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【RIZIN】ケラモフが木村柊也に判定勝ちでシェイドゥラエフ戦か、木村は初黒星。堀江が西川に完勝、ノジモフが衝撃の前蹴りKO! 鈴木が山本の寝技を完封、コレスニックがSASUKEを左ボディKO、ヘビー級ソルダトキン勝利、後藤が鹿志村の寝技を完封、カリミアンがMMAデビュー勝利、万智がソルトを組み伏せる、中島がTKO勝ちで佐藤将光を指名、安藤が殊勲の一本勝ち

2025/06/14 11:06
 2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて、『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』が開催された。メインでは、ヴガール・ケラモフが木村柊也に判定勝ち。試合後、榊原信行CEOは、7月のフェザー級次期挑戦者について、シェイドゥラエフの相手が今回の勝者ケラモフになることに留保をつけている(※続報あり)。 ▼第15試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R〇ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)[判定3-0]×木村柊也(BRAVE)  ケラモフは柔道やウーシュー散打、コンバットサンボを習得し、ウーシューではイスラム選手権優勝。12年4月にロシアで行われたCISでプロデビュー。15年11月以降、破竹の10連勝を収め、20年2月にRIZIN初参戦。21年6月には初代RIZINフェザー級王者斎藤裕とのノンタイトル戦で反則行為による減点を受け1-2で判定負けを喫した。ヘルニアでの欠場を経て23年4月の復帰戦では堀江圭功に一本勝利で3連勝。23年7月、急遽タイトルマッチとなった朝倉未来戦で1R一本勝利し、第4代フェザー級王者に輝いた。  しかし11月、自国開催のRIZINで鈴木千裕に1R KO負けを喫し、初防衛失敗。24年11月、摩嶋一整を1R僅か 28秒 でTKOし再起を果たす。連戦となった大晦日、階級を上げてライト級絶対王者のホベルト・サトシ・ソウザに挑戦。テイクダウンしトップを取るもサトシの三角絞めにタップ、無念の1R一本負けで二階級制覇とはならず。また4試合連続1Rで勝敗が決してきた。今回、無敗かつ全試合1RKO勝利のプロスペクト木村柊也に初黒星をつけて、再びフェザー級タイトル挑戦を決めるか。  木村は、3歳より父の通う道場について行き日本拳法を始める。明治大学在学中は体育会拳法部に所属し、19年には全日本拳法個人選手権大会決勝で芳賀ビラル海に勝利し優勝。最年少の18歳、大学1年生での優勝は史上二人目の快挙。コロナ禍で2大会中止後、22年大会でも優勝し学生時代2連覇。また全日本学生拳法個人選手権大会でも1年時より3連覇(20年は大会中止)。さらに上を目指し22歳よりMMAを開始。23年12月、プロデビュー戦のGLADIATORで田口翔太に1R66秒、右ストレートでKO勝利。その後も独特の間合いやステップ、踏み込みの速さ、そして投げ技ありの日本拳法を活かしKOを量産。  24年10月、Angel's FC暫定ライト級/ICKFフェザー級王者キム・ウィジョンとの初の国際戦では左右パウンドで1RTKO勝利。25年3月、地元四国でRIZIN初参戦。裏メインと囁かれた日本拳法の最高傑作vs黒帯柔術家対決で、1R54秒、横山武司から右フックでダウンを奪いパウンドアウト。MMA戦績を5戦全勝、全初回KOに更新した。いきなり2戦目で元王者の再起戦に抜擢された今回、ケラモフのテイクダウンを切りその強烈な右でマットに沈め、一気にフェザー級コンテンダーに駆け上がるか。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右から左を突く木村。続く下段蹴りにケラモフは組むが、切る木村。すぐに詰めるケラモフは脇を潜り、バッククリンチから左右の足を入れてリアネイキドチョーク狙い。ケージを蹴ってグラウンドにひきずり込むと、ボディトライアングルでリアネイキドチョークへ!  アゴごと絞めるケラモフに、絞める腕を押し上げて外して胸を合わせた木村はパウンド!下から左の外がけでリバースデラヒーバ狙うケラモフに離れる木村。  ブレーク。右を振って組もうとするケラモフはシングルレッグへ。バッククリンチから引き込むケラモフに正対して右で差して立つ木村! ケージ背に防ぐ木村。ブレーク。見合ってゴング。2度のバックを凌いだ木村はパウンドを当てている。  2R、中央を取る木村は初の2R。ケラモフは左から右の連打。ここはさばいた木村。なおも木村は大きな左から右、組むための打撃で詰めてダブルレッグからバッククリンチ。足をかけて引き込みリアネイキドチョークへ。その腕を押し上げる木村。足がかかっていないところで正対した木村が立ち上がり、寝たままのケラモフに右の蹴りを足に打つ。  ブレーク。スタンドに。木村のフェイントに反応するケラモフ。飛び込んでシングルレッグヵらアンクルピックのケラモフ。切りかける木村は背中を見せて立つ。ダブルアンダーから引き込むケラモフ。立つ木村。ケラモフは背後から細かいヒザ。  3R、両者のスタミナは? ワンツーのケラモフをさばく木村。右を突くとそこを潜ったケラモフボディロックからバッククリンチで右足組んでボディトライアングルでリアネイキドチョークへ。  右手首を掴む木村。ケラモフはアゴ上からパームトゥパームで絞めて背中を伸ばすが、ここも首を守る木村は亀になってから立ち上がる。  背後からヒザを着きアンクルピックで崩そうとするケラモフ。足を着地させて、キムラクラッチの木村。ブレーク。じりじりと詰めるケラモフ。ローシングルをがぶり切る木村を詰めてボディロックから崩そうとするケラモフに正対して、離れる。  しかし、右を突くと、そこにケラモフは組んでバッククリンチ。崩して引き込もうとするケラモフに戻した木村は正対して片ヒザ立ちでゴング。  組みのコントロール、チョークの攻めはケラモフ。序盤の打撃は木村。判定は3-0でケラモフが勝利。木村は6戦目にして初黒星を喫したが、ケラモフの組みを凌ぎ、切り返して打撃を入れる場面作るなど可能性を感じさせる敗戦となった。試合後、ケラモフは「3R戦い、フィニュシュには至らず。次回はもっと見ごたえのある試合をします」と語った。 [nextpage] ▼第14試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R〇堀江圭功(ALLIANCE)[1R 4分50秒 TKO]×西川大和(西川道場)  堀江は、小学生の時に剛柔流空手を始める。高校時代は部活動で極真空手を学び、卒業後に上京。16年10月、PANCRASEでプロデビュー。17年ネオブラッド・トーナメントで3試合連続KO勝利により優勝、MVP獲得。2連続KO勝利後の19年7月、緊急参戦でUFCデビュー。ハキーム・ダオドゥからダウンを奪うも3RKO負けを喫した。20年2月のPANCRASEで内村洋次郎を判定で下し再起を果たすと、9月にはフェザー級王座次期挑戦者決定戦で中島太一に判定1-2の僅差で敗れた。 21年3月、初参戦のRIZINで関鉄矢に右ストレートをヒットさせTKO勝利。その後9月の佐々木憂流迦に判定勝利、11月には中田大貴との激闘を制し怒涛のRIZIN3連勝。  怪我での長期戦線離脱から1年半ぶりの復帰戦となった23年4月、ケラモフにスタンドからのリアネイキッドチョークを極められ連勝がストップ。