ビッグバン・統一への道 其の522025年6月1日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント第2試合(第13試合)スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R×良星(KSR GYM/王者)判定0-2 ※29-29、29-30×2〇晃貴(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代Krushバンタム級王者/挑戦者)※晃貴が新王座に就く。良星は初防衛に失敗。
ダブルメインイベント第2試合(第13試合)Bigbangスーパーバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rでは、RISEで活躍する同級王者の良星が、K-1グループで戦う第4代Krushバンタム級王者の晃貴を相手に初防衛戦を行う。
良星は、16年9月の大野貴志戦で勝利し第4代Bigbangスーパーバンタム級王者に輝いた。3回の防衛戦を経てRISEを主戦場に戦い、昨年9月の『ビッグバン・統一への道 其の50』で6年ぶりにBigbangに出場。内田晶(チームタイガーホーク)を判定で下し、Bigbangスーパーバンタム級王者に返り咲いた。
一方の晃貴は、武尊の後輩で19年1月の第4代Krushバンタム級王座決定戦で萩原秀斗に勝利し、同級王座を獲得。スーパー・バンタム級転向後、Krushで2連勝するも21年9月にK-1で金子晃大とのリベンジマッチに敗退。22年3月に小倉尚也との激しい打ち合いに勝利も、怪我により約1年間の欠場に。復帰後の1月は一航からKO勝ちも岩尾力にKO負けを喫したが、前回は24年12月に大鹿統毅から判定勝ちを収め再起している。
1R、良星はいきなり顔面前蹴りを見舞うと、カーフキック、三日月、ヒザ蹴りとスピードのある多彩な蹴りを繰り出す。これで良星がペースをつかんだかに見えたが、晃貴が右フックで逆襲。左右フックにアッパーを交えたコンビネーション。攻守が目まぐるしく入れ替わるスリリングな展開に。
2Rも序盤にペースを握るのは良星。多彩な蹴り技とそれにつなぐパンチで優勢になるが、ロープを背負っていた晃貴が飛びヒザ蹴りをヒットさせて良星が下がり、晃貴がパンチでラッシュをかける。良星はピンチに陥るが、ヒザを入れて逆襲に転じる。
3Rは激しい打ち合いに。ワンキャッチのヒザ蹴りとプッシュも駆使してワンツーにつなぐ良星、右フックと右ストレートを強打する晃貴。良星はハイキックや顔面前蹴りも織り交ぜるが、晃貴は飛びヒザ蹴りで対抗。 終盤になると良星のパンチにパワーがなくなり、手を前に出しているだけのような状態に。晃貴のパワーは衰えることなく右フック、右アッパーを強打していく。
判定は2-0で晃貴が勝利。熱戦を制して新王者となり、良星は悔し涙を流した。
マイクを持った晃貴は「ビッグバンのベルトが欲しかったので凄い嬉しいです。自分、ベルトを撮ったら昔から言ってたことがあって武尊くんに肩車されるのが夢だったのでやらせてください」と、武尊に肩車をおねだり。武尊も笑顔で応じて、弟分の晃貴を肩車して2人で写真に収まった。
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▼メインイベント第1試合(第12試合)スーパーライト級王座決定戦 3分3R延長1R〇奥平将太 (KSR GYM)TKO 1R 2分40秒 ※レフェリーストップ×林 京平(湘南格闘クラブ)※奥平が新王座に就く。
第6代Bigbangスーパーライト級王者の琢磨が、眼窩底骨折のために同王座を返上。琢磨は、先日開催された(3月9日)『ビッグバン・統一への道 其の51』で奥平将太とノンタイトル戦で対戦し、右ストレートを顔面に受けて1RKO負け。その際に眼窩底を骨折し、治療のため長期離脱することとなった。
奥平はBigbangアマチュア6階級制覇、元NJKF EXPLOSION-50kg級王者とアマチュアで活躍後にプロ転向。3連勝を飾ったが、以後は勝ちと負けを繰り返している。2024年9月のRISEで細越竜之助にKO負けしたが、2025年3月のBigbangで琢磨に右ストレートで初回KO勝ち。戦績は7勝(4KO)5敗。
林はKrushを主戦場にしてきたベテランで、大岩龍矢、里見柚己、小澤海斗、伊藤健人、林健太らと拳を交えてきた。パンチ力がある半面、KO負けも多くやるかやられるかのスタイル。2018年12月、中村圭佑を破り第3代Bigbangライト級王者となり、初防衛にも成功したが返上。2024年12月、王座返り咲きを目指して現王者・目黒翔大に挑戦したが2RにTKOで敗れた。2025年3月にはポッシブルKに判定勝ち。戦績は18勝(8KO)17敗2分。
