K-1 BEYOND2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAI
▼第16試合 第5代K-1 WORLD GPクルーザー級王座決定戦 3分3R延長1R×マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)KO 1R 1分04秒 ※左ストレート〇ティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)※ターザンが第5代王座に就く。 サッタリは2020年10月のKrushに初参戦、2021年7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制して王座に就いた。2022年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。無敗の快進撃を続けていたが、2022年12月にステファン・ラテスクにKO負けで初黒星。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でクラウディオ・イストラテに初回KOで敗れた。 2024年9月にはリュウ・ツァーが保持するK-1クルーザー級王座に挑戦も判定2-0で惜敗。10月の『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO』では巌流島ルールに初挑戦し、マーカス・レロ・アウレリオにパウンドの連打で初回TKO勝ち。戦績は20勝(12KO)3敗。 ターザンはヨーロッパを中心に驚異のKO率(30勝27KO無敗。そのほとんどが1RでKO)を誇り、まだ23歳と若く身長188cm・体重90kg。子供の頃から陸上競技をしており、オランダとゼーラントで優勝経験あり。12歳からは体操も経験。キックボクシング歴は5年で、Enfusion世界ライトヘビー級&クルーザー級王座の2階級制覇、特技は「ノックアウト」。2024年7月の『LEGEND vol.1』に初来日を果たし、遊笑に初回KO勝ち。12月のK-1に再来日すると、RUIを1Rわずか27秒、左ストレートでKO。2025年2月のK-1ではカルロス・ブディオをKOしている。
1R、ターザンはよく伸びるジャブ、サッタリも重いジャブ。ターザンの左ミドルにサッタリが右フックを合わせてダウンを奪う。襲い掛かるサッタリが左右フック、右ストレート。しかし、ここでターザンがサウスポーでの右フックからの左ストレートを打ち抜いてダウンを奪い返す。
サッタリは立ち上がろうとするも身体がいうことを聞かず、カウントアウト。ターザンが逆転KOで王座に就いた。日本に紹介したピーター・アーツもリングに上がり、祝福だ。
ターザンはマイクを持つと「ア~アア~、皆さんターザンパワーを見ていただけたでしょうか。最初ダウンして焦ったけれどしっかりKOで勝てました。今回はリュウ・ツァーが怪我ということで彼と戦って勝ちたいと思うので今度戦いましょう。皆さんがご覧になったようにサッタリはハードな相手でした。ダウンは今まで受けたことがないようなダウンでした。リスペクトしたいです。ギリギリのタイミングで試合を受けてくれたことを感謝します。これからもどんどんKOを見せていきたい」と大喜び。
するとツァーがリングに上がり、ターザンとフェイスオフ。マイクを持つと「今回は試合前のアクシデントで鼻骨骨折でドクターストップにより試合できませんでした。ターザンとベルトを懸けて戦いたいと思います。私はK-1のリングが大好きなので必ずまた出場します」と、次はターザンに挑戦するとアピールした。
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▼第15試合 K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇オウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP/王者)判定3-0 ※28-27×3×ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer/挑戦者)※フェンは初防衛に成功。 フェンは23年12月に和島大海のK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者に。24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場となった。10月はWLF MAX-70kg級王座決定トーナメント予選でヨハネス・バース、アレクセイ・ウリアノフに勝利。25年1月のWLF MAX-70kg級王座決定トーナメント決勝ラウンドでは、ルオ・チャオ、 ハン・ウェンバオを破り頂点に立っている。“美しき人狼”フェルドンクは、24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦で、和島大海からKO勝ち。7月の準々決勝はデング・シルバに判定負けを喫したものの、10月にスーパーファイトでゾーラ・アカピャンから延長判定勝ちを収めて再起。25年2月はジョムトーン・ストライカージムをKOし、世界トップクラスの実力を証明した。