ライト級転向初戦となった9月、スパイク・カーライルに判定勝利。24年2月には地元九州(佐賀)でのメインイベントでルイス・グスタボと大激闘を繰り広げ、判定負けながら打撃の真っ向勝負が高く評価された。私生活の破天荒ぶりも注目される九州男児が、北海道で、地元の元修斗王者西川をマットに沈めライト級日本人の頂点を狙う。  西川は、修斗第14代ライト級世界王者。佐山聡門下生として大宮でエンセン井上や中井祐樹らの薫陶を受けた父により、産後すぐ「世界王者にする」とその運命を定められた。自身も強くなりたいとその父のもと5才からMMAを始め、TVや新聞で紹介されるほど特殊な鍛錬を1日も休まず続ける。15年5月、地元のPFCで、小学生でプロデビュー。韓国のTOP FC 、GRACHANやFighting Nexusで戦績を積み、立技でも19年に元SB王者坂本優起に判定勝利。  20年5月より修斗参戦。パウンドから三角絞めまで多彩なフィニッシュを持ち、椿飛鳥や大尊伸光らを相手に5連勝すると、21年9月、ライト級王者川名TENCHO雄生にTKO勝利を収め修斗史上最年少の18歳王者に。また決め手となったガードポジションからのヒジ打ちが話題となる。22年3月、ウェルター級に上げて臨んだ山田崇太郎戦で一本勝ちし通算14連勝を挙げると、国際戦やRIZIN参戦をアピールした。  2023年4月よりPFLライト級レギュラーシーズンに参戦、2連敗でプレーオフ進出を逃す。24年、タイで研鑽を積み6月には現地のムエタイ戦に勝利。12月、初参戦のDEEPで宇佐美正パトリックに2-1判定勝ち。遂に待望のRIZIN参戦となる今回、地元で堀江をマットに沈め、華々しい国内再スタートを切る。  1R、サウスポー構えで先に前に出るのは西川。オーソの堀江は西川の左の蹴り足を掴んでテイクダウン。ハーフから堀江を抱き寄せ、かかとで腿を蹴る。しかし、ハーフの堀江は首を抜くと西川の頭の横に顔をつけて細かいパウンド。西川を立たせない。残り50秒でマウントに。強いヒジを打ち込み、西川は腕でブロックも、半身になるとパウンド連打! 被弾して動けない西川に、レフェリーが間に入った。  試合後、堀江は「札幌の皆さん、札幌じゃない皆さんもこんばんは。マイクのことは全然考えてなかったんですけれど久しぶりに試合が出来て最高です。自分が言いたいことはひとつ、感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼第13試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R〇イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン/ Tiger Muay Thai)[1R 2分09秒 KO] ※右前蹴り×新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)  アームロック職人の新居は、RIZIN2連敗中。摩嶋一整に一本負け、昨年大晦日には盟友・武田光司と対戦し、ローブローにより、その時点までのテクニカル判定により0-3の判定負けを喫したが、敗戦を経てフルラウンド戦うMMAファイターとして進化を遂げるべく、SASUKEや菊入正行らとも練習を重ねてきた。  ノジモフは“タシケントの闘犬”と呼ばれるウズベキスタンファイター。11勝中5つのKO・TKO勝ちをマークするストライカーだが、ニンジャチョーク、ダースチョークなどのフロントチョーク系も得意とする。  このカード決定前に新居は、「グラップリング・バウンサー」として、前日に自身がセキュリティーを務めるクラブに、榊原信行CEOを招聘。「怖い相手とやる」と宣言していた。  ノジモフはここ10戦で9勝1敗。黒星は開始早々、不用意に出した左ミドルに右オーバーハンドをテンプルにもらっての8秒負けで、連勝が7で途切れたが、その後、RIZINで連勝し、復活を遂げている。  23年11月、RIZIN初参戦となったアゼルバイジャン大会でホアレス・ディアに判定勝利。2戦目の24年7月、山本空良と対戦。2R、右ストレートでダウンを奪うとパウンド猛追でTKOし、日本デビュー戦を華々しい白星で飾った。  ミルコばりのジャブ、左ハイも駆使するノジモフは、立ちでも組みでもアグレッシブが信条だ。その分、新居にも組むチャンスが生れるともいえる。  しかし、ノジモフは、前戦で山本空良のグラップリングを断ち切って、硬い打撃を当てている。果たしてフェザー級サバイバルマッチを勝ち抜くのは新居か、ノジモフか。  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるノジモフは右ロー。ケージ背にする新居は右フックで押し込みノジモフにバランスを崩させて組み。首投げの体勢も半身の新居。ノジモフは突き放して詰めて、すぐに右ロー。新居は大きな右の飛び込みもバックステップでかわすノジモフは右の後ろ蹴り! もらいながらも掴んだ新居。  足を抜いたノジモフは、新居の右の前進をさばくと、高い打点の右前蹴り! 三日月蹴りのように左脇下の死角から打ち抜かれた新居は、足を揃えて糸が切れたように後方に倒れ、すぐにレフェリーが間に入った。  試合後、ノジモフは「私はRIZINの選手です。一人、対戦相手を希望します。萩原京平です。榊原社長にお願いします。ぜひ戦わせてください」と、フェザー級で萩原を指名した。 [nextpage] ▼第12試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R×山本空良(パワーオブドリーム)[判定0-3]〇鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)  山本は22年7月、白川陸斗の負傷欠場を受けヴガール・ケラモフと対戦し判定負け。さらに11月、横山武司に判定負けを喫しNEXUS王座陥落。23年4月のRIZINでは金原正徳相手に苦杯を喫した。その後、6月の地元・北海道大会を怪我で断念。24年4月、約1年ぶりの復帰戦では、トップを取るノジモフに下から極めを狙うもTKO負け。苦しい4連敗となった。再び1年以上の離脱を経て地元で再起を賭けて臨む今回、再び注目を浴びている回転系の寝技を光らせ、一本勝利で完全復活を遂げるか。  元SB王者でONEでも活躍した鈴木は、21年10月、RIZIN電撃参戦。奥田啓介に1R TKO勝ちでMMA初白星を飾る。2連敗後の23年6月、西谷大成の跳びヒザに対し左フックを炸裂、1R 56秒でTKO勝利し再起を遂げた。24年2月には芦田崇宏をTKOで沈め、1Rフィニッシュで2連勝。その後は同じく立ち技からMMAに転向したYA-MANとのハードヒッター対決を熱望。7月に対戦が実現すると、1Rに打ち合いを仕掛けられ、右から返しの左フックを被弾し、KO負け。11月には若手最有望株の秋元強真に判定で敗れた。大晦日には黒薔薇くんとして安井飛馬と対戦。柔道ベースの安井のテイクダウンとグラウンド能力の前に判定負けで3連敗に。再び寝技師を相手に再起戦となる今回、若手のゲートキーパーの役割に留まる器ではないことをその強打をもって見せつけ、再び上を目指す。  1R、サウスポー構えの山本。鈴木はスイッチして右ロー。左インローを前足に突く。左ストレートで前に出る鈴木。さらに左インロー、左の後ろ廻し蹴り。左ジャブを突く山本。鈴木はなおも左インロー。解説席の平本蓮は、鈴木の蹴りについて「いままでで一番インローが痛かった」と評する。  喧嘩四つで前手を合わせて詰める鈴木は右ロー。ケージ背にした山本はシングルレッグからダブルレッグに移行も片手を着いて立ち上がる鈴木が突き放して前に。  