ONE Friday Fights 1102025年5月30日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第4試合 キャッチウェイト(-62.6kg)ムエタイ 3分3R〇睦雅(ビクトリージム)判定3-0×スーパー・ヤイ・チャン(ミャンマー)
睦雅こと瀬戸睦雅は2023年3月にジャパンキックボクシング協会のライト級王者に。2024年3月のジャパンキックでパランラックにKO勝ち後、5月の『ONE Friday Fights 61』でONE初参戦。カビラン・ジェレバンを2R 左フックからの右フック4連打でKO。初陣を飾っている。7月にはホームのジャパンキックでケンクーンに判定勝ち、WMOインターナショナル・スーパーライト級王座を手にすると、9月のONEでアルベウ・コヘイア・ダ・シウバを左フックでKOしてONEで2連続KO勝ち。
11連勝で勢いに乗っていたが、2025年1月の『ONE Friday Fights 95』でエー・ミウから1Rに2度のダウンを奪うも、2R開始早々にダブルノックダウンから立ち上がれず、逆転KO負けとなった。3月にホームのジャパンキックでポムロップを左フックで初回KOして再起。戦績は20勝(13KO)5敗2分。ONEの日本公式HPでは3試合ともKO決着のため、フィニッシュ率は100%となっている。
チャンは2024年8月からONEに参戦、これまで1勝(1KO)2敗の戦績。前戦は2025年3月、ロッタンの義理の弟であるWBAアジア・スーパーライト級王者サンガルティット(セーンアティット)・ルークサイコーンディン(タイ)のONEデビュー戦の相手となったが、判定で敗れている。
1R、ジャブと右ローの睦雅にチャンも右ロー。チャンはジャブをボディへ打って行く。ジャブと右カーフ、左インローでチャンを下がらせる睦雅だが、チャンもすぐにパンチを放って前へ出る。チャンの左右フックに場内から大歓声。
睦雅は首相撲からのヒザに行くが、チャンは左ヒジ。下がる睦雅へさらにヒジを打つ。睦雅も飛びヒザ蹴りで逆襲だ。首相撲の睦雅にチャンは掴まれたまま左右フック連打、睦雅は左ヒジ。離れるとチャンは左右フックで前へ出て、睦雅が下がる。再び首相撲からヒザに行く睦雅。
2R、ジャブと右カーフの睦雅はチャンが左右フックで前へ出てくると左右フックで迎え撃ち、テンカオも突き刺す。それでも前へ出て左右フックを打つチャン。睦雅は首相撲からのヒザ。ジャブ、首相撲からの右ヒジ、またつかんでのヒザから右ヒジ。つかんでのヒザと放してのヒジで睦雅が攻勢に。
飛びヒザ蹴りから打ち合いに行った睦雅に、チャンも打ち返すが睦雅が前に出る。睦雅の左フックがヒット。チャンが組み付いてくると睦雅はヒザを突き刺す。ヒジ、組んでのヒザ、またヒジと休まず攻め続ける睦雅の右ストレートがヒット。さらに左右フックと右ストレートでチャンをのけ反らせた。
3R、かなり疲れが見える睦雅にチャンは前蹴りをボディへ集中。それでも睦雅は前へ出てパンチからヒザ。睦雅の左縦ヒジにチャンがカウンターの左ヒジを打ち、睦雅がフラつくがすぐに前へ出て左ボディ、ヒザ。どんどん前へ出てジャブ、ワンツー、ヒザと攻める睦雅。ヒザとヒジの波状攻撃。
チャンはジャブを出しながら下がり、睦雅が打ち合いを仕掛けてくると右フックを返す。睦雅はヒザをボディへ突き刺し、左右フック。詰めてパンチを打つ睦雅にチャンもアッパー、フックで反撃。しかし、睦雅がヒザを突き刺していく。ボディストレートも打つ睦雅。最後は首相撲で睦雅が崩したところで試合終了。
攻めに攻めた睦雅が判定3-0で勝利。ONEでの戦績を3勝1敗とした。
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▼第3試合 ストロー級キックボクシング 3分3R〇川野龍輝(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)判定3-0×フー・イエ(中国)
川野はKNOCK OUTを主戦場とするホープで、KNOCK OUTアマチュア4階級王者、K-1アマチュアAクラス優勝、KROSS×OVER Aクラス優勝、NJKF2階級王者、Stand up Aクラス優勝とアマチュアで数々の実績を残して2023年12月にプロデビュー。3戦目で蒔・センチャイジムに初黒星を喫したが、その後は3連続KO勝ち(1RでKOが2回、2RでKOが1回)をマークするなど連戦連勝。2025年2月のONE初参戦でもワン・ユハンから勝利を収めた。
しかし、4月の『KROSS×OVER.30』で体重超過、減点2からのスタートとなり、彪羽に判定負け。戦績を6勝(4KO)2敗とした。対戦相手のイエは今回がONE初参戦、12勝1敗の好戦績を持つ。
1R、始まってすぐのファーストコンタクトで、サウスポーのイエの左ローに川野が右ハイキックを合わせていきなりダウンを奪う。立ち上がったイエは左ストレートと左ローを矢継ぎ早に繰り出していくが、川野の右ミドルに後退していく。イエの左ハイには右ローを合わせる。
右フックを繰り出すイエに川野は前蹴りを突き放す。川野は右ローと右ハイを蹴り分けていくが、右ミドルにはイエが左ストレートを合わせに来る。さらに右フック。被弾もする川野だが、右インローから右ストレート、右フックで前へ出る。
2Rも右ミドルを軸にして前へ出る川野。イエは左ストレートから右フックで反撃。飛びヒザ蹴りを放つが、これは川野がブロック。イエは左ミドルを蹴っての左ストレート、右フック。イエが前に出てパンチを打って行ったラウンドに。
3R、前に出る川野にイエは左ストレートと右フック、川野は右ミドルを蹴るがイエのワンツーをもらう。前に出て行くところにはイエの左ミドルが来る。手数が減った川野はガードも下がり、口を開けている。そこへイエは左ボディ。川野はプッシュしてイエを下がらせて右ミドル。最後も右ミドルを蹴って試合を終えた。
最終ラウンドはスローダウンした川野だったが、ダウンを奪った川野が判定3-0でONEでの2連勝を飾った。