ONE Fight Night 332025年7月12日(土)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中
▼第8試合 ONEアトム級ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R〇アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル/Phuket Fight Club/王者)114.50 lbs, 1.0053[3R 0分59秒 KO]×ヨアンナ・パーソン(スウェーデン/Gefle Fight Center/Sitjaopho Muaythai)(113.75 lbs, 1.0070※ロドリゲスが4度目の防衛に成功
まだあどけなさが残る面影で“ベビーフェイス”のニックネームを持つロドリゲスは27歳。ブラジルで初期のキャリアを積んだ後、タイへ渡り試合経験を重ねてきた。2019年7月にはプーケットのバングラスタジアムでタイトルを獲得。
オープンフィンガーグローブ着用のムエタイ大会『ムエ・ハードコア』で2試合を行った後、2020年8月からONEに参戦。いきなりスタンプのONEアトム級ムエタイ世界王座に挑戦すると、判定勝ちで王座を奪取した。
その後はコロナの影響で試合から離れていたが、2023年3月に暫定王者となっていたジャネット・トッドを判定で破り王座を統一。同時2階級制覇を狙って9月にスミラ・サンデルに挑戦したが、TKO負けでONEでの初黒星を喫した。
2024年3月、クリスティーナ・モラレスの挑戦を退けて2度目の防衛に成功、2025年3月はマリー・マクマナモンにTKOで圧勝して3度目の防衛に成功している。6月にシール・コーエンと4度目の防衛戦を行うことが決まっていたが、対戦相手の負傷欠場により中止となっていた。戦績は34勝6敗。
パーソンは23歳で本格的にムエタイを始め、2年でスウェーデンのムエタイ代表チームに加わり、2021年12月にはバンコクで開催されたムエタイ世界選手権に国の代表として出場。
プロ転向後はWMCノルディック王座、WMCヨーロピアン王座、そしてISKA世界ストロー級ムエタイ王座も獲得。2025年4月には、スコットランドでWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座を奪取した。ONE初参戦にして世界王座に挑戦する。
1R、ともにオーソドックス構え。両者ガード高くその中に頭を入れるムエタイスタイル。ジャブ&ローのパーソンに、ロドリゲスは左前蹴り、左ジャブ。
じりじり詰めるパーソンは右ボディストレート。ワンツーから右ヒザ。ロドリゲスはその入りに左ヒジ。下がりながら右ミドルを当てる。パーソンの圧力に離れ際に左ジャブを当てるロドリゲス。さらに左フックを当てる。
2R、ワンツーで前に出るパーソン。組んでのサバ折に注意。再開。詰めて首相撲のパーソンに、ロドリゲスはアゴ下に頭を入れてコントロール。パーソンのパンチに左ヒザ、左ヒジ!
クリンチのパーソンの首相撲を切り返して首相撲ヒザのロドリゲス。パーソンも左右のヒジを角度を変えて打ち込み、最後に右のバックヒジを当ててゴング。
3R、パーソンの左フックに左を合わせるロドリゲス。積極的に前に出るパーソンの左をダックして右ボディ、左フックを当てたロドリゲス!
