4戦無敗アリエワの打撃を被弾も、柳がレッスルアップでテイクダウン、三角絞め極める=ONE
◆『ONE Friday Fights 107』(U-NEXT配信)
2025年5月9日 タイ・バンコク ルンピニースタジアム
▼女子ストロー級MMA
○柳 仙香(ALLIANCE)
[2R 4分53秒 三角絞め]
×ゼムフィラ・アリエワ(アゼルバイジャン)
柳は、2021年5月に修斗で宝珠山桃花に2R TKO勝ちでプロMMAデビューを飾ると、22年7月にはソルトにも腕十字で一本勝ち。前戦となる24年10月の『ONE Friday Fights 83』では、マリアンヌ・マリアーノに判定勝ちしている。
対するアゼルバイジャンのアリエワも負け無しで、4戦全てフィニッシュ勝利中。2024年12月の前戦『ONE Friday Fights 91』では中国のガオユウに2R TKO勝ちしている。
1R、ともにオーソドックス構え。柳の右ミドルをかわしたアリエワが左右の連打で前進。柳は片ヒザを落とすも、すぐに立ってボディロックテイクダウン。ハーフから足を戻してニーシールドから立つアリエワをコーナーまで押し込む柳が首相撲ヒザ。互いにヒザを打ち合い、突き放すアリエワ。
スタンド。左右を伸ばして左をヒットさせるアリエワ! 打ち返して右の蹴りの柳に左ジャブを当てて前に。下がりながらの柳のシングルレッグをがぶるが、押し込んでボディロックした柳。片腕を差して首投げのアリエワ。袈裟のアリエワに足をかけてバックを奪う柳はボディトライアングルで背後からパウンドを突いて、サイドに移行しヒザ、ヒジでゴング。
2R、柳の右ローの打ち終わりに左右で前に出るアリエワ。体を入れ替え詰める柳に左右フックをヒット。コーナーに詰める柳は左腕を巻き込んでクラッチするが、切るアリエワは、ヒザから左右フック。ノーガードからワンツーの右をかすめる。さらにワンツーの右を被弾した柳が、組みに。さらにバックフィストも。
左右を当てるアリエワは柳の左ミドルを掴んで押し込み、ワンツーフックからボディ打ち。さらに左右連打、右ヒジにガード固める柳は後退。鼻から出血も。柳の右ミドルを掴んで押し倒したアリエワが上に。シングルレッグの柳に片足でまたいで斜め後ろからリアネイキドチョークへ。
ロープ間から上半身が出ながらも腰をずらした柳は下からレッスルアップでクラッチして持ち上げダブルレッグテイクダウン! ハーフのアリエワは背中を着ける。柳は左手で枕、右で脇差しパスガード狙いも、パウンドのスペースでアリエワは腰を引いて立ち上がり。
首相撲ヒザから右フックをヒット。柳はローシングルに入るが、スプロールするアリエワに、柳は尻を着いて引き込みに。左で差してディープハーフからバックへ! 首を抱えるアリエワを外してバックマウントからマウント。腕十字へ。
蹴り上げで防ごうとするアリエワの立ち際に、左手首を掴んでいる柳は三角絞め! 残り16秒。自身の左足首を引き寄せ、右ヒザ裏でがっちり組むと、上のアリエワは三角の中に入れていた右手を抜いてパウンド。これが仇となり、三角がタイトに絞まり、アリエワは残り7秒でタップした。
逆転一本勝ちの柳は試合後、「もう負けるかと思いました。でも寝技、頑張ってきたんで、打撃も頑張ってきましたが、寝技の歴は長いんで今まで頑張ってきてよかったです、(被弾し)何も考えられず、“止められる、何とか動かないと”と思って、でも自分は下から寝技が結構得意なんでそれは自然に出てきたと思います」と語ると、ファイトボーナスを受賞した。柳はプロMMA4戦全勝に。



