1R、右カーフを蹴る林に奥平はジャブを返す。ジャブのように三日月蹴りを刺していく奥平。林が右ローを蹴り返すと奥平は右ストレートを合わせてダウンを奪う。
立ち上がった林が打ち合いに行くが、奥平が右フックを2度ヒットさせてダウンを追加。最後は、奥平が後ろ廻し蹴りを見せてから左右の連打。ここでレフェリーがストップした。
ベルトを巻いた奥平は「RISEから来ました。毎回試合前は怪我しちゃって。前回の試合も2週間前から肺炎になって、今回も足首怪我して挑んだ試合でした。でもみんなが大声援を送ってくれたおかげで自分の力になりました。ビッグバンのベルトを獲ってまたRISEを盛り上げられたらと思います。ビッグバンももちろん盛り上げます。RISEを見に来たことない人もいると思うんですけれど、僕が出るときに見に来てください」と語った。
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▼第11試合 57.5kg契約 3分3R〇宮﨑勇樹(FLY SKY GYM/MY GYM/Bigbangフェザー級王者)判定3-0 ※30-28×2、30-29×久保一馬(FIGHT CLUB 428)
宮﨑は、昨年12月の『Super Bigbang 2024』で竹添翔太と対戦して判定勝ちを収めて第8代Bigbangフェザー級王者となった。MAキックボクシングでもフェザー級王者となり、今回が王者となって初めての試合となる。
久保は、前回のビッグバン初参戦でタイトル挑戦経験もある突貫ファイター。連続参戦でビッグバンの初勝利を目指す。
1R、久保は前へ出て圧をかけていく。宮﨑はこれを冷静にさばいて右のカウンターを放つ。それでも久保は前へ出てカーフキックからパンチにつなげる動き。宮﨑は下がりながらのカウンター。久保は突進しての攻撃を見せた。
2R、開始から久保が前へ出るも、ここでは宮﨑も負けずに下がらない。近い距離での攻防は、宮﨑がカウンターのパンチを入れて優位に。それでも久保は下がらない。被弾するも前へ出る久保。宮﨑の的確の攻撃が目立った。
3R、宮﨑が前へ出て、久保と真っ向勝負。互いに引かない。久保のオーバーフックが宮﨑に襲い掛かる。下がる場面もあった宮﨑だが、ギアを上げてパンチからカーフと攻撃を止めない。久保はパンチを出し続けて激闘に。最後まで好勝負を見せ、判定へ。3?0で宮﨑が勝利した。
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▼第10試合 ウェルター級挑戦者決定戦 3分3R延長1R〇乾 秀人(BANG BANG GYM/KROSS×OVER KICK第4代ウェルター級王者)判定3-0 ※30-28、30-29、29-28×哲志(K-1ジム五反田チームキングス)
ビッグバンウェルター級挑戦者決定戦として、乾と哲志が激突する。
乾は、キャリア5勝4KO無敗の記録を持つKROSS×OVER KICK第4代ウェルター級王者。底が見えていないため、今回でどんな試合をするのか注目が集まる。
対する哲志は、K-1からの刺客。前回は宗方888をカーフキックでKOして、今回の挑戦者決定戦に駆け上がった。
1R、哲志は右カーフキックを蹴っていく。乾はこれを受けながらバランスを崩す場面も。だが乾は距離を詰めて左右のパンチで勝負をかける。哲志は徹底したカーフキック、そしてパンチにつなげる場面も。
2R、ここでも哲志はカーフキックを蹴りまくる。乾は足が流れてしまうも、追いかけてパンチをラッシュ。哲志はガードするもパンチを被弾するシーンも。乾はカーフで足を痛めながらも前へ出てパンチを打ち続けた。
3R、乾は前へ出てパンチを打ちながら、カーフキックにもつなげる。哲志は勢いがなくなっていき、乾が勢いを増す。最後までパンチを打ち続けた乾が、判定3?0で勝利。これで11月の『Super Bigbang 2025』で野村の持つウェルター級王座に挑戦することが決まった。
リングインしたチャンピオンの野村。乾は「野村ー!俺がもらいにきたよ。でも、まだこんなのではダメなのでまた出直してきます」とコメント。野村は「格闘技ファンとして見ていて、2人の試合は面白かったです。でも自分はレベルが違うんで。打ち合いになる。どっちが強いかやりましょう」と健闘を誓い合った。
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▼第9試合 67.5Kg契約 3分3R〇山際和希(谷山ジム/初代Bigbangウェルター級王者、第7代Krushウェルター級王者)判定3-0 ※30-28×3×松下大紀(BELIEVE MAN)