ダウンから立ち上がるパーソンだが、詰めるロドリゲスはパーソンの左ジャブに右ボディストレートを当てて左フック! 見事な上下の対角線攻撃でパーソンをマットに沈め、4度目の防衛に成功した。
試合後、ロドリゲスは「しっかりとフィニッシュをすることを意識してたので、今回はKOすることができました。家族のサポート、世界一を保つためには、みんなが世界一を目指さないといけない。家族もチームもみんなの意識が必要です」と語り、5万ドルのボーナスも獲得。「毎回、最高のパフォーマンスを約束します」と語った。
[nextpage]
▼第7試合 ONEフェザー級ムエタイ 3分3R─シャドウ・シンハ・マウイン(タイ/Singha Mawynn)154.00 lbs, 1.0233[2R ノーコンテスト]─モハメド・ユネス・ラバー(アルジェリア/Team Mehdi Zatout)156.00, 1.0053※ユネス・ラバーが計量オーバーのため、156ポンドのキャッチウェイト シャドウはラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者。同タイトルは2022年2月にフリオ・ロボと王座決定戦を行って勝利し、手にしたもの。2022年にはラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)のウェルター級リーグ戦で優勝。2024年2月のFriday Fightsに注目の初参戦を果たしたが、マムカ・ウスビャンに判定負けを喫した。しかし、その後はエリック・ヘアー、ジミー・ピエノ、モハメド・シアサラニ、ハッサン・バーダニラッドに4連勝して本戦契約となり勢いに乗っている。
188cmの長身ラバーは2023年12月のONE初参戦でセーマペッチと対戦。左フックでダウンを奪われるも即座に右ストレートでダウンを奪い返し、さらに飛びヒザ蹴りからの左右フック5連打でダウンさせたが、完全に倒れていたセーマペッチの顔面にヒザを突き刺した。
結果はラバーのKO勝ちとなったが、最後のヒザが物議を醸し、2024年2月にダイレクトリマッチ。初回KO負けでセーマペッチにリベンジを許した。11月の再起戦ではエディ・アバソロに判定勝ち。
1R、長身のラバーに、シャドウはガードを固めて右カーフ。ラバーはアッパーから右、左ボディ。シャドウも右ミドルを当て始める。
シャドウの右の蹴りを掴んで右を当てるラバー。ワンツーから組もうとするシャドウをラバーは深くかわして崩す。
シャドウは右を振ってヒジも、ラバーは右カーフで崩す。しかし立つシャドウはラバーの左からの右をかわして右のカウンターでダウンを奪う。
2R、詰めて右ミドルが当たる距離にするシャドウ。左手を開いたままジャブが、ラバーのガードの合間を抜けてアイポークに。目を開けられないラバー。
中断後、ゴングが鳴らされた。試合結果は偶発性のアイポークでノーコンテストに。
[nextpage]
▼第6試合 ONEフェザー級(※70.3kg)MMA 5分3R〇イブラギム・ダウエフ(ロシア/Fight Club Akhmat/One Chance)154.00 lbs, 1.0061[判定3-0]×ペドロ・ダンタス(ブラジル/Guerreiros Team)155.00 lbs, 1.0203
ダゲスタンのダウエフは10勝1敗(4KO・3一本勝ち)。ACAで6戦無敗の強豪で、24年1月のONE初戦でマーク・アベラルドに判定勝ち。6月の2戦目は同じロシアのマゴメド・アカエフに判定勝ちでONE2連勝中。24歳。
ブラジルのダンタスは、イリヤ・フレイマノフの代役で緊急参戦。キック出身。ブラジルの数学五輪でメダリストに輝く秀才で、MMA6戦全勝(4KO・2一本勝ち)。25年2月のLFA201で1R KO勝ち。22歳。
コール時にともに中央で顔を合わせる両者。
1R、サウスポー構えから入る長身のダンタス。オーソに戻して右カーフ。ダウエフも右カーフを当てると左右からコーナーに詰めたダウエフはダブルレッグへ。その際でギロチンチョークのダンタスだが、組みが浅くクローズドガードにはせず、外す。そのままトップのダウエフに、下からダンタスは三角絞め! さらに頭部にヒジ。ヒザ裏で三角は組めているダンタスだが、ずらして頭を抜いたダウエフは鉄槌。
立ち上がるより下から仕掛けるダンタスは後転から立ち上がりを狙うが、亀になったところでダリエフがパウンド、ゴング。
2R、右ローのダリエフ。ダンタスのワンツーの打ち終わりに組んでシングルレッグ。そこにアナコンダチョーク、アームロックを狙うダンタスに、ダリエフは両足を引っこ抜いてテイクダウン。下のダンタスは腕十字狙いから立ち上がり。なおも追うダリエフにがぶりからダースチョークのクラッチ!
