MMA
ニュース

【MMA】ミックスが 6.7 UFCで7連勝中バティスタと対戦。ムサエフが6.21 UFCアゼルバイジャンでキルギスの激闘王オロルバイと激突──AJ・マッキーはPFLでフェザー級に戻してダゲスタンのアクメドと再起戦

2025/05/29 16:05
 これまで非UFCで日本にも参戦した大物選手たちの次戦が続々、決定している。  既報通り、Bellator世界バンタム級王者のパッチー・ミックス(米国)がUFC入り。UFCバンタム級10位のマリオ・バティスタ(米国)と6月7日(日本時間8日)の『UFC 316: Dvalishvili vs. O'Malley 2』のニューアーク大会で対戦することが正式発表された。 ◆6.7『UFC 316: Dvalishvili vs. O'Malley 2』 ▼バンタム級 5分3Rマリオ・バティスタ(米国)15勝2敗(UFC9勝2敗)3KO/TKO・6SUB ※UFC7連勝中パッチー・ミックス(米国)20勝1敗(UFC0勝0敗)※元Bellator世界バンタム級王者  マルロン・ヴェラ(同7位)の欠場を受けて、21日前代打出場でUFC7連勝中のバティスタと対戦するミックスは、“非UFC系の大物”として、群雄割拠のバンタム級に参戦する。 (C)Zuffa LLC/UFC  キャリア20勝(13一本)1敗のミックスにとっては、同じ31歳でレスリング・柔術ベース、15勝(6一本、3KO・TKO)の組み寄りのバティスタ相手に極めの強さを見せたいところ。ミックスは、2024年5月の前戦で組みも強いマゴメド・マゴメドフ相手に判定2-1のスプリットで辛勝しており、今回はレスリングベースながら、ジョゼ・アルドと立ち合い、ケージに押し込み勝利したバティスタを相手にスタンドで後手に回らないことでいかにいい形で組めるか。 (C)Zuffa LLC/UFC  同大会のメインは、同じバンタム級王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が同級1位のショーン・オマリー(アメリカ)との再戦に臨む5R戦が組まれており、ミックスにとっては、練習仲間のドバリシビリの防衛戦も気になるところ。UFC初戦でバンタム級トップ戦線に存在をアピールできるか。  オクタゴンデビューに向け、ミックスは「トレーニングは順調。チームがここにいて、全員準備万端で、デビューを控えて最高の気分だ。この階級を制覇し、世界一であることを証明する準備はできている」とコメント。  エクストリーム・クートゥアーでの練習仲間のショーン・ストリックランドは「パッチーはとんでもなく強い奴。どこへ行っても危険な存在だ」と賞賛。ミックスのパートナーのタチアナ・スアレスは「彼には本当に闘志が宿っている。本当に凶暴で、UFCで輝きを放つ姿が待ち遠しい」と期待を寄せている。 [nextpage] UFCアゼルバイジャン大会でムサエフは、キルギスの激闘王と対戦 ◆6.22『UFC Fight Night: Hill vs.Rountree』 ▼ライト級 5分3Rムイクティベク・オロルバイ(キルギス)13勝2敗(UFC2勝1敗)6KO/TKO・5SUBトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)22勝5敗(UFC0勝0敗)RIZINライト級GP優勝  ムサエフは堀口恭司がUFC再デビューの予定だった6月21日(日本時間22日)のアゼルバイジャン大会でUFCデビューが決定。キルギスのMMA13勝2敗のムフトベク・ オロルバイとの対戦が発表されている。  RIZINライト級GP2019覇者のムサエフは、2021年6月のホベルト・サトシ・ソウザ戦で一本負けで戴冠ならず。2022年7月のBellatorデビュー戦でシドニー・アウトローを27秒 TKOに下したものの、2023年3月にアレクサンドル・シャブリーに3R TKO負け。その後、RIZINで7月にアキラを、11月に武田光司をいずれもTKOに下すなど2連勝中だが、1年7カ月のブランクを作っている。崩壊気味のGFLとの契約が破棄され、35歳でのオクタゴンデビューとなる。  対する27歳のオロルバイは、LFA3連勝後、2023年11月に代役出場でUFCデビュー。ウェルター級でUFC3勝1敗のウロシュ・メディチにネッククランクで一本勝ちすると、2024年5月の2戦目で本来のライト級でUFC3連勝中のエルブス・ブレナーと対戦。ポジションを奪い削っての判定勝ちで2連勝を飾った。10月の3戦目では、UFC3勝1敗だったマテウシュ・レベツキと対戦。3RにKO負け寸前から盛り返す、大流血戦のファイトオブザナイトの激闘を繰り広げたがスプリット判定負け。オクタゴン初黒星を喫している。  ダウンを喫しながらも立ち上がりテイクダウンからパウンド、右を当ててレベツキを追い込んだオロルバイは、打撃も組みも超タフファイター。ムサエフは地元で強打を発揮し、UFCデビューを白星で飾ることができるか。  PFLとの契約を解除した元Bellator王者では、2025年4月の『UFC 314』にパトリシオ・“ピットブル”フレイレ(ブラジル)がフェザー級でヤイール・ロドリゲス(メキシコ)と対戦し、判定0-3で敗れている。  果たして、パッチー・ミックスとトフィック・ムサエフはオクタゴンでも活躍することができるか。 [nextpage] AJ・マッキーはPFLでダゲスタンの難敵アクメド・マゴメドフと対戦 ◆7.19『PFL Champions Series: Eblen vs. van Steenis』 ▼フェザー級 5分3RAJ・マッキー(米国)22勝2敗アクメド・マゴメドフ(ロシア)10勝1敗 一方、元Bellator世界フェザー級王者のAJ・マッキーは、Bellatorを買収したPFLに残り、再起戦に臨む。  AJ・マッキーは、Bellator/PFLで4連勝後、2024年10月にアイルランドのポール・ヒューズにスプリット判定で敗れており、今回、ライト級からフェザー級に戻してダゲスタン出身のアクメド・マゴメドフと対戦する。  マッキーのフェザー級戦は3年3カ月ぶり。2022年4月のBellator世界フェザー級タイトルマッチでパトリシオ・ピットブルと再戦し5R、僅差の判定負けで王座から陥落して以来の145ポンド戦となる。30歳。  対するマゴメドフは、9勝1NCの無敗でBellatorに参戦。初戦は1Rチョークで一本勝ちも、2023年2月の2戦目でヘンリー・コラレスに判定負けでMMA初黒星を喫した。2025年1月に、約2年ぶりにMMA復帰。11連勝中だったネイサン・ケリーを2R リアネイキドチョークを極めている。28歳。  オーソのワンツーからケージ詰めてのダブルレッグテイクダウン、足を束ね削って、バックを狙いチョークというダゲスタンレスリングで白星を積み重ねてきたマゴメドフは10勝中、6つの一本と4つの判定勝ち。前戦ではケージ際の右ヒジを受けて危うい場面も見せている。  前戦でヒューズのヒザ蹴り、ケージに詰められての右を被弾したマッキーにとっては、ザ・ダゲスタンレスラーを相手に、サウスポー構えの打撃を駆使し、レスリングで下にならないことがマストな再起戦となりそうだ。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント