バッキバキの肉体でポーズをとるパーソン(C)Johanna Persson
2025年7月12日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 33』(U-NEXT配信)のメインイベントで、ONE女子アトム級ムエタイ世界王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)に挑戦するヨハンナ・パーソン(スウェーデン)。
ONE初参戦にしていきなり世界タイトルに挑戦するパーソンは、10代でサッカーに情熱を燃やしゴールスコアラーフォワードとして活躍したが、「サッカーをしていた頃はかなりアグレッシブでした。ファウルが多かったので、レッドカードをたくさんもらっていました」と、残念ながら闘争心が旺盛すぎた。
大学時代にムエタイと出会い、「何かやる気が出て、ただ運動したかったからトレーニングを始めました。それから3カ月経った頃、コーチから試合に出たいかと誘われました。それからはトレーニングにもっと目的が生まれ、すっかり夢中になってしまいました。あとは、ただひたすら続けてきたんです」と、アマチュアの試合に出ることをきっかけに夢中になったという。
23歳で本格的にムエタイを始め、2年でスウェーデンのムエタイ代表チームに加わり、2021年12月にはバンコクで開催されたムエタイ世界選手権に国の代表として出場。プロ転向後はWMCノルディック王座、WMCヨーロピアン王座、そしてISKA世界ストロー級ムエタイ王座も獲得。2025年4月には、スコットランドでWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座を奪取した。
WBCムエタイ世界王座を奪取した時は「これまでにも何度かベルトを勝ち取った経験がありましたが、現実とは思えませんでした。でも、緑と金のベルトはずっと心に残っていました。ベルトを勝ち取った瞬間、ここが自分のいるべき場所、ここが一番居心地のいい場所だと感じました」と、今でも鳥肌が立つほどの記憶として残っているという。
現在7連勝で、ONE初参戦にしてこれまで3度の防衛に成功している王者に挑むパーソンは「彼女の試合展開を全て見て、イメージしようとしています。リングに向かうところから試合開始数秒、ラウンドの流れ、そういったあらゆることを。この機会に、この感覚やあらゆることに慣れようとしています。何よりも、普段試合前にやっていることをすべてやります」と、ロドリゲスを徹底して研究し、やれることを全てやって挑みたいとする。
プレッシャーはなく、このようなチャンスが本当に稀であることを心から感謝し、「この瞬間を楽しもうとしているだけ。こういうことはあと何回起こるんだろう? わからないから。プレッシャーはさておき、緊張したり不安になったりする代わりに、この瞬間を心から楽しみたいだけ」と、ビッグチャンスを楽しみたいと語った。