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レポート

【K-1 KRUSH】涙のタイトルマッチ、勝った高梨knuckle美穂も敗れたパヤーフォンも号泣。軍司泰斗が玖村修平を降して再起、不可思はTKO勝ち

2019/10/13 21:10

▼第7試合 K-1 KRUSH FIGHT スーパー・ライト級(65kg)3分3R・延長1R
〇不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者、元WPMF日本同級王者、元REBELS-MUAYTHAI同級王者、第4代RISEライト級王者、初代Bigbang同級王者)
TKO 3R 3分00秒 ※レフェリーストップ
×堀井 翼(ネクサスジム)

 不可思は名古屋を中心にキャリアを積んだ後、東京へ進出。ホームリングであるREBELSを中心に様々なリングに参戦し、REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王座、RISEライト級王座、BigBangライト級王座など合計5本のベルトを獲得。2019年6月からK-1に参戦したが、佐々木大蔵にTKOで敗れて今回が再起戦。


 堀井は3月の『Krush.99』でK-1 JAPAN GROUP初参戦。1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。

 しかし、6月の瑠久戦では喧嘩っ早さが仇となり、記者会見で乱闘騒ぎを起こして会見は中止に。試合では瑠久に敗れ、今回が再起戦となる。


 1R、お互いにジャブを突き、不可思がきれいなワンツーを打ち抜いてダウンを奪う。不可思は一気に詰めることはせず、ワンツー、左フック、右ボディストレートを当てに行くが、堀井も強烈な右フックを返す。不可思は上下に打ち分け、堀井は右の強打で応戦。不可思の左フックで大きくグラつく堀井だが、それでも不可思は一気に行かず細かくパンチを当てに行く。不可思が連打を叩き込み圧倒してしょかいを終えた。


 2Rになると不可思は右ローを蹴り始め、パンチのコンビネーションにつなぐ。堀井も右の強打。不可思は右ボディストレートから顔面への連打、右ローを蹴ってワンツーと打っていくが、堀井は前へ出てパンチをまとめてくる。終盤には不可思も打ち合いを見せた。


 3Rも不可思は右ボディストレートを打ち込んでのコンビネーション、そして右ロー。堀井も打ち返して顔面へ前蹴り。しかし、不可思がボディへの連打からの右ストレートで2度目のダウンを奪う。立ち上がった堀井は執念で打ち返しに行くが、カウンターの左フックで不可思がダウンを奪う。直後にラウンド終了のゴングが鳴ったが、レフェリーはストップをかけて不可思のTKO勝ちを宣した。


 試合終了ギリギリでTKO勝ちを収めた不可思は、「両手放しで喜べるような内容ではなく悔しいんですが、KOでよかったです。次は年末のK-1名古屋ですかね。僕の地元でバッチリ盛り上げるのでよろしくお願いします」と、K-1名古屋大会への出場をアピールした。

▼第6試合 K-1 KRUSH FIGHT スーパー・バンタム級(55kg)3分3R・延長1R
〇大岩翔大(湘南格闘クラブ)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-26
×KOUMA(ウィラサクレック・フェアテックス荒川/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者、第6代・第9代WPMF日本スーパーバンタム級王者)


 KOUMAは元暴走族で、青春時代のほとんどを塀の中で暮らすと26歳でムエタイを始めた。2013年1月に28歳でプロデビューすると6連勝。2015年11月にWPMF王座を獲得すると2017年6月にREBELS王座も獲得して二冠王に。2017年11月にWPMF王座、2018年6月にはREBELS王座をそれぞれ初防衛戦で失ったが、同年10月にWPMF王座に返り咲いた。


 また、2017年2月にはミャンマーの超過激格闘技ラウェイにも参戦、本場ミャンマーの選手を相手に引き分けている。今回は2月にREBELSで宮元啓介に敗れて以来の再起戦。戦績は14勝(9KO)4敗。

 対する大岩は2016年10月からK-1 JAPAN GROUPのイベントに参戦。小倉尚也、森坂陸、亀本勇翔、桝本“ゴリ”翔也らから勝利を収めている。2017年7月には優勝者ファイトマネー総取りトーナメントの『Money in the KHAOS』で優勝した。前回は2018年10月、玖村将史にKO負けしており、今回は約1年ぶりの復帰戦。所属も湘南格闘クラブに変えて再出発を迎える。戦績は10勝(3KO)3敗。


 1R、KOUMAはさっそく左右フックを振り回して前へ出る。大岩はサウスポーから左ミドルを蹴り、KOUMAのパンチはかわしていく。


 2R、大岩の左ミドルに左フックを合わせにいくKOUMA。しかし、左フックに左フックを合わされてダウンを奪われる。KOUMAは左右フックを振り回して前へ出るが、大岩は左ミドル、左ストレートを合わせに行く。打ち合いになると、大岩は左ストレートからの右フックで2度目のダウンを奪う。


 3R、大岩は左ミドル、左ローを蹴り、左ストレートや右フックにつなげる。KOUMAは変わらずフックを振り回すが、なかなか大岩には当たらない。試合展開は最後まで変わらず、大岩が判定勝ちした。

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