1Rが始まってすぐ、バックハンドブローを空振りしたフェルドンクにフェンが右ストレートでダウンを奪う。フェンは左ボディのダブルから右ハイ、フェルドンクも負けじと左ボディだがフェンが右フック。もう一発右フックを打ってダウンを追加する。
フェンは飛びヒザ蹴り、左ボディからの右ハイキック。フェルドンクの左フックに左ボディを打つ。フェルドンクが飛び蹴りから右フックを振り抜き、ダウンを奪い返す。フェルドンクは前蹴りから右ストレートも、バックハンドブローを空振りしたところへ股も右ストレートを合わせられる。フェンが打ち合いで左フックをヒットさせ、一気にラッシュ。フェルドンクが転倒する。フェンは右ハイ、左右フックで追い打ちをかける。
2R、フェンが前蹴りから左フック、フェルドンクは右ローを蹴る。フェンは左フック、左右ボディ、前蹴り、ヒザ蹴りと攻撃しながら前へ出ていく。フェルドンクは左インローを連打し、接近するとヒザでも内股を蹴る。至近距離でフックとボディを打ち合う両者だが、フェンの的確な左ボディ、ヒザが目立つ。それでもフェルドンクの左ボディも強烈だ。
3R、フェンが左ボディ、右フックに右アッパー。フェルドンクも前に出て左ボディを打つ。フェルドンクがワンツー・右フックで前へ出ると、右フックがヒットする。フェンも右フックを返す。至近距離でアッパーとフック、ボディを打ち合う両者。フェルドンクは飛びヒザも繰り出す。フェンは右ハイを軽く当てると、右ストレートも当てる。
タフな打ち合いは最後まで続き、2度のダウンを奪ったフェンが判定3-0で初防衛に成功した。
フェンは「何とか防衛できました。今日のパフォーマンスはあまり良くなかったかもしれないですが、自分としてはベストな状態で戦えたと思います。またK-1のリングに上がって皆さんに戦う姿を見せたいと思います」とマイクで語った。
するとリングサイドにいたカスペル・ムシンスキがリングに上がり「本来は自分がこのリングに立ってタイトルに挑戦するはずだったんですが、自分にそのチャンスが来なかった。今この試合を見て次は自分が挑戦したいと改めて思います。挑戦できる日が来ることを祈っております」と挑戦宣言。
それを受けてフェンは「チャンスがあるならいつでも挑戦を受ける。いつでも試合OKです。ムシンスキに関わらず、世界の70kgの強い選手の皆さん、誰でもいいです。私は挑戦を待っています。いつでも挑戦を受けるのでチャレンジしてきてください」と、いつでも受けて立つと返答した。
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▼第14試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇ヨードクンポン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)KO 2R 1分26秒 ※左フック×稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン) ヨードクンポンはルンピニー、ラジャダムナンの2大スタジアムで活躍後、2014年からGLORYを主戦場にしてTOPKING WORLDSERIES 2018 -70kgトーナメントで優勝。2023年はタイで開催されたRWSの8名参加のウェルター級王座決定リーグ戦に出場し、ファイナルまで勝ち進んでいる。2024年9月の「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」に初来日すると1回戦と準決勝を左フックでKO勝ち、決勝で稲垣柊を判定に破り王座に就いた。2025年2月には鈴木勇人を左右フック連打で初回KO、初防衛に成功。戦績は103勝(29KO)38敗1分。身長176cm。29歳。オーソドックス。 稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王者に。11月には小嶋瑠久に判定勝ちで初防衛に成功すると、2024年4月に第3代K-1ライト級王者である林健太を破る番狂わせを起こした。9月の「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では決勝へ進出するもヨードクンポンに敗れた。2025年2月、佐々木大蔵に判定勝ち。戦績は15勝(7KO)2敗。 ヨードクンポンはタイトルマッチで規定体重を100グラムオーバーしたため、王座はく奪。減点1からのスタートとなり、稲垣が勝った場合のみ王者として認定される。
1R、サウスポーの稲垣にヨードクンポンは左を打ちながら突進。これはブレイクに。稲垣はジャブ、ヨードクンポンは左フックを狙う。荒々しい左右フックを叩きつけてくるヨードクンポンに稲垣はジャブで対抗。右ボディも打つヨードクンポンは首相撲で組み付くが稲垣は突き放す。その突き放すところで、腕を伸ばす稲垣に左右フックを見舞うヨードクンポン。
2R、稲垣がジャブ、左ミドル。ヨードクンポンは右ロー。ヨードクンポンが飛び込んでの左ボディを見舞う。稲垣の左ミドルに左右フックを叩きつけ、下がる稲垣に飛びヒザ蹴り。かわされたヨードクンポンだが、振り向きざまに左フックを打つと稲垣のテンプルを直撃。稲垣が前に崩れ落ち、即KO勝ちが決まった。