左ストレートで追う鈴木。右ハイの山本をガードして、左ボディを当てた鈴木! 山本の蹴りを潰して上に。山本はそのまま下におらずに立ち上がる。右インローの山本。しかし詰める鈴木の頭をがぶった山本に鈴木は立ち上がりゴング。  2R、右のかけ蹴りを突く山本。ワンツーからフックで前に出る山本に鈴木はさばいて、山本の組みを潰して上に。山本は下からフックでガードからがぶり。頭を抜く鈴木は山本のダブルレッグを差し上げて座ってから立ち上がり。左小手の山本に右腕を抜いた鈴木は詰めて右ロー。  左右にサークリングする山本。そのローシングルをがぶると立ち際に山本が詰め。そこに左を当てる鈴木! しかし山本はシングルレッグを引き出して尻を着かせてダブルレッグで引き出そうとする。左で差す山本に右小手で立つ鈴木。頭を押して切ろうとする鈴木。金網背に座った鈴木に山本はヒジを落とす。  3R、先にインローの鈴木。さらに右ロー。右ストレートで飛び込む山本。右ハイはガードした鈴木は左ストレートを返す。シングルレッグからボディロック狙いの山本。鈴木は左で差して立ち上がり。がぶり首狙いの山本に、首抜く鈴木は詰める。  右前蹴りの山本はダブルレッグに入る鈴木。潰した鈴木が上に。下の山本は三角絞めも、肩を入れてインサイドガードに入った鈴木。山本の蹴り足を払う鈴木。スリップした山本は鈴木が飛び込むところになおも三角絞めも、鈴木は山本に組まさせずに抜いて踏みつけ。最後も消耗した山本の組みを切ってトップでゴング。山本に勝機を与えず、判定勝ちした。 [nextpage] ▼第11試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R〇ビクター・コレスニック(ロシア/Tiger Muay Thai/Kuznya)26勝4敗1分[1R 4分34秒 TKO]×SASUKE(MASTER JAPAN TOKYO)13勝4敗1分  サンボバックボーンのストライカー コレスニックは、1年2カ月ぶりにRIZIN復帰。23年5月にRIZIN初参戦で岸本篤史を2R カーフキックでTKO。10月に高木凌に、24年4月に中原由貴にいずれもフルマークの判定勝ちでRIZIN3連勝。10月の武田光司戦を感染症で欠場し、試合中止となっていた。混迷と激動のRIZINフェザー級トップ戦線に実力者が名乗りを上げるか。29歳。  対するSASUKEは、現修斗世界フェザー級王者。柔道ベースで高校3年間同じクラスの瀧澤謙太の影響でMMAを始める。16年3月に修斗でプロデビュー。右前腕骨折で2年7カ月の長期離脱を経て、20年9月、仲山貴志にTKO勝ちで修斗環太平洋フェザー級王座獲得。21年7月に修斗世界フェザー級王座決定戦で工藤諒司に判定勝ちで王座戴冠。22年、23年とRoad to UFCのフェザー級Tに出場も初戦敗退。その間、修斗で飯田健夫、田中半蔵にKO勝ちで王座を防衛。24年5月の日中対抗戦ではジョングウェン・パンに1R一本勝ち。25年3月に椿飛鳥を2R リアネイキドチョークに極め、3度目の防衛に成功。今回、RIZINデビュー戦でコレスニックを総合力で上回り、混迷を極めるフェザー級の台風の目となるか。30歳。  1R、圧力をかけるコレスニックの右の蹴り終わりに組んだSASUKEだが、離れるコレスニックは右ハイ。かわしたSASUKEに右前蹴りも。ワンツーから右ハイのコレスニック。かわしたSASUKEに右カーフもかわしたSASUKEがダブルレッグからケージに向かうコレスニックにバッククリンチに。  離れるコレスニックはワンツー。さらに後ろ蹴り。ワンツー。ブロッキングのSASUKEは右を返して前足を触りに行く。左右の二段蹴りも見せるコレスニック。頭を下げて入りにいくいSASUKEはシングルレッグ。ここも切るコレスニックは右前蹴り、さらにワンツーから蹴りに繋ぐ。さばくSASUKEは左ハイもブロッキング。  右ハイを返すSASUKE。コレスニックは右後ろ廻し蹴り。ワンツーもかわすSASUKEはバックヒジ狙い。さらに前足を触りに行く。SASUKEは左ロー。コレスニックは右ロー、そしてサウスポー構えにスイッチしたコレスニックは左レバー打ち! さらに右フック。時間差を置いてSASUKEが四つん這いに崩れると、そこにサッカーキック! すぐにレフェリーが間に入った。  試合後、コレスニックは「ありがとうございます。これまで支えてくれてここに来れなかったアレックスコーチもありがとうございます。武田、ユー・アー・ネクスト。戦いたい」と実現しなかった武田との対戦を語った。 [nextpage] ▼第10試合 RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120.0kg)トーナメント1回戦 5分3R〇アレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ、ロシア/SPITFIREGYM in Berlin)15勝5敗[判定3-0]×プリンス・アウンナラー(フランス/Free Fight Academy)20勝13敗  ヘビー級GPイズラムベック・ベクティベック・ウルー(キルギス)の欠場により、東京ドームから北海道大会にスライド実施となったソルダトキンの相手は、ヘキサゴンMMAヘビー級王者のアウンナラーに決定。  今大会最注目のソルダトキンは、極真空手出身のコーチを師に持ち、巨漢の後ろ廻し蹴りで世界に名を知らしめたヘビー級ファイター。徒手格闘技で、ロシア国内王者をはじめW杯2度優勝、世界選手権でも2度優勝。その体躯に似合わず、回転系の打撃やサイドキックを得意とし、爆発力を持ち、プロMMA15勝中10KO、一本で2勝している戦慄のフィニッシャーだ。31歳。  対する緊急参戦のアウンナラーは、仏MMAの先駆者マチュー・ニコールの元で研鑽を積み、12年にプロMMAデビュー。ライトヘビー級でWASO欧州王者に輝くと、ブランクを経て、22年のヘキサゴンMMAでヘビー級に階級を上げて復帰。4R TKO勝ちで王座獲得。以降はTKOを量産し、24年4月のKSWでの敗戦を経て現在2連勝中だ。33歳。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るソルダトキンが左ジャブ。アウンアラーは右ロー。ソルダトキンは左インローも。右を突くアウンアラーをかわしたソルダトキンは右ロー。右ローから左ハイも。ブロッキングしたアウンアラー。  左ジャブの刺しあいからワンツーで前に出るソルダトキンはワンツーから頭が下がるアウンアラーにヒザ蹴りも。さらに右の後ろ廻し蹴り。右フックでダウンを奪う! アウンアラーは下からシングルレッグで立とうとするが、潰すソルダトキンはパウンド連打! ここで立ち上がったアウンアラー。ソルダトキンは右ロー。  後ろ廻し蹴りを腹に突くソルダトキン。アウンアラーは右ロー、右フック。さらに蹴りの打ち終わりにシングルレッグ! 金網背に凌ぐソルダトキンは足を戻して右ヒザで突き放す。アウンアラーの右ローを掴んで右ストレートを合わせて尻もちを着かせるソルダトキン。  2R、右目が塞がりかけているアウンアラー。ドクターチェック後、再開。ジャブ、右カーフを当てるソルダトキン。アウンアラーが左目周辺をカットし出血。ドクターチェックに。再開。  左ジャブを突くソルダトキン。顔を前に出したアウンアラーに右フック、左ハイ。アウンアラーも右ストレートを突くが遠い。ワンツーから右ハイのソルダトキン。両者ともに力を使ったか。アウンアラーは左ジャブで前に。シングルレッグで組むが、差し上げたソルダトキンが切ってスタンドに。  