビー級転向初戦で一本勝ちしたピトリーノは、「説明するのは非常に難しいけど、私だけが、私が経験した全て、直面した全ての挑戦、喪失感、体重調整、そして私たちがやらなければならなかった全てのこと、そして今ここにいることを正確に理解しています。あなたに言おう。私はこの階級に留まるためにここに来た。これは私のファンたち、そして私を応援し続けてくれた人たちのためだ。何が起こっても常に私を支えてくれた。この勝利は私たちのものだ。
(レーンは一本負けが無かった相手だが?)彼は私と初めて戦った。これが私たちのやり方だ。これが私の冷酷なスタイルだ。(ヒクソンから指導を受けた)クリスチャーノ・マルセロが一緒にいる。聞いてくれ、彼らは私に全てのツールを与えてくれたから、試合を終わらせる方法を知っているんだ」と語った。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇トゥコ・トコス(英国)11勝5敗(UFC1勝2敗)[2R 4分25秒 肩固め]×ジュニア・タファ(豪州)6勝4敗(UFC2勝4敗)
1R、右カーフのトコス。追うタファは右ボディ。トコスはシングルレッグからケージまでドライブ。ケージ背にヒジを突くタファだが尻を着かされる。まだ金網に上体は立てているタファ。足を挟むも、足を抜いたタファは立ち上がりヒジ。なおもトコスはダブルレッグテイクダウン。尻を着くも立つタファは背中を見せながら立ち上がり。正対してニンジャチョーク狙いも外したトコスがマット側にシングルレッグテイクダウン!
すぐにケージに這って上体を立てるタファに、トコスは首をがぶってニンジャチョーク狙い。外してバック狙いも足がかからずタファは横に落とそうとする。しかしトコスはバックからマウント。そのパウンドの際で上体を立てるタファがバック狙いのトコスに胸を合わせてトップを奪い返してパウンドも残り数秒。ホーン。
2R、右オーバーハンド2発でトコスを下げさせたタファは、トコスの組みをがぶりパウンド。前転のトコスに突きあわず離れる。トコスは跳びヒザから詰めてダブルレッグテイクダウン。タファは背中を見せて立ち上がり。正対して金網背に座る。そこにがぶりのトコス。首を抜いたタファは上体を立てるが、横に寝かせるトコスも息を戻す。ハーフからパウンドのトコス。送り手も掴まれたタファは仰向けになり背中を着ける。
細かいヒジを打つトコス。右で枕からパス狙い。右足を抱えて接地点を無くして鉄槌! 肩固めも狙いながらハーフからマウント、肩固め。2R 残り35秒でタファはタップした。キルクリフFCのトコスはUFC3戦目で初勝利。タファは前戦のショーン・シャラフ戦の逆転勝ちの再来はならず。
試合後、トコスは「いい気分だよ、兄弟。直近の2試合で無敗のタフな若手選手と対戦したけど、これは本当に現実的な対戦だった。勝てると思っていた。1ラウンド目で肩を脱臼したり、何かあったけど。彼は本当に強いパンチを放つ。彼は何度か私を揺さぶったし、ひどく捕まったけど、柔術にこだわった。彼らは私が茶帯だと言ったけど、私は黒帯だ。ダニエル・グレイシーに感謝し、(キルクリフFC)チームにも感謝するよ。
(肩固めは)極まったと分かっていたが、肩の痛みで感じられなかった。何が起きたか分からないが、コーナーのブレンダン・アレンの声が聞こえた。彼は『極まった、極まった』と言っていた。だから彼を信じた。私は絞り続けた。彼を吐き出させ始めた。ロンドン大会に私を置いてくれ、またはUKのカードの一つに。私はUFCで唯一の本当のロンドン人だ。そこに私を置いてくれ。本物のフーリガンを連れてくるよ」と語った。
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【プレリム】
▼ウェルター級 5分3R〇クリス・カーティス(米国)31勝12敗(UFC5勝4敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×マックス・グリフィン(米国)20勝11敗(UFC8勝9敗)
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▼ウェルター級 5分3R〇ジェイク・マシューズ(豪州)22勝7敗(UFC15勝7敗)※UFC3連勝 170.5lbs/77.34kg[1R 1分09秒 リアネイキドチョーク]×チディ・エンジョクアニ(米国)25勝11敗(UFC5勝4敗)170.5lbs/77.34kg
マシューズは、14年11月に19歳でUFCデビュー、11年目。ライト級からウェルター級に上げて25年2月の前戦では、フランシスコ・プラドに判定勝ち。30歳。
