前日に3試合戦っても元気そうなパラ
2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAIで開催された『K-1 BEYOND』の一夜明け会見が、6月1日(日)都内にて行われた。

「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を全試合KOで制し、第6代王座に就いたレミー・パラ(フランス/CARCHARIAS)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「いい結果で終わりました。怪我もダメージも一切無くて、今から試合してもいいよってくらい元気です」と、タフネスぶりを発揮するパラ。

1日3試合の中でどの試合が最も大変だったか、との質問には「2試合目(準決勝=中島千博戦)は特に難しかったと思う。中になかなか入れない感じがあったので。でも、全体を通してそこまで難しい感じはなかったね」とする。
前に出続けたスタイルのことを聞かれると「前に出て攻撃的に戦うのが僕のファイトスタイル。頭を下げてひたすら前へ行く、それが僕のやり方なんだ」と、自分のファイトスタイルを貫いたとした。

なぜそんなに強いのかと問われると「この試合のために4カ月間プロフェッショナルな陣営を用意して準備して来たんだ。それと2カ月前に仕事を辞めてこのトーナメントに全てを捧げてきた。その成果が出たと思う」と、仕事を辞めて全てを費やしてきたのだという。
「野菜を運ぶデリバリーの仕事をやっていて、以前にはケンタッキーでも働いたし、清掃の仕事もしていたことがある。そういった仕事をするのは自分の頭をリフレッシュするのにいいんだ。今後はフランスで2週間バカンスして、また働こうと思っている」と、リフレッシュのためにファイター以外の仕事していると説明。

今後やりたい仕事はとの質問には「友だちと一緒に清掃業の会社を作ろうと思っていて、清掃する仕事を手伝おうと思っているよ」と答えた。
日本のK-1で2試合を経験していることは今回の勝利に役立ったか、と聞かれると「K-1に2回来たことで学びも多かった。ヒロタカ(朝久裕貴)に負けたことで自問自答したんだ。それで考えたことが成長につながった。その結果、強い気持ちを作ることが出来たんだ」とする。

試合前には同じフランス人のジェロム・レ・バンナから激励を受けたと言い、「ジェロムと話せたことは光栄。フランス人ファイターにとって彼は憧れの存在であり、背中を追いかける人なんだ。決勝戦の前に話をしたことが力になった。とても嬉しくて光栄に思ったよ」と表情を和らげる。
改めてK-1王者になった感想を聞かれると「王者になれたことは光栄なことだよ。K-1のベルトを獲るのは自分の夢だったし、日本でこの地位を獲得できたのは嬉しい。長い間このタイトルを防衛していき、自分が真の王者であることを証明したいね」と、喜びと長期間防衛したいと意気込む。

大会終了後には、2023年12月に対戦して敗れているレオナ・ペタスがリベンジしたいと希望していたことを伝え聞くと「喜んで再戦の申し込みを受けたい。いつでも来てくれ。誰とでも戦うし、挑戦して来てもらいたいと思う」と望むところだとする。
さらに日本で敗れている朝久裕貴については「誰が来ても問題ない。ヒロタカも強い選手だと知っている。再戦できるのであればそれに向けて準備を万全に整えて来るし、次やれば勝てると確信しているので誰の挑戦でも受ける」とした。