右ローを突くソルダトキン。アウンアラーはクリンチボクシングから頭を下げたソルダトキンに左右アッパーを突く。ソルダトキンはブロッキング。  3R、右ローのアウンアラーにソルダトキンは右の後ろ廻し蹴りを最初は下に、2発目は上に。組んでくるアウンアラーを切ってヒザ蹴り。ソルダトキンは左インローも、金的に。中断後再開。  右ストレートを突くソルダトキン。アウンアラーは左ヒジを狙うがソルダトキンはアウンアラーのジャブを額で受ける。アウンアラーのはシングルレッグで引き出してテイクダウン! サイドにパスもソルダトキンは潜りから股を押し上げてレッスルアップ。  立ち上がると、今度はソルダトキンがダブルレッグテイクダウン。立つアウンアラーにさらにダブルレッグテイクダウンも。ケージで立つアウンアラー。投げを打つがソルダトキンも残してゴング。  判定3-0で序盤に打撃を効かせたソルダトキンが、スタミナ切れに苦しみながらも最後に自らテイクダウンも見せて勝利した。 [nextpage] ▼第9試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R〇後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA)18勝8敗1分[判定3-0]×鹿志村仁之介(BatlleBox)8勝5敗  後藤は、空手と柔道をバックボーンに地下格闘技を経て16年10月、PANCRASEでプロMMAデビュー。RISEにも参戦しロー判定後はPANCRASEで3連勝。20年4月のRoad to ONEでは祖根寿麻を1Rニンジャチョークに極め5連勝。9月より修斗に参戦。4勝3敗を経て、23年6月、地元の北海道でRIZINデビュー。トレント・ガーダムからツイスターでタップを奪うと、さらに10月には日比野“エビ中”純也にも同じ技で一本勝ち。24年5月にはONE Friday Fightsに参戦。ロシアのイリアス・エジエフからダウンを奪う攻勢も逆転の一本負け。11月のDEEPで、現PFLのマンド・グティエレスにスプリット判定負けでキャリア初の連敗を喫した。25年3月に5年ぶりにPANCRASEに復帰。合島大樹を1R、左フックで再起戦をTKO勝利で飾った。約2年ぶりのRIZIN柔術ベースの鹿志村仁之介とのバックの取り合いを制し、地元北海道でRIZIN3連続ツイスターを極めるか。それともキラーのサウスポーで組み技にさせずスタンドで制するか。アマチュア時代からともに練習した西川大和とともに、地元で連勝を目指す  鹿志村は、柔道を9歳から、12歳から柔術を始め、JBJJF全日本柔術選手権優勝。20年にPANCRASEでMMAデビュー。3連勝後の22年6月にROAD TO UFCに階級上のライト級で欠場選手が出たことで緊急参戦。キ・ウォンビンに1R TKO負けした。11月、DEEP初参戦。雅駿介をリアネイキドチョークに極め、一本勝ち。しかし北米修行を経た23年2月のDJ.taiki戦、7月の日比野"エビ中"純也戦でいずれも判定負けを喫し2連敗に。再起戦となった11月、橋本優大に1R腕十字で一本勝利を収めると、24年9月に力也、12月にはRYUKIをともにリアネイキドチョークで極め、3試合連続、1R一本勝ちをマークしている。勝利した試合はすべて一本勝ちという生粋のグラップラー・鹿志村は、“The Twister”の異名を持つ後藤からもバックを奪い、得意のチョーク、それとも掟破りのツイスターを極めるか。  1R、ともにサウスポー構え。後藤は低い構え。鹿志村は前蹴りでけん制。後藤は左カーフをヒット。右フックから左ストレートで組みの動きの鹿志村を切る後藤。左ボディを当てた後藤が前に。下がる鹿志村を詰める後藤だが、丁寧に左カーフをヒット。  下から削る後藤。右ジャブを突く鹿志村に右ロー、さらに左で鹿志村の腰を落とさせるが、まだ追打には行かない。右から左ボディの後藤は右跳び蹴りもその蹴り足を掴んだ鹿志村はサイド、腕十字を狙うが、残り10秒でゴング。  2R、右前蹴りを見せる鹿志村。後藤は左ストレートもここはかわす鹿志村。後藤は左ローを突く。後藤のワンツーをかわしてシングルレッグ狙いの鹿志村を切る後藤。  左で飛び込みの鹿志村をかわした後藤だが、詰めた鹿志村はダブルレッグからがぶり、ダースチョーク狙い。足はからませない後藤は仰向けから正対して離れる!  ケージに詰めてダブルレッグで飛び込む鹿志村を切る後藤は、右から左ボディ! 「あと1、2度で心折れるから」のセコンドの声に、出入りで丁寧に攻める後藤。鹿志村の右の突き終わりに左カーフの後藤。  3R、中央に出る鹿志村。そこにジャブ、右ハイを突く後藤は左ロー。右ジャブを当ててダブルレッグテイクダウンの鹿志村! 前転グランビーロールの後藤をかわしてガードの中に入る鹿志村だが、後藤は腰を引いて立ち上がり。詰める鹿志村を切ってスタンドに。  右から左ボディの後藤。シングルレッグからついに足をかけて引き込んだ鹿志村だが、後藤は強いポスチャーからパウンド。両足を掴んでさばいて、上から蹴り。鹿志村は蹴り上げ。ブレーク。  スタンド再開。左ストレートを当てる鹿志村。前蹴りの後藤は腹に。さらに左ストレートをスウェイでずらす鹿志村。その飛び込みは切った後藤はサッカーキック。スタンドに。後藤は拍子木に最後にバックスピンキックを見せてゴング。判定3-0で後藤が鹿志村の寝技を断ち切り勝利した。 [nextpage] ▼第8試合 RIZINヘビー級(120kg)5分3R〇シナ・カリミアン(イラン)[判定3-0]×荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)  カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。同王座は2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れて手放したが、2021年3月のダイレクトリマッチでK-JeeをKOし、王座を奪還。その後は、反則勝ちも含めて5連勝。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でKO勝利も準決勝でクラウディオ・イストラテに敗れている。  2024年3月、初防衛戦でリュウ・ツァーにKO負けを喫し、王座を手放した。10月にイストラテと再戦したが無効試合、12月14日の木村太地戦も無効試合に。大晦日の『雷神番外地』に参戦し、安保瑠輝也とスタンディングバウト特別ルール(ボクシング)で対戦して話題を呼んだが判定で敗れた。2025年4月には『GLORY』に初参戦し、ヘビー級トーナメントに出場したが1回戦で判定負け。5月の『男祭り』では皇治とスタンディングバウト特別ルールで決着つかずドロー。200cm、105.8kg。戦績は16勝(8KO)5敗2無効試合。レスリング大国イランでレスリングを2年間やっていた経験も持つ。今回の試合に向け、重量級が揃うGENでもMMA練習を積んで来た。  荒東は柔道を11年間経験。タイ移住2年目にムエタイを始め、2018年から本格的にMMAの練習を開始。2019年8月にタイのFMDでプロデビュー。帰国後はGRACHANに参戦し、2023年2月、トーナメントを制してGRACHAN無差別級初代王者となった。10月にはRIZINに初参戦、貴賢神を相手に2R逆転TKO勝利でインパクトを残し10戦無敗に。しかし、2024年7月のフランス『Hexagone MMA 19』でMMA初黒星。12月、GRACHANで大場慎之介にパウンドでTKO勝ちして再起すると「僕、RIZIN、何がなんでも出たい。