足をかけようとするが、エビをして足をかけさせないダリエフが亀になって外してトップからパウンド! ダンタスはロープを蹴って後転して脱出もすぐ追うダリエフがコーナーに詰めてダブルレッグテイクダウン。コーナー下に詰まるダンタス。レフェリーが中央に運んで再開し、ダリエフが細かいパウンドでゴング。
3R、右カーフのダリエフ。左右で前に出るダンタスにダリエフはダブルレッグからドライブしてテイクダウン。中央に戻され再開。蹴り上げのダンタスについていくダリエフ。三角絞めの仕掛けにも上体を張って組ませず。脇を開けて亀になろうとするダンタスに肩固めも狙い、身体を起したダンタスにサイドバックに。
仰向けになるダンタスにマウント奪うダリエフはパウンド。ロープを蹴って後転したダンタスのバックを奪い、背後からパウンド。仰向けになって顔をガードするだけのダンタスに左右を打ち込み、タイムアップ。
判定3-0でダリエフが勝利。ONE3連勝をマークした。
[nextpage]
▼第5試合 ONEバンタム級ムエタイ 3分3R〇ウラジーミル・クズミン(ロシア/Fight Club Archangel Michael)144.75 lbs, 1.0172[判定3-0]×ステファン・コロディ(アイルランド/Dublin Combat Academy/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)145.00 lbs, 1.0207 クズミンは2022年2月の初参戦でクリス・ショーに判定勝ち。その後はムアンタイ、ハガティーと強豪に連敗を喫するも2023年11月にファビオ・ヘイス、2024年3月にザファー・シャイックに判定で連勝した。4月の連戦でスーブラックに判定負け。スイッチを多用し、伸びるストレートが持ち味のテクニシャン。
コロディはONE Fight Nightでスーブラック、アレクセイ・バリカに2連敗していたが、2025年3月に北野克樹を首相撲地獄にハメてONE初勝利をあげた。
1R、ともにオーソドックス構え。先にプレスするコロディ。スイッチするクズミンはコロディの右ミドルを掴んでこかす。
左の蹴りを上下に打ち分けるクズミン。左前蹴り。ワンツーから左の蹴りに繋ぐ。さばくコロディも右ハイ、クズミンはスウェイでかわし、コロディを崩す。右から左のバックヒジを見せるクズミン。コロディの右ハイにステップインして左ジャブから右で入るが、コロディの左前手が目に入りアイポーク。再開後、すぐにゴング。
2R、コロディは右ローから。クズミンは左の蹴りをダブルで上下に。右カーフのコロディにクズミンは左ミドルを蹴り返し、コロディの圧力に左前蹴りを突く。サイドキック気味の前蹴りからバックヒジのクズミン。コロディの詰めに組んでボディロック気味に倒す。
前に出るコロディに左前蹴りで止めるクズミンはサイドキック、バックヒジ! コロディは右ミドルを返す。続く右ミドルをバックステップでかわしたクズミンは右のショート! コロディが後退するもゴング。
3R、詰めるのはコロディ。右にクズミンは左を合わせ、左サイドキックで突き放し。コロディの詰めを潜ってクリンチヒザ。右ミドルで前に出るコロディは詰めて組んでのヒザで応戦。クズミンも巧みに対応して足を入れる。
左右の前蹴りから右を当てたコロディ! しかし追うコロディにクズミンは右を返すとワンツー左ハイ。さらに右アッパーにコロディは後退。右フックを突いて前に出ると、コロディの組みを剥がして押し倒してゴング。
判定3-0でクズミンが勝利。コロディの組みを巧みに崩して打撃に潜り、上下に散らした当てたクズミンはスーブラック戦の判定負けから再起した。
[nextpage]
▼第4試合 ONEアトム級→※118.25ポンド契約 MMA 5分3R 〇澤田千優(TEAM AKATSUKI)※インタビュー 114.50 lbs, 1.0018[1R 3分52秒 腕十字]×マカレナ・アラゴン(アルゼンチン)※1.4kg体重超過 118.25 lbs, 1.0070※アラゴンが計量オーバーのため、118.25ポンドのキャッチウェイト。ファイトマネーの20%が没収され相手に渡される。
ONE女子アトム級MMA5位の澤田は、MMA8勝1敗1分。レスリングで2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つ。2021年5月に修斗でプロMMAデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で初代女子アトム級王者に輝いた。
