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【RISE】小林愛三が「格闘技人生の全てを懸けてのチャンス」で3度目の正直を狙う「眠っていた自分の喧嘩が強い部分が開花している」

2025/06/05 14:06
 2025年6月29日(日)東京・後楽園ホール『RISE 189』の記者会見が、5日(木)都内にて行われた。この大会は「サマーファイトシリーズ」と名づけられた夏の大会第2弾となる。  すでに発表されている、メインイベントのRISE QUEENフライ級(-52kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで王者テッサ・デ・コム(オランダ/Fight team Vlaardingen)に挑戦する同級1位・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)が出席。試合への意気込みを語った。  伊藤隆RISE代表は「52kgの小林愛三は動きがいい。今まで以上に完成されている。あの戦いが5R続けばいい結果がついてくると思う。3度目の正直を期待したい」と、過去2敗しているコムへのリベンジを期待。  小林は「普段のチャンスというチャンスよりは格闘技人生の全てを懸けてのチャンスだと思っています。何ラウンドでもやってやるって気持ちで挑んでいきたい。試合後には私が笑顔でベルトを巻いている姿を皆さんにお見せしたいです」と、格闘技人生を懸けた最後のチャンスだとの決意を話す。  最近のコムを見ての印象は「勝ち続けているのと、スイッチしたり戦い方に変化がありつつどんどん強くなっている印象です。どういうゲームをするかを遂行する力は他の選手よりも長けている。あと3Rより5Rの方が強い。試合で勝つことによってその強さを証明していると思います」と評する。  今回は再びコムが得意とする5Rでの戦いとなることには「世界52kgトップ戦線の選手に5Rで強いところを私が超えていくのが意味がある。何ラウンドでも戦える体力と瞬発力は意識してテーマとして掲げてやってきています。5R全て含めて上回っていきたいと思います」と、だからこそ5Rで勝つことに意味があるとした。  過去2敗していることでの不安は「もちろんプレッシャーはありますが、そのプレッシャーと向き合ってトレーニングを積んできています。最初は不安でベルト持つ覚悟とかメンタルが持てなかったんですが、日々自分を超えていく中で行けるぞっていうのが大きくなっているので、当日は凄い自信を持って戦えると思っています」という。  2023年5月のタイトルマッチでコムにタイトルを奪われてから、Melty輝には勝利も小林愛理奈には敗れ、前回2025年2月にKOKOZに勝利という戦績で連勝して再戦に挑むというわけではない。その部分でまだ早いのでは、という見方も出来るが「チャンスをしっかり獲りに行きたい。この瞬間が自分の獲るタイミングだと捉えました。いけるんだぞって瞬間に自分を作って、心技体を揃えていきたい」と、今がそのタイミングなんだと捉えたとする。  確実に勝てるという自信の裏付けについては「一番は、最初デビューして連勝できたのはなぜか。昔の自分がヒントを教えてくれました。自分がやりたいスタイルと得意なスタイルを取り入れつつ、格闘技人生全てを懸けて戦えたら自分はテッサ選手を超えられるいう自信があります。そういう自信をさらに強くするための今のトレーニングかなと思っています」と、昔の自分がヒントになったとした。  今のトレーニングとは、所属するNEXT LEVEL渋谷での練習以外にも、第2代RISE QUEENで女子キックボクシングのレジェンドである神村エリカからマンツーマンで稽古をつけてもらっているということ。 「継続してやっていて、試合が近くになるにつれて回数を増やさせていただいてコンスタントにやらせていただいています。まずは体力。しっかり追い込み切る。ただ追い込むのではなく、常に自分の限界を超えた先まで追い込んでいくってところをやっています。さっきも行った瞬発力とスピードも意識しながら追い込んでいっています」  その追い込みに加えて「神村さんって、いい意味で気が強いと思うんですね。その気が強いところをトレーニング中に体感することで、私の中で眠っていた自分の喧嘩が強い部分が開花しているんじゃないかなと思います」と、かつて伊藤紗弥を破った時のような“狂気”を感じさせる部分が戻ってきたようだ。  神村にはどのように気の強さを注入されているのか、と聞かれると「いい意味での気の強さになるので、絶対に退かないところ。大体の選手はここで退くよねって部分で絶対に退かないし、キツくてもポーカーフェイスだって言ってくださったり。カッコいい自分でいたいからカッコつけちゃうところを出した時に『それでもいいじゃん』と全てを認めてくださる言葉が自分の中で凄く刺さってそれが強みにつながっていると思います」とした。  コムにあって自分に足りないものは何か、との質問には「テッサ選手はゲームを遂行する力に長けている。前回なかった部分として、フルラウンドしっかり戦い抜く部分で負けていたと思うので、前にも言った自分を100出せる“マリオのスター状態”をしっかり出すことが大事だと思っています」と答え、逆にコムになく自分にあるものはと問われると「喧嘩強さ」ときっぱり答えた。
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