2025年5月31日(土)東京・後楽園ホール『RISE 188』のメインイベント、RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで同級3位・國枝悠太(Never mind/9+nine plus lab)の挑戦を受ける王者・安本晴翔(橋本道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、INNOVATIONスーパーバンタム級王座、KNOCK OUT-REDフェザー級王座、WBCムエタイ日本統一フェザー級王座を次々と獲得。2022年7月からはRISEに参戦し、2024年10月に門口佳佑を判定で破り第6代RISEフェザー級王座に就いた。2025年1月、ワン・シャンチンを判定で破り、戦績は33勝(15KO)4敗2分1無効試合。
今回は倒し切って締めたい
――チャンピオンになってから初の防衛戦になりますが、現在の心境はいかがでしょうか?
「初めての防衛戦なので、緊張はしています」
――今までとは違う緊張感ですか?
「相手が挑戦者で自分が待ち構えている立場なのでそこは違うんですけど、でも僕も挑戦してきた側なので、その気持ちのまま戦いたいです」
――今回の試合にあたって、安本選手の中でテーマは決めていますか?
「最近の試合では、派手に倒すっていう事がなかったので、今回は倒し切って締めたいなという気持ちがあります」
――KOは山川選手との試合以来、遠ざかっていますが、自分で分析してみていかがですか?
「ルールが変わったので、そこに慣れていない分“いけない”場面があったんですけど、次はしっかりいくところはいこうかなと思っています」
――今までにRISE以外のベルトも沢山巻いてきていると思いますが、RISEのベルトに対してはどんな思いがありますか?
「2年かかってやっと手に入れたベルトなので、大切なものというか、守っていきたいベルトになりました」
――RISEに参戦した当時は、「これくらいの期間でベルトを獲りたいな」とか「これくらいでいけるだろう」みたいな漠然としたイメージはありましたか?
「簡単には獲れないだろうとは思っていましたけど、上手くいけばすぐに獲れるだろうと思っていました」
――そう考えると、2年という時間は想像よりかかっていますか?
「そうですね。でもその時間があったからこそ、成長できたのかなと思います」
――RISEに参戦して自分が成長できた実感があるんですね。
「そうです」
――安本選手が2年かかってベルトを手にした中、RISEに参戦して2戦目でタイトルマッチが決まった國枝選手についてはどう思いますか?
「ランキングの上位に勝って、タイトル戦線に入り込んできたので、僕がタイトルマッチをやるといのは問題ないですけど、『そんなに甘くないよ』っていうのを試合で伝えたいです」
――このカード決定後に、SNSで『思うことがある』と投稿していましたけど、その辺りについては何を思うことがあったんですか?
「優遇されているのかなって思うことはありました。1回勝って上位ランカーになったけど、フェザー級の下位ランカーの選手が『國枝選手と戦いたい』って言ってるのも見たので。なので僕がしっかり倒すところを見せないとなって気持ちがあります」
――フェザー級は今1番ランカーが多い層なので、そういう選手たちの分の思いも背負って、國枝選手と対戦する?
「やっぱり同じ階級で目指しているのは僕の立ち位置だと思うので、そこが“2戦目で獲れるベルト”っていうのも嫌だし、僕でしっかりRISEのベルトの価値を上げたいです」
――國枝選手と梅井選手の試合をご覧になって、どんな印象がありましたか?
「印象と言うよりは、ダウンが決め手だったと思いました。全体的にペースを握っていたのは梅井選手でしたけど、1発で試合がひっくり返ったというか、そういうものを持っているなと思いました」
――國枝選手より自分が勝っている部分はどこだと思いますか?
「全体的に勝っていると思います」
――どんな試合を想定していますか?
「圧倒して『何もできなかった』と言わせるくらいの試合をしたいです」
――完膚なきまでに差を見せつけるという事ですね。
「そうですね」
――先日の名古屋大会では、フェザー級のタイトルを争った門口選手が大﨑孔稀選手にKO負けしましたが、あの試合はご覧になられましたか?
「見ていました」
――どんな思いでご覧になられていましたか?
「僕は1度出稽古で大﨑選手とも練習をしていたので強さも分かっていたんですけど、門口選手があそこまで倒されるっていうのは、やっぱり大﨑選手強いなって思いましたね」
――逆に大﨑選手と戦うとなったらどうですか?
「強いですけど、やるってなったら面白いと思います」
――今後については、現在フェザー級のチャンピオンとしてRISEでどんな存在になっていきたいという目標がありますか?
「“RISEと言ったら”安本晴翔の名前が出るような選手になりたいですね」
――SNSにも出していましたが、幸楽苑様がスポンサーになったそうですね?
「すごい嬉しいです。まさかなってくれるとは思ってなかったですし、大企業様の名前をキックパンツに入れて戦えるという事ですごくありがたいです」
――そういう部分でも負けられない理由が増えましたね。
「はい」
――最後にいつも応援してくれるファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
「5月31日はメインで初めての防衛戦に挑みます。しっかり國枝選手を倒して防衛するので、皆様応援をよろしくお願いします」