体重超過ながらもKO勝ちを収めたヨードクンポン。すると朝久泰央がリングに上がり、「勝利おめでとう。体重しっかり落としてたらもっとよかったけれど、強いと思います。俺もライト級から65kgに上げて、ハッキリ言ってヨードクンポンより俺の方が強いと思っています。7月、宮田さんに頼んでめちゃくちゃ強いヤツを呼んでるんで、そいつをぶっ倒した後あなたが持っていたベルトを俺が奪い去ってやろうと思います。ぶちのめします。いつかやろうね」と、いつか戦おうと対戦を希望した。
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▼第13試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R×横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級王者)KO 2R 1分10秒 ※左フック〇レミー・パラ(フランス/CARCHARIAS/ISKA世界スーパーライト級王者)※パラが優勝、第6代王座に就く。 トーナメントの決勝戦は、1回戦でイゴール・ベクレフに延長戦でKO勝ち、準決勝でマシュー・ダールマンに初回KO勝ちした横山と、1回戦で松山勇汰を初回KO、準決勝では中島千博に2RでTKO勝ちしたパラで争われた。
1R、豪快にフックを振っていく横山にパラは細かくパンチを出してヒザを突き上げる。横山はジャブで離れると右カーフ。前に出てくるパラにジャブを多用する。互いの左ストレートが交錯。近付いてくるパラに横山は右三日月。
ジャブを打ってパラを近づけさせない横山だが、パラは左のパンチを繰り出して強引に近付き、左フックでダウンを奪う。フットワークでピンチを凌ごうとする横山に、パラは駆け足で近寄って飛びヒザ蹴り。
2R、ジャブで前に出るパラに左右フックを被せに行く横山。左ストレートの強打を逆転を狙う横山だが、パラの左ストレートからの右ボディにダウン。大きくフックを振る横山は左ボディ、パラは細かいパンチで詰めていき最後は右ボディからの左フック。横山がダウンし、パラのKO勝ちとなった。
新王者となったパラは「応援ありがとうございます。この大会に出られることがとても嬉しくて勝てたことがとても嬉しい。横山はとても強かった。3試合みんなとても強くて全ての選手にリスペクトを送りたい。皆さんの応援に感謝します」と語った。
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▼第12試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R延長1R×金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)判定0-2 ※28-30、28-28、28-29〇池田幸司(ReBORN経堂) 金子は2022年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月『THE MATCH 2022』ではRISEの鈴木真彦に惜敗も2023年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。2024年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」でも優勝。2月にマノリス・カリシスに判定勝ちで現在12連勝中。戦績は26勝(13KO)2敗 。 池田は幼稚園から始めた空手をバックボーンに持ち、アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビュー。2022年3月に壬生狼一輝を判定で破りKrushバンタム級王座に就いた。同王座は2度の防衛に成功。2023年12月にはRISEに殴り込み松下武蔵を判定で破ったが、2024年3月には花岡竜に敗れた。スーパー・バンタム級に階級を上げた7月、晃貴を2RでKOして再起したのも束の間、9月永坂吏羅にダウン応酬の末初回KO負け。2025年3月、璃明武が保持するKrushスーパー・バンタム級王座に挑戦も延長戦で判定負け。戦績は14勝(8KO)7敗。
1R、まずは池田が左ミドル、金子の左ローに池田が右ストレートのカウンターでダウンを奪う。大きくどよめく場内。金子はポーカーフェイスで立ち上がる。ジャブからローを蹴ろうとする金子に池田は右の三日月。その後もジャブ、ワンツーを当てる池田。金子が蹴りを出すとバックステップで自分の距離を保つ。長いジャブと左三日月、ワンツーの池田に金子は右カーフ。
2R、金子は距離を詰めて右カーフ、右ストレート。1Rよりかなり距離は詰まっている。池田は回り込みながらのジャブ、金子の右カーフに池田は足を上げてスネブロック。金子はどんどん右カーフを蹴っていく。
3Rも徹底的に右カーフを蹴る金子に池田は転倒。池田は左三日月とジャブ。回り込む池田を金子は先回りするように進路を塞ぎ、左ボディを打つ。右カーフとワンツー、左フックで池田を追いつめる。ワンツーと左右フックで倒しに行く金子。池田は被弾しながらも左フックを返し、立ち続ける。そして試合終了。
判定は2-0で池田が大番狂わせの勝利。金子の連勝を「12」でストップした。横浜BUNTAIが大きく沸いた。
池田は「僕、勝ちましたけれど番狂わせでも何でもないこれが実力です。次は55kgのベルト賭けてダイレクトリマッチでタイトルマッチやってください。この勝利はいつも応援してくれている人たちのおかげです。次のタイトルマッチご期待ください。これからK-1トップを突っ走っていくのでよろしくお願いします」と、タイトルマッチでの再戦をアピール。