エンジョクアニは、キックベース。ミドル級からウェルター級に落として2連勝。25年3月の前戦は体重超過で元ランカーのエリゼウ・ザレスキに2R KO勝ち。
1R、サウスポー構えから強い左ミドルを当てるエンジュクアニに、オーソから右のダブル、左フック、組んでダーティボクシングからマシューズは右で差して、左はヒジを掴んでハンドルのように回して足払いで崩してバックに! いったん亀からマシューズを背負ったまま立ち続けるエンジュクアニは中腰で横に落とそうとするが、マシューズは左足一本をかけてパームトゥパームでタップを奪った。マシューズは3連勝。3連勝中だったエンジュクアニはウェルター級初黒星。
試合後、マシューズは「いい気分です。他のことを言う前に、ただ言いたいことがあります。誰にも悪口を言わせたくない。正直、戦争になると思っていた。彼はおそらく最も危険な男の一人だ。そう思っていた。正直、それは20分の1の確率だったけど、全てを正しくやって着地できた。でも彼は戦士だ。(キーはレスリング?)そう、レスリングはつまり、 私は柔術の黒帯2段です。柔術は常にあります。観客のためにスイングやパンチを振るうのが好きですが、最悪のケースではグラウンドに落ちる可能性もわかっていました。彼が立ち上がった瞬間だった。彼が防御から目を離した瞬間、私はそれを手に入れたと分かった。
そして当然、ムエタイの足払いが大好きで、ムエタイの選手として、クリンチになることを知っていた。それは常に練習してきたことだ。(3連勝で次にオクタゴンで戦いたい相手は?)コーチは、ギルバート・バーンズを指名しないことを嫌がるだろう。Hey、私はマイケル・モラレスを厳しい判定に持ち込んだ。このトップ15の選手たちで、マイケル・モラレスと対等に戦える者はいない。私は彼と共にいる。あの連中と戦う資格がある。だから、トップ15の対戦を組み立てられれば、私はそこにいる。それは素晴らしい試合になるだろう」と、ランカーとの対決を希望し、ギルバート・バーンズを指名した。
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▼女子フライ級 5分3R〇エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)12勝1敗(UFC3勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ローレン・マーフィー(米国)16勝7敗(UFC8勝7敗)※マーフィーは試合後、引退を表明
試合後、マーフィーは「(今回は以前より良かった?)はい、そう思います。(コーミエーに)あなたは知っているでしょう、私はここに来て、持てる全てを捧げました。UFCで10年間、格闘技で15年間戦ってきました。そして、もう一度全てを捧げて、観客の歓声を聞き、アメリカ国旗を掲げて退場したいと思っていました。そして、私は。あなたたち全員を本当に愛しています。多くの人が考えるべきことがあるのは分かってる。でも何より、自分自身に感謝したい。このクソみたいなハードワークをした自分に感謝したい。このスポーツで女性の先駆者になった自分に感謝したい。倒されるたびに立ち上がり、埃を払って、毎回より強くなって戻ってきた自分に感謝したい。41歳になっても、私はまだここで、これらの女の子たちをぶっ飛ばしているんだ」と語り、オープンフィンガーグローブをマットに置いて、その上に四つ葉のクローバーを置いた。
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▼ヘビー級 5分3R〇ヴァルテル・ウォルケル(ブラジル)14勝1敗(UFC3勝1敗)[1R 0分54秒 内ヒールフック]×ケネディ・ンゼチュク(ナイジェリア)14勝6敗(UFC8勝6敗)※UFC3連勝
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▼ライト級 5分3R〇マイク・デイビス(米国)12勝3敗(UFC5勝2敗)[2R 4分08秒 TKO] ※右跳びヒザ→右フック、パウンド×ミッチ・ラミレス(米国)8勝3敗(UFC0勝2敗)
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▼女子ストロー級 5分3R〇ファティマ・クライン(米国)8勝1敗(UFC2勝1敗)[3R 2分36秒 TKO] ※左ハイ→パウンド×メリッサ・マルティネス(メキシコ)8勝2敗(UFC1勝2敗)