金子を破る大番狂わせを起こした池田
2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAIで開催された『K-1 BEYOND』の一夜明け会見が、6月1日(日)都内にて行われた。

第12試合のスーパーファイト-56kg契約3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)に判定勝ち、連勝を「12」でストップする番狂わせを起こした池田幸司(ReBORN経堂)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日は、金子晃大という12連勝していた絶対王者に勝つことができて嬉しいです。勝つために階級を上げてきましたので、自分のやってきたことが証明できて嬉しい気持ちです」

金子戦の前に「金子選手が築いてきた55kgをぶっ壊す」と宣言していたが「ぶっ壊したでしょう。ずっと金子選手が築いてきたので、それを壊すことができたんで、今後の55kgが面白くなるでしょう。僕がK-1王者になって迎え撃ちますよ」と、K-1スーパー・バンタム級(-55kg)が新たな時代を迎えると宣言。
改めて金子と戦っての印象を聞かれると「めっちゃ強かったですけれど、一発も効かなかったし、俺でもやれるなと思いました」と、想定内の強さだったとする。

金子を攻略できた理由を明かせる範囲で、と望まれると「金子選手は噛み合う試合をしちゃうとパンチ力をもろに受けてしまう。引いたり横にずれることで力を逃がしていました。でもやってみて、意外といけるなと思っています。次は違うスタイルで倒しに行きます。自分の強みを生かして戦っていきます」と、攻略法の一部を明かした。
金子が、ダイレクトリマッチでタイトルを懸けてもいいと発言していたことを伝え聞くと「ぜひ! やらせていただきたい。12連勝中の金子選手を倒したことを評価してほしいし、金子選手もそう言っているならば、双方合意なので決めてほしいです」とタイトルマッチでの再戦を熱望した。

同じ階級で金子と対戦経験のある大久保琉唯が「金子選手の成長が止まっている」と指摘していたことについては「俺が強いだけ。ファンも金子選手のコンディションが悪かったと言っていましたけれど、あれは俺が強かったからです」ときっぱり。
試合後、リング上に大久保と璃明武がリングに上がり、池田のタイトル挑戦に待ったをかけたことについては「それが格闘技の面白さじゃないですか。彼らは金子選手に負けていて、俺は勝っている。一発逆転があるのが格闘技の面白いところ。大久保選手とはやりたくない。彼は小顔なので、並びたくもない(笑)」と、1試合で順番を飛び越えることが出来るのが格闘技の面白いところだと主張。

55kgの階級で強いと思っている選手は誰か、と聞かれると「金子選手が一番強いと思っています。その他にRISEとかでも大崎選手とか強いと思います。でも僕が一番です」とした。
金子は再戦に強いイメージがあるが、と問われると「そこは自分も凄く思うところで、今回と同じ戦い方をしても右ストレートとか読まれていると思いますし、そんな簡単なことではない。また違う倒せる技を見つけて、さらに分析して、僕も相手を上回る進化でもう一回勝ちます。彼も悔しいと思うし、やり返したい気持ちが強いと思うので正々堂々とやりたい」と、さらなる戦略を立てて臨むとした。

受けて立つ気持ちか、それとももう一度挑戦する気持ちかは「半々ですね。タイトルに挑戦する気持ちと、勝っているので受けて立つ立場です」とし、「(次は)KOしたいですね。それで世界王者になります」とKOで完全決着を付けたいと意気込む。
もしタイトルを奪取したら、どんな王者になりたいかとの気の早い質問に関しては「55kgは日本も世界も強い選手が多いので、勝ち進んで金子選手を超える選手になりたいです」と答える。
金子を破ったことは反響も大きく「SNSで温かいメッセージが何百通も届いていて、嬉しいです」という池田。その祝福メッセージで一番嬉しかった言葉は、と聞かれると「ラウンドガールから来ていて嬉しくて、いいねしました」と笑う。
そのラウンドガールの名前は「ちょっと忘れました(笑)。あとでチェックしてDMを送っておきます」とのことだった。