しかし、ここで璃明武と大久保琉唯がリングイン。璃明武が「まさか勝つとは思わなかったんですけれど。いやいや、ダイレクトリマッチはないでしょ。あり得ないでしょう。自分、池田選手に勝っているので」と、自分こそがタイトル挑戦者にふさわしいと主張。
池田が「負けてるけど俺のハイキックで眼窩底折れてるから」と反論すると、今度は大久保が「俺は璃明武選手に勝ってるし」と、自分こそがタイトル挑戦にふさわしいと主張する。池田は「俺は金子に勝ったんだよ!」と反論する。
「どんな形になるか分からないけれどタイトルを獲るのは僕です」と、池田はアピールした。果たして、金子とタイトルマッチで対戦するのは誰になるのか。
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▼第11試合 エキシビションマッチ 3分1R―大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/初代Krushフライ級王者)勝敗無し―石井一成(ウォーワンチャイプロモーション) 前日計量で永坂が規定時間内に現れずに失格。試合中止となり、大久保は久しぶりにK-1のリングに上がる石井とエキシビションマッチを行うこととなった。
石井のセコンドには吉成名高が就いた。
1R、ジャブを突いて左ボディの石井に、大久保は蹴りを多用してロー、ミドル、足払いを見せる。石井も負けじと右ハイキック。大久保もジャブを突いて石井に負けないスピードを見せた。大久保がバックハンドブローを繰り出して沸かせれば、石井も胴廻し回転蹴りで場内を沸かせた。
石井はマイクを持つと「K-1ファンの皆様、お久しぶりです。急遽ですけれどこんな機会を作っていただきありがとうございました。本当に今日は急遽で朝9時に電話が来て、僕、福岡だったんですけれどすぐ目が覚めて。会場に来たのは30分前です(笑)。こんな感じですが少しでも貢献できたと思うのでありがとうございました。6月15日、本職のムエタイで後楽園ホールで試合が控えているんですけれど、完璧に仕上げるのでムエタイの試合を見に来てください」と、今日朝のオファーであったと明かし、会場をどよめかせた。
大久保は「急遽福岡から飛行機で来てくれた石井選手、ありがとうございます。昨日計量のことでいろいろありましたが、試合中止になり申し訳ございません。SNSで好き勝手いうのはいいんですけれど、皆さんの前に立って気持ちを伝えないといけないと思って立ちました。年内に金子選手にリベンジして55kgの世界一の座を獲れるように、これからK-1を引っ張っていけるように全力で頑張っていきます」と挨拶した。
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▼第10試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R延長1R×中島千博(POWER OF DREAM/第10代Krushスーパー・フェザー級王者)TKO 2R 1分59秒 ※セコンドからのタオル投入〇レミー・パラ(フランス/CARCHARIAS/ISKA世界スーパーライト級王者)
1R、サウスポーのパラは伸びる左ストレート、中島は右ストレートと左インローで迎え撃つ。どんどん手数を出してくるパラに中島は左オーバーハンド、左インロー。パンチを出して前へ出るパラに中島は左インローの集中打。パラは中島が離れようとしてもすぐに距離を詰めて手数の多い攻撃を繰り出す。顔面とボディへ技も振り分ける。
2R、ジャブと前蹴りで前へ出るパラの左ストレートを浴びて中島はダウン。立ち上がった中島にヒザで襲い掛かるパラ。中島は右アッパーで応戦。パラがフック、アッパー、ストレートとあらゆる角度からパンチを出し、ハイキック、ヒザも蹴る。中島はガードを固めるが、ヒザ蹴りとワンツーが連続して入り、ここでセコンドからタオルが投入され、レフェリーがストップ。
これにより、決勝戦は横山とパラで争われることとなった。
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▼第9試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級王者)KO 1R 1分09秒 ※左三日月蹴り×マシュー・ダールマン(オランダ/Hemmers Gym/元Enfusionバンタム級王者)※横山が決勝戦へ進出。 1R、序盤から左フックを振り回して前へ出る横山。左ストレート、左ボディも打つ。ダールマンをコーナーへ追いつめると左右ボディでダウンを奪う。
再び左右ボディでダールマンをコーナーへ追いつめた横山は左三日月を突き刺してKO勝ち。決勝戦進出を決めた。
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▼第8試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R〇佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第8代Krushスーパー・ライト級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×近藤拳成(TEAM3K)※本戦の判定は30-29、29-29×2。