2023年2月にタイで行われた『ONE Friday Fights 5』でイランのサナーズ・ファイアズマネシュを相手に2R アメリカーナで一本勝ちすると、チーム・オーヤマでの北米修行も経て、5月に米国フロリダ州マイアミ開催の『Combat Global』でアナ・パラシオス(メキシコ)にテイクダウン&パウンドで判定勝ち。
2024年3月のONE2戦目でジヒン・ラズワンに120ポンド キャッチウェイトで判定勝ちすると、5月には柔道ベースのノエル・グランジャンにも判定勝ちでONE3連勝をマークし、女子アトム級MMA3位にまで駆け上がったが、2025年1月の前戦で中国のメン・ボーに判定負け。初黒星を喫している。
7月の再起戦の相手のマカレナ・アラゴンは柔道ベースでMMA4勝1敗。前蹴りから前進して圧力をかけてくるアラゴン。2024年11月のONEデビュー戦で三浦彩佳に一本負け。2025年4月の前戦では、ONEアトム級(※52.2kg)の試合で54.4kgの大幅体重超過。キャッチウェイト戦でジヒン・ラズワンに判定勝ちしている。
グラップラーでも組みが異なる両者。再び上位を目指す澤田にとっては、ランキング外のアラゴンに負けられない試合となる。
しかし、今回もアラゴンは1.4kgの体重超過。澤田は118.25ポンドのキャッチウェイト戦を受け、アラゴンはファイトマネーの20%を澤田に譲渡の上は試合は行われることに。
1R、サウスポー構えの澤田、オーソのアラゴンは左ロー。澤田も左インローから組みを見せるが切るアラゴン。澤田は組みのフェントからオーバーハンドも、アラゴンはひるまず左右から左で差して投げてテイクダウン! 澤田の立ち上がりも崩して上に。
中央でグラウンドから再開。澤田の足関節に上体を離したアラゴン。立ち上がる澤田は左の攻撃。左前蹴りを腹に突いて前に出るが、近い距離のテイクダウンはアラゴン。
奥襟を掴むように倒すと、アラゴンの右のパウンドを掴んだ下の澤田は下から腰を切って腕十字! ヒジを深く巻き込み最後はうつぶせで極めるとアラゴンがタップ。気づかなかったレフェリーに「タップ」とアピールした。
体重超過のアラゴンの投げに下になった澤田だが、見事な一本勝ち。日本では同じアトム級2位に4連勝中の三浦彩佳がランキングされており、7月18日(金)の『ONE Friday Fights 116』ではMMA3勝0敗のジュリアナ・オタロラと対戦する。5位の澤田が一本勝ちしたことで、両者のコンテンダー争いの可能性も浮上してきた。
[nextpage]
▼第3試合 ONEフェザー級ムエタイ 3分3R×ノンタチャイ・ジットムアンノン(タイ/Jitmuangnon Gym)153.75 lbs, 1.0199[1R 0分24秒 KO] ※左フック〇アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア/Team Mehdi Zatout)154.75 lbs, 1.0112 ノンタチャイは右ミドルを中心に蹴るテクニシャンタイプ。エスパルザはRWSなどに出場、2025年3月にONE初参戦を果たし、アリアン・エスパルザに判定勝ちしたサウスポー。
ダヤカエフは2023年11月の『ONE Friday Fights 39』から参戦すると4連勝を飾ったが、2024年10月の『ONE Friday Fights 82』にてヨッドIQにONE初黒星を付けられた。2024年12月の再起戦では日本でもお馴染みのシップムーン・シットシェフブンタムを1RでKO、
2025年2月にアレッシオ・マラテスタも1RでKO、5月にはセーマペッチをも2RでTKOに破って3連続KO勝ち中。ONEバンタム級(65.8kg)からONEフェザー級(70.3kg)に階級を上げている。
1R、ともにオーソドックス構え。右ミドルのノンタチャイの蹴り足を掴むダヤカエフは軸足を刈ってこかす。立つノンタチャイに先にワンツーのダヤカエフ。
さらに右を突くと、そこにノンタチャイは右アッパーも、ダヤカエフは右から左のショートフック! 回転速くカウンターで合わせて24秒KO勝利。5万ドルボーナスを獲得したダヤカエフはONE4連勝。
[nextpage]
▼第2試合 ONEアトム級(※52.2kg)ムエタイ→119.75ポンドキャッチウェイト 3分3R〇マルティナ・キエルチェンスカ(ポーランド/Legion Glogow)114.25 lbs, 1.0074)[判定3-0]×シンシア・フローレス(メキシコ/Richard Cruz MuayThai)119.75 lbs, 1.0061※2.1kg体重超過
