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インタビュー

【ONE】チャトリCEO、100回記念大会と昼夜2部大会、修斗×パンクラスの対抗戦、ブアカーオについても語る

2019/10/14 16:10
【ONE】チャトリCEO、100回記念大会と昼夜2部大会、修斗×パンクラスの対抗戦、ブアカーオについても語る

10月13日(日)東京・両国国技館で「ONE: CENTURY 世紀」が午前、午後の2部制で開催され、各11試合、昼夜で計22試合が行われた。

世界中から28人の世界王者が集結し、ライトヘビー級、女子アトム級と2つのONE世界王座が争われ、AbemaTV独占生放送のほか、米大手テレビTNTなど145カ国で放送された今大会を、試合後の会見でチャトリ・シットヨートンCEO兼会長は、「1日に2つのフルスケールのイベントを開催し、7つのタイトルマッチをしたことを偉業だと思っている」と語った。

━━まずは今大会の総括からお願いします。

「13、4時間にわたり、素晴らしい、歴史に残る偉大なイベントを開催することができた。みなさんが楽しんでくれていると良いのですが。それから、パンクラス酒井さんと修斗の坂本さんにスペシャルサンクスを申し上げたい。この2人は友達でありパートナーシップで、我々は今後、日本の格闘技をさらに20年前より、いや25年前よりもより大きくしていくという夢を叶えていきたい」

━━課題は多かったです、とくに始まるまでが大変でしたが自分の評価は?

「非常に満足している、満たされている。朝4時の段階では発電機が横浜にあり開催があやぶまれた。台風のなか、我々のチームは素晴らしい仕事をしてくれたし、スーパースターたちが活躍してくれた」

━━会場の雰囲気については?

「第1部の時間は電車が止まっていて静かだったのは仕方がないとして、それでも駆け付けてくれた全ての日本人の人々が、私の母も含めて、エキサイトしていて、彼女はこんなにラウドに日本の会場が沸いたことはないと言っていた。日本人は格闘技の会場でも静かだというのに」

━━今後については?

「常にどういう選手がどの階級にいるかを見渡していて他の組織のメジャースターもいるし、現時点ですべて私たちのロスターには550のスターがおり、海外に140人。メジャーな5団体を集めてもこの数にはならないと思う」

━━今回は100回記念大会でした。

「1年、2年、3年後に振り返ったときに組織にとって、世界にとってもターニングポイントの大会だったと思うし、その頃にはもっと大きなことを実現していると思うので、このイベントは小さな点のようなものだが、1日に2つのフルスケールのイベントを開催し、7つのタイトルマッチをしたことを偉業だと思っている」

━━今回は北米に向けてのライブ中継がありました。

「現在、TNTには3つの大きなスポーツプロパティがある。NBA、メジャーリーグベースボール、そしてUSチャンピオンズリーグ。この中にONEも入れていこうということで話をもらった。アメリカで大きなイベントを打つためにはライブ中継のスタート はいいタイミングだという思いもあり踏み切った。今回TNTと契約を結んだことで、今後、北米に向けてのライブ中継は定期的にやっていくことになるだろう」

━━メインのリマッチの可能性は?

「まだ答えはない。ベラは負けたばかり。二人とも親友だから、今後話をしてリマッチもあるかもしれないが……」

━━パンクラスと修斗の対抗戦については?

「満足しています。選手の方々はここで戦うことには大きなリスクを伴う、団体の名を背負った戦いに挑む選手や関係者たちの勇気に、私も多くの勇気をもらった」

━━もっともインパクトがあったのは?

「猿田選手だ。この試合は厳しい接戦になると言う評判もあったが、実際はKOで大きな印象を残した」

━━ブアカーオ・ポー.プラムックについてどう思うか?

「ONE スーパーシリーズのフェザー級にはいい選手がたくさんいる。ヨーセンクライとペトロシアンが対戦すれば大変な試合になる。そこにブアカーオが加われば。私はブアカーオの大ファンなので、ペトロシアン戦が実現して、ここでキャリアの集大成を迎えてもいいのではないか。彼はジョルジオ・ペトロシアンにナンバーワンを証明できるのか、興味がある」

━━パンクラス酒井正和代表の感想を。

酒井「今日この日を迎えたのが日本の総合格闘技業界にとって意味のある日だった。台風で被害に遭われた方もいて、私の身内も被害に遭ったのですが、そんななかスポーツを通して勇気を与えられる。その場面が人に感動を与えられることが今後の糧になる。現役王者が対抗戦で試合をしたことで勇気や元気が世の中の人に伝えられたんじゃないかという試合を、選手は闘ったんじゃないかと思う。皆さんがどう感じたか逆に質問したいくらいいい試合をしたと思う」

━━坂本一弘サステイン代表からも。

坂本「100回記念大会を日本で開催してくださったことに感謝します。王者が戦うということで非常に注目されたと思うが、まずは酒井さんに感謝。そしてチャンピオンに、そしてチャンピオンに最大の敬意を表してくれたチャトリさんに感謝します。6月にシンガポールで僕自身もこの5ヶ月間この話をもらってから、修斗の選手に勝利してほしいと闘志を燃やしていました。結果は痛み分けの五分五分になり、お互い、日本の格闘技を盛り上げるべく、またONEに帰ってきたい。そして、ONE一員として協力できたことを喜ばしく思っています」

チャトリ「修斗とパンクラスとONEはとても強いパートナーシップを結べた。未来の日本の格闘技界のために 素晴らしいことをしていきたい。3者がくめば明るい未来が待っている。ONEは世界中の他団体がやったことのないことに対して投資している。アスリートを育てファンを増やして、こうした投資により希望をもってもらうこと。希望こそがもっとも強い力なのです」

━━佐藤将光選手に質問です。日本人選手であのようにハファエル・シウバ選手に完璧に勝利した選手はいません。この勝利を手にしたことで、チャトリ代表に次に戦いたい相手などのアピールがあれば。

「まず今回の相手は、周りからも下馬評で不利と言われていることは耳にしていました。やるべきことをやってきたという自信をもって試合にのぞめて、自信をもって試合で出し切れればそれでいいと思った結果、KO勝ちにつながってホッとしています。

(対戦相手の)名前を挙げるのはアレなので、自分の試合を見てもらって、チャトリさんやONEのスタッフにいい試合を組んでもらえれば、自分はアツい試合をするので良い試合を組んでほしいと思います」

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