1R、静かな立ち上がり。じりじりと前へ出る佐々木がジャブ、左ミドル。近藤はワンツー。残り10秒で佐々木がワンツーを放って前へ出たが深追いはせず、再びジャブを突く。
2R、佐々木が左ミドルを蹴り、近藤がジャブ。両者距離を取り合うような展開が続き、目立ったコンタクトはないが、互いに単発でパンチを当てる中、近藤のヒットが目立つ。
3R、近藤のパンチで佐々木が流血し、ドクターチェック。再開後、一気に打ち合いを開始する両者。左右フックを振り回し、空振りして自分が倒れるほどのフルスイング。佐々木の右フック、左ボディに近藤は手数が減って下がる。佐々木は流血しながらも前へ出てワンツー、左ボディ。パンチでどんどん前へ出て佐々木に近藤はなかなか反撃が出ない。
判定はドローで延長戦へ。互いにワンツーを打つ中、佐々木がジャブと左ミドル、アッパーも織り交ぜる。互いにワンツーを打つが、ヒットを奪うのは佐々木。ラストはパンチの打ち合いとなり、佐々木がかわす動きとヒットで優勢を印象付けた。
判定3-0で佐々木が近藤を振り切った。
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▼第7試合 K-1ライト級 3分3R延長1R〇里見柚己(team NOVA/第8代Krushライト級王者)KO 1R 0分28秒 ※左ストレート×スリマン・ベテルビエフ(ロシア/Kickboxing Club Akhmat)
1R、里見が矢のようなワンツーでダウンを奪うと、ベテルビエフは立ち上がることが出来ず、里見の秒殺KO勝ちとなった。
里見はマイクを持つと「みんなの応援のおかげとサポートしてくれた仲間、家族、ジムの皆さんのおかげでここまで来れたので看守しています。SNSとか凄いいろいろ言えるという時代になってきて、でも格闘家はここで見せるのが一番カッコいい。俺がK-1を引っ張って行くので信じてついてきてください。俺みたいなのが引っ張らないといけないので、近いうちライト級の世界トーナメントお願いします。俺が左一発でチャンピオンになるので。カッコいいでしょう? 今日はMVPじゃないですか」とライト級世界トーナメントの開催をアピールした。
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▼第6試合 -61kg契約 3分3R延長1R〇村越優汰(湘南格闘クラブ/第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者)延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10×斎藤祐斗(JK TRIBE)※本戦の判定は29-30、29-29×2。
1R、サウスポーの村越は左インロー、斎藤が前へ出てくるところに右フック。前へ出る斎藤に村越は左ストレート、右フック。斎藤にカウンターを狙っていく村越。
2R、村越は下がりながら左三日月、左ストレート、右ヒザ蹴り。斎藤は左フックと右ストレートで前へ出ていく。打ち合いに持ち込む斎藤だが村越は付き合わずヒザと前蹴り。斎藤の左ストレート、右フックに村越はロープに詰まる。斎藤が左右フックでさらに攻め、村越は手が出ない。
3R、村越はジャブを突き、前へ出る斎藤に左ヒザ。斎藤はパンチを打ちながらどんどん前へ出ていくが、村越もボディを攻める。ジャブと左ミドルの村越に斎藤は入り込んでの左フック。村越も右フックで迎え撃つ。
本戦の判定はドローで延長戦へ。延長戦も前へ出て左右フックを打つ斎藤に村越はヒザで応戦。村越は左ストレート、右フック。前へ出るのは斎藤だが、村越がヒザを突き刺していく。さらにジャブ。攻撃のヒットは村越が目立った。
判定は2-1と割れたが、村越が勝利。復帰後初の勝利に男泣きした。
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▼第5試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R延長1R〇レミー・パラ(フランス/CARCHARIAS/ISKA世界スーパーライト級王者)KO 1R 1分45秒 ※左フック×松山勇汰(ALONZA ABLAZE)※パラが準決勝へ進出。
パラはフランスの攻撃型ファイター。WAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王で、ローキックで足を潰しておいてのサウスポーから繰り出される伸びる左ストレートは破壊力抜群。2023年12月にK-1初参戦を果たし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃で現K-1スーパー・フェザー級王者レオナ・ぺタスを判定で破る番狂わせを起こしている。2024年3月の再来日では朝久裕貴に敗れた。そこからほぼ毎月のように試合を行い10カ月で8戦して7勝(3KO)1敗。戦績は24勝(12KO)3敗。175cm。24歳。