23歳のキエルチェンスカは昨年2月の『ONE Fight Night 19』でストロー級の注目選手ワンダーガール・ジャルーンサックをTKOで下し、鮮烈なデビューを飾った。2戦目では、ベラルーシ強豪のエカテリーナ・ヴァンダリーバに判定負けを喫したが、その後、アトム級に香港のユー・ヨウ・プイとの激闘を制した。
対するフローレスはWBCムエタイ・インターナショナル王者の肩書を持つ30歳のメキシコ人ファイター。現在5連勝中。今回がONE初参戦。
1R、左右フックで前へ出ようとしたフローレスにキエルチェンスカは首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り。離れると左前蹴り、左右ハイ、後ろ蹴りのキエルチェンスカにワンステップ入り込んでの左フックを振るフローレス。
キエルチェンスカは右フック、右ヒジで入り込んで首相撲に持ち込み、離れるとハイキックからの後ろ蹴りを繰り出す。フローレスは左フックから右ヒジを放つが、手数とヒット数でキエルチェンスカが上回った。
2R、フローレスは右足を上げて右を打ちながら入り込もうとしたが、キエルチェンスカの首相撲に捕まる。離れるとキエルチェンスカがハイキック、フローレスが左右フックに来ると首相撲で捕まえてのヒザ。かと思えば打ち合う場面もある。
下がらず前へ出ていくキエルチェンスカにフローレスも打ち合うが、キエルチェンスカの右ヒジ、右ストレート、後ろ蹴りと多彩な技と手数の多さに押される。キエルチェンスカは至近距離での顔面前蹴りから右の連打。
3R、キエルチェンスカは前蹴りからバックスピンエルボー、キエルチェンスカの右を右フックで迎え撃つフローレス。キエルチェンスカの蹴り足をつかんでコカしにいくフローレスだが、キエルチェンスカは片足でバランスを保つ。
そして首相撲からのヒザ。前に出るフローレスにキエルチェンスカは前蹴り、接近してくるとヒジ。キエルチェンスカのワンツーにはフローレスがバックスピンエルボーを放つ。キエルチェンスカが後ろ蹴りを出して試合終了。
判定3-0でキエルチェンスカが連勝を収めた。
[nextpage]
▼第1試合 ONEバンタム級(※65.8kg)MMA 5分3R〇ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン/Team Lakay)[3R 4分42秒 リアネイキドチョーク]×シネチャツガ・ゼルトセトセグ(モンゴル/Zorky MMA)
フィリピン、チーム・ラカイヘッドコーチのマーク・サンジャオの息子ジャンロはONE6勝1敗(1KO・5一本勝ち)のグラップラー。3連勝後の23年8月の前戦でモンゴルのエンク・オルギル・バータルフーにキムラで一本負け。約2年のブランクを経ての復帰戦。23歳。
モンゴルのゼルトセトセグは7勝5敗(4KO勝ち)ONE本戦2勝3敗。21年4月に中原由貴に反則の蹴りで反則負け。その後、イリヤ・フレイマノフに1R リアネイキドチョークで一本負け。中国のチェン・ルイにはスプリット判定勝ちも、24年1月のクォン・ウォンイル戦では2R TKO負けを喫している。28歳。
1R、コーナーに向けてダブルレッグに入るサンジャオ。ロープ最下段でスプロールするゼルトセトセグに。ストップドントムーブでリング中央でスプロールで再開。。アナコンダチョークを狙うゼルトセトセグに回って外してバック狙いのサンジャオは腕十字、腕ひしぎ腕固めに。
ずらして抜けたゼルトセトセグにサンジャオはトップから細かいパウンド。ゼルトセトセグは下から足を手繰りヒザ十字狙い。逆にサンジャオからヒールフック、ストレートフットロックを狙われる。
2R、スイッチを見せるゼルトセトセグの左の大振りに、オーソのサンジャオはかわしてシングルレッグ。スプロールするも足を手繰られたゼルトセトセグが下になり、サンジャオをクローズドガードの中に入れる。
ロープに詰まり中央再開。パスガードからマウントを奪うサンジャオ。ブリッジでリバーサルしたゼルトセトセグが上に。サンジャオは右腕をオーバーフック。それを抜いてパウンドのゼルトセトセグを蹴り上げて距離を取ったところでゴング。
3R、ゼルトセトセグの左に組みつくサンジャオだが、切るゼルトセトセグが圧力。オーソからサウスポー構えに戻して左を強振したところでまたもサンジャオのダブルレッグテイクダウンで下に。
サンジャオはパスガードからサイドでヒザ蹴り。亀になったゼルトセトセグからバックを奪い、両足を差し込み、ゼルトセトセグの身体を伸ばしてリアネイキドチョークでタップを奪った。