誰が相手でも出たいです」とマイクでアピールしていた。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取るカリミアンは右ローを連打で当てる。荒東は歩くように左右も回ったカリミアンはワンツースリーフォーと細かく顔面に。さらに左ジャブ、右ストレート。  ガードの荒東も右ボディを見せて左フック。カリミアンは右前蹴り。ワンツー。荒東のローに右を合わせる。さらに右ロー。ここまで組みは見せず。カリミアンのバックフィストをかわした荒東もバックフィストも遠い。  右オーバーハンドの荒東。それをブロッキングのカリミアンは荒東の左右に左を合わせる。カリミアンの指が目に入ったか、顔をしかめた荒東に、左右連打。ガードで凌ぐ荒東はケージ背を出て左を当てるが、荒東の飛び込みには右ロー。カリミアンは丁寧に打撃を突く。  2R、右ローを当てたカリミアン。詰める荒東に、回りながら右ロー、左インローをこつこつ前足に突いて、ワンツー。ついに組んだ荒東。左で差してから押し込みシングルレッグも、すぐに離れるカリミアン。荒東は右を振って前に。右で差して押し込み首横で組んで崩しに。凌ぐカリミアンは時折金網を掴む。  回ろうとするカリミアンを今度は左で差して押し込む荒東。シングルレッグ狙いから上組みに変えて右ヒザ。押し込んで細かいパンチを連打する。右で差し上げて回して離れるカリミアン。荒東は左で前に。しかしカリミアンは右バックヒジ。荒東は右ボディ突き、カリミアンは前蹴りを腹に突いて凌ぐ。  3R、ワンツーで前に出る荒東に、下がりながらも右を突くカリミアン。左ボディから顔面を突く荒東だが、詰め切れず。サークリングするカリミアンは、荒東のカーフに右を合わせる。さらにワンツー前蹴り。前に出る荒東にジャブ、テンカオ。左ミドルの荒東もさばき最後は打ち合いももらわず。  判定3-0でカリミアンがスタンド技術を活かし、テイクダウンを防いで、見事にMMAデビューを飾った。 [nextpage] ▼第7試合 RIZINストロー級(52.50kg)5分3R×ソルト(マルスジム)[判定0-3]〇万智(67ジム)  ソルトは北海道出身の第5代ストロー級クィーン・オブ・パンクラシスト。17年にJ-NETWORKのアマチュア全日本大会準優勝。21年4月、アマチュア修斗EXトーナメントフライ級で優勝しプロ昇格。22年1月、プロデビュー戦の修斗で3位の杉本恵に判定負け。12月に初参戦のPANCRASEでストロー級王者KARENに判定勝利する大金星を挙げると23年4月の再戦で王座に挑戦。判定勝ちでプロ5戦目にして王座戴冠。23年6月、RIZIN北海道大会で初参戦、大島沙緒里に一本負けを喫した。その後、修斗で1勝1敗すると、24年9月のPANCRASEではベテラン藤野恵実を挑戦者に迎え、大激闘の末にV1達成。しかし25年3月の修斗ではパク・ボヒョンとのストライカー対決に判定で敗れた。地元で再びRIZIN参戦の今回、万智の組みを封じ、KOで再起を飾れるか。  万智は、小学3年の時に柔道を始めると高校3年まで続け、中学2年時に県大会1位に。22年11月のDEEP JEWELSでプロデビュー。23年2月の2戦目でHIMEを1Rリアネイキッドチョークで絞め落すと5月には3連勝中のキム・ユジョン相手に初の国際戦でアメリカーナを極め3連勝に。23年10月、RIZIN初参戦。修斗現役王者の渡辺彩華を相手に判定2-1で勝利。その翌月、DEEP JEWELSストロー級暫定王座決定戦で松田亜莉紗にスプリット判定負け。24年5月、松田が返上した王座をかけパク・シウと対戦。打撃でも退かず足関節でもダメージを与えるなど肉薄したが判定負けで2連敗。9月にはラウェイ王者スーリ・マンフレディを2R 肩固めで再起戦に勝利。1年5カ月ぶり2度目のRIZINで同い年のパク・ソヨンを相手に打撃戦を展開し、2R TKO勝利。組み技のみならず、打撃、足関節とMMAがめきめきと進化するなか、今回は身長差が13cmのストライカー、ソルトを捕えられるか。  1R、サウスポー構えの万智はサークリング。オーソのソルトは右の蹴り、その蹴りの打ち終わりに組んで首投げ・払い腰テイクダウンの万智!  サイドを奪うとニーインからマウントに。そこでバックに回る万智に立ち上がるソルト。それを引き落とした万智がバックに。ハーフバックに。ソルトの足をかわして上四方、ソルトは立ち上がるも万智は再びボディロック&小外刈テイクダウン。マウント、バックからリアネイキドチョーク狙い。  2R、大内刈りテイクダウンからパスガード、マウントを奪った万智。肩固め狙う万智にソルトはブリッジも、正面に戻る万智にソルトはハーフ。パスからサイドになる万智は足関節に。そこを待っていたソルトは長い足で蹴り上げから立ち上がり。しかし、万智ボディロックからヒザを着かせる。正対したソルト。ゴング。  3R、いきなり前に出て右前蹴りのソルトに、組んだ万智はボディロックテイクダウン。クローズドガードのソルトに中腰で足をさばいてサイドに。亀になって立ち上がりを狙うソルトを詰めて押し込み。体を入れ替えるソルトだが小外がけテイクダウン。下のソルトは草刈から崩すが、足をさばいてハーフで寝かせる万智。腰を切ってパスしてサイドに。  立ち上がるソルトにサッカーキックを狙う万智。下のソルトは蹴り上げ。それをさばかず、立ったまま意地のパウンドで飛び込もうとする万智。判定3-0で組みでドミネートした万智が勝利。RIZIN3連勝をマークしたが、口は真一文字に結んだ。 [nextpage] ▼第6試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R〇中島太一(ロータス世田谷)19勝13敗1分[1R 1分34秒 TKO] ※左フック→パウンド×CORO(JAPAN TOP TEAM)20勝22敗5分  2012年4月のPANCRASEネオブラ1回戦以来、13年2カ月ぶりの再戦。当時は中島が判定勝ち。その後、中島は修羅のACBで2勝3敗。22年4月のRIZIN.35でRIZIN初参戦。フェザー級でヴガール・ケラモフに挑むも一本負けを喫した。PANCRASEでは田嶋椋に判定勝ちでバンタム級王座統一。23年9月のRIZIN.44で岡田遼に判定勝ち。24年4月のRIZIN日韓対抗戦でキム・スーチョルに2R 左フックでKO負けを喫した。その後、24年12月、25年2月にBreakthrough CombatでグラップリングのProgressルールに挑戦。須藤拓真、大脇征吾に一本負けも、25年4月のDEEPではハルク大城と対戦し、ジャブ&カーフで削り、2R 負傷TKO勝ちで再起を果たしている。36歳。  COROは、伊澤星花と格闘技夫婦としても知られる。10年4月のCAGE FORCEでプロデビュー。18年4月のDEEPでは朝倉未来を腕十字であと一歩まで追い込むも惜敗。22年3月、初参戦のRIZINで増田拓真に判定勝ち。5月のDEEPでもDJ.taikiに判定勝ちで暫定王座を獲得。11月のDEEPで石司晃一に判定負けで王座陥落。23年5月、力也を1R 三角絞めに極めて再起。しかし、続くDEEPで元谷友貴、瀧澤謙太、ソン・ジンスといった実力者相手に3連敗中。今回、約3年3カ月ぶりのRIZIN参戦で、中島太一にリベンジを果たすとともに、約2年ぶりの白星を掴みたい。36歳。  1R、ともにオーソドックス構え。COROは右ロー。中島も右ローを返す。左右から右から左フックで詰めるCOROに、中島は下がりながらも左フック! 打ち抜かれたCOROがダウン、中島がパウンドの連打でレフェリーが間に入った。  試合後、中島は青木真也とケージ上でハグ。