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、西元也史にKO勝ち。2024年3月はRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ち、7月には山本直樹をKOして7連勝を飾り、12月に横山朋哉のKrush王座に挑戦したが3RでKO負け。戦績は9勝(7KO)2敗のサウスポー。
1R開始と同時に前へ出るパラ。サウスポー同士で左ローを蹴り合い、松山はコーナーを背負うが左カーフとジャブ。パラは左ロー、ジャブ。コーナーを背負い続ける松山が左テンカオを放ったところに左フックを合わされ、松山がダウン。
立ち上がることが出来ず、パラの初回KO勝ち。中島の待つ準決勝へ進出した。
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▼第4試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R延長1R〇中島千博(POWER OF DREAM/第10代Krushスーパー・フェザー級王者)判定3-0 ※30-28×3×アリ・ラーマリ(スペイン/Team Jesus Cabello/ISKAインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者)※中島が準決勝へ進出。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。同王座は2023年9月の2度目の防衛戦で髙橋直輝に敗れ失っている。怪我により約1年ぶりの復帰戦となった9月、村越優汰を判定で破ると12月にダニール・エルモリンカに延長戦で判定勝ち。戦績は10勝(5KO)4敗。
ラーマリは178cmの長身でサウスポーから繰り出されるノーモーションのショートストレート、飛び込んでの右フック、強烈なミドルキックが武器。粗削りなところはあるが、アグレッシブに攻める姿勢が魅力のひとつ。戦績は14勝(6KO)2敗の19歳のスペインの新星。
1R、サウスポーのラーマリは左ミドルから左ストレート、中島は右ボディストレート。中島は蹴りを放って行くが距離が遠く、ラーマリにかわされる。ワンツー、左ミドルで攻めるラーマリだが、中島がアッパーを打ってきたところにヒザを合わせるとそれがローブローに。中島にはインターバルが与えられる。左ミドル連打で前に出るラーマリ。
2R、サウスポーの中島が前蹴りを出しながら前へ出る。右の三日月も命中し、距離が合ってきたようだ。蹴りからパンチにつなぐラーマリが左ミドル、左フック。両者とも空振りが目立つ。中島は額の右側をカットして流血。
3R、左右フックで前に出るラーマリに中島は左フック。中島は左カーフ、ラーマリは左右ミドルとローを蹴る。ラーマリが不用意に右飛びヒザ蹴りのモーションを見せたところで中島が右フックを合わせてダウンを奪う。立ち上がったラーマリはワンツーで前へ出ていくがすぐにゴング。
中島が判定3-0で準決勝へコマを進めた。
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▼第3試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R延長1R〇ホァン・シュアイルー(中国/WHITE SHARK FIGHT CLUB/CFP/WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント優勝)延長R 判定3-0 ※10-9×3×マシュー・ダールマン(オランダ/Hemmers Gym/元Enfusionバンタム級王者)※シュアイルーが準決勝へ進出。本戦の判定は29-29×3。
シュアイルーは『武林風』推薦選手で、WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント優勝、2022年中国キックボクシング選手権-63kg級優勝の実績を持つ。戦績は39勝(14KO)9敗。KARATE COMBATやムエタイにも挑戦。K-1クルーザー級王者リュウ・ツァー、K-1スーパー・ウェルター級王者オウヤン・フェンに続き、中国3人目のK-1王者となるか。身長175cm。25歳。
ダールマンは2022年5月、オランダで開催された『Enfusion 106』において欧州キック軽量級最強と呼ばれたムハメド・シムセックと対戦し、パンチで2回ダウンを奪われてから右ハイキックで逆転のKO勝ち。2023年10月にシムセックとダイレクトリマッチを行うも、ここでも判定で下して強さを証明した。2023年11月の武林風では、卜部功也や朝久裕貴を破ったジュー・シュアイと対戦し、判定負けと武林風と因縁がある。ECE世界バンタム級(-61kg)王者、THAI FIGHT欧州-61kg王者、WMCオランダ-61kg王者と多くのタイトルを保持。ラモン・デッカーを始め強豪を多く輩出したHemmers Gym所属。172cm。26歳。
1R、左右にスイッチしながら前へ出るダールマンは右ローと右ストレート、シュアイルーはジャブを突き右ボディストレートと左フック、左右ボディから左フック。シュアイルーは左フックに自信があるのかダールマンのガードをこじ開けるように連打する。ダールマンは飛び込んでの左右フック、シュアイルーはボディを攻めていく。
