RISEを背負ってSBの笠原を迎え撃つ中村(C)RISE
2025年6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAI『RISE WORLD SERIES 2025』にて、「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」準決勝3分3R延長1RでSB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)と対戦するRISEライト級王者・中村寛(BK GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
3月の1回戦ではチャンヒョン・リーにタフファイトでリベンジした中村。SBからのチャレンジャーを撃退し、決勝へコマを進めることが出来るか。
脳を殺しているっていう感じです

――今回の戦いの舞台は横浜ですけど、横浜での思い出は何かありますか?
「試合の前日の日は焼肉を食べに行く事が多いんですけど、その焼肉がハズレなかったことぐらいですかね。初めて行った所が美味しかったんですよ。今回も計量が終わったら、そこに行こうかなと思っています」
――初めて行くお店はリスクが高いですよね。
「銭湯に疲れを取りに行く時があるんですけど、たまにハズレを引くんですよね。お湯がめっちゃ熱いところだけの時はちょっとしんどいんですけど、良い感じの所を見つけたので調べてみたら閉業してました(笑)。なので、また新しい所を探して、当たりであってほしいなと思います」
――髪の毛はシルバーに染まっていますが、これは今回の試合のためにその色にされたのですか?
「今まで坊主かツーブロックのスキンフェードだったので、5~6年ぶりに髪型を変えるというか。世界トーナメントだからと考えたわけではないんですけど『真っ白にしよう』っていうのがパッと降ってきたんですよね。真っ白の白髪にしていたんですけど、今は色が抜けて水色っぽかったりシルバーアッシュっぽい感じなんですけど、たまには楽しんでも良いなと思いました」
――色的にはシルバーウルフみたいですね。
「めっちゃ可愛いでしょ(笑)。髭も繋いでいた部分を無くして、部分的に残して薄くしてみたんですけど、どう思います?
――似合っています。
「評判はめっちゃ良いんですけど、やっぱり黒に帰ってくるなっていうのは自分でも思うし、周りの意見でもあるので、これが見れるのもレアだと思ってください(笑)」
――今回トーナメントの準決勝を迎えましたが、気持ちは整ってきていますか?
「最近は気持ちに整い方もクソも何もないですね。ただその日が来たらしばくだけなので。妙に落ち着いているというか、一定になっている状態なので、これがすごいものを生むと確信しています。何も考えることないので、逆に脳を殺しているっていう感じですね。普段の生活でもあまり何も考えないし、言っている事が変わったりしても、自分を理解してくれている人としか関わっていないので、自分の力だったり自分の心技体の部分を信じてやるだけだと思っているし、差をどんどん広げていく努力はしていますよね。そのための残りの7人がいるので。どっちかと言うと相手側にモチベーションを作ったり、頑張っているかを聞いた方がいいんじゃないですかね」

――世間的には今回の1戦を、RISE対シュートボクシングという団体対抗戦という側面で見る人もいますけど、そこについてはいかがですか?
「僕も勝手にRISEを背負っています。1日1日毎分毎秒全て自分の行動や言動を、RISEを背負っている覚悟で生活しているので、勝手に背負わせてもらっていますよね」
――それはTHE MATCHの時と近いシチュエーションですか?
「僕も年々成長しているので、マインドの落とし込みどころにはなるんですけど、RISEって団体の全てが僕の手にかかっていると思っているし、シュートボクシングの全てが笠原選手の手にかかっていると思って来てほしいですよね。1個のミスも相手は許されないと思うし、僕も1個のミスをしたら倒れると思っているので」
――勝てば最高の評価を得られると思いますが、負けたら看板を背負っている以上何を言われるか分からないという、リスキーな1戦でもあると思いますが、そこについてはいかがですか?
「負けることはないですね。負ける可能性がないので、勝つのは当たり前の事でどう言った内容にするか、どういった差を相手側に叩き込むか。っていうところにしか焦点を合わせていないです」
――世間的な予想としては「笠原選手の方が有利なのではないか」という意見を言う方も結構いるようなのですが、そこについてはどうですか?
「そうなんですか!? そんなことあるんですか? でも、俺にしか俺の強さは分からんと思うし、別にそこを何も気にする事とかは全くないですけど、世間も見る目がないんじゃないですか。向こうが勝つって思っているのって、どう考えても無理でしょうって思いますね。煽る気も何もなく、素直な気持ちで何をしたら負けるかが分からないです。チャンヒョン選手と戦って、チャンヒョン選手の気持ちも背負って、あれからめっちゃ進化しているので、比べ物にならないと思うし。相手が頑張って僕の対策をしてきたら、上っ面の技術の部分では噛み合うと思うんですけど、僕には絶対に通用しないですよ」