山際は引き分けを挟みながらも連敗と結果を残せていない。現役終盤に入ってきているベテランの再起に、期するものがあるだろう。
松下は、前回の高橋幸光戦でリカバリーに失敗した影響もあり敗北。今回は再起に向けて大切な一戦となる。
1R、山際は距離をコントロールしながら右ミドルキックで試合を組み立てる。松下はおプレスをかけながらの左右のパンチをボディへ集める。静かな立ち上がりとなった。
2R、松下は左右ボディ打ちから顔面へフックを放つ。下がりながらディフェンスする山際は、右ミドルキックを次々と決めていくと左右のパンチにつなげ、リズムを作っていった。
3R、勢いに乗る山際は、右ミドルキックを蹴り続ける。松下はボディ打ちから顔面へのパンチも手数は減り続ける。山際は右カーフキックから、右ハイキック、さらに左右のパンチへつなげて猛攻を仕掛ける。最後まで攻め続けた山際が判定3?0で勝利した。
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第8試合終了後、城戸康裕と大輝がリングイン。2025年11月2日(日)横浜武道館にて開催される『Super Bigbang 2025』で対戦することが発表された。藤村大輔が靭帯断裂のため王座返上となり、王座決定戦として2人が対戦することとなった。
城戸「5月11日にベルトを獲ってきました。6個目です! ビッグバンは18戦18勝で一回も負けてない。なのにビッグバンのベルトない。なので、7個目を取りに行きます!」
大輝「城戸選手は、小さい頃から見ていた選手。憧れを超える気持ちでぶっ倒したい」
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▼第8試合 バンタム級 3分3R〇HIROYUKI(RIKIX/新日本キック第12代バンタム級王者、同第6代フライ級王者)KO 2R 1分34秒 ※三日月蹴り×愛瑠斗(RAUSU GYM)
59戦のキャリアがある新日本キック2階級王者のHIROYUKIがビッグバン初参戦。前回はONEでKO負けを喫し、ここで再起できるか注目の一戦。
愛瑠斗は、ビッグバンのタイトル挑戦経験がある常連選手。近距離で足技を使う器用な選手で、戦績が5倍以上も違うHIROYUKIを食うことができるか。
1R、HIROYUKIはサイドキックから右のパンチにつなげる。ときおり右飛びヒザ蹴りで襲い掛かる。愛瑠斗はカーフキックで足を狙い続ける。HIROYUKIがバランスを崩す場面もあった。
2R、HIROYUKIはカーフキック、飛び込みの左フックを攻撃する。愛瑠斗はカーフキックも、HIROYUKIの圧力に押される場面も。HIROYUKIは右アッパーを決めて左フックでダウンを奪う。立ち上がった愛瑠斗に左のパンチで二度目のダウンを奪った。最後にHIROYUKIは三日月蹴りを決めて愛瑠斗をKOした。
HIROYUKIは「日本で試合をするのは1年ぶりで、まあ硬くなった。タイトルマッチがあるとか言われているので、また勝ちたいと思います」とアピールした。
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▼第7試合 スーパーバンタム級 3分3R△福井萌矢(健武館)ドロー 判定0-1 ※29-29×2、28-29△蘭丸(team AKATSUKI)
▼第6試合 スーパーフェザー級 3分3R〇高田 優 (湘南格闘倶楽部)判定3-0 ※30-27×2、30-26×井上銀太(谷山ジム)
▼第5試合 ヘビー級 3分3R×藤倉 悠 (ポゴナクラブジム)TKO 3R 0分16秒 ※右腕負傷→レフェリーストップ〇佐竹アレックス(トライデントジム)
▼第4試合 55kg契約 3分3R〇嶋津悠介(RIKIX)判定3-0 ※29-28×3×雨宮 空(K-1GYM三軒茶屋シルバーウルフ)
▼第3試合 スーパーフェザー級 3分3R〇修羅斗(谷山ジム)判定3-0 ※29-26×2、30-27×春暉(ファイティングアカデミー ドラゴンテイル)
▼第2試合 60kg契約 3分3R×石井 凌(士魂村上塾)TKO 2R 1分25秒 ※パンチ連打→レフェリーストップ〇藤平琉矢(K-1GYM三軒茶屋シルバーウルフ)
▼第1試合 スーパーフェザー級 3分3R〇相島珀斗(team OJ)判定3-0 ※30-28×2、30-29×ゼンギン・ウムト(ポゴナクラブジム)
▼オープニング スーパーバンタム級 3分3R×近藤壮真(K-1GYM三軒茶屋シルバーウルフ)TKO 1R 2分30秒 ※右ストレート→レフェリーストップ〇グリコ(ポゴナクラブジム)