2R、ダールマンは左右アッパー、シュアイルーは左右ボディ。シュアイルーは左右ハイも放つ。右三日月でもボディを攻めるシュアイルーはボディへのジャブ、左ボディ。ダールマンは左右フックを繰り出し、前蹴りで突き放す。
3R、左右ハイキックを蹴るシュアイルーにダールマンが左ロー。圧をかけていくシュアイルーに下がるダールマン、左ボディのダブルから左フックでシュアイルーは前へ出ていく。ダールマンは右の飛びヒザから左ハイ、これでシュアイルーがバランスを崩す。シュアイルーはロープの外に頭が出てしまう。
判定は29-29×3でドロー。延長戦へ投入する。シュアイルーが左右フックと左ボディ、ダールマンも同じく左右フックから左ボディを打ち返し、ハイキックも蹴り合う。スピードがあるのはシュアイルーか。徹底的にボディを攻めるシュアイルー、ダールマンは手数が少なくシュアイルーのパンチを被弾する。ダールマンのパンチは空振り、ヒット数と手数でシュアイルーが上回った。
判定は3-0でシュアイルーの勝利。横山の待つ準決勝へ進出した。 しかし、試合後のドクターチェックでシュアイルーはアゴに深い裂傷を負っていることが確認され、ドクターストップ。リザーバーのレオナ・ペタスは右拳を痛めたため棄権となり、ダールマンが準決勝へ進出することとなった。
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▼第2試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級王者)KO 延長R 2分01秒 ※左ボディブロー×イゴール・ベクレフ(ロシア/Kuzbass Muay Thai/IFMAロシア・ライト級王者)※横山が準決勝へ進出、本戦の判定は28-28×3。
横山は2023年2月のKrushで元ムエタイ王者のペットサムイ・シムラに判定勝利し、6月のK-1では大岩龍矢と激しい打ち合いを制した。9月のK-1では、元K-1フェザー級王者・江川優生とのスーパーファイトで判定勝利。2024年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者になると7月のK-1ではカベロ・モンテイロを初回KO。12月に松山勇汰を3RでKOして初防衛に成功している。戦績は19勝(9KO)4敗のサウスポー。
ベクレフは11勝(6KO)無敗1分とキャリアは浅いが、2024年11月の『ONE Friday Fights 86』でONEに初参戦し、ギンサンレック・ウォー・カムチャムナンから右ストレートで初回TKO勝ち。12月の『ONE Friday Fights 92』では、ラジャダムナン&ルンピニーの二大スタジアムで2階級制覇したパンパヤック・ジットムアンノンをパンチでKOで沈め、ONEで2連続KOを収めている。身長176cm。22歳。
1R、サウスポーの横山は序盤から左ストレートや左フックを振り抜く。ベクレフは前蹴りとワンツー、右ロー。横山が左ボディを叩きつける。ベクレフの右ローに左フックを振り抜く横山だが、空振りが目立つ。ベクレフの左右フックも横山がかわす。両者とも相手のパンチを空振りさせていく。
2R、ジャブから左ストレートをボディに伸ばしていく横山。ベクレフは前蹴りから左右フックを打つ。右ミドルからパンチを当てに行くベクレフに横山は右フックを合わせに行く。横山の左三日月を嫌がる素振りを見せたベクレフに横山が右の前蹴りをボディに突き刺してダウンを奪う。立ち上がったベクレフは左右フックで前に出るが、横山はかわす。
3R、横山は左ボディストレートを伸ばし、前に出るベクレフを前蹴りで押さえる。ベクレフは右ストレートから後ろ蹴り、横山は左右フックで応戦。パンチで追っていくベクレフが左フックから前蹴り、左のショートでダウンを奪い返す。
さらに前へ出ていくベクレフだが横山の蹴り足をつかんでしまい、警告が与えられる。ベクレフは右目上から出血が見られる。左右フックで前に出るベクレフに横山も左右フックを振り回して応戦。
本戦の判定はドローで延長戦へ突入。横山は左ボディストレート、ジャンプしての右ストレートとアグレッシブに攻める。そして左三日月。ベクレフは前蹴り、左ミドル。打ち合いに持ち込んだ横山がベクレフの右フックに左ボディのカウンターでダウンを奪い、ベクレフは立ち上がれず。横山がKO勝ちで1回戦を突破した。
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▼第1試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R〇レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)KO 1R 2分16秒 ※右フック×天野颯大(キング・ムエ)※レオナがリザーバーに決定。
天野は前日計量でスーパー・フェザー級のリミット60.0kgを62.25kgで2.25kgオーバー。特例としてK-1実行委員会で両選手サイドと協議した結果、双方合意の上、以下の形にて試合を実施することが決まった。
①試合当日5月31日の11:00より、リミット体重を-65kgに再設定した上で、天野の再計量を実施(クリアした)。②第1R、天野は減点2から試合開始。③規定ではレオナ8オンス、天野10オンス着用のグローブハンデとなるが、レオナがこれを不要としたため、双方とも8オンスグローブを着用。④天野はファイトマネーから30%没収となり、そのままレオナに支払われる。⑤レオナが勝利した場合、公式記録はレオナが勝者としてリザーバーに決定する。また、天野が勝利した場合、公式記録はノーコンテストとなり、天野にリザーバー権は与えられない。