「俺だってやればできるんだよ。ナメんじゃねえ。泣かない……今日は青木(真也)さんとしっかりテーマ決めてやることやった。強いやつとやらせろ!(青木のダメ出しに落ち着いて)元谷、佐藤? 13年前、俺は佐藤将光選手に勝っているんで、なんで僕のランキング上にいるかわかんないんで、やらせてください」と語った。 [nextpage] ▼第5試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R×マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン/Team Alpha Male)11勝2敗[1R 3分33秒 リアネイキドチョーク] 〇安藤達也(フリー)15勝4敗1分  ガサンザデは、ケラモフ、ムサエフ、マメドフ、ラギモフに続くアゼルバイジャン「第五の男」。12歳から始めたフリースタイルレスリングでアゼルバイジャン王者に輝き、徒手格闘技でもロシア王者に。2019年にプロMMAデビュー。20年よりロシアのAMC Fight Nightsに参戦しNo.1タイトルコンテンダーとなる。RIZIN初参戦となった24年11月、バンタム級初戦の白川ダーク陸斗と対戦。打撃をかいくぐって、シングル、ダブルレッグと連続タックルからコントロールし完封勝利を挙げた。キャリア通算11勝1敗のうち5勝は早いラウンドでのKO/TKO決着(ほか6勝は判定)。持ち前の思い切りのいい打撃とレスリングで、同じレスラーである安藤達也と死闘間違いなしのタックル合戦を繰り広げるか。28歳。  安藤は、第12代修斗世界バンタム級王者。小学3年から6年まで琉球少林流空手道を習う。関東一高レスリング部では3年時に国体でレスリングF66kg優勝。国士舘大学レスリング部ではインターカレッジ フリースタイル66kgで2位。14年9月、TTFでプロMMAデビュー。3連勝後の15年5月、ROAD TO UFC:JAPANに出場も石原夜叉坊に判定負けで敗退。9月のVTJで佐藤将光に判定負け後は修斗5連勝。20年8月、環太平洋王座決定戦で田丸匠を1R TKOしベルトを獲得した。11月に大塚隆史に1R TKO負け。21年9月、石井逸人を肩固めに極めて一本勝利で復活を遂げると、環太平洋王座を返上。22年3月に世界バンタム級王者岡田遼に2R KO勝利で王座を奪取した。同月、ONE Friday Fightsでアリ・モタメドと大激闘の末、逆転の2R TKO勝ち。24年5月、9年ぶりとなるROAD TO UFC参戦。フェザー級で中国のズー・カンジエに判定負けで初戦敗退。今回、約1年のブランクを経てRIZIN初参戦。フルラウンドで連続タックルをガサンザデを相手に組み勝ち、RIZINバンタム級をブチ上げるか。35歳。  1R、サウスポー構えから左を突く安藤に、オーソのガサンザデは右ロー、ハイ、前蹴りで詰めて右ストレートを突く。右に回る安藤は左を当てると、腰が落ちたガサンザデは組んで押し込む。  突き放した安藤は左インロー。左ストレートで前に。さらにガサンザデの組みに左ミドル! ガサンザデのシングルレッグを切る。  安藤は右ショートを当てて立ち上がって来たガサンザデに、テイクダウンのフェイントから左ストレートを当ててダウンを奪うと、足はかけずも先に腕を巻いてリアネイキドチョーク! 最後はパームトゥパームでタップを奪った。  試合後、安藤は「アゼルバイジャンの破壊神やっつけたぜ。こんなもんじゃないから。俺がRIZIN変えるんで。俺が負けると思ったヤツ、ファックユー!」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第4試合 RIZIN キックボクシングルール 64.0kg契約 3分3R〇上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1 GROUP)[判定3-0]※28-25、29-24、30-23×ファーパヤップ・GRABS(タイ/GRABS KICK BOXING STUDIO)  上野は3歳から空手を始め、フルコンタクト空手では通算70大会で優勝を果たしている“フルコンタクト空手70冠”。2021年からK-1アマチュアに出場し、2022年3月の第12回K-1アマチュア全日本大会のチャレンジBクラス優勝、9月の第13回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラスでも優勝。  2023年3月の『K’FESTA.6』プレリミナリーファイトでプロデビューを果たし、4勝(2KO)無敗の快進撃を続け、2024年9月にゴンナパー・ウィラサクレックの対戦相手に抜擢。体重超過していたゴンナパーに3RでTKOに敗れ、初黒星を喫した。2025年4月29日に児玉兼慎にもKOで敗れ連敗中。空手仕込みの多彩な足技を得意とする。  北海道在住のファーパヤップは、TOMONORIが代表を務めるGRABSでトレーナーを務めながら『BOUT』に出場。『BOUT 46』では小島大輝を問題無くKO、『BOUT 47』ではエキシビジョンマッチながら北濱清悦をKO、『BOUT49』ではオープンフィンガーグローブマッチで高木亮もKO。2024年9月、『RISE』に初参戦を果たすも白鳥大珠に初回KO負けを喫した。戦績は162勝36敗5分のサウスポー。  ファーパヤップは前日計量で900グラムのオーバーでレッドカード1(減点2)、上野が勝った場合のみ公式記録となり、それ以外はノーコンテストとのルールで行われることとなった。  1R、サウスポーのファーパヤップが左ミドル、スーパーマンパンチも繰り出して前へ出る。上野は下がって距離を取りながら右の三日月、ワンツー。ジャブを突きながら左へ回り込む上野はジャンプしての右ハイから左右フックの連打。左へ動きながら右のボディを打つ上野は右の三日月も突き刺す。  ファーパヤップのパンチをかわして打つ上野。ならばとファーパヤップは左ミドルを蹴るが、その左ミドルに上野が左フックを合わせてダウンを奪う。ラウンド終了間際、上野が左フックのダブルをヒットさせ、そのままプッシュしてからの右ストレートで2度目のダウンを追加。  2R開始と同時に上野が左右フックのラッシュ。一度離れてファーパヤップの左ミドルを空振りさせていく。上野が右ストレートの連打で前へ出ていき、左フックからの右ストレート、ヒザ。ファーパヤップは組んで押し倒す。再び前へ出ていくファーパヤップは左を当てるが、空振りも多い。上野は右ボディストレートを打って行く。さらにステップを使って距離をとる。  3R、ファーパヤップの蹴りをかわしてサイドキックを入れる上野。前に出てくるファーパヤップに左フック、右ストレートから左右フックの連打。そして右ボディストレートを突き刺す。前に出るファーパヤップは左ミドルを蹴りながら前へ出るが、上野はパンチや蹴りを当てては回り込む。  逆転を狙って左フック、左ストレートを打つファーパヤップ。上野も打ち返すが手数がかなり減った。最後はステップで回り込んで逃げ切りの形に。  減点もあり、大差の判定3-0で上野が勝利。第1試合で勝利した弟の奏貴と勝利を喜び合った。 [nextpage] ▼第3試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R〇遠藤来生(パワーオブドリームジム)[判定3-0]×ザーシバァディン(中国)  地元の遠藤は、16年5月、GRACHANでプロデビュー。7月のPFC初代バンタム級王者決定戦でジミー西に敗れたが、17年3月にリベンジし、第2代王者に。