1R、レオナはジャブ、天野の右ローにワンツー。天野は左ローも蹴る。レオナのジャブに天野は左右ローを蹴り、レオナは右カーフを蹴るが天野が左フックを振ってくる。レオナの左ボディにも左フック。ロープを背負ったレオナに天野が左フックで切り込んだが、レオナが体を入れ替えると同時に右ショートフックでダウンを奪う。
立ち上がった天野に襲い掛かったレオナはヒザ蹴り、右フックを打つと天野も右フックでダブルダウンとなったが、レオナがすぐに立ち上がり、トーナメントルールの2ノックダウンでレオナのKO勝ちとなった。
レオナはマイクを持つと「お久しぶりです。僕の試合はただの制裁マッチだったのでここから60kgトーナメント、サッタリとかタイトルマッチいろいろあるので、ここからK-1開幕! 楽しんでいってください」と叫んだ。
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▼プレリミナリーファイト第5試合 -51kg契約 3分3R×海凪(RAUSU GYM)判定0-2 ※29-30×2、30-30〇大久保世璃(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/K-1甲子園2024 -55kg王者)
1R、前へ出る大久保がワンツーと右インロー、海凪も前へ出てワンツーを打つが、大久保がスピードのあるコンビネーション。右ミドルでペースを握る大久保は海凪のパンチに左右のクロスを合わせる。
2R、スピードのあるコンビネーションとカウンターの大久保に海凪が打ち合いを仕掛ける。大久保はヒザで応戦。ヒザをタイミングよく入れる大久保。
3R、左右フックで前に出る海凪に大久保はかわしながらのヒザ、右フック、左ローを返す。両者ホールディングが増えるが、組みの展開になると意外な強さを見せて海凪をコカす大久保。最後は両者フックを振り回して試合終了。
判定2-0で大久保の2連勝となった。
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▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1フェザー級 3分3R〇渡邉 陸(POWER OF DREAM)判定2-0 ※30-28、29-29、30-29×石川 慶(team NOVA)
1R、どっしりと構えて右ストレートを打って行く石川に、渡邉は飛びヒザ蹴りを連発。左三日月も。前に出る石川が右ロー、左ボディ&右フック。
2R、左アッパー&右ストレートの渡邉に石川は左右ボディからのフック。このラウンドも渡邉はヒザを多用。ボディの痛めつけ合いの様相を呈する。
3R、左右ローを蹴りながら前へ出る石川に渡邉は右アッパーの連打。渡邉のパンチに必ず打ち返し、前へ出てローを蹴る石川。両者ともかなりの疲労が見えるが石川は前へ出る。それをワンツーで迎え撃つ渡邉。
判定2-0で渡邉が制した。
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▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1フェザー級 3分3R×安 晟太(サクシードジム team EXCEED)判定0-3 ※29-30、28-30×2〇小野寺隼(K-1ジム大宮チームレオン)
1R、両者右カーフを蹴る中、パンチで前へ出るのは小野寺。右ストレートからの左フックで安を下がらせる。
2Rも前に出るのは小野寺。ワンツー、右ストレート・左フック、左三日月で圧をかけていく。安は下がりながら右ストレート、右ハイを狙うが手数が少ない。
3Rも左三日月とワンツーで前へ出ていく小野寺。コーナーに追い詰めてワンツーの連打を見舞う。左フックとヒザで応戦する安に強い右ストレートをヒットさせ、小野寺が判定3-0で勝利した。
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▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R×嶋 拓実(K-1 GYM横浜infinity)ドロー 判定0-1 ※28-29、29-29×2〇内田竜斗(チーム・タイガーホーク)
2Rに左右ボディとヒザでラッシュをかけた内田に嶋は左右フックで応戦。3Rになるとやや疲れが見える内田に嶋が左右フックで前に出る。内田もワンツー、左右ローを返すが嶋の手数が多い。それでも残り15秒で内田がラッシュをかけて試合終了。
ジャッジ1名が内田を支持したが、痛み分けに終わった。
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▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R〇石川優斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定3-0 ※30-26、30-27×2×浜崎瞬太(K-1 GYM RING TAIKO)