19年11月のFighting NEXUSからフェザー級に上げ、高橋憲次郎にKO勝利。 20年3月のDEEPでは神田コウヤに判定負け。21年6月よりPANCRASE参戦。2連勝後の2連敗を経て22年7月、Ryoに2R TKO勝利で再起するも、23年3月に高木凌にKOで敗れ、6月には地元北海道でのRIZINデビュー戦で関鉄矢に判定負け。その後も勝ち星に恵まれずキャリア初の4連敗で迎えた24年7月のPANCRASEで、ベテラン中村晃司を相手に前に出続け、判定勝利で再起した。相手都合での試合中止を挟み約7カ月ぶりの25年3月、木下尚祐を相手に持ち味が出せず判定負けで連勝を逃す。再起戦の今回、長身ストライカーを相手にノンストップで攻め続け再び勝利街道に乗りたい」 “戦うキムタク”ザーシ・バーディンは、中国の青海省チベット族自治州に生まれ、17歳より、ゆくゆくはMMA選手になることを前提にキックボクシング、柔術から練習を始めると、柔術では、上海柔術オープン、21年には深圳柔術オープンで優勝。キックボクシングでは武林風で6戦全勝の戦績を残す。アマチュアMMA戦績は5勝2敗。  24年10月、Chinese MMA Super League(CMSL)にて70kg級でプロMMAデビュー。モー・ジァファを相手にフルラウンドをパワフルな打撃で圧倒、相手の組みを切り、判定勝利を収めた。RIZINの新たな高山地帯出身ファイターとして強靭なフィジカルを発揮し、その長身から放たれる爆発力のある打撃を武器に遠藤をKOし、RIZINのフェザー級に新風を巻き起こすか。  1R、右で差して組んだ遠藤。ザーシバァディンは体を入れ替えるが、遠藤は左をおっつけて。ザーシバァディンの投げを切り返してトップに。そのままマウントを奪うとパウンド。背中を向いたザーシバァディンにリアネイキドチョーク狙い。ザーシバァディンは遠藤を背負って立ち上がり。  遠藤は背後から4の字ロック。ザーシバァディンは後方にスラムするが、上の取り合いは遠藤。バックから引き落としてバックに。片ヒザ立ちから立つザーシバァディンは再び遠藤を背負いながら後方にスラムも。遠藤はバックキープ。  2Rも先に詰めて組む遠藤。バッククリンチから崩そうとするが、ザーシバァディンは正対。ともにワンツーの右は、遠藤が当てて金網に詰める。両脇を差した遠藤の詰めに右を差し返したザーシバァディン。離れ際に左右の打ち合いは、遠藤が回転を上げて再び詰める。ブレーク。  鼻頭から出血のザーシバァディン。再開。左前蹴り、左フックの遠藤が前に。サークリングするザーシバァディンはダブルレッグからケージまで押し込み細かいヒザ。  3R、中央に出て打ち合う両者、しかし回転力ある遠藤が前に。ザーシバァディンはダブルレッグからテイクダウン、バック狙いもすぐに落とした遠藤が上に。マウントからハーフに戻したザーシバァディン。上の遠藤は鉄槌、さらに中腰からパウンド連打も腰を切るザーシバァディン。遠藤は肩固めの圧力からマウントに移行し、パウンド。  背中を見せたザーシバァディンの手首をコントロールして右のパウンド。片手でリアネイキドチョーク狙い。前に落としたザーシバァディンに、遠藤は左右。シングルレッグのザーシバァディンは切られ、ケージ背に防戦一方。遠藤が詰めて左右連打でゴング。  判定3-0で遠藤が地元・北海道でRIZIN初勝利をあげた。 [nextpage] ▼第2試合 RIZIN キックボクシングルール 55.0kg契約 3分3R×としぞう(フリー/BreakingDown)[判定0-3]※27-30、29-28×2〇鵜澤悠也(RIKI GYM/K-1 GROUP)  としぞうは『BreakingDown』の常連出場選手。ボクシング経験6年で、2022年7月からBreakingDownに出場し、2025年3月まで9戦3勝6敗。2023年2月には皇治の『NARIAGARI』に出場し、元キックボクシング2冠王の矢島直弥に判定勝ち。2024年10月の『RIZIN』に初出場するとMA日本バンタム級王者JINに判定負け。  鵜澤は小学5年生でボクシングを始め、アマチュアボクシングの強豪校で知られる習志野高校・東洋大学で活躍する。キックボクシング転向後は第27回K-1アマチュア・チャレンジAクラスで優勝。2019年にABEMAの「格闘代理戦争」に出演し“ビッグマウス”として注目を集める。2020年2月にKHAOSでプロデビューし、同年9月のKHAOSで行われたワンデートーナメント「DREAM KHAOS」では2連続KO勝利で優勝。しかし、その後は3連敗を喫し、2023年6月に白幡太陽から勝利するも、その後は2025年4月の板橋武留戦まで4連続KO負け中。戦績は3勝(2KO)8敗。  1R、としぞうが勢いよく前へ出てジャブから右ロー、右ボディストレート。鵜澤の蹴りには右ストレートを合わせる。サウスポーの鵜澤はローを蹴りながら左ストレート、としぞうが下がると左三日月を蹴る。この左三日月をローと共に多用する鵜澤。サウスポーながら右へ回り込まず真正面に立つ鵜澤にとしぞうがワンツーで切り込む。入り込みすぎるとしぞうに両者クリンチ。  2R、鵜澤は距離を取って左インロー、としぞうは前へ出て右フックを打つが鵜澤の左フックをもらう。前蹴りから左右フックの鵜澤にとしぞうはクリンチ。前蹴り、左三日月と蹴りも放つ鵜澤。両者とも接近しすぎるためクリンチが多い展開に。  3R、としぞうがワンツーを出しながら前へ出ていき、右フックをヒット。鵜澤も右ボディから左右フック。胴タックルのように組み付くとしぞうに鵜澤はヒザ。左右フックで前へ出るとしぞうのパンチをかわして右を打つ鵜澤。  左ミドルハイを2発蹴る鵜澤は前蹴りでとしぞうを突き放す。さらに左ミドル、右ロー。としぞうは踏み込むが入りすぎてクリンチになってしまう。最後にとしぞうが鵜澤を突き飛ばしてのワンツーを繰り出した。  判定は3-0で鵜澤が勝利。プロキャリアで上回る意地を見せた。 [nextpage] ▼第1試合 RIZIN キックボクシングルール 60.0kg契約 3分3R〇上野奏貴(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1 GROUP)[判定3-0]※28-27、29-26、30-25×山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/RISEフェザー級8位)  上野は空手出身で、K-1甲子園2023 -60kg王者として2024年7月に『K-1 WORLD MAX』でプロデビュー。現在まで4勝(3KO)無敗と快進撃を続けている。  山川は2022年2月に森本“狂犬”義久に2RでKO勝ちして名を挙げたが、10月に安本晴翔に初回KO負け。その後、『BOUT』で宮崎就斗に判定勝ち、『RIZIN』で平野凌我にKO勝ちも前戦は2024年1月に『RISE』で翔にKOで敗れた。現RISEフェザー級8位。戦績は18勝(9KO)10敗2分。  RIZINのリングでK-1vs.RISEの図式となった。  1R、前蹴りで山川を転倒させる上野。サウスポーから左ミドルを蹴って前に出る山川だが、上野は前蹴りで押し戻してジャブ、右ストレートにつなぐ。後ろ廻し蹴りを見せる上野。右ミドルと右三日月を蹴り分ける上野は、山川の左に右クロスを合わせ、右ストレート、左ボディから左フックでダウンを奪う。  右ハイ、右ミドルと蹴り分け、左フックで2度目のダウンを追加する上野。後ろ廻し蹴りから左右フックで襲い掛かる上野。右フックは山川が踏ん張る。山川が右フックを打ち返して左右フックの連打、右フックで尻もちをつかせる。ラッシュをかける山川が左右フック、右ストレートで上野を追いつめたところでゴング。山川の逆襲に場内は沸く。  2R、上野は前蹴り。山川が前に出るがまだダメージがあるのかヒザが落ちる。左ストレートを放つ山川に上野は右ミドルと右ハイ。山川は前へ詰めてのワンツー、打ち合いは不利と見たか上野はガードを固めて奥足への右ローを連打していく。これに下がる山川。  それでも山川はストレートの連打で前へ出る。ヒザ蹴りからラッシュをかける山川に上野は防戦一方となるが、前蹴り、右三日月。山川が左ストレートを空振りしたところに上野が右ストレートを入れ、山川が下がる。今度は上野がラッシュをかけ、左ローで山川をグラつかせる。  3R、上野が前蹴りから左ハイ、右ミドルと距離を取り、右ストレートと左フック。山川はワンツーで距離を詰め、ケージ際で連打を見舞うも上野の右ローをもらって片足を上げる。右インローも蹴る上野。さらに右ボディストレートから右ストレート。右ローで倒れかけながらも立ち続け、左ストレートを打つ根性を見せる山川。  上野の右ハイが軽くだがヒット。上野の右ローにアッパーとフックで応戦する山川に上野は右ハイ、右三日月蹴り。残り10秒、左右フック&ストレートで山川が最後のラッシュをかけたが、逆転のダウンを奪うことは出来ず試合終了。  判定は3-0で上野が第1試合にふさわしい熱闘を制した。敗れた山川もベテランの意地を発揮した好試合だった。 [nextpage] 【オープニングファイト】 ▼OPファイト4 RIZIN MMA特別ルール 56.0kg契約 5分2R×鈴木嵐士(JAPAN TOP TEAM)[1R 3分41秒 トーホールド]〇早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO)  1R、サウスポー構えの鈴木に、早坂もスイッチしながらオーソで右ミドルハイ。右前蹴り。シングルレッグから外がけ&サドルロックで外ヒールフック。さらに内ヒールに切り替える。鈴木の蹴り上げに早坂はヒザ十字、トーホールドでタップを奪った。早坂はRIZIN2大会連続一本勝ち。 [nextpage] ▼OPファイト3 RIZIN MMA特別ルール(61.0kg)5分2R×小林大希(D-SPIRAL/ATS-34)[1R 0分53秒 肩固め]〇森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘)  森永ユキトはPFCバンタム級王者。2024年12月に小蒼卓也を2R ダースチョークで極めると、2025年4月の『PFC.36 & Nexus SPROUT North.6』で唐沢タツヤが持つバンタム級王座に挑戦し、序盤からテイクダウンを続けた森永が5R 判定勝ちで新王者となっている。  小林大希は、GRACHANで1勝1敗。源浩宗に勝利し、2024年5月に久保達也にドクターストップのTKO負け。2025年5月の『BreakingDown15.5』では、キックルール 喧嘩自慢バンタム級でKINGカズに判定負け。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローの小林に森永は詰めてダブルレッグテイクダウン。ハーフから肩固めのプレッシャーをかけてマウント。肩固めで小林を失神させた。 [nextpage] ▼OPファイト2 RIZINキックボクシングルール(52.5.0kg)3分3R×西島恭平(ELEVEN)[判定0-3]※27-29×3〇林 修斗(GRABS Kickboxing Studio)  西島は空手出身で2017年「全世界青少年空手道選手権大会」男子14~15歳60kg未満で優勝、K-1カレッジでは2020年に3位、2022年では準優勝を収めている。2023年5月から『BreakingDown』に参戦し、山川そうき、レオ、としぞうに3連勝を収めたが、井原良太郎と村田将一に連敗。2024年12月の『NEXUS』ではKO負けを喫したが、2025年5月の『BreakingDown15.5』でせーやから勝利を収めた。かつて朝倉未来が「BreakingDownに出てちゃおかしいくらいのレベル」と絶賛していた。  林は極真武學館北海道支部出身で、ヨーロッパ大会高校生の部優勝などの実績を持つ。2024年7月にプロデビューし、戦績は2勝(2KO)2敗。林さんのリングネームで2024年11月のKNOCK OUTに出場したが初回TKO負け。  1R、林はサウスポー。前に出ていくのは林で左ストレートと左右ロー、西島は右ローで迎え撃つ。左ミドルに右インローを合わせる西島。パンチのコンビネーションを回転させる西島に、林は前手で触りながら左のヒザをいきなり突き上げる。  西島はサウスポーにスイッチして左カーフ、右前蹴り。クリンチの離れ際に西島は油断したか、林の右ストレートをサイドからまともにもらって少し腰が落ちる。  2R、前に出る林を右ストレートで迎え撃つ西島。林は組むとヒザ。左ハイを肩口で受ける西島は林を組み倒す。林の左ミドル、左インロー。林の左ストレートをかわして西島は右をダブルで打つ。完全に待ちの姿勢で受けて返す西島は手数が少ない。西島の前蹴りに林は突き上げるヒザ。林は胴廻し回転蹴りを見せるが空振り。林が手数で上回った。  3R、林の左ミドルに連打を返す西島だが、左ストレートをもらってダウン。立ち上がると左右フックを繰り出す西島に林はヒザで対抗する。一気に距離を詰める林に西島は左右フックを打つがバッティングとなり中断。林の左ローに西島がワンツー、林が踏み込んでくると左右フック。  西島は右ハイを蹴ってワンツーを打つが林に距離を詰められて組まれる。両者にホールディングの警告。残り1分、左右フックでラッシュをかける西島がヒットを奪うが、林が距離を潰してヒザから組み付く。離れると再び左右フックを回転させる西島だが林に距離を潰されてしまった。  判定は3-0で林が勝利。空手時代の借りを返した。 [nextpage] ▼OPファイト1 RIZIN MMA特別ルール 77.0kg契約 5分2R×成田佑希(TEAM KAZE/第2代PFCウェルター級王者)[2R 4分50秒 腕十字]〇能登 崇(GO ONE GYM)  41歳の釧路出身・能登と44歳の津軽出身・成田によるアラフォー対決。2R制で行われる。  1R、能登はサウスポー。ローの相打ちから能登が左ミドル、左インロー。成田も右インローを返す。左インローを蹴った能登がワンツーで成田は尻もちをつくがすぐに立つ。そこで組み付きにいく成田がバックを奪った。崩しにいく能登はヒザ、アッパー。離れると左ストレート、左インロー。  成田が飛び込んでの右フックをヒットさせるが、すぐに能登が左フックを返してダウンさせ、そのまま組み付いてテイクダウン。バックを取らせた成田が立ち上がる。一度離れた能登が両脇を差しに行き、成田をケージに押し付けての左フック、左アッパー。成田はかなり削られた様子。  2R、能登がジャブからヒザ、成田もヒザと前蹴りを返す。能登の左フックが連続ヒットし、成田はフラつく。能登が左ストレートから組み付き、バックからボディロックしてテイクダウン。下になった成田はアームロックを狙いながら立とうとする。成田の背中は能登の鼻血で赤く染まる。立ち上がった成田だが能登がシングルレッグでテイクダウン。パウンドを打って行く。  サイドになる能登に成田はブリッジで返そうとするがバックを取られる。立ち上がっても能登が後ろに崩してテイクダウン。残り30秒でマウントになった能登はパウンドを打ち、残り15秒で腕十字に。レフェリーストップで能登が最後に極めてみせた。
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